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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ニッポン国VS泉南石綿村』UPLINK2(旧UPLINK X)


▲必殺!!!

五つ星評価で【★★★長いが二部あたりから盛り上がってくる】 
2018年3月10日ユーロスペースをヘッド館として公開。東京ではそこのみ、独占ロードショーである。215分もある。長い。こんなん一日潰さなきゃ見れないよ。と言う訳でGWまで待った。GW直前で終わりやがった。と言う訳で見逃していたのだが、原一男監督特集と言う如何にもな企画に救われてやっと見る事が出来た。ユーロさん、売り方下手だよ(儲かったかどうかは知らないが)。こんなん一日何回も流すほどの収益力がないのは分かってるが、16時くらいから一回流されても会社勤めの人間は行けないよ。かと言って、あまり学生いっぱい来るような映画とも思えないし。

長いので二部構成になってて一部はけっこうきつい。地道なインタビューの連続。知り合いじゃないから、知らない人の話ってそんなにバリバリ関心を持って聞けはしない(俺だけ?)。そして、インタビューした人がどんどん死んでいく。基本、一部はデータの積み重ね。必要かもしれんが割と退屈した。

二部は情動が荒れまくってドラマチックで大分好き。
裁判も進展する。そして、裁判に勝つ。
だが、終わらない。上訴されまくる。
このまま裁判続けても国の負けはそこそこ確定しているのだから、上訴を止める方向には進められないのか、と役人に聞きに行ったら、担当者に会えない。そのうちシレっと上訴されてる。誠意のない対応だ。本当にほっておいたら、訴人が全員死ぬから裁判長くやるだけやる、ではないのか?
代表の柚岡一禎氏が怒り心頭に達し、徐々に常軌を逸していく所が最大の見せ場。あ、泣き叫ぶパーマおかんも凄い。


【銭】
一般1800円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ニッポン国VS泉南石綿村@ぴあ映画生活
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『月光の夏』『憲法くん』新文芸坐

新文芸坐の企画「映画を通して歴史や社会を考える」から1プログラム。

◆『月光の夏』
五つ星評価で【★★★ピアノシーン】
1993年のカラー映画。112分。初見。
出撃前にピアノを弾かせてほしいと訪ねてきた特攻隊員2名。
一人は音楽家志望で、一人は音楽教師志望。
彼等は命を失う最後にピアノを弾きに来たのだ。
音楽家志望の青年が弾く「ベートーベンの月光」が物語と分かっていてもつい涙腺がゆるむ。そこに人生全てを叩き込むという意味では『砂の器』の「宿命」に似てるかもしれない。
このエピソードが素晴らしく、その話が伝わる事による特攻隊員探しは、特攻隊員とはいかなる事を強いられたのかという話を盛るためのオマケであり、そんなに引きこまれなかった。マスコミ従事者が山本圭・石野真子でどちらも善人として演じているので、最終的に生き残った特攻隊員は公の場に担ぎ出されてしまうのだが、それはそれで随分人の心の傷とかに対して大雑把な対応で返したなあと思った。


◆『憲法くん』
五つ星評価で【★★★面白ければ文句はない】
2018年のカラー映画。12分。初見。
擬人化された日本国憲法が話しかけてくる松本ヒロの芸を演者を渡辺美佐子に変えて短編映画として定着させた。
日本国憲法の良さが分かるいい映画なのだが、問題はこの作品の拡散方法が難しいという事だ。
テレビで洗脳されている安倍首相支持層に届かない事には意味がない。
どうにかならんもんかのう。


【銭】
新文芸坐の会員割引200円減の1300円(特別企画料金)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
月光の夏@ぴあ映画生活
憲法くん@ぴあ映画生活

『センセイ君主』『コード・ブルー』トーホーシネマズ川崎4,6『青夏』新宿ピカデリー10

同日に見た2本+1本をまとめてレビュー。

◆『センセイ君主』トーホーシネマズ川崎4

▲虫歯菌みたいな浜辺美波。

五つ星評価で【★★★★あらあらマンガみたい】
浜辺美波がずっと変顔してハイテンションでアッパー系のドラッグやってるみたいで、うるさいと言えばうるさい、ウザいと言えばウザい。箸が転がってもおかしい年頃と言うから、これはこれでリアルなのかもしれないが、美人な上にバカなのに、野郎目線ではそんなに強い魅力を感じなかった。バカと言っても限度があるだろう。まあ、マンガみたいな役。失恋を忘れるために牛丼屋で4000円分の牛丼を食らう女子高生というのはマンガでなければ都市伝説だろう。あ、ハネすぎててセリフはちょっと聞きづらい。
竹内涼真はクール。ダウナー系のドラッグやってるみたいなテンションで常に冷静。これも極端に振り切ってるからマンガみたいな役。多くの割合を占めつつ入場する女子は浜辺美波の変顔をケタケタ笑いながら、そのダメっぷりに自己同一化し、クールな竹内涼真にハート目線を送る。実に正しい構造のキャスティングだ。
マンガ対マンガが醸し出す、実にマンガな映画だった。振りきった映像効果もあるけれど、男子教師と女子高生の恋愛というタブーを扱ってるにもかかわらず、当たり障りなくライトに見えるのは空気が実にマンガでリアルさが追及されない世界だからだ。監督の前作『となりの怪物くん』も、実はこのテイストで撮りたかっのではないか。彼等はマンガでありながら、リアルで、演技がバラバラで統一されていなかった。つまり、監督に役者が統率できなかったのかもしれない。月本監督は役者が監督の表現したいテイストをちゃんと表現できるのなら面白い映画を作れるのかもしれない。
予告で見てた印象より、全然出番が少ないのに要所要所でいいサポートをしまくる川栄李奈が凄く良い。これはとてもいい香辛料という感じ。
あと、浜辺美波のアッパー、竹内涼真のダウナーに対して、幼馴染男子役を演じた佐藤大樹が実に常識的な演技で、ボケに対するツッコミみたいな位置付けでこれもよかった。一人普通なのがいてくれないと基準が揺らぐ。
映画は浜辺美波の成長を描くと思わせておいて(それも描くが)、観客が思いもよらなかった(そこにノビシロがあると思わなかった)人物の成長も描く。そういう構成はなかなか良く出来ている。


◆『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』トーホーシネマズ川崎6

▲むちゃ可愛い。チキンラーメンの中に沈めたい。

五つ星評価で【★★★大惨事だらけ】
TVドラマ全部未鑑賞。一見さんでGO。分からないって事はなかった。
それにしてもまあ、いいタイミングで事故が起こるって言うと失礼か。もう、事故と身内の話で不幸が山積。その不幸に搬送順位を付けて必死に処理してまとめたら一本の映画になった、みたいな。雑な作りとは思うが、決してつまらなくはない。飽きずに見ていられる。「起承転結」が「起転承承承転承承承承結」みたいなイビツな形になってるので映画っぽく感じない。

ガッキーかわええ。
戸田恵梨香抱かれたい。
比嘉愛未ウェディングドレスに血をぶちまけたい。
あーなんか綺麗どころばっかでリアルに欠ける職場なんじゃないかと思っていたが、男子がイケメン枠が山ピーしかいなく、他が全員凡人タイプで、バランスを取っていたのが面白いキャスティングだと思った(それは映画というよりはTVのキャスティングの話なのだけど)。

山谷花純に着せる、単に汚すためだけのウェディング・ドレスはなかなかお悪い趣味をお持ちのようで。
かたせ梨乃上手いな。
あと出動時に走るのが躍動的でかっけー。


◆『青夏 きみに恋した30日』新宿ピカデリー10

▲二人とも恋愛関係を進める訳にはいかないと意識してるのだが、それなのに両者とも浴衣をチョイスするくらい本能がガチ。

五つ星評価で【★★★やっぱり設定がちゃんと噛み砕かれていない】
葵わかなと佐野勇斗、どちらもイケジョイケメンすぎなくて良いと思う。

都会の「運命的な恋の出会い待ち」女が田舎で意中の異性に出会うが、彼は田舎を出れない理由があった。このまま二人は別れてしまうのか?という話。

えーとさー。君たち二人には遠距離恋愛って選択肢はないの? 
常に寄り添ってないとダメって動物かよ。
そして、葵わかなは2年間の猶予を貰って、一生田舎で暮らしましたってのもアリだろうし。

どうにもよう分からないのは、田舎がダメでダメで嫌で嫌で、と言ってるのに、田舎がダメである理由や都会との格差が描かれてない事である。何で田舎暮らしがダメなの? 東京みたいに原宿がないから? 
そもそも、「田舎」がまず分からない。
「電車を幾つも乗り継いで」ってセリフでだけ言うから遠さが見えないし。
田舎の代表的な場所は、蕎麦屋、酒屋、寄合所、山、川。確かにコンビニとかないんだろうけど、ない故の不便さが描かれていない。蕎麦屋も酒屋もそこそこ客の入りはいいし、山や川ならばともかく、村の中にいる限りはスマホとか普通に使えるみたいだし。若者が出て行って過疎と言うのに、ヤング寄合所はあるし、学校に行けば高校はごくごく普通の教室だし。過疎なら高校が人、集められなくて廃校になりましたくらい言ってもいいし、蕎麦屋も酒屋も観光客は一日一人来るか来ないかで経済的にキツイ、店の中でも基地局がないからスマホは圏外、かろうじて駅のみOKとか、それくらいやらないと。単に山や川が近くにあるイケてる自然遊び場にしか見えない。 
『センセイ君主』の非リアルはカリカチュアだが、『青夏』の非リアルは説明不足による物だ。

うんまあ、そうは言うものの他愛もない話として楽しめたは楽しめた。
何かそれが後からちょっと悔しくなってきた。


【銭】
『センセイ君主』:トーホーシネマズデーで1100円
『コード・ブルー』:トーホーシネマズデーで1100円。
『青夏』:チケット屋で前売券を900円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
センセイ君主@ぴあ映画生活
劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-@ぴあ映画生活
青夏 きみに恋した30日@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

2017年5月記事書きそこなった映画鎮魂祭

題名まんまです。一月単位で記事書きそこなった奴を1行ずつでも消化していこうと思います。

◆『ピーチガール』新宿ピカデリー1
五つ星評価で【★★★朝ドラの永野芽郁が超ヒール】
コギャルメイクの山本美月(映画内では単に地黒扱い)がピュア野球少年の真剣佑に片想いするが超腹黒の永野芽郁に横恋慕され、強姦紛いの謀略で思いを断たれようとされる。その時、チャラくていい奴の伊野尾慧が立ち上がる、みたいな感じで、次から次へと繰り出される永野芽郁の刑事罰相当の悪巧みがネットでは話題になった。そんなんラブコメに収まらんだろうーっと。人非人なのか、まーそういう外道がおる話だってあるだろとそんなに気にはならになかった。よくこれ引き受けたなと言う永野芽郁には素直に拍手を送りたい。この永野芽郁が『帝一の國』ダンスを踊っても嬉しくないくらい、演技は完成されている。
山本美月もそろそろ成人していいお年なのでAVのJKとかツイッターで言われたりしたけど、そういう所も受け止めながら興奮を高めていきたい。個人的にはこういうバカっぽい山本美月はかーいくて、いいと思う。
あと、伊野尾くんは目覚ましTVと全くテンション一緒なのが戸惑うのだけど、そういう役と言えばそういう役だ。じゃあ、極論でオリエンタル・ラジオの藤森でもいいのか。


◆『笑う招き猫』新宿武蔵野館3
五つ星評価で【★★★★惜しい人を亡くしました】
安定感のある清水富美加より、しれっとした感じで爆発する松井玲奈の方が好き。
給料面はともかく、清水富美加の芸能プロは彼女にいい仕事をあてがってる。それを彼女自身が認められないのは実に不幸な事だ。


◆『君のまなざし』109シネマズ木場5
五つ星評価で【★★★うふふ】
物凄くお金を掛けて大真面目に作っているけど、物語の話の流れ方がとても変。寄り道の幹が太すぎる。主張は分かるが全てが神の計画なら神様は信用に足りない存在だ。エンドロールのロックチューン主題歌の作詞作曲が大川隆法先生というのはイカす。まあでも、「面白い」か「つまらない」かの二択なら「面白い」に手を挙げるだろう。ただ、それは普通のドラマの面白さではなく、脱線具合を楽しむメタ的な楽しさになってしまうが。


【銭】
『ピーチガール』:松竹系誕生日クーポン使用で1000円。
『笑う招き猫』:チケット屋で劇場鑑賞が6回可能である武蔵野興行の株主優待券を4500円でGET。うち1回分で鑑賞。
『君のまなざし』:前売券を知人の知人から無料でGET。


▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。

2017年5月鑑賞メモ(★は未記事映画。当記事紹介分も対象とする)
5/1 『牝猫たち』丸の内東映②『アンチポルノ』丸の内東映②『ワイルドスピード アイス・ブレイク』東宝日劇1『パージ:大統領令』日劇2
5/3 『ジュリエッタ』ギンレイ
5/4 『暗くなるまで待って』『ダイヤルMを廻せ』文芸
5/5 『リライフ』UCT5『ラストコップ THE MOVIE』UCT9
5/6 ★『シュート!』神保町(他のキムタクの映画と一緒に消化します)
5/7 『サーカス五人組』神保町『ブルーに生まれついて』ギンレイ
5/8 『妻よ薔薇のやうに』神保町
5/9 『女ごころ三人姉妹』神保町
5/10 『帝一の國』木場6
5/11 『旅役者』神保町
5/12 『イップ・マン 継承』武蔵野館1『the NET』『殺されたヨンジュ』キネカ2
5/13 『アイヒマンを追え!』文芸
5/14 『追憶』東宝渋谷4『サクラダリセット後篇』東宝渋谷1『劇場版FAIRY TALE』東宝渋谷1
5/15 『劇場版シドニアの騎士』シネリーブル池袋1
5/16 『ブレイブウイッチーズ ペテルブルグ大戦略』角川新宿1『ヴァンパイアナイト』シネマート新宿2『日本一短い母への手紙』神保町
5/17 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーREMIX』東宝日本橋5
5/18 『顔のないヒトラーたち』文芸
5/19 『美女と野獣』木場3
5/20 ★『ピーチガール』新ピカ1★『笑う招き猫』武蔵野館3『劇場版 Free』新ピカ2
5/22 『お嬢さん』下高井戸
5/23 『ポルノ時代劇 忘八武士道』『殺し屋人別帳』ヴェーラ
5/25 『おいしい結婚』神保町『湯を沸かすほどの熱い愛』ギンレイ
5/26 『スプリット』UCT1
5/27 『仁義なき戦い 代理戦争』『実録外伝大阪電撃作戦』文芸
5/28 『アイ・イン・ザ・スカイ』『ヒトラーの忘れもの』ギンレイ
5/29 ★『君のまなざし』木場5
5/30 『皆はこう呼んだ 鋼鉄ジーグ』HTC有楽町1
5/31 『私、違っているかしら』神保町

『雨の首ふり坂』ユーロスペース1『ルームロンダリング』ユナイテッドシネマ豊洲12

同日に見た2本をまとめてレビュー。

◆『雨の首ふり坂』ユーロスペース1

▲もちっと爺として仕上げるべきだったんじゃないかな?

五つ星評価で【★★★★ヤクザ者の生きざま・死にざまが鮮烈】
池波正太郎の書く渡世人時代劇の映像化。
渡世人は時代劇では主に博徒(賭博の客分・用心棒)で身を立てていくのが一般的だが、博徒一家は今のヤクザなので、敵の親分の頭を30両で取りますなんて、志願ヒットマンみたいな身の立て方をする者もいたらしい。主人公は剣の実力と度胸で若い時から場数を踏んできた男。中村梅雀。今まで見て来たのは人の良さそうな好人物ばかりなので、こんな荒事師をみたいな役のイメージは全くなかった。でも、演じさせるとちゃんと嵌るのが何とも役者だ。ご本人の剣の腕がどうかは知らないが、ドスの振り方も堂にいってる。中村梅雀のドスは腹を薙ぐ。腹は人の弱点であるし、深手を負わせれば致命傷になる。激痛も走り、多人数戦闘時の戦力を効率よく減らす意味もあるだろう。これをとても自然に体現していた。年は取ったが自らを律して来た殺し屋である事を表わす為に月代を剃って身なりを綺麗にしている。かっての相棒、大杉漣が酒で身を持ち崩し、月代ぼうぼうなのと好対照である。この大杉漣もかっては30両と生首を引き換えにするような男だったが、今では2両くらいでサポートみたいな役に徹している。誇りはないが、戦闘に身を置けば実戦が身に付いてるので強い男、大杉漣もいい演技で応える。

▲れんさん

話の構成がしっかりしていて面白い。次の展開が読めない。
そして、映像も染みる。いい絵を撮っている。
雨に濡れる笠と外套が雨を吸うだけ吸って実に重そうで、汚れている。まあ、でもそういう物だよなあ。リアルである。
時代劇の劇伴に掛かるジャズやブルースも気持ちいい。
これは見れる機会があるなら見てほしい一本。


◆『ルームロンダリング』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲この映画のスタイリストの腕は中々いいと思う。

五つ星評価で【★★★池田エライザ可愛い】
いろいろぬるくて勿体ない部分があるんだけど、それでも池田エライザがこんなに可愛いならこの映画は成功扱いにしてあげたい
ぬるいのは設定部分。
それぞれ死んだ人たちが出てくるのは良いが、成仏するケースが一つくらい描かれないと、本当に成仏可能であるかどうかが分からない。それはこの物語において重要な設定の筈だ。

オダギリジョー、渋川清彦など相変わらず達者。
隣人役の健太郎は佐野勇斗似。髪型と眼鏡でうつむいてボソボソ喋れば誰でも似てくるか?
細身のOL光宗薫のストッキングが伝線してる所にちょっと性癖的にゾクゾク来た。


【銭】
『雨の首ふり坂』:ユーロスペース会員割引1200円。
『ルームロンダリング』:ユナイテッドシネマ、メンバーポイント2ポイント使用して割引入場1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
雨の首ふり坂@ぴあ映画生活
ルームロンダリング@ぴあ映画生活

2017年4月記事書きそこなった映画鎮魂祭

題名まんまです。一月単位で記事書きそこなった奴を1行ずつでも消化していこうと思います。

◆『ゴースト・イン・ザ・シェル』109シネマズ木場7
五つ星評価で【★★かっこ悪くてダメ】
別にスカーレット・ヨハンソンが東洋系じゃないからダメとは思わんのだけど、あの全身義体でコート脱いで全裸チックになった時の身体がかっこ悪いからダメ。肌色の肉襦袢っぽいじゃん、機械的なシャープさに欠けている。別に裸ルックにこだわってる訳でなく、痺れるビジュアル映像をまんま踏襲するのなら、前の映像より劣化してはいけない。上から貼り付けるボディースーツの仕上がりが悪かったなら、映像を加工するか、スーツをそのまま見せないという演出を選ぶべきだった。そういう意味でははっきり新しいビジュアルイメージが成功例として残っている花魁ロボはけっこう好き。荒巻課長に関してはビートたけしを起用しない方が絶対良かったろう。と言うのはビートたけしが演じているキャラは理由もなく発砲するヤクザみたいな人であって、荒巻課長とは全くの別人だからだ。荒巻課長はワイルド7の草波隊長みたいに策略を練って、裏で公安9課の存続をサポートするクレバーな人であり、必要があれば発砲もするだろうが、その裏には凄く複雑な思考経路が働いている筈である。そういうのじゃなかった。ゴリラじゃないんだから。


◆『ひるなかの流星』トーホーシネマズ新宿12
五つ星評価で【★★★チュンチュンは恥ずいんだが】
運命を理性は凌駕できるか、という命題ではないか? 次から次へと運命がドキドキを主人公の永野芽郁に運んでくるのだが、それをそのまま馬鹿正直に展開すると、どちらかと言うとレディース・コミック的な恋愛になってしまうのだ。
「愛した男が極道だった」的な言い訳をちゃんと男性教師にも与えているのが物語としては優しい。
永野芽郁はピュアで恋にちゃんと立ち向かっていく、今の朝ドラと同じような役でピッタリ嵌って可愛い。ちなみに名前も朝ドラと同じく「すずめ」で、「チュンチュン」と仇名付けられる予告カットがむずがゆくてたまらなかった。この映画は「与謝野すずめ」で朝ドラは「楡野すずめ」。


【銭】
『ゴースト・イン・ザ・シェル』:109シネマズメンバーズデーで1100円。
『ひるなかの流星』:トーホーシネマズデーで1300円。


▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。

2017年4月鑑賞メモ(★は未記事映画。当記事紹介分も対象とする)
4/1『PとJK』東宝渋谷5『パッセンジャー』東宝渋谷1『暗黒女子』渋谷東映②
4/2『暴力金融』『脱獄広島死刑囚』ヴェーラ
4/4『ハードコア』HCT渋谷3
4/5『素晴らしき男性』神保町
4/6『仁義の墓場』『強盗放火殺人囚』ヴェーラ『銀座カンカン娘』神保町
4/8『幸せなひとりぼっち』ギンレイ
4/9『たそがれ酒場』神保町『夜の緋牡丹』神保町
4/10★『ゴースト・イン・ザ・シェル』木場7
4/11『バーフバリ 伝説誕生』新ピカ9
4/13『手紙は憶えている』ギンレイ
4/14★『ひるなかの流星』東宝新宿12『夜は短し歩けよ乙女』東宝新宿9『グレートウォール』東宝新宿6『劇場版トリニティ7』角川新宿1
4/15『君も出世ができる』神保町
4/16『ひばり・チエミの弥次喜多道中』神保町『暴動島根刑務所』『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』ヴェーラ
4/17『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』UCT4
4/18『沖縄10年戦争』『北陸代理戦争』ヴェーラ
4/19『結城友奈は勇者である2』東宝日本橋2『名探偵コナン から紅の恋歌』木場3『ねこあつめの家』木場5
4/20★『無限の住人』ニッショーホール(ちょっとキネカ大森まとめで)
4/22『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』ギンレイ
4/23★『3月のライオン後編』新ピカ6(シリーズ映画括り枠で後からまとめて記事にする予定)
4/25『浮草の宿』神保町
4/26『PARKS』テアトル新宿『あにめたまご2017』テアトル新宿
4/27『ポッピンQ』『虹色ホタル』キネカ2
4/28『バーニング・オーシャン』UCT9
4/29『小間使い』『花嫁人形』ヴェーラ
4/30『そうして私たちはプールに金魚を』ユーロ2

2017年3月記事書きそこなった映画鎮魂祭

題名まんまです。一月単位で記事書きそこなった奴を1行ずつでも消化していこうと思います。

◆『きょうのキラ君』トーホーシネマズ新宿11
五つ星評価で【★★★★飯豊まりえちゃんにやられる】
基本、このクラスのチャラい恋愛映画が好きだ。
んで、ここに出てくる飯豊まりえちゃんがムチャクチャ可愛い。こういう「いじらしい」子はたまらない。飯豊まりえちゃんの決してかっこよくならない感じが最高。相手役の中川大志くんはこの頃はちょっと大倉孝二っぽさがある気がする。原型が磨かれて今の方が随分かっこ良くなったと思う。病弱な役にしては健康そうだけど、それはしょうがないだろう。そういう話だから。
いーよな。カーテンの刑。


◆『君と100回目の恋』トーホーシネマズ新宿8
五つ星評価で【★★何となく幸せになってほしくない二人】
バタフライ・エフェクトの亜流だけど、ある意味デッドコースター的なとこもあり。
演技的にmiwaにオーラがない。坂口健太郎目線では、それは素敵な彼女なのだろうけど、観客が、この子に長生きしてもらいたいなと思わせるいい子ちゃんオーラが欠落してる。やっぱ単純にいい人がいい目を見てもらいたいのだけど、あまりいい人っぽく思えないのだ。


◆『ニュートン・ナイト』新宿武蔵野館3
五つ星評価で【★★★アメリカ史が封印してきた黒人を率いた白人の英雄】
アメリカン任侠映画。こんなんにしれっと出ててマコノヒー偉いわ。棉花地主はトランプみたいなイメージ。


◆『オーバーロード不死者の王』角川シネマ新宿1
五つ星評価で【★★★謎が謎でワクワク】
無敵の魔王みたいな立ち位置の主人公が要所要所で見せるリアルな照れと、力が支配する世界で最強であるのに現実世界のメンタリティーを引きずってモラリストなのが可愛いらしい。


◆『オーバーロード漆黒の英雄』角川シネマ新宿1
五つ星評価で【★★★謎が謎で閉じてしまった】
とても、大きく大きく前作で風呂敷を広げまくっていたから、この二部作で終わらんとは思わんかったあ。それが一番の驚き。全く謎が謎のまま拡張だけして解けていない。まだオチが付いてない物をどうのこうの言うのは無粋だろう。


◆『チア☆ダン』トーホーシネマズ日本橋9
五つ星評価で【★★★★チア団と言うから犯罪集団かと思ったら違った】
分かりやすい主人公・広瀬すずに、できる中条あやみ、
指導者にうってつけの天海祐希という配役のバランスが上手い一本。
内容はもうはっきり覚えてないけど評価高いから面白かったんだろう。


◆『彼らが本気で編むときは、』ユナイテッドシネマ豊洲5
五つ星評価で【★★★★何でも嵌る生田斗真を高く評価】
エンドロールで関ジャニ∞の曲が掛からない事は強く評価したい
『チョコレート・ドーナツ』の障害児童の問題を抜かして、日本で映画を作るとこうなるのかと思った。真面目に作ってるのは良い事だ。


◆『ハイヒール革命!』ヒューマントラストシネマ有楽町1
五つ星評価で【★★★映画としてのコアがない】
彼である彼女の人生を語りつつ、そこに色々な景色を見せながら結論が秘密にでもされてるみたい。本当に本当に心底言いたかったのはこれなのだと言う主張が見えてこない。色々な事があったし、乗り越えてきたのは分かるけど、だから「どうだ!」と言う事を主人公が言ってこそ物語が完結する気がする。本物の彼女自身が映画に出ているのだから、最後に語ればよかったのに。
濱田龍臣の女装はやーだなー。かーいーよ。
いい根性してる母ちゃんが良い。
2016年9月公開。『彼らが本気で編むときは、』と一緒に感想アップしようと思って忘れてた映画。


◆『哭声/コクソン』シネマート新宿1
五つ星評価で【★★★★すげえもの見たけど何だか分からん】
二三日経ったら分かるかと思ったら、頭が拒否して細部からどんどん忘れていく。
國村隼の得体の知れなさもいいが、ファン・ジョンミンの適度に有能で適度に無能な匙加減も良い。
もう一回くらい見たいけど156分で長くて疲れて爽快感がないから、きっともう見ないだろうなあ。
謎は解けなかったよワトソンくん。


【銭】
『きょうのキラ君』:映画ファン感謝デーで1100円。
『君と100回目の恋』:映画ファン感謝デーで1100円。
『ニュートン・ナイト』:招待券を映画友達のイノちゃんに貰ったよ。
『オーバーロード不死者の王』:映画ファン感謝デーで1100円。
『オーバーロード漆黒の英雄』:テアトル会員割引で1300円。
『チア☆ダン』:トーホーシネマズデー1100円。
『彼らが本気で編むときは、』:ユナイテッドシネマの金曜メンバー割引1000円。
『ハイヒール革命!』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『哭声/コクソン』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。


▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。

2017年3月鑑賞メモ(★は未記事映画。当記事紹介分も対象とする)
3/1 ★『今日のキラ君』東宝新宿11★『君と100回目の恋』東宝新宿8★『ニュートン・ナイト』武蔵野館3★『オーバーロード 不死者の王』角川新宿1
3/2 『血煙りの石川五右衛門』池袋サンシャイン2
3/3 『I AM YOUR FATHER』HTC渋谷3
3/4 『XXX』みゆき座
3/5 『日本と再生』ユーロ1★『愚行録』丸ピカ3(ギンレイ枠で後からまとめて記事にする予定)
3/6 ★『宇宙戦艦ヤマト2202 第一章』新ピカ2(シリーズ映画括り枠で後からまとめて記事にする予定)
3/7 『天国はどこだ』『群盗南蛮船』ヴェーラ『ナイスガイズ!』HTC渋谷3
3/8 『永い言い訳』文芸
3/9 『フランケンシュタインの逆襲』キネカ1
3/10 『明治天皇と日露大戦争』ヴェーラ『ワイルド・シティ』HTC渋谷1
3/11 『ベストセラー』『ハドソン川の奇跡』ギンレイ
3/12 『浮雲』東宝日本橋3★『オーバーロード 漆黒の英雄』角川新宿1
3/13 『静かなる叫び』HTC渋谷2
3/14 『ドラエモン2017』東宝日本橋4『モアナと伝説の海』東宝日本橋5★『チア☆ダン』東宝日本橋9
3/16 『リオ・ブラボー』キネカ1
3/17 ★『僕らが本気で編む時は』UCT5
3/19 『僕らのワンダフルデイズ』『くちづけ』目黒
3/20 『ハルチカ』東宝渋谷4★『3月のライオン 前編』HTC渋谷1(シリーズ映画括り枠で後からまとめて記事にする予定)『レゴバットマン・ザ・ムービー』一ツ橋ホール
3/21 ★『哭声 コクソン』シネマート新宿1
3/22 『SING』木場3
3/23 『ラ・ラ・ランド』東宝新宿4『結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章1』バルト9-8『マッドマックス ブラック・クローム』キネカ3
3/24 『ひるね姫』UCT11
3/25 『人間の値打ち』『エル・クラン』ギンレイ
3/26 『キングコング』新ピカ2
3/27 『流れ板七人』『テキヤの石松』文芸
3/28 『プリキュアドリームスターズ』木場3
3/29 『真白の恋』UPLINK FACTORY1
3/30 『サクラダリセット 前編』東宝日本橋2

『戦後派お化け大会』神保町シアター

五つ星評価で【★★★ダラダラ見るTVっぽい映画】
企画「映画で愉しむ石坂洋二郎の世界」から1プログラム。
1951年、白黒、102分、初見。

『石中先生行状記 青春無銭旅行(第三作)』のシリーズ作品で三作あるうちの第二作にあたる。北杜夫のドクトルまんぼうみたいなもんだと思って貰えばよい。フィクションがゼロではないだろうが、石坂洋二郎の普段の生活を面白おかしく文章化小説化したもの。『石中先生行状記 青春無銭旅行』の若かりし日の冒険談と違い、今回、石中先生は若者の恋のドラマを横で見てるだけみたいな役どころ。まあ、本来はこういう作品なんだろう。
恋は大きく三組。
①紙芝居屋の男とかき氷屋の娘
②旅館の息子と踊りの師匠
③女先生と行方不明の男

①のかき氷屋の娘は「櫻井良子(NHKミス向う三軒)」という人らしい。この人の顔が現代的で好み。
②の旅館の息子は小林桂樹。いつも通りとぼけた役だ。
③の行方不明の男は三船敏郎。いつも通り目を剥いている。

何とはなしにダラダラ見れて、ダラダラ終わる。エッセイもどきなので、ドラマチックな起承転結っぽさが薄い。
伊藤雄之助が珍しく文化的・都会的ないい人の役。滑舌も普通。軽やかな役なんかできるんだ。いやいやほんま役者やのう。「どぐされ」をやる時とのギャップが大きすぎる。

お化け仮装を見たくて来たのだが、ビジュアル的にはここぞと盛り上がってる村祭りのインドかと思われるくらいの大量の人人人の人混みシーンがエネルギッシュでいい。


【銭】
一般料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
戦後派お化け大会@ぴあ映画生活

暗闇仕留人「追われて候」

テレビ埼玉で朝時間に再放送やってるのを何となく見た。

藤田まことと石坂浩二と近藤洋介。
悪役は山本麟一。
石坂浩二佇まいがかっこいい。冷静沈着だが無暗に事件に首を突っ込まない。クールだが情に薄いという程でもない。藤田まこと・近藤洋介の義理兄の適当に人情持ちながら下世話な部分と対照的。彼は当時(1974)の得体の知れない若者代表なのだろう。頭でっかちだが、学生運動でゲバ棒も振るう暴力性を秘めた若者像なのかもしれない。この後の若手は「必殺仕置屋稼業」の沖雅也で、これはシラケ世代か。意外に声が太く、くぐもる所(滑舌が悪い所)は藤田まことっぽい。そして、アクション下手だなあ。できない人にアクションをさせるのが「必殺」だが、身体が重くて腕があるようにはちょっと見えない。
藤田まことが向かって歩いてくる三人のチンピラを相手が気づかぬ間に撫で斬りにして、最初に斬られた者から順番に腰がストンと落ちてく殺陣が物凄くかっこいい。
近藤洋介のクルミ、レントゲン、心電図という流れは神。

爽やかじゃないけど、いいわあ。

『セラヴィ!』シネクイント2


▲セーラーV(違う)。

五つ星評価で【★★★★こういうありきたりな話でラストがハッピーエンドなの単純に好き】  
うんまあ、着地点がハッキリしてて、笑いの要素がまぶしてある単純に寅さんみたいな映画。
予告を見てもらえれば分かるのだけど、アウトライン予告通りで観客が終わってほしいと思う終わり方で終わる。
ただ、けっこう頭に来る奴や役立たずが自分の罪を背負う事なくハッピーエンドに流れ込んでしまうので、よく考えれば多少イラっと来るかもしれない。

ケンカっぱやい黒人姉ちゃん、遠くから見てるとかっこいいけど、近くで一緒の仕事をしたくない。コメディーだからってハグ一発であんなに態度が変わるのは変だろ。
主演のジャン=ピエール・バクリが爺さんで禿で皺っぽくてガイコツみたいだけど、手足がすっと伸びててかっこいい。フランス映画のこの辺りの爺さんをとてもかっこよく撮る技術にちょっと感動を覚える。いや、単にバクリさんの人間的な魅力の濃さがフィルムから溢れてるだけなのか。


【銭】
チケット屋でムビチケ500円でGET。この半券がシネクイントのサービス、チケット・リターン使えたらいいなあ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
セラヴィ!@ぴあ映画生活

『心と体と』『RAW 少女のめざめ』早稲田松竹

企画「私のなかの私が目覚めるとき」。

◆『心と体と』

▲お嬢ちゃん。

五つ星評価で【★★★★優しい】
男も女もそれぞれ事情はあるが観客に好かれる好人物。
でも、恋愛に発展するには、二人の人間的な組み合わせが違いすぎる。
『モリのいる場所』の山崎努と『パシフィック・リム』の芦田愛菜の恋愛みたいだ。
男ゲーザ・モルチャーニの風貌が良い。その風貌に彼の人生の全てが表わされてる。でも、もうちょっと彼女に対して彼女寄りに寄り添ってあげてほしいよなとは思った。そこはまあ致し方ない。そういうコミュニケーションが双方から取れない二人による恋愛という物語なのだから。でも、それでも、彼女の方が断然近くまで寄り添いに来てるのが分かるだけに同じ野郎としてヤキモキした。
女アレクサンドラ・ボルベーイの凛と孤独で研ぎ澄まされてるように見えながら、本当は単にコミュニケーションが取れない女子小学生みたいなメンタリティーというのを異常な説得力で体現。「ああもうこの子ったら」と、環境も何も違う外国のオヤジに子供を思うよう心配させるなんて、何て凄い事よ。何も現れない表情の奥に百倍くらい激しい感情が渦巻いてると思うと実に切ない。そして、もどかしい。
鹿が名バイプレイヤー。鹿は偶然撮影したショットを積み重ねて作ったのではなく、全部、調教して演技させたとか。それ凄いな。
牛が名バックグラウンド。まあ、死んでくだけなんだけど。そこだけ特殊な閉鎖的な環境というのを牛が表わしていたんだと思う。逆にそういうちょっと外界と隔絶した場所だからこそ、この二人の組み合わせが成り立てたのかもしれない。

私だって鬼じゃないんだから、可愛らしいカップルを見かけたら上手く行ってほしいとちゃんと思う。ああ、ほんま、可愛らしいカップルだった。この映画が終わった後の彼等の人生も頑張れとエールを送りたくなる二人でした。

▲おっちゃん(100円ショップ大納言っぽい)


◆『RAW 少女のめざめ』

▲ウェット&メッシーど真ん中。

五つ星評価で【★★投げっ放し】
超ド直球ビンボール。
ぶつけるのはいいが、ぶつけた後の話の回収が雑。
美少女がすげえ美少女。姉貴はそこそこ。
「目覚め」ってそれかよ。目覚めた瞬間の音がロックで効果的。ああなる確率が高い事は当然知っていたにもかかわらず獣医大なんかに入学させてしまった両親がポンコツ。
「RAW」って何やねんと思ったら「生(なま)」の事なのね。そうね、一番題名にふさわしいね。
主人公のジュスティーヌはサドの「美徳の不幸」の主人公と同じ名前。戒律を守ろうとしてさんざん酷い目に会う。彼女には正逆の奔放な姉が居り、そちらは極悪非道な「悪徳の栄え」の主人公である。名前が同じアレックスだったら面白いのだけど、そうはいかず名前はジュリエットである。ちょっと遠くて結びつかんな。


【銭】
一般入場料金1300円だがアンケート記入で招待券が当たって今回は無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
心と体と@ぴあ映画生活
RAW~少女のめざめ~@ぴあ映画生活

マンガ『村人ですが何か? 第2~3巻』原作 白石新 作画 鯖夢、ドラゴンコミックスエイジを読書する男ふじき

読んでた奴の続巻。

相変わらず、主人公の性格が悪く、
大きな努力もなく(そう見える)強くなったのに偉そう。
龍の威を借る狐で、「愛」の為ならOKなのかってのは微妙な線だろう。
ただ、彼一人が愛され要素がバリバリないという訳ではなく、
物語の誰一人も愛されるような人物造形がなされてない。
そんな気がする。
みんな何か破綻していて、破綻が魅力に繋がっていない。

主人公は高い所から周囲を見下ろしてるので「村人感」が皆無である。
村人である事の方が間違いに見えるから、あかんのかな。

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE』朝日ホール


▲緑谷少年の右手に注目。これは今回の映画オンリー。

五つ星評価で【★★★★ジャンプらしい】
原作マンガを最初の方だけ読んでない。
なので雄英高校クラスメートの各個性とか細かく分からない部分もあったりする。映画でも初歩の初歩みたいな物については説明を間引いている。その辺は「こまけー事はいいんだよ」で済まされるレベル。親切丁寧に説明してくれてはいないけど、逆に「これくらいなら省略しても大丈夫でしょ」という観客への信頼を感じなくもない。

でね、単純に面白い。
バリバリにジャンプ
友情! 努力! 勝利!
熱くて良い良い。ちょっとくどい感もあるが、そこも含めてジャンプだ。
「友情! 努力! 勝利!」もあるけど、最近はもう全部出尽くした後であっても諦めなかった者が勝ちというのがある。だから、ジャンプで長期連載してるバトルマンガは『ドラゴン・ボール』を初めとしてみんな限りなく潔くない。『はじめの一歩』がジャンプでやってたら、パンチ・ドランカー発症してもやめられないだろう。パンチ・ドランカーの症状を酔拳みたいに取り入れて更に勝つかもしれない。そんなこんなで、ともかく諦めないから終わりなのでくどいけど、そこもジャンプらしいと思って、今回は良しとしておきたい。

ゲスト声優は志田未来と生瀬勝久。
特に知ってた訳でもないが、気づかんかった。
違和感を感じないのなら及第点でしょう。
二人ともけっこう出番多いし。


【銭】
雑誌で試写会当たったのでロハ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~@ぴあ映画生活

『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』ヒューマントラストシネマ渋谷1

五つ星評価で【★★衝撃のラストがくんちゃん好きくない。】
ラストにとても大きなどんでん返しがある。
逆に言えば、そのどんでん返しを効果的に施行する為に、それまで物語が紡がれているのだ。まあ、そのどんでん返しにはやられてしまい、それは「どんでん返し」と言うくらいだから、確かに「やられました」と言わなければいけないような終わり方であった。だが、この「どんでん返しを食らわせる」為に、この話が適当だったのか、と言うのは何となく疑わしい。

幽霊譚ではないがこの構成をどこかで最近、見掛けた気がする。と言う事は、食らわされはしたが、そんなに新鮮などんでん返しではないかもしれない。

幽霊譚としては
・怖がるリアクションや音の演出が大きすぎる。
 それはおそらく全体の構成がそうさせるのだろうけど、
 実に芋い
 逆に、そこが英国風たる所以か。


【銭】
テアトル会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談@ぴあ映画生活

『石中先生行状記 青春無銭旅行』『若い人』神保町シアター

企画「映画で愉しむ石坂洋二郎の世界」から2プログラム。

◆『石中先生行状記 青春無銭旅行』
五つ星評価で【★★★★愉快愉快】
1954年、白黒、89分、初見。

中川信夫なんて『地獄』とか『四谷怪談』とか怪談映画しか見た事ない。このカラっとした青春映画が無暗に面白かった。不自由ながらも若者が人生に対して凄く前向きで気持ちいい。主人公二人が抜けているけど正義の硬骨漢。それにぶつかる脇役の中で特に印象深かったのが三人。
・「芋曹長」東野英治郎。なんつか旧制中学の教師らしいが、剣道の達人(日本で二番目と自称してる。じゃ何だ、一番目はズバットか?)で生徒にゲンコツをお見舞いする、とても軍人軍人した人。顔に甘さが一切ないので、こういう役は似合う。逆に甘さがないから、この人はラブロマンスとかはダメだろう。鼠みたいな顔だし。主人公達に弱みを握られて懐柔される。妻の虎子が弱点だが、虎子と言う名前を付ける親も親だが、結婚してしまう男も男である。多分、寅年生まれなのだろうけど、「虎子」じゃ尻に敷かれてもしょうがないだろう。
・「インチキ山伏」千秋実。いつも通りすげー適当。この人って、出る映画、出る映画、ねずみ男みたいな役ばっかだなあ。
・「村長に売られる娘」左幸子。借金のカタに有力者の家に住み込み奉公させられるが、今までそのルートで何人も手籠めにされているので、シトシト泣いていた。が、主人公達の計画により、危機を脱すると性格が激変、満面の笑みで新しく権力を持つ者に擦り寄る。貞操も村中の男とやってるサセ子である事が分かり、主人公にバリバリ一部の隙もない色目を使って主人公ともども観客をドン引きさせる。美人であるだけに中身が伴わないのは切ないが、貧しい百姓のメンタリティってあんな感じにアケスケで下品なのだろう。お澄まししてても腹は膨れねえ。


◆『若い人』
五つ星評価で【★★古いフォーマットで今もある話題】
1937年、白黒、81分、初見。

横書き文字が右から左、戦前(いや、戦中か)の映画。
見ている人も出ている人も、もうみんな若くない。
話は女子校の男子教師と複雑な家庭環境を持つ教え子女子に女教師を加えた純愛三角関係。やってもないゴシップが流れてしまうのは今と変わらない。ただ女生徒が一人で男子教師の下宿を訪ねたりと、コンプライアンス意識が今と比べると低い。と言うより、下宿を訪ねたら、それがすぐSEXの開始みたいに考えるゲスな考えにまだ毒されてない、と言った方がいいだろう。若い女生徒が綺麗で妖艶。いいキャスティングだが、いかんせんフィルムが古く音声とかかなり聞き取りづらい。


【銭】
『石中先生行状記 青春無銭旅行』:有料入場時のスタンプカード5ポイントで無料入場。
『若い人』一般料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
青春無銭旅行@ぴあ映画生活
若い人〈1937年〉@ぴあ映画生活

『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』シネリーブル池袋2『人間機械』ユーロスペース2

同日に見た2本をまとめてレビュー。

◆『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』シネリーブル池袋2

▲ホラーマンとドキンちゃんは輪廻二巡目。トリオ漫才がちょっと弛めかもしれない。

五つ星評価で【★★★とてもいつも通り】
今年も期待するほど大した話ではなかったが(アンパンマンは油断してるとごくごく希に凄いのぶち込んでくる)映画30周年記念作品と言う事で、今までの作品に出てきたあんなキャラやこんなキャラ、あんな世界やこんな世界、いろいろ目端が利いてます。
ゲストキャラのクルン(CV:杏)可愛い。このクルンがアンパンマンサイド、バイキンマンサイド共に平等に居候して楽しい生活を送るのが何かフェアーだ。
バイキンマンがアンバンマンに助けられ、頭のアンパンまで御馳走になりそうになって、急いで自分を律するとか、
謎の敵にやられてしまいそうなアンパンマンを「あいつを倒していいのは俺だけ」と言うジャンプのライバル理論で助けに行くバイキンマンが実にいい味出してた。
ゲスト声優は前出の「杏」と、悪のロボット、ダダンダンに渡部健。同じく悪のロボットゴロンゴロに児嶋一哉。セリフが「だだんだん」と「ゴロンゴロ」しかないから上手いとか下手とか全く問題ない。しかも一言とか二言だ。いいなあ、あれでギャラまで貰うんかよ。声優と言えば、ドキンちゃん、ホラーマンが代替わり。ホラーマンは矢尾一樹氏。肝付兼太氏の特徴のある声をちゃんとコピーしてる。こっちは打って変わってプロの声だった。

映画館デビューお子さん仕様という事で、場内はかなり明るく、音も控え目。明るいのはしょうがないにしても(暗がりが怖くて子供けっこう泣くから)、音がくぐもった感じになっちゃうのは慣れちゃえば何て事もないけど、効果としてはちょっと残念だった。


◆『人間機械』ユーロスペース2

▲労働労働また労働。

五つ星評価で【★★★お芸術なのよ】
美しく退屈で残酷


【銭】
『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』:テアトル会員割引1300円。
『人間機械』:ユーロスペース会員割引1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星@ぴあ映画生活
人間機械@ぴあ映画生活

上野オークラで怪奇大作戦もどきと城定脚本20180720-20180726

旧作が城定監督の脚本作品と知り、急遽、上野に足を運んだ。うむ、大正解。

◆『性鬼人間第二号~イキナサイ~』

▲南梨央奈と、たんぽぽおさむ

五つ星評価で【★★★怪奇大作戦にオマージュ捧げてる奇作】
南梨央奈 主演、桜木優希音、朝桐光、永川聖一、たんぽぽおさむ 出演。
国沢実監督、高橋祐太脚本。2018年のピンク映画。

鬼才と言うか異才と言うか、成人映画でここんとこずっと特撮寄りの作品を作ってる国沢実監督の新作。今回は「怪奇大作戦」オマージュ。ええと、『性鬼人間第一号』と言う前作があるのね。それは未見。

南梨央奈が金髪ヘアピースと黒髪純情バージョン二つの姿で可愛い。濡れ場いっぱい。おっぱいはちっぱい。
報われない科学技術者の復讐ドラマで南梨央奈は復讐者サイド、朝桐光は被害者サイド胸でかい、桜木優希音は捜査員、地味な捜査員スーツはそそる。復讐者の博士が白髪髭面で実に博士らしいのだが役者の芸名が「たんぽぽおさむ」、優しすぎる。
脚本の高橋祐太は一週前に掛かった新作『変態おやじ ラブ・ミー!イッてんだぁ~』の脚本も書いてる。復讐者の博士がどうも最初の濡れ場が童貞喪失くさい。童貞ゼミに呼んだれ。怪奇大作戦オマージュとして作られているが、事故現場で何が起こっているのかが見終わった後でも判然としないのが脚本の一番の問題点だろう。金髪ヘアピース偽装女性にSEXの最中、殺された3人が見た幻影は果たして何だったのか? 後、実際どうやって殺したのかが演出過剰でよく分からない。
あっ、造形、はきだめ造形じゃん。そこはリスペクト。特殊銃かっけー。


◆『痴漢電車びんかん指先案内人』
五つ星評価で【★★★★城定秀夫の脚本に溺れる】
荒川美姫 なかみつせいじ 主演 佐々木基子 サーモン鮭山 出演。 
加藤義一監督、城定秀夫脚本 2007年のピンク映画。初見。

別名「ヒロ子とヒロシ」。思った以上に城定秀夫テイストがダダ漏れていた。流される女ヒロ子は城定監督ピンク最新作『痴漢電車 マン淫夢ごこち』のダメと言えないOL水野君子に強烈にシンクロする。「ヒロ子はそういう女なのである」というナレーションが入りそうだった(順番的には逆なのだが)。そして、そのヒロ子を貪る超ダメ男サーモン鮭山演じる「イケダ」が南海キャンディーズの山里亮太に似てる。故郷を捨てたヒロ子と再会するかとドキドキしながら見てた。そう言えば、このイケダ以外は主要登場人物が一つの痴漢行為が引鉄になってみな幸せになるのだな。そんな成人映画ないよな。珍しい。後味良いのも良いな。『悦楽交差点』もすんごい話だけど前向きで後味は良かったものな。


◆『痴熟女 Gスポットの匂い』
旧題『お姉さんのONANIE』
五つ星評価で【★★栗原良(男優)ったら、もう💛】
国見真菜 主演 栗原良 ジャンク斎藤 平本一穂 出演
浜野佐知監督、山崎邦紀脚本 1993年のピンク映画。

清純そうな国見真菜とゴールインしそうな栗原良であるが、彼の性癖は自分が風俗嬢のようなダメな女の時こそ燃えるクズである事を自覚している。国見真菜を捨てて風俗嬢と結婚しようとするが、国見真菜は実は淫乱で彼の二人の弟、ジャンク斉藤と平本一穂に手を出して姿を消し、栗原良は風俗嬢にも振られる。物語の語り部であるジャンク斉藤が国見真菜を発見するが彼女は名前を変えて新しい恋の最中だった、おま、淫乱妖怪かよみたいな話。

国見真菜が前田敦子とソニンを足して悪い所だけ現出したような顔。それでも若いんだから「熟痴女」って命名はあんまりだろう。

三兄弟が揃って長男栗原良の結婚を心配する絵柄が何となく地獄っぽくって笑った。栗原良を見る度に「西城秀樹」を思いだしてしまう。西城秀樹の要素を持つのに燃える事もなくいつも燻って眉間に皺を寄せて悩んでいる男。その悩み男栗原良が二人の弟にド真面目に性癖を吐露するシーンが悪夢みたいで何かこんなヒドイ見世物があるだろうかという意味で逆に面白かった気がする。


【銭】
上野オークラ、一般入場料金1600円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
性鬼人間第二号~イキナサイ~@PG
痴漢電車 びんかん指先案内人@ぴあ映画生活
痴漢電車 びんかん指先案内人@PG
お姉さんのONANIE@PG

『未来のミライ』ユナイテッドシネマ豊洲12(ネタバレ地獄篇)


▲前世が芋虫。クンちゃん。

※ バリバリにネタバレするので未見の方はご注意ください

五つ星評価で【★★★こういう映画と思って見に来たので内容に対して裏切られた感は感じなかったが話が平坦なのは正直キツかった。凄く豊かな表情をするクンちゃんのアニメートに関しては予告時点から感心してた】  
さて、妹に父と母を取られて嫉妬しているクンちゃんが未来からやってきた妹の未来ちゃんと冒険しながら成長する話、と言う事になっている。
話のキーになるのは、建築家の父が建てたという不思議な構造の家のわざわざ中央にある庭に植えられた樫の木だ。まあ、それにしても階段だらけの家で「介護」とか考えてないだろ、父ちゃん。家の中央に庭があるというのは斬新。ただ、その為に人間は庭に居候するように周辺での生活を強いられているようにも見える。強いているのは「樫の木」に外観が同じである超四次元生命体「アカシック・レコード」、この世の全ての記録が書かれていると言われる「超記録生命体」。当初、この「樫の木」に見える超四次元生命体(『メッセージ』に出てた蛸みたい)その物が生命エネルギーの収集にこの家族を作って使っているのではないかと思った。だが、彼にはクンちゃんを精神的に成長させる理由がない。だから、「樫の木」は自分が寄生してる家族からエネルギーを摂取しやすいように父の意識を操って彼を家の中心に植えさせた。それくらいしかこの事件に関わっていないのではないか。彼は「この一家の歴史」を収集管理している。まあ、会社の史料編纂室みたいなもんだから、家の者の余剰エネルギー程度でそんなにパワーとかいらないだろ。

物語の中で気になった点が一点。
同一人物は一緒に一か所にいてはならない、というルール。
『アトム今昔物語』かよ。
※ 未来から過去に来たアトムがアトム開発を成功させる為に
 もう動かない自分の身体を爆発させる。
大人未来ちゃんがやって来る時、赤ん坊未来ちゃんは
スクリーン上からフェードアウトしている。
それだけでもう「不在」に扱うなんて、シュレディンガーの猫かよ!
まあ、未来の科学力を使って赤ん坊の未来ちゃんを虚数空間
にでも飛ばしているんだろう。
ただ、クンちゃんと大人クンちゃんは会話を成立させる。
ルールに違反している。きっと大きな方の彼はクンちゃんではないのだ。
大人未来ちゃんと赤ん坊未来ちゃんは同一人物である事を
腕の痣が証明しているが、クンちゃんと大人クンちゃんには
そういう明確な証拠はない。
なら、別人と考えるのが正しいだろう。

そして、ケムール人やターミネイターがそうであるように
未来からやって来る奴は大概ろくでもない奴だ。
と言う事で、未来からやって来る未来ちゃんはクンちゃんを
亡き者にしようとして来たのではないかと推測する。


▲前世がかまいたち、山内。未来ちゃん。

未来の未来ちゃんの兄の位置にいるのはクンちゃんではない。
おそらくクンちゃんが大人になるまでの間に何かが起き、
彼の代役の位置に据えられた者がいる。
直接的な血の繋がりかなく、一つの家屋に兄妹のように暮らす仲。
抜群の『みゆき』展開である。
大人未来ちゃんはこの彼との関係をアチチな感じに成立させるために
クンちゃんに対するアカシック・レコードを書き換えにやってきた
(クンちゃんの存在を抹殺しにやって来た)。
それと同時に雛人形も仕舞わせている。
これはクンちゃんの代わりの位置にいる彼への
早く結婚したぃアピール。ちゃんと筋が通ってる(ホントかよ)。

大人未来ちゃんは言う「うんざりするほどね」。
「うんざり」してしまったのではないか?
幾つかの冒険を乗り越えたものの、
兄クンちゃんの未来ちゃんに対する強圧的な態度に変更は見られなかった(と言う時間線を推測)。それが普遍的な兄妹関係であるとしても、一方的に搾取される妹側にとって我慢の限界を越えてしまったのではないか?
いや、アカシックレコードに頻繁にアクセスするようになったクンちゃんに対して未来ちゃんが警戒したのかも。「記録が書かれている」と言う事は「書かれた」記録が「書き換えられる」可能性も強く秘めている。未来ちゃんに対していい感情を持っていないクンちゃんがアカシックレコードにアクセスする事は危険な事なのではないか? いっそ、やられる前にやれ。やって何かの弾みで兄代わりにイケメンとか養子に来たらラッキーじゃん。

と言う感じに、あと30分長かったら全く逆のメッセージを伝える映画になってたかもしれない。
チラシに使われてるコピーが思わせぶりである。

この世界は、未来にあふれてる。

なんてな。


【銭】
ユナイテッドシネマメンバー入場ポイント2ポイント使って1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
未来のミライ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
未来のミライ@ノラネコの呑んで観るシネマ
未来のミライ@あーうぃ だにぇっと

PS 個人的にはガンダムのミライ・ヤシマが最後に出てきて
 「チャンチャン」というラストもありかもしれない(いや、ナシだろう)

『キャビン』シネクイント


▲衝撃のあのシーンまでもうちょっと。

五つ星評価で【★★★★★そらあ、おもろいでよ】
シネクイントの何だか分からない旧作上映。

2回目。何が起こるか分かっていても楽しい楽しい。
冒頭オープニング、あんな絵から始まったのか、すっかり忘れてた。
冒頭パンツで、あーそーそー、パンツだったと思いだした。
ナイスパンツ。
まあでも、こんなおもろい映画、劇場で見直せるなんてありがたい事だ。
公開時のチラシのコピー

「『怖い映画は苦手』そんな理由で観ないなんて、損をする!」

なかなかいいコピーじゃん。

前回同様、内容には触れない。
あっ、クリヘムが名前売れる前だよね、この映画。


【銭】
旧作料金1000円。
ちなみに渋谷シネパレスを依代として蘇ったシネクイント、昔のシネクイントと同様にチケットリターンシステムも復活したので、そこは有効に活用していきたい。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
キャビン@ぴあ映画生活
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キャビン(1回目)@死屍累々映画日記

上野オークラで池島ゆたかの脱童貞新作20180713-20180719

◆『変態おやじ ラブ・ミー!イッてんだぁ~』
五つ星評価で【★★★安定した佳作】

▲成人映画のスチール写真で野郎三人ってのは凄いな(左から牧村耕次、なかみつせいじ、フランキー岡村)。

なかみつせいじ、牧村耕次、フランキー岡村 主演、かなで自由、長谷川千紗、松井理子 出演。
池島ゆたか監督、高橋祐太脚本。2018年のピンク映画。

池島ゆたかの新作。
普通に面白いが、殴られたような衝撃はない。相変わらず丁寧にちゃんと撮ってるな、という感じ(否定的な言いぶりになったけど別につまらなくはないのよ、全然)。脚本タイトルが『おやじ童貞Z』。なので主演は野郎三人である。
なかみつせいじは老人役をやるようになってから破竹の勢い。この人はもう衰えた身体にブリーフでも、オムツでも、巻き付いていればそれだけで、介護っぽいイヤな絵になる。一応、昔は好青年役とかもあったけど、成人映画の好青年って逆にいい位置じゃないので誰からも均等にイヤだなと思われる今の位置はいい位置だと思う(イヤと思わせながら演技で客の近くにも立てるし)。今回のセカンド童貞改め実は真性童貞の自信のないオドオドした態度は絶品。
牧村耕次(真性童貞)は熟成した老人らしいいい役。この人、枯れた声がいいよなあ。セリフとして聞き取りづらいと思う事もあるけど。
素人童貞のフランキー岡村、あ、こういう人いるのね。三人組としていいバランス。

なかみつせいじの元妻(画面には未登場)托卵女子と言われていたが、息子と家庭を持った後、家出してしまっている。何がやりたかったのか。結局、妊娠出産は出来ても子育てに耐えられなかったという事なのか?
ダメンズ3B(バンドマン、美容師、バーテンダー)と言うのが説得力あるけど本当なのか?

かなで自由ちゃん可愛い。
長谷川千紗さん緩慢自由な感じ。えっ、新人なの?
松井理子さん安定感。

ホモじゃないと言わんが為にアリバイ程度に女優にも触れました。


◆『妖艶ニューハーフ 快楽の舌戯』
旧題『アブノーマル・エクスタシー』

▲この線まで来たら男とか女とかどうでもいい。

五つ星評価で【★★★インテリピンク映画】
浅倉みお 杉浦峰夫 主演 伊藤舞 出演。 
サトウトシキ監督、1991年のピンク映画。

ピンク四天王の文芸的な旧作。
主人公はうだつの上がらない脚本家でまだ社会に上手く取り込まれていない。彼がニューハーフの彼女と懇意になり、売春を生業とする彼女との生活に耐えられなくなり、昔の彼女を強姦しようとして今の男にボコボコに殴られボロボロになって、大人になる事を決意する純文学だなあ。純文学らしく、エロカット、ロングでカメラ固定で動かなかったりする。スタイリッシュだけど、やはりそれはピンク映画としての商品性から言ってどうなの? 最初は誘ってきた昔の彼女、伊藤舞が黒タイツで半ば脱ぎながら早くセックスしたいという観客の自分にとっての性癖もバッチリなのにロングと言うのがもどかしい。主演の朝倉みおのロングは個人的にはまあ、いいのだ、好みじゃないから。「男だから」とは言わない。ニューハーフであれ、女に見えるなら女優扱いしても何ら問題ない。彼の彼女以上に「おばさん」とか「熟女(ピンクの熟女は本当の老人)」みたいな主役の方が個人的にはキツい。
主人公『ほんまでっかTV』の門倉先生みたい。


◆『OL家庭教師 いじり突く』
五つ星評価で【★宇宙人にさらわれたように記憶がない】
関根和美監督、2008年のピンク映画。
ガン寝。見直す事も必要ないという判断で2回転とかしなかった。ガン寝と言いながらたまにスクリーンはチロチロ目に入っているのだろうが、もう全く覚えてない。いかにもルーチンな感じだったんだろう、いや、覚えてないけど。


【銭】
上野オークラ、一般入場料金1600円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
変態おやじ ラブ・ミー!イッてんだぁ~@PG
アブノーマル・エクスタシー@PG
OL家庭教師 いじり突く@PG

マンガ『ありふれた職業で世界最強 第三巻』原作 白米良 漫画 RoGa、ガルドコミックスを読書する男ふじき

異世界召喚冒険もの第三巻。

もう、彼が「ありふれた職業(=鍛冶屋)」であった事は全く忘れられてる。職業がどうとかでなく、魔物を食えば魔物のスキルが手に入るのだ。「不味い」とは言っていたが、その手段を使う物が彼以外いないのはご都合主義だろう。三巻からは美少女キャラのお伴が一人増える。非常にお前、いい身分だなな展開。それでもまだ一応続きが出たら読むかなというのは、彼を捨てたクラスメートと化け物化して生き残った彼との再会を読みたいからである。このままずっと再会しないってのも実にありそうだけど。

横浜光音座2で熟女に香港と発情学園20180608-20180614

ちょっとグダグダしてるうちに随分、時が過ぎてしまった。

◆『色情旅行 香港慕情』

▲痺れるポスター

五つ星評価で【★★★】
小沼勝監督、中島丈博脚本、1973年のロマンポルノ。

劇場に貼ってあったポスターの写真が物凄く1970年代して素晴らしかったので発作的に入場してしまった。
浮気妻を探しに香港に行った主人公がドラック漬けになった挙句、日本人旅行客を売り飛ばすみたいな極悪なストーリーの香港ロケ大作。主人公・井上博一を地獄へと誘い込む香港のチンピラやかた和彦がピカレスクにギラギラ輝いてかっこいい。
香港九龍の猥雑な感じはアメ横に似てる。


◆『熟女の色香 豊潤な恥蜜』
五つ星評価で【★★★★前に見てた】
村上涼子主演、沢村麻耶、日高ゆりあ、樹カズ出演 
池島ゆたか監督、2013年のピンク映画。

これ、傑作。2回目なのでラストが凄い事を知っている。
当日、体調が悪くてラストカットに合わせるようにそこだけピンポイントで寝てしまった。何やってんだよ俺。


◆『発情学園 やりたい年頃』
旧題◆『痴漢ハレンチ学園 制服娘の本気汁』
五つ星評価で【★★ガン寝】
上田吾六監督、松岡誠脚本。 2001年のピンク映画。
ガン寝してました。


【銭】
一般入場料金1240円(10円台半端な入場料金って珍しいな)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
熟女の色香 豊潤な恥蜜@PG
痴漢ハレンチ学園 制服娘の本気汁@PG
▼関連記事。
熟女の色香 豊潤な恥蜜(1回目)@死屍累々映画日記

『DEVILMAN crybaby』『ユートピア』トリウッド

トリウッドで見た2本3プログラムをまとめてレビュー。

◆『DEVILMAN crybaby』トリウッド
五つ星評価で【★★★★演出力】
すげーコンテンツだった。
原作のデビルマンをベースに現代化に成功している。
陸上部とラッパーという原作にない要素を導入し、
原作が言いたかった事の発信力を強めている。
特にいつまでも渡らないバトンにはやられた。
又、美紀の正論に対して、悪意の奔流が噴出する凄まじさは
「言語の視覚化」により、原作の衝撃を凌駕しているかもしれない。

残念だった部分もある。
今回、技法がFLASHアニメと言うシステムで作られている。
実はあまりよく分かっていないのだが、
何枚かの絵を続ける事による従来の技法も可能だが、
一度作った絵を加工変質させて次の絵を作る事が得意な技法らしい。

10話続けて見たからかもしれないが、
これがけっこう頭を疲れさせる。
絵の動き方が従来と違って反則な動き方
(出鱈目と言ってもいい)をするからだろう。

それでも人間パートは従来に近づけて
分かりやすい絵や動きを付けているのだと思う。

妖獣たちがデタラメで、デザインも子供のイタズラみたいで
かっこ悪い。ここが本当に残念。
重量感のある永井豪絵、もしくは、別の絵であっても、
生物としてのリアリティーを持つ現実的な絵にしてほしかった。
いや、こんな絵でも伝わってくる話という意味で
天才的(この場合は悪魔的がふさわしいか)な演出力だと思うが。

デーモンに関しては
・人間とデーモンの違いが容姿以外あまり明確ではない。
・デーモンが何をしたがっているか、それはデーモン自身の望みなのか、サタンの発案なのか等が分からない(もしくは分かりづらい)。
・デーモンの特性「合体」が後半になるまで意図的に隠蔽されているかのように描写されない。
・サタンとデーモンが違う物であり、にもかかわらず、その関係に序列が保たれている事に対する理屈が描かれていない。
・デーモンの無差別合体のエピソードがなくなってしまった。
等々、原作の上に構築した物語である為、原作が分かっていないと分かりづらい設定になっている気がする。

エロい部分は上手く作ってある。
『哀しみのベラドンナ』でもこんなんやってたが中々上手い。

最終的に話には泣かされたが、もっとかっけーデーモン見たかった、が結論かな。


◆『ユートピア』トリウッド

▲ビジュアルかっけ。

五つ星評価で【★★★現実上に展開する絵が凄い】
凄い絵をぶちこんでくる。
こういうのを限られた仲間で限られた資金で作るのが凄い。
自主制作であるのに、絵の確からしさがメジャー作品以上。

まあ、でも、頭が整理できずに見終わっちゃった感じだからもう一回見たい。


【銭】
『DEVILMAN crybaby』:1~5話.6~10話をそれぞれ1プログラム1600円にしているのだが、同時鑑賞割引で3000円で。
『ユートピア』:一般1700円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
DEVILMAN crybaby@ぴあ映画生活
ユートピア@ぴあ映画生活

『ゲンと不動明王』『奇巖城の冒険』『日本誕生』新文芸坐

新文芸坐の企画「永遠の映画スター 三船敏郎」から2プログラム。

◆『ゲンと不動明王』
五つ星評価で【★★★子供かわゆいのう】

1961年の白黒映画(本来パートカラー映画だが、今回は全白黒)。102分。初見。
僧侶の千秋実の子供の兄妹、千秋実が後添えを貰う事から兄が隣町に住込奉公に。紆余曲折あって元の寺に帰されたり、又、寺から出たり、子供なんて飯だけ食わせてもらえば幸せだろうみたいな扱いが時代の違いを感じさせる。大人の勝手な都合で子供が振り回されるのは災難だが、決して暗い話ではない。子供の伸び行く力が悲惨さを思わせない。動物と子供には本当に敵わない。

三船は「不動明王」役。大きくなったり、小さくなったり、神様役が妙に似あうのがおかしい。

菅井きんが生け捕りにされたかの如く、まんま田舎のおばちゃん。
笠智衆が『男はつらいよ』より8年早く坊さん役をやってる。他にあるかどうかは分からないが、まあ、坊さんとしていそうだものなあ。


◆『奇巖城の冒険』
五つ星評価で【★★面白ければ文句はない】
1966年のカラー映画。103分。初見。

シルクロードを舞台にした日本人による「走れメロス」。
日本人だらけのアラブ砂漠で伊福部昭のゴジラ使い回し劇伴の中、三船が刀でマラソン正面突破する珍作。
うんでも、翻案しましたってだけで、 ダラダラしててテンポが悪い。重箱の隅をつつくような面白さだけではいかんやろ。

「巖」の字が難しい。


◆『日本誕生』
五つ星評価で【★★特撮は良い】
1966年のカラー映画。120分(全長180分の全長版プリントが見つからず急遽短縮120分版での上映になった)。初見。
『わんぱく王子の大蛇退治』とか見てるからヤマタノオロチがどうにもしょぼく感じる。
天変地異や野火など壮大な背景を描写するための特撮が美しい。
やんごとなきミカドが東野英治郎の悪臣の甘言に踊らされて、身内の三船敏郎につらく当たる、何で何でヨヨヨみたいな、身内痴話喧嘩みたいな話で、三船のベタベタな「悩んでます」演技が鼻に付く。ヤマトタケル役で、神代の神様な訳だが、何かどこか『七人の侍』の菊千代だったり、『椿三十郎』の三十郎っぽい。神様なのに侍っぽいのだ。その癖、強い倫理観に縛られて自由でない。三船一人が感情ダダ漏れみたいな状態なのもどうか。


【銭】
『ゲンと不動明王』+『奇巖城の冒険』:新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
『日本誕生』:新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゲンと不動明王@ぴあ映画生活
奇巖城の冒険@ぴあ映画生活
日本誕生@ぴあ映画生活

『官能病棟 濡れた赤い唇』ラピュタ阿佐ヶ谷

五つ星評価で【★★★ホラー表現に馴れた物と目を見張る物がある】
企画「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー」の1プログラム。
2005年。カラー、初見。

ラピュタ阿佐ヶ谷のチラシによると「ピンク映画であると同時に本格的ホラーであるという不可能を可能にした橋口卓明監督の力作。」うむ。成人映画とホラーがちゃんと問題なく同居してる。今の低予算デジタルホラーより映像の作り込みが実にしっかりしている。口裂け女の近寄りは貞子とか俊雄っぽくって、今、見るとちょっとどうかなと思ってしまわなくもないけど、それと併用される気が狂ったような上下パンは今まで見た事がないだけに、久々に、絵の力で「ゾッ」とさせられた。

女優さんが美しく、ホラー部分に頼る事なく、濡れ場も実に綺麗だ。
ちょっとアップ目でスクリーンを肌色が覆う。
芸術映画ぶってロングでただ撮ってるだけみたいな事をしないので好感が持てる。
要はとても裸が綺麗に撮れてるのである。これは綺麗に撮ってやろうという意思がないと撮れない絵だと思う。割と一番後回しにされてる気もするが、女優の綺麗な裸を魅力的に撮れる事はとても大事な事だ。
ラストカットは妥当な落ちだが、何かもう一手加えてやりたい感じ。ちょっとセオリー通りすぎる。


【銭】
一般料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
官能病棟 濡れた赤い唇@ぴあ映画生活
官能病棟 濡れた赤い唇@P.G.

『結婚期』『浪花の恋の物語』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「女優有馬稲子」から1プログラム。

◆『結婚期』
五つ星評価で【★★★★女子アナ役有馬稲子♡アリパン】
1954年、白黒、102分。初見。
鶴田浩二でラブコメとか撮ってるとは思いもよらなかった。
プロポーズの言葉は囁いてもこの映画では人生訓は囁かないのである。
その鶴田浩二が真面目が信条の公務員係長。
有馬稲子は女子アナ。普通、接点がないこの二人に接点が出来るのがラブコメ。ブラボー。鶴田浩二も不器用にチェリーボーイっぽくて可愛いが、有馬稲子もキュンとした感じで可愛い。女子アナ役だからいい感じに華やかで知的だ。いい。似合ってる。有馬稲子自身はイヤかもしれないが、女優女優した重い役よりこういうカワイコちゃん役が好みだわあ。
鶴田浩二がモテモテで何人からも言いよられる。
その中の一人が芸者の岡田茉莉子。ちょっと普通じゃない美女オーラ。他の女子と空気が違う。隔絶してる。今の女子だと(と言いながら少し古いが)吉川ひなのっぽい。何か一人だけ日本人とトーンが違う感じ。

井上梅次監督はバンドミュージックを派手に吹かすのが得意。とても気持ちいい。

あと、雪村いづみが雪村いづみ役で出演して、一曲歌う。
『青い芽』でナジってごめん、雪村いづみ凄いステキだ。『青い芽』は劇中の衣装があかんわ。あーゆー野暮ったいの着せて野暮ったい役をやらせたら似あわなかった、と言う事なのだろう。



◆『浪花の恋の物語』
五つ星評価で【★★この錦之助は嫌い】
1959年、カラー、105分。初見。
廓の遊女・有馬稲子に惚れた錦之助が身を持ち崩す話。

これ、私的にはてんでダメ。

錦之助のキャラが最初から最後までどうにも嫌い。好きになれない。
男は自分の責任の取れない相撲を取ってはいかん。自分の責任を取れない相撲を取るほどの愛だったと言えば言えるが、そこで全てを失ったり、他人に迷惑をかけたりするのは、やはり思慮が足りないと思ってしまう。多分、これはこの映画の中で錦之助と有馬稲子の実際の「遊び」のシーンが一切描かれてないからというのもあると思う。そこが描かれていないから、この映画の錦之助は「愛を貫いた」ではなく「愛に溺れた」と見えてしまう。これ、中村錦之助でなく、木下ほうかキャスティングだったら、みんな蛇蝎のように主人公を嫌がると思うよ。

その錦之助を遊郭に誘い込む遊び人の町人仲間が千秋実。この先導だけして一切責任を取らない不誠実な感じは岸部シローっぽい。どこか目に信用がない。『七人の侍』の槇割り侍だけで、この人をいい人と思ってはいけない。割と喧嘩が合ったらすぐ焚き付けるような無節操な役が多いよね。

東野英治郎はただの嫌味な金持ち親父役。そんなに最低じゃなかったのが残念だ(地を這うような貧乏人のカス野郎とかが素晴らしくっていいです)。

有馬稲子は情の濃い遊女役なのだけど、殊更、贔屓して撮られてる風でもなし。ほぼほぼロングばかりで映画的と言えば映画的なのだけど、あまり感情込められるような撮られ方してないのが不憫。片岡千恵蔵の方がばんばんアップがあがる(別にそれで千恵蔵に惚れる訳でもないけど)。



【銭】
通常二本立て興行価格1500円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
結婚期@ぴあ映画生活
浪花の恋の物語@ぴあ映画生活

『世界でいちばん長い写真』『モリのいる場所』『PEACE MAKER 鐵』『ハン・ソロ』『あさがおと加瀬さん。』

摘まんで5本まとめてレビュー。

◆『世界でいちばん長い写真』シネリーブル池袋1

▲マカロニ・ウェスタンだったら、この後この全自動パノラマ・ガトリングガンで全校生徒は皆殺しだって、ちょっと待て。それ、面白そうじゃん。

五つ星評価で【★★★★実は仕掛けが上手い映画】
ただ、主人公が病的に消極的なのが歯痒い。主人公の上に君臨する女部長が独裁者のように主人公を見下して怒るが、セオリーで言えば、それは彼の為を思っての筈なのに、怒りのシーンが多くてそうにも見えず、何かやな女だなあと見えてしまった。
その消極的な彼がパノラマカメラと出会う事で、自分の中から発信しなければいけない物を見つけていく過程がなかなか丁寧に描かれていて好感が持てました。
それとラスト、ある思い付きを成功させる為走り出す部長の設定が秀逸。
あそこがある事で大きな山場が出来た。
あと武田梨奈がいい。結婚相手が秘密なのもグー。
小松政夫はインド帰りが自然な空気を持ってるが、まあ、小松政夫でなくてもいい。
エンドロールに流れる撮られた「長い写真」がまたなかなか良い趣きがある。


◆『モリのいる場所』シネリーブル池袋1

▲この後、山崎努が物体Xに!(嘘)

五つ星評価で【★★なんつーかよく寝た】
ちょっと一眠りしたら終わってた。
沖田修一監督の映画だからつまらないという事はあるまい。
起きていたかった。起きているのが好きなんだ。
機会があったらまた見たいと思います。できれば今度は起きて。


◆『PEACE MAKER 鐵』シネリーブル池袋1

▲京の冬は寒いぜよという感じに皆、厚着。一番、後ろの人だけ乳首見えそうな服なんだけど、これはきっと性癖じゃないかしら?

五つ星評価で【★★★思ったより全然善戦】
どーしよーかなーと悩みつつ、最終日最後の回のレイトショーにギリギリ滑り込んだ。
最終日はそこそこ混んでて、姉ちゃんばかりである。入場特典にCDもろうた。ボイスキャストによる小劇が入ってるみたいだ。
話は少女マンガ風と言うより、イケメンアニメ風新撰組。
幕末は幕府を守る側から見ても攻める側から見ても面白いから、話は大丈夫。ベース新選組の話の中に、未来を見る異能みたいな伝奇的な要素が一摘み入る。多分、TV放映したアニメを編集して前後編にしているのだろうが、話の刈り込みが潔くて気持ちいい。多分、TV見てた人は「あそこもあそこもあそこもない」とか思っている事だろう。
TVドラマでは竹中直人が演じてた斉藤一ですらイケメン。うーん。


◆『ハン・ソロ』109シネマズ木場3

▲チューバッカにはトリマーが必要。

五つ星評価で【★★俺、育ち盛りらしく、よく寝る】
がっつり寝たから話は分からない。
小ネタを振り撒いて~の、SWファンへの目配せは効いてるし、ロケ地が実にSWらしい所を選んでる。SWらしい所って人がいなくって、地平線や水平線がただただガーっと広がってて見える所なのだ。平たく言えば農地か荒地。
ハン・ソロが肉体的にもキャラ的にも似てないのでラストに本物が出てきて「ご苦労、交代だ」みたいなのを期待してしまった。ハン・ソロってもっと余裕があって、いい加減なキャラクターで、そのくせ義に厚く「ひゃっほー」って来ちゃうみたいなイメージなのに。まあ、若い時は余裕がなくてもしょうがないか。TV地上波で放送したら眠ったところ取り返す為に見たいかな、くらい。


◆『あさがおと加瀬さん。』新宿バルト9-4

▲主人公のやあまだ。ドカベンでこそないがニコベンではある。

▲やあまだの恋人、加瀬さん。加瀬と言うだけあって体臭には気を配っている(すんげえ古い親父ギャグ)。

五つ星評価で【★★可愛いかもしれんがもどかしくはある】
淡い話で、女の子二人で「付きあう」と言いながら、なかなか手も握れないのが初々しい。引っ込み思案で躊躇がちな山田を物語から排除して加瀬×加瀬の話にしたなら20分くらいで片付きそう。とツイッターで呟いたら、「加瀬さんも案外ビビリだから停滞する」とお返しを貰った。なるほど。外見からは瞬発力の加瀬、持続力の山田みたいにも見えるが、新しい一歩を踏み出すのはどっちも苦手である。どちらかと言うと引っ込み思案で外見に出ない山田が、自分の気持ちを抑えるだけでなく、自分の気持ちに踏み出す勇気を持つ、と言うのが映画のまとめ方。
おそらく、そういう方向には進まないのだろうが、手を握る、キスをする、胸を揉む、SEXする、などを一つ一つ丁寧に描写して言ったら二人ともすぐ赤くなる、言わば、感度良好ボデイーなので、すんげエロくなりそうである。まあ、そういうのは薄い本で展開するのだろう。


【銭】
『世界でいちばん長い写真』:テアトル水曜割引1100円。
『モリのいる場所』:テアトル水曜割引1100円。
『PEACE MAKER 鐵』:番組固定料金1300円。
『ハン・ソロ』:109シネマズメンバーポイント6ポイント使用して無料入場。
『あさがおと加瀬さん。』:映画ファン感謝デー料金で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
世界でいちばん長い写真@ぴあ映画生活
モリのいる場所@ぴあ映画生活
PEACE MAKER 鐵 ~想道~@ぴあ映画生活
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー@ぴあ映画生活
あさがおと加瀬さん。@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
世界でいちばん長い写真@ノラネコの呑んで観るシネマ
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー@タケヤと愉快な仲間達
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー@或る日の出来事
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

『虹色デイズ』『ウィンチェスターハウス』トーホーシネマズ川崎8『ポケットモンスター みんなの物語』109シネマズ川崎2

川崎で同日に見た3本をまとめてレビュー。

◆『虹色デイズ』トーホーシネマズ川崎8

▲左から、つよぽん、なっちゃん、まっつん、恵ちゃん。

五つ星評価で【★★★★バランスが悪いというバランスの良さ】
バイじゃないけど4人組と3人の少女が個性的で可愛かった。

なっちゃん(佐野玲於)、まっつん(中川大志)、つよぽん(高杉真由)、恵ちゃん(横浜流星)。
小早川さん(吉川愛)、まりちゃん(垣松祐里)、ゆきりん(堀田真由)、千葉ちゃん(坂東希)。
男も女も画面露出の多さはこの順番通り。原作未読なので、映画の話だけさせてもらうと「まっつん」と「恵ちゃん」のキャラが多少被ってる。だから、「恵ちゃん」の文化祭での行動を「つよぽん」が肩代わりすれば「恵ちゃん」は整理可能だったと思う。逆に「つよぽん」と「ゆきりん」の揺るがない感じを強調する為に「恵ちゃん」はフリーでいなければならなかったという事か。イベント的には「恵ちゃん」と「小早川さん」の接近・助け合いがあるので伏線的にはちゃんと整っているけれど。どちらかと言うと、恋愛ゲームに踏み込んでこない「千葉ちゃん」の方が整理してもいいキャラか。と言うのは最初「千葉ちゃん」と「ゆきりん」をかなり最後近くまで混同してしまったからだ。バカ。俺。バカ。でも「千葉ちゃん」の気持ちいい距離感にいるキャラは好き。でも基本3対3のペアリングの話なので、男側に4人目がいるのはバランス良くないのだ。


▲鞄にぶら下がってる熊が百点満点の小早川さんとバク転とか身体能力の高さを誇示しないのがよろしいなっちゃん(勿論、左から)

不器用な「なっちゃん」と同じく不器用な「小早川さん」の組み合わせがかーいー。特に恋に翻弄されて自分を失っちゃう感じの「小早川さん」は何て可愛いんだ。キショー。野郎は他の3人が鼻筋がシュンとしてる王子様系の顔立ちなのに、一人明治から百姓やってきましたな顔立ちの佐野玲於くんは努力が似合ってよかった。佐野くんはエグザイル集合映画で見たか。跳ねてる印象しかない。「小早川さん」の吉川愛は見た記憶がない。かーいーな。カンバってほしい。

「まりちゃん」の垣松祐里はいつも不機嫌な役。「まっつん」の中川大志が彼女に惹かれた理由がハッキリせず、割と成り行きなのだけど、何本も恋愛映画に出てる中川大志だけに自由自在で安定感があった。

「つよぽん」については「何でロケッティア?」。しかもサイズあってない感じだし。いや、サイズはピッチリな自分仕様を作ってくるでしょ、マニアの拘りはそういう所に出るから。コスプレカップルってあまり顔を隠すイメージもないので、やはりロケッティアは違うんじゃないか? 

全体の中で一番面白かったのはヤク中みたいな滝藤賢一の担任教師。いーなーあんな自由な演技。

ラインを使った恋愛映画ってのも最先端だ。
あーもーガラケーだからよう分からん。


◆『ウィンチェスターハウス』トーホーシネマズ川崎8

▲4人が増築とルーム・ロンダリングに励む『虹色ウィンチェスターハウス』とか見たいかも。どう考えても悪霊の正体が滝藤さんだ。

五つ星評価で【★★うーん、サッパリ】
根本的な所が良く分からなかった。
・増築しないと何故死ぬの? 霊が増築を求める理由って何?
・うっちゃって他に移り住むじゃダメなの?
・ウィンチェスター銃の呪いならネイティブ・アメリカンが山ほど出てくるのが本当じゃない?

人を殺す武器の話は、日本だとそれが行きつく先は血が欲しくてたまらない妖刀とかに収斂されていく。あまり「刀鍛冶が悪い呪ってやる」みたいな話にならないのは、使用者の殺意の方が強いし、優先されるからだう。「妖銃」と言うのとはまた違うが、銃その物に念が込められているみたいなのは『ザ・タワー』でガンスリンガーが使っていた銃なんかがある。あれ100年くらい使ったら、物化けで付喪神とかになるかね。


◆『ポケットモンスター みんなの物語』109シネマズ川崎2

▲第四の壁を乗り越えそうなサトシ。

五つ星評価で【★★★ちょっと感心】
物語の登場人物がかなり多く、後半、立ち上がった災害に数カ所に分かれて対応を取るのだが、そのグルーピングや一人一人の活躍を入れこんでいく卒のなさにちょっと感心した。

災害の物語である。そして公人が付いた嘘を陳謝する映画である。現実が追いかけてくるみたいで苦笑い。
事故で走れなくなった女の子が全力疾走って『恋は雨上がりのように』かよ。
そして、異常に宗教法人のトップのように悟った事を言う主人公サトシ。
「ポケモン・パワーだ!」そこは大丈夫?

ゼラオラが孤独でやる事はやる昭和初期仮面ライダーみたいなポケモンでかっこよかった。
呪いと言えば、『ミツバチのささやき』みたいな廃屋をゼラオラが必死に増築してたりして。

『劇場版ポケットモンスター んなの物語』ってのもちょっと見たかった。


【銭】
『虹色デイズ』:毎月14日トーホーシネマズデーで1100円。
『ウィンチェスターハウス』:毎月14日トーホーシネマズデーで1100円。
『ポケットモンスター みんなの物語』:109シネマズレイトショー割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
虹色デイズ@ぴあ映画生活
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷@ぴあ映画生活
劇場版ポケットモンスター みんなの物語@ぴあ映画生活

『まごころ』『青い芽』『キューポラのある街』神保町シアター

◆『まごころ』
五つ星評価で【★★★★苦手な成瀬なのに】
1939年、白黒、67分、初見。
企画「映画で愉しむ石坂洋二郎の世界」。

成瀬巳喜男の中篇。もうほんま、動物と子供には勝てん。
開始早々、横に書いてある文字が左から右。あっ、戦前なんか。
子供の友情が親の事情で壊されそうになる話だが、
貧乏人で努力家の娘も、金持ちで要領のいい娘も、
その両方の素養をちゃんと見て成績を付ける教師も
みんなそれぞれちゃんとバックボーンのある人間として
見れるのが良い。感情移入できる。
貧乏な母との間に事情のある金持ちの母の愚行ですら、
気持ちがちゃんと描かれてるから、やる事は下種くても
後付けで考えると「恋の乙女」みたいで可愛く見える。

大団円で終わるのも気持ち良い(時代が時代なのであそこを大団円にするのはせんないし、切ない)。大団円が好きなんだ。


◆『青い芽』
五つ星評価で【★★雪村いづみさん苦手】
1956年、白黒、35分、初見。
企画「映画で愉しむ石坂洋二郎の世界」。

お転婆JKの純愛物語。えJKなの? ずっと私服だからJDかと思ってた。まだ経験していない恋に揺れながら、男勝りでガサツな雪村いづみは個人的には今一つ。行動がカマトトやなあと思ってたが、JDじゃなくJKならあんなもんか? 好みの話なので、同意してもらわんでもいいのだが、男勝りなのが容貌に出ちゃうのはそんな好きでない。誰よりもカワイコちゃんなのに性格が男勝りとかガサツとか言うのに萌える。


◆『キューポラのある街』
五つ星評価で【★★★★吉永小百合より東野英治郎】
1962年、白黒、初見。
企画「にっぽん家族の肖像 映画で辿る昭和の家庭風景」。

映画は凄く面白い。
吉永小百合は明るく快活な貧乏娘なのだが、吉永小百合をして負けそうになる貧乏の波状攻撃。不良の巣窟をウロウロして身を持ち崩そうとするのだが、現在の吉永小百合が邪魔をしてそんな状態になるとは全く思えない。昔の人はハラハラして見てたんでしょうか? 吉永小百合より北朝鮮に移住する少女の方が感情移入を強く誘った。
まあでもしかし、この映画で一番面白かったのは、黄門さま東野英治郎の屑っぷりだった。屑の爺やると本当トコトン嵌る。東野英治郎本人についてはどうだか知らんが、スクリーンで見る東野英治郎はカスか極悪人、このダメ度が半端なくってゾクゾクする。自らのプライドの高さに失業者になって昼から酒飲んでクダ巻いてるような東野英治郎が本当カスでいいわあ。
1962年から2018年、56年もの間、ずっといい女だからやっちまおうぜと言われてきた吉永小百合ってのも凄い存在だな(おそらくずっとセックスアピールを出してはいないと思うのだけど)。


【銭】
『まごころ』+『青い芽』:一般料金1300円(値上げ後)。
『キューポラのある街』:一般料金1200円(値上げ前)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
まごころ〈1939年〉@ぴあ映画生活
青い芽@ぴあ映画生活
キューポラのある街@ぴあ映画生活

マンガ『MASTERグレープ 第4巻』原作:土屋理弘、作画:高橋アキラ、ゲッサン少年サンデーコミックスペシャルを読書する男ふじき

買いそびれていた。4か月遅れて購入。

対決シーンに新たな武具が出てこないのが残念。
トンファー出てきたけど、蘊蓄なかったからな。

ラスボス感のある登場人物出てきた。半端ない邪気がいい感じ。

次はもう8月に出るらしい。
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