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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

森永乳業「贅沢パインミルク」


ちっちちっちパイパイぼいんぼい~ん。
って訳でもないだろうが「パイン」と「ボイン」と「乳」は親和性高そうだ。
パイナップル好きだし、ボインも好きだし、スーパーで半値だったから買いました。
なんつーても酢豚に入ってるパインさえ愛する俺だ。パイン缶も滅多に食わないけど好きよ。そら買うだろ(半値なら)。
パイン果汁(風味)のみで、パイン果実が入ってないのが残念だったが、これは風呂屋の番台や、牛乳スタンドの定番商品「フルーツ牛乳」のデラックス・バージョンだな。ちゃんとパインの味がして、好感持てる。発想的にはこれの逆でパイナップル果実をプリンのような乳製品に沈めたケーキみたいな方が食べたいかもしれない。これはこれで美味しいけど、パンチに欠ける。

パンチー丸見えぼいんぼい~ん

みたいに美味い事やって欲しいです(伝わっただろうか真意)。
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『とむらい師たち』神保町シアター(ネタバレ)

企画「にっぽんのアツい男たち2 無鉄砲野郎の美学」から1プログラム。

◆『とむらい師たち』神保町シアター
五つ星評価で【★★★ラストシーンに唖然】
ネタバレ感想です。あのラストについてネタバレせずに書けたりはしない。
1968年、カラー、99分、初見。
世にはびこる人の心を忘れた無法な葬式会社に対して義憤をつのらせた勝新太郎が新しい葬式会社を作り、葬儀イベントにより大成功を収める。成功に酔いしれて徐々に人の心を忘れ、金に呑みこまれていく仲間。勝新太郎は新たな葬儀会社を一人で設立し、拝金主義の世間と戦おうとする。適当に息を抜いたり流れに身を任せられない勝新が痛々しいが、良くも悪くも勝新ってそういうキャラやしね。

そして驚愕のラスト。『コカコーラ・キッド』かよ!
雨がこそげとる黒い灰が見た事もないけど妙にリアルでドキドキする。
ネタバレって言うほどネタバレじゃないか


【銭】
神保町シアター水曜は1000円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
とむらい師たち@ぴあ映画生活

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』『ヴイナス戦記』キネカ大森3,1

キネカ大森同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』キネカ大森3
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★奇蹟のシーンが嫌いだな】
2Dセルアニメ版は公開時に見ているけど、今回新たに見直したりはしていないので、新旧作の比較は新作を見て感じた印象違いを元にしています。正しくない可能性もあるけどその辺は許せや、そんなにいつも厳密に正しい事書いてるブログでもなし(おいおい)。
こんなだっけと思いながら脚本は旧2D版とほぼ同じらしい。
2Dセルアニメから3DCGアニメになった事で、ポケモンの質感や背景が緻密になり、リアル感が増した。炎の鬣の馬のポケモンなんか処理が凄く綺麗。でも、テイストが変わっても、大きく話が変わらないのなら無理に新作としてリメイクしなくて良かったのではないか、と私自身は思わなくもない。それは何かを表現したいという欲求より経済活動が優先された結果みたいで何かちょっと気が引ける。ただ、話は違わなくてもテイストが変わった事により、ポケモンのオリジナルとコピーが争うパートについてはとんでもなく悲壮感が上がった。やはり旧作のセル絵では話は分かるが、実際の動物がヘトヘトになるまで戦わされているという悲壮感は漂いづらい。その逆に、サトシの復活の場面はセル絵の方が良かったのではないかと思う。CGは絵がリアルな分、ありえそうにない嘘(奇蹟)は「意図的に作られた絵」のようにとても嘘々しく見えてしまう。ことデタラメに関してはセルアニメの方がハッタリが効くのだ。ロケット団の武蔵(♀)の髪もセルアニメまんまなのだけど、アレもデタラメな髪型なのでCGだと嘘っぽい。いや、逆に本当っぽく見えるから動きづらそうだったり、重そうだったりに見える。巨大な紫の鎌が頭に付いてるみたいだ。
声、ミュウが山ちゃんで、ミュウツーが市村正親ってギャップ凄いな。何となく、市村正親が早逝してしまったら、ミュウもミュウツーもどちらも山ちゃんがやる事になりそうな気がしてならない。ただ、あまりミュウが鳴いていたイメージないのだけど。
港の船長が小林幸子。何か普通じゃない喋り方だけど威圧感があって、あれはあれで下手というより、合っていた気がする。エンディングの歌は本職で流石に美味い。ショコタンとデュエットさせる所がポケモン・チームさんの商売のバランス感覚の絶妙さを感じる。
来年の予告で2Dピカチュウが出てきて、そのデタラメっぽい作画の力に凄く安心した(今回の予告ピカチュウ妙にセルアニメを強調した動きだった)。


◆『ヴイナス戦記』キネカ大森1
五つ星評価で【★★何でだろ、安彦手腕】
1989年の作品を何故かいきなり掘り出し上映。
金星の内乱騒動、占拠された戒厳令下で、町の不良が抵抗組織に拿捕されてバイク兵になる。
安彦さん、こーゆー割とロクデナシだけど度胸のない不良もどき好きだよね。
組織に使い捨てにされながらも暴力に嵌っていってしまう奴や、組織を信用しないが成り行き上コアになるほど活躍してしまう奴、話がちゃんとしてる。安彦さんってとてもマジメな話を作るのだ。多分、これ、アニメではなく、人間が演じた方が演出が引き立つと思う。そして、単純にエンタメとして気持ち良くはない。山場で盛り上がるべき所でテンポを変えたり、伴奏ジャカジャカならしたりしないのだ。多分、そういう意味では冨野氏の方が客を信用していないからこそ、客を気持ち良くする演出をしてる気がする。安彦さん、真面目で手堅い物を作るけど、物語や設定なんかが他人の物の方が程よくエンタメ濃度がそちらから流れてきて面白い結果を残してる気がする。
最後まで作画レベルが落ちないのも安彦さんがちゃんと真面目に仕事してるからじゃなかろうか。
女の子が不良姉御、派手系美少女、お嬢様と3人いて、みんな可愛く声を充ててる。まだ、アニメが高校生くらいまでの流行だった時期なので、ガンダムの女性兵士よろしく、政治状況がどんなに過酷で悲惨でも、凌辱されたりはしない。アニメはそういう事を描くメディアではなかったのだ。今でもそこまで陰惨なメディアではないか。
主人公の声は少年隊のニッキカッちゃん。いや、素人だけどそんなに下手さは感じない。ケナゲな感じで悪くないんじゃないかな? ダメかしら? どの役だか分からなかったが2本続けてこっちでも山ちゃんが声を充ててた。流石な感じ。
あ、戦車と軍事バイクの戦いはなかなか面白かった。でも、やはりバイクよりロボットの方が絵や展開が絶対、面白くなりそうなのだよなー。当たり前だけど、ロボットより軍事バイクの方がリアルなんだけど、それを又、絵と言うリアルじゃない物に戻してしまうのだから妙な事になる。戦闘シーンの背景の取り込みに実写を使っているのは効果的だったが、リアルにこだわるなら全編実写にした方がいいのだけど、それはそれでスポンサーも最終顧客も付かんだろうしなあ。


【銭】
どちらもテアトルの会員証使って見たので各1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION@ぴあ映画生活
ヴイナス戦記@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION@ノラネコの呑んで観るシネマ

『セックスドキュメント 性倒錯の世界』ラピュタ阿佐ヶ谷『サンセット大通り』シネマヴェーラ渋谷

名画座旧作2回目同士を2本まとめてレビュー。

◆『セックスドキュメント 性倒錯の世界』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★緊張感を維持できなかった】
企画「驚異のドキュメント 中島貞夫ニッポンをえぐる」から1プログラム。
1971年、カラー、88分、二回目。
最初に見た時はえらく高い評価をしたが、年には勝てず後半ヨレヨレで何か見たような見ないような状態。
女装、男装、同性愛あたりは見せてもらわなければいけないほど今では特殊な物ではない。ただ、時代の「これらは隠すべき恥ずかしい物」という容赦ない視線が独特の重い空気を放ってる。
良くも悪くも題材に対して真面目に撮っているので、比較的真面目だった昔の私と親和性が高かったのかもしれない。
西村晃のナレーションが真面目なのに不穏。そうそう、本来はそんなキャラなのである。


◆『サンセット大通り』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★あっ、これ見とるやないけ】
企画「名脚本家から名監督へ」から1プログラム。
1950年、白黒、110分、2回目。
渋谷で封切り映画見ようと思って3本くらい満席でふさがってて、あ、これ、時間あうじゃんと思って入ったら見た事がある奴だった。まあ、大した映画なのだが、これ見ると心が濁るのよ。隠居した、かってのスター女優をグロリア・スワンソンが鬼気迫る演技で演じるのだが、物語の中で年齢が明かされる。「50才」。おーい。そりゃ、少女でこそないけど、今の時代だったらまだまだの年じゃない。織田信長と一緒かよと言いながら、おま、ちょっとは吉永小百合見習えよみたいに思った。


【銭】
『セックスドキュメント 性倒錯の世界』:企画料金1200円。
『サンセット大通り』:一般料金1200円-400円(会員割引)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
セックスドキュメント 性倒錯の世界@ぴあ映画生活
サンセット大通り@ぴあ映画生活
▼関連記事。
セックスドキュメント 性倒錯の世界(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・セックスドキュメント 性倒錯の世界(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
サンセット大通り(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・サンセット大通り(2回目)@死屍累々映画日記・第二章

『守護教師』シネマート新宿1

◆『守護教師』シネマート新宿1
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★★単純に力強く面白い】
英題は『ordinary people(普通の人々)』である。もう確実に邦題が素晴らしい。
相変わらずマ・ドンソクはどんな映画に出ても同じ人間であるが、別にマ・ドンソクに演技派になってもらおうとは誰一人思ってないだろうから、いつも通りで構わない。そもそも演技派のマ・ドンソクというのが何となく「言葉」として成立しない気さえするのだ。しわくちゃなオヤジ顔だが、ベース善人である事だけ分かればよい。とても単純に強い善人、お人よし。それを悪い環境に放り込んで正義が遂行されるまで。昔の東映映画みたいにスカっとしさえすればいい。そんな映画。
失踪した女子高生を新任の体育教師が失踪JKの親友のJKと探索するのだが、推理要素は薄い。何となく見ているうちに「あれよあれよ」と悪い奴が分かるように話しが出来ている。仕方ないよ、マ・ドンソクの映画なのだから。で、その「あれよあれよ」で分かる悪人も、そいつらがそうだからそうだというだけで、決定的にそいつでなくてはいけないという要素が薄い。だから、推理物の皮は被ってるけど推理物ではないのです。まあ、いい。それは些末な事だ。
一緒に捜査するのがキム・セロン。『アジョシ』の幼女。今ではすっかりJKである。でも、前田亜季に似て、どう間違えてもブイブイ言いそうにないから大丈夫。ピュア顔なんである。

映画はそんなキム・セロンとマ・ドンソクの可愛い合戦。
どっちも負けるな。
そう言えばマ・ドンソク、学生主任の雑用ばかり押し付けられて、授業シーンが一コマもなかったんじゃないか?


【銭】
テアトル会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
守護教師@ぴあ映画生活

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』新宿ピカデリー8(ネタバレ)

◆『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』新宿ピカデリー8

▲ビアンカの少年のような筋肉の付き方とフローラのてんで肉体を使っていない杖の握り方が素晴らしい。そう言えばパパスって強いだけの記号でママス(違う)って『うしおととら』のお役目様みたいだ。そうすると天空の剣が獣の槍で、ゲレゲレがとらか。

五つ星評価で【★★やっぱメタネタはあんな程度の覚悟ならやっちゃいかん】
※ ネタバレ あります 
見る前から「ユア・ストーリー」というタイトルが怪しいと思っていた。まさか「新川優愛」とか「あいだゆあ」の物語でもあるまい。そして、見終わった者からの煮え切らない感想。「ああ、何だか分かんないけどやっちゃったんだな」と思った。現実世界と物語世界をリンクした話を構築する、最近、ちょっと増えてきた手法だ。『レゴ・ザ・ムービー(及びその系列作品)』『ソーセージ・パーティー』ものすごく裾野を広げるなら『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回もこれだったりしたりしなかったり。それにしても、取って付けたような、と言おうか、これ以上にないくらいお手軽な落ちを使ったものだ。そもそも「このダンジョンはリアルじゃない、現実を直視しろ!」と叫ぶ者達が何でそんな事を提言したいのか、提言する事によって何を得るのか、みたいな事情が全く分からない。どうにもただそういうイベントをただ起こしたかったという風にしか見えない。その程度だから、あの転倒は肯定されないんじゃなかろうか。ただ、ラストのあの転倒があったから、それまでの語り口が壮大でありながらキャラクターに感情移入しづらいので物語が眼前でただ通りすぎていくだけだったという事実を打ち消す効果はあったと思う。まあ、あの転倒にはそれはそれでビックリはさせられた。
ところで、「ゲームをやった事は別次元で人生を生きた事」と悦に入るのはいいのだが、やはりそれはアダルトゲームだったら、そんな風に言えないよなあ。まあ、それは置いておくとして、この「ダンジョンはリアルじゃない、現実を直視しろ!」と言う訴えは、お金を払ってゲームを体験しようとしているリュカの中の人からすると、単にシステム不調だったり、バグにすぎない。そのアトラクションを主宰している側に代金の返金を要求しても何らおかしくない。だって、ディズニーランドを楽しんでいたら、白雪姫やオーロラ姫がそっと近づいてきて、「でも、これは嘘。本当は時給最低額でバイトしてるの」とか耳打ちしてきたらイヤだろう。そんなんったら「金返せ」言ってもいいだろ。そういう事が、あのリュカを体験した人に行われた訳だ。そして、そういうリュカの中の人に対する返金が許されるのなら、『ドラゴン・クエスト』という映画を体験しに行った『ドラゴン・クエスト』ゲーム体験者は同じように返金を望んでも間違いではない。観客にとって大事なのは「ゲームをやった事は別次元で人生を生きた事」という言い訳を得る事ではなく、「別次元で人生を生きるようにゲームの世界を映画で追体験できる事」だからだ。ただ、そのゲーム本来のストーリーと異なる脚本が寺沢武一の読切マンガ『コブラ』でサイコガンを左腕に仕込んだ宇宙海賊が自らの人生をトリップ・ムービーで体験したようにメチャクチャ面白いのなら話は別だ。今回のは明らかに違う。単に余計な一手だ。

主人公リュカの顔の表情とか、なかなか的確だけど、子供から結婚適齢期の大人になってもそこに大きな大人としての変化が見られない為、延々と童貞が背伸びして戦ってるように見えなくもない。父親パパスくらい老けさせるのはそれはそれでゲームの設定と乖離して無理があるのかもしれないが。リュカと一緒に奴隷にされるヘンリー(とリュカ)、解放時にカビのような無精髭が生えてるが、あれ「髭」に見えない。まあ、二人とも童顔だから髭を生やす事で結婚適齢期と言うアリバイを作ったのだろう。
ビアンカもフローラも可愛いけど、私はフローラ派です。金持ちは正義、もとい、気立てがよくってすぐ赤面するマンガ女が好きなんだもん。まあ、ビアンカの方がごくごく普通のリアル女だよなあ。四畳半の下宿で米研いでそうなのがビアンカ。

『劇場版FF14 光のお父さん』で、リアルでは親子、ゲームでは旅の仲間を演じた吉田鋼太郎と坂口健太郎が、この映画の中でもそれぞれゲームキャラを演じている。父親・吉田鋼太郎はゲマ。主人公リュカの父親を手に掛ける悪党。息子・坂口健太郎はヘンリー王子、いい奴だけど上から目線。このドラクエもあのFFみたいにオンラインゲームであったなら、直接的な部下が門番のみで組織内での立ち位置を間違いそうな坂口健太郎に、部下をしっかり掌握している吉田鋼太郎がアドバイスを与えるというエピソードが見られそう。そして、癌を患いながらゲマを全うしようとする吉田鋼太郎に滂沱の涙を絞りとられるに違いない。

ちなみに、私はドラクエとかやった事ない人です。トンチンカンな物言いとかあったらそのせいです。すんません(ヘンリー王子と違って低姿勢で行く)。


【銭】
ピカデリーの前回有料入場割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー@徒然なるままに

『天気の子』『チャイルド・プレイ』『東京喰種 トーキョーグール【S】』『Diner ダイナー』『旅のおわり世界のはじまり』

摘まんで5本まとめてレビュー。

◆『天気の子』ユナイテッド・シネマ豊洲10

▲飯島愛にできる事はまだまだある。

五つ星評価で【★★★★こんなクソ恥ずかしい映画大好きだ!】
新海さんの描く男の子の「女になって毎朝おっぱい揉む」みたいな行動がキモいと言われているのだけど、いやいやそれは中学生男子として欠かざるをえない条件でしょ。という訳で、今回も万人の大人の女子が求めるような「紳士」的な主人公ではない。ひたすらに真っすぐだけど、どこかに異性に対する甘えとか持ってる。そういう所に恥ずかしながら共感してしまう。
あの子を抱きしめるためなら世界なんか滅んでも構わないってのは、中二病気質としてはとっても分かる。でも、別にそれの何が悪いの、って逆切れして終わるのは、新海さんティム・バートンみたいに子供でステキだな。


◆『チャイルド・プレイ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲絶妙にバランスの悪いチャッキー。

五つ星評価で【★★★★こういうチャッキーも悪くない】
前作までの基本設定を捨て去ったアナザー・ストーリーで、リメイク、リビルドというレベルではない。例えば『猿の惑星 創世記』で、猿の群れのリーダーになるシーザーが、薬物投与された猿ではなく、宇宙から来たエイリアン・モンキーだったみたいな、それくらいの改変である。それは大丈夫な人もいれば、受け止められない人もいるだろう。
私は大丈夫だった口。
チャッキー、ブサイクになったなあ。身体が軽いとは言え、自立して歩く歩き方はフワフワしてて、ちょっと説得力が薄い。前作までのそこそこノシノシ歩いてた歩き方の方がリアルだった。「グッドガイ」から「バディ」に変わったのだが、アメリカの男の子はあれでお人形遊びをするのかね。日本であの人形、男の子が持ってたら違和感あるけど。ただ、家電統一ツールになったので、それだったら違和感はないかな。チャッキーの直線思考が可愛い。そんなに悪い奴じゃないよね、人は殺すけど。あの男の子とハグする為だったら世界が滅んでも構わない。あっ、『天気の子』じゃん。
やっぱ「ハン・ソロ」と言う名前を最初に付けたから、怒ったんじゃないかな?


◆『東京喰種 トーキョーグール【S】』ユナイテッド・シネマ豊洲3

▲「あずまみやこですう」「あずまグールですう」「二人あわせて東京グールですう」。

五つ星評価で【★★松田翔太は面白いけど】
松田翔太は面白いけど、それだけ。
相変わらず窪田正孝君はウジウジ悩んでいるし、代変わりしてトーカになった山本舞香は常時生理のようにイライラしてるのだけど、その二人の持つ世界への苛立ちが成立するように映画の世界観が作られていないように思える。食うべきか食わざるべきか、食わせる訳にはいかないから駆逐すべきか、という争いの大雑把な構図は前回でかなり詳細に語られたのだが、今回は前作で語ったからいいでしょという感じで、そこを語る気はほぼないようだった。そこを御座なりにされると、窪田正孝や山本舞香の重厚なイライラがダダ滑りしてしまい、松田翔太が山本舞香から「異常」とさげずまれる理由が明確にならない。やはり、きっちり整理しながら分かりやすく対立軸を今回の映画の中で作るべきだったのではないかと思う。
なので、役者やアクションは面白いが、物語がつまらない。ジックリ描かないなら30分でいーよーな話でしょ。
松田翔太が妙に「変態」みたいなのが似合う。
窪田正孝くんは相変わらずいい声で泣きよる。
山本舞香、清水富美加の代役として全く違和感なし。と言うか、一作目と二作目の間のブランクが開いたので、その間に清水富美加のイメージその物が薄まってしまったのだと思う。並べて比べてないけど、アクションは山本舞香の方が得手なのでキレがあるだろう。逆にそういうキレを見せる為に、あまりカグネを使えないのかもしれない。CG費用が嵩むから極力、肉弾戦に特化したという噂もあるが。
山本舞香の友達役で『天気の子』の森七菜が出てる。この映画の中では最弱の部類だが、天気の子とチャッキーとグールなら天気の子が一番多分つおい筈よ。
ポスタービジュアルにお面利用してるけど、使わないからいらないね。


◆『Diner ダイナー』109シネマズ木場8

▲「 ♪ 夢をかなえてダイナーマーン」

五つ星評価で【★★おで基本的には娘の方の蜷川映画はダメなの】
大体予告通り。色々な蜷川人間が出てきてドッカンドッカン殺し合う。問題は殺し屋のデザインがみな同一線上にある事と彼等の間の強弱の理屈が見えない事。藤原竜也の強さがただ我慢強いからとしか見えない。
殺し屋、どれが誰だか分からん。っつか、まあ、リアリズムのカケラもないんだが、多分、元々、これを全部、日本人の設定で日本語で日本を舞台にやる事に違和感がある。ああいう殺し屋、歌舞伎町とか歩いてたら職質されるでしょ。
でも、予告の藤原竜也の演劇ゼリフは惚れ惚れするくらい好き。あれは、あそこだけ抜きだして聞く分には凄く魅力がある。


◆『旅のおわり世界のはじまり』ユーロスペース2

▲レジ袋が似合う女優、前田敦子。

五つ星評価で【★★★料理を食べる時の順番は薄い淡泊な味付けの物から食べるのがセオリー】
前田敦子とてもちゃんと普通に演技してるのだが、これを見る前に『町田くんの世界』を見てしまったので、スッカリあっちの演技に毒されてしまった。あれの前田敦子面白いのよ。他の映画を邪魔するくらい。
もともと私は黒沢清そんなに惹かれないというのもあるけど。
前田敦子の旅の同乗者、加瀬亮、染谷将太、柄本時生、についてはみないい演技だなあと思った。それが芸風なのだけど染谷将太には本当にイライラさせられる。アディズ・ラジャボフ氏が上手いのか下手なのかは前を見てないから分からん。別に映画の中で違和感はないから、これでいいんじゃないの。


【銭】
『天気の子』:ユナイテッドシネマ有料入場ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
『チャイルド・プレイ』:テアトルメンバー割引+曜日割引で1000円(今では値上げして1100円)。
『東京喰種 トーキョーグール【S】』:ユナイテッド・シネマメンバーズデー(金曜)で1000円(今では値上げして1100円)。
『Diner ダイナー』:109シネマズメンバーズデー(火曜)で1300円。
『旅のおわり世界のはじまり』:ユーロスペース会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
天気の子@ぴあ映画生活
チャイルド・プレイ@ぴあ映画生活
東京喰種 トーキョーグール【S】@ぴあ映画生活
Diner ダイナー@ぴあ映画生活
旅のおわり世界のはじまり@ぴあ映画生活
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天気の子@ノラネコの呑んで観るシネマ
東京喰種 トーキョーグール【S】@yukarinの映画鑑賞日記α

『ダンボ』目黒シネマ

目黒シネマの番組「ディズニー映画2本立て」のうち時間都合で1本だけ。

◆『ダンボ』目黒シネマ

▲この頭の良い象が「シーザー」と名付けられ、特殊な餌で人間以上の知能を、、、、、『猿の惑星』かよ! いやいや、声優にスタローンを起用して、、、、、『ダンボー』かよ!

五つ星評価で【★★★ティム・バートンらしいのが微笑ましい】
2019年、カラー、112分、初見。オリジナル未鑑賞。
オリジナルを見てないので、ダンボはデザインしか知らない。
「♪ 小鹿のダンボは可愛い~ね」って、いやいや、それはバンビだ。まあ、バンビも見てないんだけど。本当はね、リメイク、リビルドする時、古いの見れる機会作ってくれると嬉しい。でも、それはネットの仕事なんだろう。そういうのがあるのか、ないのか、私は基本、ネットでは映画見ない人だから無関係なのだ。
って事でオリジナルと比較は出来ないが、ティム・バートンの黒い部分がダンボの身体の影から滲み出てくるみたいなのは、自分の性格の悪さを自認しつつも面白かった。ただ、生粋のティム・バートン映画と違って多少、ファミリー映画として遠慮したのか、クライマックスに悪漢が死んだりはしない(社会的に「死んだ」ってのとは又、別)。
やっぱ生粋のバートン節だったら、ラストにあの悪漢は炎の建築物からやっと出てきて、これからも搾取を繰り返すぜニヤっと笑ったところを象(もしくは外の虐待動物)に炎の逆光の中、グチャグチャに踏み潰されるくらいはやったと思うのだ。

戦地から帰ってきた父ちゃんの左手がないのは象徴的。バートンが好きなフリークと言う意味合いより、単純にフロンティア魂が悪い意味で渦巻くアメリカでは片腕欠損者に普通の仕事が務まるというのは考えづらい。実際がどうであれ、多分にイメージしづらい。そして、彼が左腕をなくしたという事は彼の妻との婚約指輪を失ってしまったという象徴でもある。彼は偽の手を装着しながら子供達と新たな関係を築かなければならない。手塚治虫の『鉄の旋律』かよ。っつか、『寄生獣』のパラサイトを移植したら、サーカスでもいい見世物になるのではないか。大丈夫、食事についてはいらない人員いろいろいそうだから。

それにしても、バートンは基本、変わらない。これは大人の理屈ではなく、子供の理屈で作られた映画であると思う。子供がそれを望んでいるからと言って、それを阻む者の心情が悪に満ちているからと言って、劇場を燃やし、大多数の人々に迷惑をかけ、人の所有物である興行動物を強奪してよいのか。でも、バートンは「社会とかはどうでもよい。正しいと心が思った事は実行すべきなのだ」という考えだ。それはとっても「子供」。子供の理屈て作られた物語だから、やはり最後に悪い奴はズタボロに踏みつぶされてほしかった。子供ってそういうもんじゃん。
バットマンのマイケル・キートンとーペンギンのダニー・デヴィートが出てる。『バットマン リターンズ』では社会不安を撒き散らす化け物として街の自警団代表に粛清されたデヴィートだったが、今作では街の自警団代表が心のない存在であった事が分かり、デヴィートもまた子供に戻るのだ。ダニー・デヴィートもコリン・ファレルも子供に戻り、それ以外にも子供の俳優が二人いるので、ダンボ自身が醸し出す子供濃度が物凄く薄くなっている。多分、一番の問題はこれだろう。ダンボが「飛べる」という機能を持ってしまっているが故に、一番、構われなければいけない末っ子ポジションをキープできないのである。そうか、じゃあアレだな。コリン・ファレル同様、ダンボも戦場で足一本くらい落としてくればOKとか咄嗟に思い付いてしまった俺、最低。まあでも、割と母象とダンボの関係が単に母と子だから無条件に「好き好き」であるくらいにしか描かれない点にちょっと問題があるとは思う。おっ、俺、最低だけど論理的。

エヴァ・グリーンさんがなかなか綺麗。ダンボみたいにちょっと腹を蹴られたいと思った。おっ、俺、最低で論理的だけど変態。
「女の子が信じてくれたから、空だって 飛べるさ!」カリオストロかよ(いやいや、全く関係ない)。

船がダンボの故郷ではなく、あの島に付いてしまい、ネズミたちと共闘して白イタチを踏みつぶす『ダンボと愉快な仲間達』もみたいぞ。「尻尾を立てろー!」、、、、、、、、、、何じゃそりゃ、俺。


【銭】
二本立て一般入場料金1500円だが、ラスト一本割引で900円。同時上映の『メリー・ポピンズ リターンズ』も未見だったので見たかったが、時間が合わなかったので今回は見送った(次回がある気が全くもってない)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ダンボ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ダンボ@ノラネコの呑んで観るシネマ
ダンボ@ここなつ映画レビュー
ダンボ@いやいやえん

『モンローのような女』国立映画アーカイブ

◆『モンローのような女』国立映画アーカイブ
五つ星評価で【★★恥知らずとバカしかいない世界】 
特集企画「逝ける映画人を偲んで2017-2018」からの一本。
1964年のカラー映画、96分、初見。
主役の真理明美はどこからどう見てもモンローのようではない女だった。モンローと共通点探す方が難しい。
人を食い物にする恥知らずと食い物にされる馬鹿しかいないという世界観が辛い。コメディーを目指したんじゃないかと思うのだが、そういう辛辣な状態では笑いには繋がらない。
性にかたくなな主人公が相手とは言え売れっ子カメラマンの佐田啓二の対応方法は余裕もないエゴイスティックな物だし、母替わりの森光子も父替わりの加藤武も祖父替わりの笠智衆も欲か金でしか主人公を見ていない。とっても窮屈。

二ついい所があって、一つはモンローの映画看板が映る。
そうそう、モンローってこういう人じゃないか。
OPの作画構成が真鍋博。うむ、可愛いじゃないか。


【銭】
国立映画アーカイブ一般料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
モンローのような女@ぴあ映画生活

『ガス人間第1号』国立映画アーカイブ

◆『ガス人間第1号』国立映画アーカイブ
五つ星評価で【★★★★★出来上がりきった傑作】 
特集企画「逝ける映画人を偲んで2017-2018」からの一本。
1960年のカラー映画、91分、多分4回目くらい。
映画はともかくとして先輩に会った。
下高井戸シネマの招待券もらってしまう俺。行く行く。貰った券は全て行く。
その先輩に「乙羽信子がこんな綺麗なだけの役なんてこれくらいですよね」と言う。バカモノ。この映画の師匠役は八千草薫じゃ。八千草薫も自分の年齢的に中年以降のキャリアが強いからあまり「美しい役」というイメージはない女優なのだが、やはり乙羽信子氏とは大きく違う。乙羽さんはどちらかと言うとアイパッチとか似あいそうな芸風って余計な事言うな、俺。

劇伴まるまるウルトラQだっつか、ウルトラQの方が1966年で後だから、これが流用された事になる。ガス人間作成機のセットが
今見ると古びてはいるが当時の工場メカを狂った意向にリデザインしたみたいな感じで妙な迫力がある。何も前例がない物のデザインって難しいよな。

それにしても土屋嘉男はガスになりそうな顔だ(おいおい)。
左卜全はヨレヨレの年寄りだけどボケてない演技。そういうの珍しい気がする。

ガス人間はこれからの宇宙化の時代に、宇宙旅行に耐えられる抜群の体力を持った人間を作るという実験の失敗である。マッド・サイエンティストの医者が未来を夢見て語るその理想の肉体はちょっとキャプテン・アメリカのようだ。ガス人間のキャプテン・アメリカってちょっと予想できないけど、きっと陰気に違いない。ただ、キャプテン・アメリカがガス人間だったらサノスには勝てていたかもしれない。サノスがガス人間とガチで戦ったらガス人間の戦法をサノスは止める術がない気がする。

特殊ガスでいっぱいの劇場、ヘリウムみたいに声が変わってしまったらラストの会話がコメディーになってしまう。


【銭】
国立映画アーカイブ一般料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ガス人間第1号@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ガス人間第1号(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
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『白昼堂々』『疑惑』神保町シアター

企画「映画監督 野村芳太郎」から2プログラム。

◆『白昼堂々』神保町シアター
五つ星評価で【★★★寅さんとさくらの契約結婚】
1968年、カラー、99分、初見。
九州の廃坑を根城にするジリ貧のスリ集団が大都会のデパートで組織的な万引きでゴッソリ儲けようとする。それを阻止しようとする警察との戦い。スリの頭に渥美清。渥美清いいわあ。顔が出てきた途端に観客の味方である事が瞬時に分かる。そして、観客は決して渥美清を見捨てられない。これ以上の庶民の顔はない。やってる事は犯罪なのだが、渥美清のあの表情が付くと、そこまで追い詰められて他に道がないという心情の説得力が違う。
渥美清の恋人役に倍賞千恵子。チャキチャキで滑舌よく喋りまくる倍賞千恵子が意外。と言うか、やはり、この人は「さくら」のイメージが強すぎて、そこから離れるとかなり何でも意外なのだ。こっちの倍賞千恵子の方が好みである。
敵になる刑事に有島一郎。三の線を切らさぬようにしながら、ちゃんと敵の強さを滲ませる。攻める方も守る方も人間的でとてもよろしい。
田中邦衛も藤岡琢也もフランキー堺もキャラに合った役が心地よい。今、こういう個性の強い役者少なくない?
佐藤蛾次郎パーマがないと山崎方正っぽくて、気づかんかった。蛾次郎はやはりパーマあってこその蛾次郎だ。多分、パーマが本体。
負けたけど、負けずにやってくぜみたいなジャンプ10週切りのラストみたいな終わり方は嫌い。


◆『疑惑』神保町シアター
五つ星評価で【★★★桃井かおりすげえ】
1982年、カラー、127分、初見。
ともかく、桃井かおりの暴れっぷりに脱帽。
映画の中の登場人物で誰か一人鬱憤晴らしに殺していいというなら、この桃井かおりはかなり上位候補。あれだけアクが強いのにセクシーではない。仲谷昇、惚れるなよ、あんなセックスだけ女に(セックスもあんまり良さそうに見えない)。
弁護士の岩下志麻は桃井かおりに負けないように気張っているが、比べるのが人間でないので、大人し目に見える。ただ、ラストのどくどく掛けられるワインに対して、凶器のようにシュパッとワインを叩きつける様はとてもサマになっていた。
どちらかと言うと桃井かおりに引っ掻き回される面々の打ち消せない強いキャラがおもろい。
鹿賀丈史の緩急、
山田五十鈴の法廷で実年齢聞かれて絶対言わない所、
森田健作、全体見終わった後だとこの人が一番ダメダメじゃん。


【銭】
神保町シアター一般入場料金1300円。但し、『疑惑』は有料入場スタンプ五つ集めての無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
白昼堂々@ぴあ映画生活
疑惑@ぴあ映画生活

『驚異のドキュメント 日本浴場物語』『WALKING MEAT』『ホットギミック ガールミーツボ-イ』

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『驚異のドキュメント 日本浴場物語』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★自分の知りたいがなかった】
企画「驚異のドキュメント 中島貞夫ニッポンをえぐる」から1プログラム。
1971年、カラー、89分、初見。
母の死産により、産湯と湯灌(御遺体の入浴)を同時に行ったため、風呂に憑りつかれた男と行く、風呂行脚の旅。構成的には日本の色々な風呂を訪ねる観光バラエティー的な前半と、トルコ風呂を説明する後半とに分かれる。困ったことにどっちもつまらない。風呂行脚でそんなに面白い風呂がズバンズバン出て来ない。歴史や神道などと合わせて解説したりもするのだが、所詮、田舎のさびれた風呂なのである。混浴でお姉ちゃんを入れておっぱいとか見れても、それ以上はない。「11PM」とかの方がはしゃいでくれる分、面白いんじゃないか? 後半のトルコはドキュメンタリーっぽい逐一の解説はなく、ねえ、まあ、分かるでしょ、みたいに不鮮明な映像を見せて終わり。いやいや、そこはちゃんと見せようよ。解説とかもしようよ。
浴場物語だけど、欲情はできないのである。
この映画の前に『世界浴場物語』という映画が公開されているよう。そっちを見たいな。


◆『WALKING MEAT』シネ・リーブル池袋2
五つ星評価で【★★★★20分の短さが魅力】
ゾンビを食料資源として食べる近未来、全自動ラインが故障し、工場長と3人の新入社員にゾンビが襲い掛かる。
スマッシュヒット傑作。20分って短さで密度が濃い。長くして面白くなるとは思わないけど製作者側にはちゃんとお客が見えてる。


◆『ホットギミック ガールミーツボ-イ』渋谷TOEI②

▲左から板垣瑞生、清水尋也、堀未央奈、間宮祥太朗。

五つ星評価で【★★登場人物がみんなイヤな奴なのよ】
少女マンガと思ったら虐め犯罪に舵切って最終的には恋愛の実存に迫るみたいな攻撃的な映画。登場人物の誰にも感情移入できなかったので私は嫌いの方が強い。
主人公の堀未央奈が何もできない状態で罵倒だけ受け捲るって最初からイヤな設定だよなあ。観客が同情するよりちょっとウザがる方に同調させてしまうのはマズイ。一人の主人公に対して三人の彼氏を宛がうのだが、
清水尋也のメンヘラだけど俺に従え系は恋愛映画として普通成立しないだろう。
幼馴染みで彼女を愛しているのに陥れて自分の物にしようとする板垣瑞生もどうかしてるし、兄貴からいきなり恋人の位置にスライドしそうな間宮祥太朗もこの映画の世界観の中ではマトモに見えない。何でこんな破綻したキャラばっか集めて恋愛を考えなければいけないのか全く分からないのだが、こんな生きるの死ぬのみたいな選択でしか恋愛できないなら、恋愛しないという選択肢の方がよっぽど楽そうだ。
吉岡里帆がちゃんとした大人役で演技的に主人公より魅力があるのだけど、それでも大した役ではない。
反町隆史が妙に浮いてて面白い。出番が少ないからいい物の、出ずっぱりだったら「最後に全員殺すのはこの人」みたいになりそうな感じで映画の空気が濁ってると思う。
多分、桜田ひより(主人公の妹)ラインの恋愛の方がずっと普通なのだが、桜田ひよりが最初から主人公にマウントばしばし仕掛けるイヤなキャラであるしなあ。映画の中で、なぜ誰一人普通に優しい人がいないのかがとても不思議。


【銭】
『驚異のドキュメント 日本浴場物語』:企画料金1200円。
『WALKING MEAT』:企画料金500円(長さが20分である)。
『ホットギミック ガールミーツボ-イ』:東映株主券2980円(201902~07)をチケット屋で買って6回分のうち1回(6枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
驚異のドキュメント 日本浴場物語@ぴあ映画生活
Walking Meat@ぴあ映画生活
ホットギミック ガールミーツボーイ@ぴあ映画生活

腕時計バンド破損&改造

2019年8月4日

当該記録部によると、2017年10月27日に購入したクレファーのG-D45b、2018年2月2日近辺にバンド破損で故障して、2月14日に保証期間内という事で故障修理依頼した物を回収している。2019年8月1日頃、再びバンド破損。バンドが引きちぎれてしまった。この機種はメカニズム部分とバンド部分が一体化しているのでバンドだけ交換という事が出来ない。ネットの評判を見ると2年くらいでバンド破損してしまう機種らしい。なので、修理はあきらめて、同機種を買い替えるかと思っていたが、以前、故障時に付けていた百金腕時計のバンド部分を見ると本体部分からするする抜ける着脱可能タイプで、時計なしにブレスレツトのように巻ける。

G-D45bのバンド部分を挟みで切り落とし、ブローチみたいになった時計本体を百金腕時計のバンドに瞬間接着剤で接着。しばらくはこれで使って見ます。

『バーニング 劇場版』『オアシス』早稲田松竹

企画「イ・チャンドン監督特集」二本立て。
タイトルの二本と『シークレット・サンシャイン』を含む三本のうち二本チョイスで日替わり上映。この二本を選んだ理由は招待券もらったタイミングで、もうこの組み合わせしか残っていなかったから。

◆『バーニング 劇場版』早稲田松竹

▲左から、彼、彼女、富豪。

五つ星評価で【★★★分かるような分からないような】
2018年、カラー、148分、初見。TV版未視聴。
山ほどある寓意から何を引きだせるかという物語で、そういうゲーム性は面白いが、確認のため148分をもう一回見るのは辛い。60分くらいなら見直さんでもなかってたかもしれんが、うーん、微妙かな。
以下、箇条書きで雑感。
:ボイラーにいたのだという。でも、姿を見せないし、後から出て来る猫と同じ猫かどうかは判然としない。私は猫は彼女が彼に自分を忘れさせない為のシステムであり、実在しなくてもいいと思って見ていた。彼女が仕掛けて、彼がそれを彼女の部屋の中でじっくり育てる。「恋」とか「愛」とかじゃないか? ボイラーは燃えると危険だが、ちゃんと使えば温かくなる。ちゃんと使ってもらえるという信頼を彼女は彼に対して持っていた。
パントマイムの蜜柑:パントマイムで蜜柑を食べても腹は膨らまない。食べている体裁は整うが、食べているのとは異なる。永遠に蜜柑を食べられるが、その為には蜜柑がない事を忘れなければならない。彼が彼女が失踪して初めて恋を実感する。でも、その時、彼女はいないのだから、彼は一人で恋の振りをしているだけなのだ。彼が永遠に恋する為には、彼女がいない事を忘れなければならない。映画が実証するようにそんな事は出来ない。彼女の不在を忘れる事で、彼女とニアな存在を次々に入手し永遠に蜜柑を食べ続けるのが富豪のベンなのかもしれない。ただ、彼女がアフリカに行っている間に関しては、主人公の彼が黙々と蜜柑を食べ続けている状態であると言えなくもない。おそらく何にせよ人々は無限に蜜柑を食い続ける事は出来ないのだ。
井戸に落ちる:井戸に落ちた彼女を救った事で彼は信頼される。だが、その記憶は世界に取って甚だ不鮮明である。人の生き死にに関わる事であるのに誰も覚えていない。「井戸に落ちる」というのは困難に見舞われる事についての比喩だろうか? 彼女がいなくなってしまった事自体が「井戸に落ちる」と同等なのかもしれない。そうであるなら、ハッピーエンドでなくても、彼女を「井戸から引き上げる」為に、彼は何らかの結末を導き出さなければならかった。そういう事になる。呪いのようだ。
食事と排泄:富豪ベンの家で食事を振る舞われる。トイレの棚に残る残骸は彼女が富豪に消化吸収された事の証拠である。富豪は彼女に似た彼女の後釜を探してパズルピースにはめる。
富豪から見た彼と彼女:富裕層から見た彼と彼女は明白に貧しい存在であり、そういう値踏みはされるのだが、その事自体に格差はない(格差が悪意として意識されていない)。彼女は富裕層に対して旅の体験を語る事でゲストとして迎え入れられる。彼は自称「小説家」である事によって仮にゲストとして迎え入れられる。そこに居づらいのは彼が自分自身が「小説家」でない事を自覚しているし、他にその場にいるにふさわしい理由を見つけられないからである。

あと、バーニングならバンボロはちゃんと出してほしかった(違うだろ)。


◆『オアシス』早稲田松竹

▲ポスター。騙されちゃいけない。こんな大人しい映画ではない。

五つ星評価で【★★超強烈演技力】
2002年、カラー、133分、初見。

主演女優のムン・ソリの演技が凄い。
凄すぎて、映画その物の規格を越えてしまった。
映画のテーマはスポイルされた者同士の恋愛なのだが、そういうのが頭に入って来なくなるくらい障害者の演技をしているムン・ソリが凄い。「どこ見てんのよ」の青木さやかにちょっと似てるかもしれない。


【銭】
一般入場料金1300円だが、今回は会社の同僚に招待券を貰ったので無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
バーニング 劇場版@ぴあ映画生活
オアシス@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
バーニング 劇場版@ノラネコの呑んで観るシネマ

『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』EJアニメシアター新宿

◆『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』EJアニメシアター新宿

▲ポスター。

五つ星評価で【★★★★ガンバだからな。点は甘い。】
企画「トムスアニメ夏まつり2019」から1プログラム。
1984年、カラー、80分、初見。
トムスアニメは旧東京ムービー。
満席で入れなかったりしないだろうなと心配して行ったらガラガラだった。やはり、変則的なタイムテーブルはネットに上げるだけではなく、チラシとセットとかになってないと懐アニ目当ての老人観客の目には止まらないのではないか。きしょー、こんなに面白いコンテンツなのに勿体ない。
これはTVアニメの編集版で公民館回りなどの為に作られたもの。という事で一般劇場でのロードショー公開はなかったらしい。後からCGによるリアルネズミアニメとして作られた『GAMBA』とは別物。ともかくTVアニメがよく出来ていたので、身贔屓になってしまう。そして、あの長尺が80分に収まる筈もなく、かなりギュウギュウ詰めで島に付いてからの攻防や鼠同士の不和などもバッサリ切られてギクシャクしてしまっている。でも、80分の長さで編集して作れるベストと言いきって過言ではない。いや、これはこれでちゃんとアウトラインを押さえた上でキャラクターを走らせ、物語の緩急を短い中で組みこんでる素晴らしい出来なのだ。
そもそも原作の15匹から刈り込んで作った7匹のキャラクターがもうこれ以上ないという出来上がり。
ガンバ、ボーボー、シジン、ヨイショ、学者、忠太、イカサマ。
その楽しいキャラ達を歌わせる、踊らせる、ラテンなヤマタケサウンド(山下毅雄サウンド)がたまらない。ヤマタケさんと言えば旧ルパンのヤケクソに明るいOPと渋いEDのように、ガンバのEDも何でそんなに暗いの不吉なのという超テンション下がるけどかっこいい曲。あの曲最後にかかるのは嬉しい半面ウキウキ気分が削がれる。後半、ノロイとの戦いで掛かるメロディーもノイローゼみたいな曲で上手いところ突くなあ。曲が盛り上げる。そして画面は出崎統監督なので詩情たっぷりだが、明るいタッチの時は思った以上にキチガイっぽくサイケ配色だ。
ノロイ怖い。純粋な悪意みたいな感じ。猫が捕まえた鼠をなぶるような容赦ない上位の傲慢さがある。
ガンバ、野沢雅子さんなんだなあ。うん、声が悟空だ。ガンバは町ネズミだから田舎者風味がないけど。


【銭】
当日価格1500円だがテアトル会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
冒険者たち ガンバと7匹のなかま@ぴあ映画生活

『ゾンピ3』新文芸坐

新文芸坐の企画「夜フェス!真夏のカルトホラー大集合!」から1プログラム。

◆『ゾンビ3』新文芸坐
五つ星評価で【★★おらあダメだ】
1981年のカラー映画。85分。初見。
「世界のホラー・ファンを熱狂させたマカロニ・ゾンビ映画屈指のカルト名作」だそうなのだが、私って実に凡人なのでなんか単純につまらなかった、キツかった。ゾンビ文化史的には大事な一本なのかもしれないけど、ゾンビ文化史を極めたり、構築する為に映画を見ている訳ではないから。
ゾンビがゾンビらしくないのは評価点であり欠点。坊さんスタイリッシュに個別に死人メイクしてる感じはいいけど動きが余りに普通の人間で、そこは演技指導してほしかった。つーか演技で言えば、被害者側(人間)がずっと叫んでるのがうるさい。人間、妙にSEX好きだし。そこはイタリア人だからしょうがないのか? あと少年役を少年そのままキャスティングすると虐待になる案件があって、少年役は監督が道で見つけた小柄で童顔の中年のオッチャンらしい。このおっちゃんの演技が凄くイヤ。何でだろうと思っていたのだが、そーか、少年じゃないからか。


【銭】
新文芸坐の会員割引300円減の1000円(特別企画価格)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゾンビ3@ぴあ映画生活

マンガ『弱虫ペダル 第26~41巻』渡辺航、少年チャンピオンコミックスを読書する男ふじき

ちょっとまとまって安い棚から購入。

26巻、インハイ三日目機体トラブルの今泉と変わって真波と坂道の一騎打ち。そしてインハイ三日目、ラスト500メートルまで。まだ引っ張るか。
27巻、ついにインハイ三日目。結果決する。田所の裏方への声掛けが良い。こういうところをちゃんと欠かさずに描くのが良書だよなあ。
28巻、三年が卒業、次の世代への引き継ぎ巻。誰からも軽んじて見られる凡人手嶋の熱い戦いがこの巻から始まる。
29巻、次の世代への引き継ぎ巻。手嶋が坂道の巻島呪縛を解く。杉元弟登場。和みキャラほしかったのかなあ。基本、真面目か病んでるかガラ悪いのばっかだから。
30巻、御堂筋vs鳴子、箱学の3年引退引継巻。アラキタから黒田へ。
31巻、杉元兄の復権巻。
32巻、杉元兄の復権巻2。ちょっと負けっぷりが素晴らしすぎて泣く。インハイ予選。機体トラブルで全員失格寸前。にもかかわらずあっさりどうにかしてしまう。ウェイトかけなさ加減が適当で笑う。
33巻、総北のダークホース古賀登場。手嶋とインハイの六人目を争う。古賀がイケズに見えてしょうがないが理由は後の巻でハッキリする。自分に甘えを許さない手嶋が偉い。
34巻、古賀対手嶋決着。何も持たない男手嶋が熱い。やはり手嶋に比べれば坂道だって持つ男なのだ。そして古賀の決めカットが凄い神カット。
35巻、2年目インハイ初日開始。手続き的な巻。
36巻、2年目インハイ初日平坦コースでの箱学銅橋対総北無口先輩+鏑木。銅橋のセンス悪いオラオラぶりと鏑木のバカ振りがキツイ。
37巻、銅橋に負けた鏑木に仲間の声援が染みる。2年目インハイ初日山岳コース真波対手嶋。もう本当に誰からも軽く見られ、それを自覚もしてる手嶋が泣ける。
38巻、相変わらず一番後ろに落ちた坂道が登ろうとすると京伏にぶつかる。もうどうしても人間として描いてもらえない御堂筋。そして、2年目インハイ初日山岳コース真波対手嶋、ことごとく正反対な二人。
39巻、2年目インハイ初日山岳コース真波対手嶋。正しい事を愚直にやって負ける手嶋。山岳コースは終わり、次は初日のトップ争い。
40巻、京伏対総北対箱学。ワープのようにいきなりトップに現われすぎ、京伏は。
41巻、一日目決まり。二日目開始。

『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』ラピュタ阿佐ヶ谷

◆『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★★偉大なる見世物興行】
企画「驚異のドキュメント 中島貞夫ニッポンをえぐる」から1プログラム。
1969年、カラー、93分、初見。
中島貞夫が東映で手掛けたエログロドキュメントを連続上映する企画、レアなことやるよなあ。シンナー喫ったり学生活動で角棒持ったりする若者、個人特定できまくり。まあ、個人特定されちゃまずい事をやる方が悪いという考え方で、それは間違えてないと思う。その分、SEX関係は違法ではないけど個人特定されるのはちとどうかって事で被写体が分かりづらい撮り方をしてる物もある。あ、でも、風俗で女を買いに来た客とかは堂々映っているか。カメラに話しかけたりこそしないがカメラ目線である。女遊びが勲章だった時代だからかもしれない。なんつーか、流石東映。東映は原則原理から買っちゃう方の味方の会社だからこれでいいだろう。
昔の新宿とか銀座とか見てるだけで楽しい。まだスタジオアルタはないし、三井住友銀行は三井と太陽神戸抜きで住友銀行だよ。
カラーとは言うものの、一般映画のように野外でライティングを集められる訳もなく、かなり白黒寄りの汚いリアルなカラー。それも又、東映らしい。劇映画だと、もっと明度が高いし、派手派手な色が溢れてると思う(だからこそ女囚さそりの白スーツが映えたりする)。題材も込みで、何か切り取る映像が寺山修司っぽい。寺山がナンボじゃ。俺は状況劇場で行く。とは言ってないだろうが、唐十郎の出番は多い。そして、ハプニングを演出して「俺たちは町と寝るんだ」と大声で言ってる0次元集団という目立ちたがり屋が今の目で見るとかなり恥ずかしい。こういうバカがいたのを残しておくのは大事。
美容整形手術や刺青の彫りを映像にちゃんと残してるもかなり貴重じゃないか?
活動屋の中島貞夫が興味津々なのか、ブルーフィルムの撮影現場までロングで撮ってる。題材広いのう。ブルーフィルムは8ミリで撮影するとナレーターが言ってる。ググって見ると8ミリって1ロール3分くらいなのか。3分単位に濡れ場撮るとか大変だな。フィルムの静止画カメラと大して変わらないくらいコンパクトなので機動性は抜群、それが裏物撮る人達のロケ心をくすぐるのかもしれない。無人島での撮影だった。ちなみにナレーターは西村晃。西村晃の声は真面目な事を言いつつ、裏で飲んだくれてそうな、インチキ感があって良い。

一番受けたのがK氏。「さげずまれたい」という欲望を満たす為に、床になりきり、バシバシ踏まれ、シンクの汚水をぶちまけられたりする。興奮を得るプロセスがあまりに凡人と違っていてギャグにしか見えなくて、笑ってしまった。極限まで振りきるって凄い。


【銭】
企画料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
にっぽん69 セックス猟奇地帯@ぴあ映画生活

『劇場版パタリロ!』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『劇場版パタリロ!』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲「どおんだけぇ~」いやいや違う。

五つ星評価で【★★★そこそこと思う部分とそこはないのかと思う部分と】
思った以上にちゃんとビジュアル化されていて、それでいて金をかけなくていい部分はカキワリみたいなので抑えてる。その辺の匙加減が絶妙。原作がもともとそういう画風だったり、リアリズムにこだわる必要がない作品なので、これはこれでいいと思う。
パタリロの加藤諒はそのまんま。
いやまあ、元がマンガだし、アニメの白石冬美の声も思い入れがあるから、そんな一切可愛げのないモンスターみたいなパタリロでいいのか、という気もするのだけど、チコちゃんみたいに着ぐるみでやらんのなら、これがベストなキャスティングだろう。そのままの人間が演じるという制約を考えるなら、これが限界値ではなかろうか。
バンコランもその限界値に近い。なるほど人間が演じる最適解がこーなのか、という感じ。
まだ、ノビシロがあると思うのはマライヒとタマネギ。
マライヒは大人すぎる。もっと少女と見紛うほどの美少年という感じにしないとマライヒ感が薄い。オレンジの縦ロール・ウィッグは綺麗だけど。今のキャスティングでは大人同士なので、大人のバンコランが少年のマライヒに毒牙を掛けるという背徳構造が見えづらい。快楽に向けては意思が弱いのに、生理的嫌悪感からパタリロには強く振る舞ってしまうというバンコランの実はかなり自己中っぽい存在がおもろいのに。
タマネギの皮を向いた後のシャワーシーンとか実にいい出来なのだけど、タマネギの時の眼鏡に関しては目の表情が見えなくしてほしかった。多分、あの眼鏡の奥の多くを語りかけてくるような「ギラギラした目」が個性を主張しタマネギらしさを失わせている。なんかあの目だけ「井戸端会議で好奇心旺盛な主婦の目」みたいである。爪痕を残そうとしている役者の皆さんには申し訳ないが、タマネギの特徴は無個性である事だ。パタリロ殿下に振り回されながら激務に耐える変な衣装の大人なので、別に殊更カマッぽくする必要もないと思う。
ガラスの仮面パロ好き。
クックロビン音頭もやはり盛り上がる。
西岡徳馬(西岡と熊って漢字変換された)少年を犯す老人役似合いすぎ。
原作者のみーちゃんが神々しく出て来るところが良い。免罪符かよって気もするけど、そこに確固とした世界の中心があるのを目にするのは滅多にない事だし。まー、コメディだから何やってもよろし。

もともとがギャグマンガであり、主人公の善人性を強く打ちだす必要はないという考えもあるだろうが、私はあー見えて、パタリロが銭に汚い以外は凄くモラリストだったり、優しい性格だったりする点が好きなので、そういう部分もちょっと付け加えてほしかった。いや、それは加藤諒の個性ではできない部分なのか。難しいのう。

同質性の人間を詰め込み放題に詰め込んで、応援上映とかカラオケ上映とかやったら面白そうだ。という意味では結婚式のシーンでスクリーンにライス・シャワーぶつける『ロッキー・ホラー・ショー』ライクなのかもしれない。あれも記号性に満ち満ちすぎてドラマ的には何だか分からない映画だった。こういう記号性の高い怪作はアンテナど真ん中みたいに好きな人がいてもおかしくはないが、私はもちっと普通の映画の方が好みだ。


【銭】
有料鑑賞ポイント2ホイントを使った会員割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版パタリロ!@ぴあ映画生活

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『アラジン』『賭ケグルイ』『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』『ハンターキラー 潜航せよ』

摘まんで5本まとめてレビュー。トーホーシネマズ縛りで。

◆『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』トーホーシネマズ日比谷1 ネタバレあり

▲男なのにミス照緒(右)。あと、ピーターのケツがプリプリでヤバい。

五つ星評価で【★★★★真剣な子供と嘘つきな大人】
いやいや単純にスパイディ面白かった。
ホモじゃないけどDT感マシマシでトムホ可愛い。
アメイジングのガーくんはヤリチン感強かったし、
ライミ版のトビーくんはDT感が悪い意味で強かった。つまり子供ではないのにDTつぽいって、おいおい、そんなガチな弱点まずいだろー、それ。
トムホのスパイディはそういうこと考えずに、まだまだ熟成してないが上での良さがある。ヒーローとしていろいろ足りない部分もあるのだけど、それはまだ彼が子供だからしょうがない。
そういう意味で、前作も今作も敵になるのは大人なのだ。
前作は自分のような家族(子供)を背負っている大人、
今作は社会的な地位を持つ大人の嘘つき野郎だ。
大いなる力を託された彼が「なってはいけない大人」、それがこのシリーズの敵なのかもしれない。
今回の三部作(になるだろうと言われている)のタイトルに付いている「ホーム」、
普通、「ホーム」に必要なエレメントは「父親」「母親」「子供」だが、今回のシリーズでは「父親」に位置するサムおじさんが最初から欠落してる。「母親」の位置のメイおばさんは充分に母親だが、欠落している父親の席にはハッピーが座ったりするのか、それならハッピーがラスボス的なヴィランになったりするかもしれない(ならないかもしれない)。
しかし、ヴィランのミステリオはアメコミ内でも嘘つきキャラであるが、それがそのまま活かされてて良かった。そして、この映画では最後にもう一人、大物が嘘を付いている事が分かる。うーん、大人よのう。まあ、大人だって夏休みは欲しいよ、大人になった自分にはとてもよく分かる。

ミステリオはジェイク・ギレンホールと言う、ミスター「海の物とも山の物とも」な俳優が演じる事で、本当にリアリティあって良かった。信用が出来る男なのに、最後まで信用が出来ない食えない男。ミステリオが日本人だったら浅野忠信辺りが怪しくていいが、マーヴェル出ちゃってるからそれはない。ミステリオは彼一人ではなく、スタッフが作り出した虚像である為、そのシステムを考えるとそう強くないように見えるが、エレメンタル達を倒す芝居をしながらスパイディと共闘したあの時、隠れてスパイディを攻撃していたら、スパイディは勝てなかっただろう。意思の一つで、普通人がスパイダーマンにも勝てる存在に変貌する。そこがミステリオの面白さだ。それはバードマンバルチャーもそうかもしれない。奇形的な超人スパイダーマンに挑む二人の普通の男。どちらもスターク社の影の部分に関係する。案外、次は本当にハッピーかもしれんぞ、ヴィラン。スターク社のギンギンの社員だし、普通の男代表だ。あと、ミステリオはクールだけど思った以上に『劇場版シティハンター』の敵に近い。

デブくんネッドの嵐のような恋愛劇場は面白かったです。

予告編の「君達の仕事を手伝っただけさ」って下りがなかった。

三作目は『スパイダーマン ホーム・アローン』と予想。


◆『アラジン』トーホーシネマズ日比谷12

▲予告編より胸がコンパクトに見えるジャスミン。

五つ星評価で【★★★何故かアラジンにはそんなに惹かれない】
字幕版で鑑賞。
あれ、ジャスミンの熱唱は響くけど、アラジンの歌が割と響かない。
ひょっとすると吹替版の方が良かった可能性がある。やはり歌が良くないといかんなあ。
悔しいけどウィル・スミスはよかった。
そして、ジャスミンは予告の方が広瀬アリスに似てた。

もちろん全然別物であるのだが、プロットが『ルパン三世 カリオストロの城』に似てるかもと言う事に気が付く。
城の外で逃げる姫、逃亡を助ける泥棒。
泥棒は城に潜り込み、姫と再会。
城には姫との結婚を望む宰相が待ち構えている。
泥棒の活躍により、城に平和が戻ってくる。ねっ

このプロットだと次元は猿。
銃火器は使わないが、大事な所ではちゃんと泥棒をサポートする。
ジーニーは銭形か。遠い所からルパンがわざわざ呼び寄せた秘密兵器。
不二子は乳母。じゃあ銭形と不二子が実はいい仲になったりして。いやあ~案外、モンパチさん版ならそういうのあっても良さげ。

ジャハー「さあ、アラジンよ、命が欲しければランプを返すのだ」
アラジン「いけねえ、ランプを返しちゃいけねえ」
ジーニー「襟の裏側よ、アラジンはいつもそこに隠すわ」

ジャスミン「泥棒は出来ないけどきっと覚えます」
アラジン「いけねえいけねえ」ってハグできずにやせ我慢で去るのがクライマックス。

王様「アラジンの奴大変な物を盗んでいきおった」
ジャスミン「いいえ、あの方は何も盗んでいませんわ」
王様「いや、まんまと盗んでいきおった。そなたの心と貞操じゃ」
ジャスミン「『はい!』って言いづらいわ」

しかし、「ダイヤモンドの心を持つ」とか言われてるけどアラジンって普通にただの盗人じゃん。あれだったら、もっとちゃんと働いて生活している例えば果物屋やパン屋のおっさんの方が立派じゃないの? アラジン達が王宮を取り戻し幸せな一生を暮らしても、果物屋は盗まれたリンゴを取り戻す事も出来ないのである。まあ、いいのか、庶民の生活はどうでも。


◆『賭ケグルイ』トーホーシネマズ日比谷11

▲森川葵(右)の足の太さが可愛い。

五つ星評価で【★★★★★何が好きって、こーゆー変な感情大暴発みたいな映画大好き】
うひゃひゃひゃひゃひゃ。映画テキストっぽくないし(元はマンガとドラマ/どちらも未見未鑑賞)、村人のヒュプレヒ・コールとかむちゃ無理があってカッコ悪いけど、キャラクターがバリバリに喜怒哀楽を爆発させる壊れ気味の演出は大好き。今時、感情が高ぶって泣いたり叫んだりって事態には巡りあえないでしょ。それを合法的だったり非合法だったり状況は色々だけど、観客まで届けてくれるのがギャンブル映画。そこに嘘はあっても、その嘘は見逃す。
浜辺美波が底が知れない面白いキャラ。


でも、物語を牽引するのは超ヘタレが面白くてたまらない、ひたすら負け続ける高杉真宙だ。上手いなあ。ダメダメ野郎なのだけど、最後の一線で愛されキャラなのが凄く演技のバランスが上手い。
こういう役をちゃんとこなせるのねと言う森川葵。ガタイ大きくなった?
自分の資質を良く分かっていて他の役者とセッションしてる矢本悠馬も良い。
池田エライザ、今回はビジユアルのみで、その先がないのが残念。
そして隠し玉、福原遥はこの映画はムチャ振りきってて面白かった。


◆『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』トーホーシネマズ上野4

▲「君たち全員デストロンに行って楽器と体を接合してもらって来い」。

五つ星評価で【★★★★とてもちゃんとしてる】
外さないのが凄いな京アニ。
前のが黄前ちゃんが1年の時の映画で、今回が2年の時の映画。前回は問題が周りで勃発しても自分から火消しをするのではなく事象を見守る事が多かったが、今回は後輩が出来て後輩が問題をいろいろ運んでくるので、先輩として火消しをしなければならない。起きるトラブルは技術だったり人間関係だったり、前回と大きく変わらないのかもしれないが、同じような事件でも、同じようなやり方で、トラブルは綺麗にスッパリ立ち切ったりは出来ない。個々違う人の集まりであり、個々それぞれの流れがある。そういうのをベタにちゃんと処理してるのが上手いなあ、と言うより、ちゃんとしてるなあ。どちらかと言うと前作の方がまとまってる感じではあると思うけど。

黄前ちゃんの一見ダラダラに見えるけど大真面目にユックリ進んでるのが好き。しかし、大丈夫なのか3年目は。


◆『ハンターキラー 潜航せよ』トーホーシネマズ日比谷13

▲主演はミスター破壊王。

五つ星評価で【★★★★ゲラゲラ】
なんつかジェラルド・バトラーの映画って「ジェラルド・バトラーが俺らにつまらん物を見せる筈がない」という安定感があるわ。偉いわ、ジェラルド・バトラー。色々都合のいい展開はあるけど、そういうのが気にならない。そんなところばかり見て「大活劇」を楽しめない方がバカらしい。

ロシアの艦長が仲代達矢と伊武雅刀を足して2で割ったみたいな顔だけど割かしそれは三國連太郎っぽいぞ。

マッチョ大統領、特殊部隊、艦長の若い時とか滅茶苦茶スピンオフが作れそう。大統領は次に選んだ国防大臣にも裏切られ今度は一人で反撃するのだ! しかし、ジェラルド・バトラーがいるから潜水艦はまず安全。そういった意味では着実に犠牲者を積み上げる陸戦の特殊部隊の方がエピソード的には男泣きさせて好きだな。

ハンターキラーって聞くとギャバンの敵役だわ


【銭】
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』:映画ファン感謝デー、値上げしたトーホーシネマスで1200円。
『アラジン』:映画ファン感謝デー、値上げしたトーホーシネマスで1200円。
『賭ケグルイ』:額面1400円のムビチケをチケ屋で1400円でGET。
『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』:値上前のトーホーシネマズデーで1100円。
『ハンターキラー 潜航せよ』:額面1400円のムビチケをチケ屋で1400円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@ぴあ映画生活
アラジン@ぴあ映画生活
映画 賭ケグルイ@ぴあ映画生活
劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~@ぴあ映画生活
ハンターキラー 潜航せよ@ぴあ映画生活
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム@映画のブログ
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アラジン@徒然なるままに
アラジン@いやいやえん
ハンターキラー 潜航せよ@ここなつ映画レビュー
ハンターキラー 潜航せよ@映画のブログ
ハンターキラー 潜航せよ@徒然なるままに

『ザ・ファブル』109シネマズ川崎9『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』トーホーシネマズ川崎2

同日鑑賞縛りで2本まとめてレビュー。

◆『ザ・ファブル』109シネマズ川崎9

▲美月ちゃ~ん。

五つ星評価で【★★★やはり山本美月がいてこそ】
2回目。そろそろ回数減りそうと思って、好きな端の席を予約して見に行った。平日、昼の回だったが行って見ると残念な事に隣の席は埋まっていた。おっちゃんである。俺もおっちゃんだからお互い様だが、まあ、相手がお嬢様でもそうなんだが、隣に座られるのはイヤ。空き席が好き。おっちゃん映画見ていて、なんか携帯イジリ出した。操作やめて消す。何分か後に又、携帯光る。睨む俺。おっちゃん、ガラケーを差し出して、小声で「これ、電源切ってもらえませんか」。バカモーンとは口で言わず、即座に電源切った。ムカムカ。切り方を知らんかったんだろう。そんな状態で映画見に来るなよ。どうしても切り方分からず、それでも映画を見ないと命を落とすとか何らかの理由があるなら、携帯コインロッカーに預けるとか、布でグルグル巻きにして無音になるようにして来い。帰りに説教がましい事を言うのもイヤだったので、エンドロールとラス落ちはちゃんと見た後に、隣のおっちゃんには声も描けずにすぐ帰った。無駄に怒るのもイヤだし(怒らん道理がない)。な訳で、おっちゃんの携帯は電気切りっぱなしだ。再度、電源の入れ方が分かったかどうかは知らない。そこまで俺がケアする必要はないだろ。家族でも何でもないんだから。

で、軽く映画の話。
岡田准一のアクションより、山本美月のリアクション顔の方が楽しい。ドンピシャな顔をするんだもの。盗撮くんもうちょっとガンバレよ。ただ柳楽優弥が舌なめずりするような色っぽさは感じなかった。

何となく「柳楽優弥と木村文乃」の濡れ場があったらムチャクチャ、ヤンマガっぽい気がする。

フードの福士蒼汰はそんなでもないなあ。いろいろ甘えがある事で、プロのファブルと対比になっているんだろうけど。

向井理くんはいい感じのヤクザ顔になったわ。


◆『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』トーホーシネマズ川崎2

▲ココイチにはいないんやで。そこ注意しとき!

五つ星評価で【★★★善意に免じて】
PART1(もう内容覚えてない)と異なる監督を起用。と言う事で、その監督は「AKBの公式ライバル」という冠を付けられて、そんなに順風満帆ではなかった開設時期を全く知らない。多分、だからこそ彼女たちは仲良くなったのだろうけど、そういうの抜きで、今の状態から、それが彼女たち自身の資質として捕えるのはちょっと違うと思う。
ただ、外部から入って来た監督に悪意はなく、彼女たちそれぞれをできるだけ優しく好意的に撮ってあげようという親身さが見られる。みんなそれぞれ輝くように撮っている。そういう意味で立派なお見合い写真みたいな映画。


【銭】
『ザ・ファブル』:試写会で一回見ているが、試写会前にチケ屋で額面1200円の紙の前売券を1100円でGETしていて、映画も面白かったのでもう一回見に行く事にした。
『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』:チケ屋で額面1500円の前売券を1180円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ザ・ファブル@ぴあ映画生活
いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ザ・ファブル(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・ザ・ファブル(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
Documentary of 乃木坂46(一作目)@死屍累々映画日記・第二章
・Documentary of 乃木坂46(二作目)@死屍累々映画日記・第二章

『幕末残酷物語』『拳銃野郎』シネマヴェーラ渋谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『幕末残酷物語』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★ちとギクシャク】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1964年、白黒、99分、初見。
主役、顔が丸くて泥臭くてあまりかっこ良くないなあ。えっ、大川橋蔵なの? そう言われればそうだが。
ヒロインは富司純子。「姉御」みたいな役ではなく、弱い女の子。あっ、かーいーじゃないか。
そして土方歳三が西村晃。西村晃が土方歳三を演じる新選組が爽やかな筈がない。組織の人間関係が今、問題になってる吉本興行的と言うか、同じ釜の飯を食ってもファミリー感が1ミリもない。


◆『拳銃野郎』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★ハッピーエンドを嫌うシャレオツ映画】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1965年、カラー、80分、初見。
高橋英樹、伊藤雄之助、名古屋章、十朱幸代、なかなか濃いメンツ。
作品内を流れまくるムード歌謡「キラー・ジョーの歌」がかっけー。


【銭】
どちらも。通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
幕末残酷物語@ぴあ映画生活
拳銃野郎@ぴあ映画生活

『赤ちゃん颱風』『晴子の応援団長』ラピュタ阿佐ヶ谷『続警察日記』シネマヴェーラ渋谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『赤ちゃん颱風』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★赤ちゃんと動物には勝てない】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1958年、白黒、55分、初見。
桑野みゆきが電車で赤ん坊をあやしていると親が行方不明で、遺失物扱い所でも母親と疑われ引き取ってくれない。捨て子は赤ちゃんコンクールに優勝した事で一躍有名になり、第二第三の捨て子が彼女の職場に運ばれてくる。実はかなり悲酸な話であるが、軽コメディーとして処理されている。
女院長に轟夕起子、副院長に益田喜頓。


◆『晴子の応援団長』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★鰐淵晴子にだって勝てない】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1962年、白黒、64分、初見。
鰐淵晴子美人よのう。ネリカン脱獄のズベ公と自殺しようとした清純なJKの顔がソックリの一人二役もので二人は指導者に惹かれて細かい事は記憶喪失で押し通し、服を交換し、お互いの居場所に。交換物は細かい事突っ込みなし。ネリカンの囚人服が町中それで歩いても何一つ違和感ない感じでオシャレなデザイン。
脚本の高橋二三って昭和ガメラの人じゃん、松竹でも書いてたのかっと思ったら、東宝の『スーダラ節』もこの人だという。守備範囲広すぎだろ。


◆『続警察日記』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★田舎の警察こんなに忙しいんやろか】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1955年、白黒、119分、初見。
伊福部昭の音楽で雄大な磐梯山の景色ドーンで終わるのが何か凄く特撮っぽい。
雄之助は人情ある組織人として警察組織の係長を問題なく演じてる。『気違い部落』もそうだったが芸術祭参加作品。貧困に対する批判強し。まだまだ貧困が根強かった時代なのだ。モグリ産婆の婆さんは「いつでも婆さん」の北林谷栄、彼女が伊藤雄之助に取り調べを受けてる最中に、今まさに産まれそうな妊婦が警察署に飛び込んでくるエピソードが出色。ブラックジャックかよ。
冤罪事件の被害者の娘が新珠三千代、美人である。
署のムードメーカーの女の子桃ちゃんが芦川いづみ、カワイ子ちゃんである。


【銭】
『赤ちゃん颱風』&『晴子の応援団長』:特集特別料金1500円だが3回券を3600円で再び購入(その3回目の使用)。
『続警察日記』:通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
赤ちゃん颱風@ぴあ映画生活
晴子の応援団長@ぴあ映画生活
続・警察日記@ぴあ映画生活

マンガ『弱虫ペダル 第18~25巻』渡辺航、少年チャンピオンコミックスを読書する男ふじき

ちょっとまとまって安い棚から購入したり高い棚を挟んだり間違って2冊買ったり(マンガ読みがよくやる奴)。

18巻、インハイ二日目ゴール争い直前。箱学と京伏と総北の三つ巴戦から京伏が一つ抜けたのが前巻まで。どんなに決定的な差を付けても何もかも捨てきっていても母親の死さえも糧にしていても理由もなく御堂筋は勝てない。ただ勝てないという結果が明らかにされるだけだ。ただ、御堂筋に関しては「絶対に勝つ」というメンタルとそれを支える技術だけで、相対的な自他評価があまり正しくないのだろう。マンガ自身が御堂筋の主観で描かれているというのもあるが、箱学と総北は3年で、御堂筋は1年、総合的な脚力でひっくり返されてもそんなにおかしくはないのである(知ったか)。御堂筋の裏側に思った通り哀しいエピソード。
19巻、二日目から三日目の足切りのエピソードが泣かす。御堂筋の復活しえないほどの落ち込みとちっちゃい復活。新たなるヒール呉南の待宮登場。御堂筋が人間実寸大の虫みたいなイヤさだとしたら、こいつは高利貸でボコボコ女の子を風呂に沈めてきたみたいな冷静なイヤさ。この巻間違って2冊買った。まあええわ。金持ちやさけ。
20巻、呉南のペテンの仕掛けがバレて坂道が激怒する中、箱学のオラオラ男アラキタが突っ走る。
21巻、アラキタの過去回想を挟みながらアラキタが呉南を制して、マンガ的にはここで呉南はリタイヤ。どんな厳しいミッションでも不平不満を口にしながら必ずこなす驚異の男アラキタもここでリタイヤ。この巻はアラキタ巻。ブクオフで買ったので「アニメイトでお買い上げの皆さまへ」というペーパーが付いてた。絵柄はアラキタ。セリフが「ボケナスが!!」最高。
22巻、箱学泉田、総北田所リタイヤ。総北金城不調によりリタイヤ。
23巻、総北鳴子の根性が巻前半、総北今泉の覚醒が巻後半。
24巻、何が何でも必ずゴール前に絡んでくる影の主役京伏御堂筋と箱学真波の戦い。決着は付かず。
25巻、インハイ三日目ゴール直前、因縁がある京伏御堂筋と総北今泉の戦い。もうこんなにボロボロになって御堂筋ありがとう。総北今泉が御堂筋を振りきる中、機体トラブルで箱学真波に抜かれた所で次の巻に引き。地獄のようにグイグイ読ませる。表紙の御堂筋が清々しいくらいに化け物でしかない。深夜2時にこういうの出てきたら泣く。

『ホーホケキョ となりの山田くん』国立映画アーカイブ

◆『ホーホケキョ となりの山田くん』国立映画アーカイブ
五つ星評価で【★★★問題は多々あるが、これはこれで良くない部分も含めてギリ良し】 
特集企画「逝ける映画人を偲んで2017-2018」からの一本。
1999年のカラー映画、103分、公開以来2回目。
まんが映画としてはいろいろ問題があるだろう。
・山場がない。
・大爆笑ネタがない。
・ネタとネタの間の切り分けが悪い。
・タイトルに出てる「山田くん」のウェイトが低い(出番少ない)。

理詰めでダメ出しは簡単なんだけど、
居心地がいい映画である事は否定できない。
一つ一つの小さなネタはどれもつまらなくない(あれ?何かよう理解できんで終わったみたいなのも幾つかある)。ただ、いしいひさいちにしてはおとなしい。どちらかと言うと高畑勲の影響の方が強く出たのかもしれない。通常の3倍の動画枚数を使い、今までにない水彩画のようなタッチ、見た目以上にムチャクチャ金がかかってるらしい。その金に見合う事なく、興行大惨敗だったのは覚えてる。人間国宝が作った一個百万の和菓子みたいなアニメ、贅沢とはこういうもんであろう。作った本人達は最後まで貧乏だったに違いなかろうけど(それはいわゆる手塚の呪縛)。

山田くんのウェイトが低いけど、恋愛ネタとか、かーいらしくてええわあ。
父ちゃんのスピーチもステキ。月光仮面はいらない。
父ちゃんの声、増岡徹ってのはうっすら覚えてたが、母ちゃんの声は朝丘雪路だったのね。全然、分からんかった。


【銭】
国立映画アーカイブ一般料金520円を映画の教室全回鑑賞者特典入場券で無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ホーホケキョ となりの山田くん@ぴあ映画生活

『気違い部落』『広い天』『赤い水』シネマヴェーラ渋谷

伊藤雄之助縛りで3本まとめてレビュー。

◆『気違い部落』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★ちょっと気が重くなる】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1957年、白黒、134分、初見。
「気違い」で「部落」、流石映画館でしか見れない映画、という事で良い集客に繋がっていた。でも「精神障害」「同和部落」と言う意味合いはなく、内容に最も近いタイトルの「貧困集落」と言うタイトルだったらソフト化されない事もなかったんじゃなかろうか?
村のまとめ役、山形勲に逆らった為、村八分にあってしまう伊藤雄之助の頑固さ、それがついに折れそうになった時、今まで単に雄之助に従ってるだけに見える淡島千景が雄之助以上の頑固を見せる展開が泣ける。人は信念を失ったら人でなくなるのだ。
冒頭20世紀フォックスもどきファンファーレが松竹の富士のマークに被さるのがアナーキー


◆『広い天』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★割と単純な内容のこういう映画好き】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1959年、白黒、79分、初見。
一人で疎開しようとする少年は親から貰った疎開先の住所をなくしてしまう。偶然、電車で出会った親切な伊藤雄之助に世話になる事になる。ぶっきらぼうだけど優しいのに顔が長いだけで「悪漢かもしれない」と思われたり、「馬のおじさん」と呼ばれる伊藤雄之助が最高にキュート。
それにしても疎開先で優しくされたというドラマや記録は見つけるのが難しい。田舎者らめがーっ!!


◆『赤い水』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★大怪演】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1963年、白黒、99分、多分初見。
山本薩夫が村議会のエゲツナイ拝金主義にオーケストラをジャカジャカ鳴らす。タイトルの「赤い水」は出ない物を出る物とうたって拝金せしめようとする「温泉」の事。
伊藤雄之助のギャグの出落ちみたいな生臭坊主が凄い。


【銭】
各作品、通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
気違い部落@ぴあ映画生活
広い天@ぴあ映画生活
赤い水@ぴあ映画生活

『鬼滅の刃 第1回~15回』

劇場で1回目から6回目を編集した物を見てる。
どこをどうカットしたなどは分からないくらい、そのままみたい。
ただ炭治郎が向かった最初の事件が沼鬼ではなく、
鬼舞辻無惨との出会いになるよう編集がなされていた。
なるほど、そう切る方が一纏めの話としてはいい切り方になる。

戦う鬼の出現順序として
①鱗滝左近次の山に向かう途中にいたお堂の鬼
②最終試験に現われた異形の鬼
③壁の沼に潜む三位一体の鬼
④手毬鬼と矢印鬼
⑤屋敷に住む鼓の鬼
⑥蜘蛛鬼

計6種。④②①が好き。④は特にビジュアルが優れている。
③と⑤はルールが抽象的すぎる。⑥はまだ始まってない。

劇場版でなかった事としては共闘する仲間が出来た。
善逸と伊之助、炭治郎が良い子キャラなので、両者すこぶるウザい。
善逸のポテンシャルと、その発現はこれから語られるのだろう。楽しみだ。
伊之助はチラ読みしたマンガだとそれほどウザさを感じない。
デフォルメされて二頭身、三頭身っぽかったからか。
マッチョな身体に無作法な声がキャラ物の可愛さを打ち消している。

予告に付く大正コソコソ噂話は本当どうでも良い。でも、見てしまう。
▼関連記事。
鬼滅の刃 兄弟の絆@死屍累々映画日記・第二章
・鬼滅の刃 第1回~15回@死屍累々映画日記・第二章

かつや「カレーうどんチキンカツ丼」


大笑いしちゃうような感じだが、「炭水化物を嫌いなデブがいて?」という感じでたいそう美味しくいただけてしまった。チキンカツ丼その物が外れのないメニューなので、よっぽど相性の悪い物を持って来ない限り大丈夫感が半端ない。ちなみに「饂飩」が「炭水化物」その物で、ご飯とは異なり、それはそれでたいそう美味いのだが、脱炭水化物戦略で、温めた豆腐に変える置き換えも可能であろう。炭水化物で攻めまくるというなら、蕎麦、ほうとう、スパゲッティ、ビーフン、ベビースターラーメンなど何でもOKかもしれないが、まあ、饂飩だな、やっぱ。
カレー部分が欧風ではなく、麻婆などの中華風辛味なのには意表を突かれた。ただ欧風だと食感が重くなるので、これは中華風で正解だと思う。

『薄暮』EJアニメシアター新宿『化け猫御用だ』『薔薇大名』ラピュタ阿佐ヶ谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『薄暮』EJアニメシアター新宿

▲背景の色使いが綺麗だわ。

五つ星評価で【★★★★けっこうちゃんといい物に仕上がっている】
星四つは甘いと思う。
ただ、これが劇場版『Wake Up, Girls!』三本を作った人の映画であるなら、なんて技術を上げたんだと敢闘賞的に星一つくらい振る舞わずにはいられない。映写後の舞台挨拶で、今回も現場は大変厳しかったと言われていた。おそらく前作だって大変だっただろう。でも、出来上がった結果(=映画)が全てとするなら、前作はダメ、今作はOKなのである。
主人公は東北被災地のJK。一時期深刻だった事もあるような会話がされていたが、今はごく普通の生活をしている。ただ、震災前と比べると密接な人付き合いを少し避けがちかもしれない。ただ、おっさん観客の私からすれば、そういう他人との間の距離感に悩む事は震災があってもなくても、この時期には訪れるのではないだろうか(まあ、JKは体験した事がないからあくまで野郎側から推測した想像であるが)。この彼女が恋とも恋の前のドキドキとも分からない状態を体験して、一息つくまでが映画になっている。かーいらしーのう。主人公の特徴が強くなく淡い感じや、ちょっとした動きの節々に「監督ストーカーかよ」と見紛うばかりの細かさがある。気持ち悪いと言っちゃ失礼だがリアルである。そして、主人公にとても強い共感を感じる事が出来る。アニメであろうが、実写であろうが、朴訥に日常描写を描くような映画であるなら、主人公が観客の味方になるなら映画として踏み外される事はない。だから、この映画は大丈夫。安定したいい出来である。
前作『Wake Up, Girls!』と比べると、作画はとても良い。上手いし、安定してる。
そして、物語の肝になる東北の景色の美しさを表わす背景美術が大変素晴らしい。
あと同級生の病んだ方の声を出した佐倉彩音(多分)の壊れ方が素晴らしい。

どう読むか分からなかったので『うすぐれ』下さいと言ったらタイトル『はくぼ』だった。恥かいた。そんなもんだ。


◆『化け猫御用だ』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★ハッピーエンドにしてはいけなかろう】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1958年、白黒、59分、初見。
猫好きが見たら激怒する内容。
ハッピーっぽいがハッピーエンドではない。
大丸ラケットが客演する映画はどうも映画としてのテンポを破壊されて好かんなあ。


◆『薔薇大名』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★★ベタだけど、すんげおもろい】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1960年、白黒、68分、初見。
タイトル濃い。勿論、ちゃんと理由はある。薔薇族とかそっち系とは無関係。
お家騒動を狙われてる地方の小藩、部下は江戸で行方不明になった世継ぎの若様侍とソックリの軽業師を身代わりに立て、お家の大事を乗りきろうとするが、本物も軽業師の一座の巡業に紛れ、故郷の小藩に辿り着き、入れ変わり大立ち回り。
お家騒動物だが、かなり複雑にラブコメが絡み合っている。
男1手裏剣投げ芸人・月之助(小林勝彦)。お小夜と所帯を持とうと頑張っている。困った人を掘っておけず助けた女掏摸に惚れられてアタフタしている。身代わりになった左馬之助に妻がいて、寝所が一つなのでアタフタしてしまう。剣の腕は低いが、基礎体力は高いので、集団戦になると思ったよりいい結果を出す。
男2世継ぎ左馬之助(小林勝彦)。江戸で怪我を負い偶然、月之助が旅立った芸人一座に月之助として転がり込む。お小夜のラブラブに困ってる。剣は免許皆伝の腕前。
女1お小夜(浦路洋子)。月之助の許嫁。ラブラブ。月之助の振りをしている左馬之助からラブラブを拒まれ不安に思っている。
女2お京(宮川和子 )。女掏摸。月之助に助けられ惚れる。
女3しのぶ(三田登喜子)。左馬之助の妻。
同じ顔の二人の男が惚れられすぎ。
時世を無視して言うならお小夜(浦路洋子)、ともさかりえっぽくて可愛い。
基本主人公の男より万能だけど惚れてるのでメロメロで頭が上がらないのがたまらない。
ベタな話が楽しいのは演者も演出も良いからだろう。


【銭】
『薄暮』:当日価格1500円だが額面価格1000円のムビチケをチケ屋で額面価格で購入。
『化け猫御用だ』&『薔薇大名』:特集特別料金1500円だが3回券を3600円で再び購入(その2回目の使用)。濃いタイトルの二本立てである。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
薄暮@ぴあ映画生活
化け猫御用だ@ぴあ映画生活
薔薇大名@ぴあ映画生活

ヤマザキ製パン「レモン饅頭」


「写真はイメージです」まあそうだろ。饅頭の中にまんまレモン果実と葉っぱまで入ってたら驚くわ。でも、原材料トップに書かれている「レモン餡」が美味くて、確かにレモンの味の饅頭なのであった。今日初めて食ったが贔屓にしてやりたい。あーもーこんな饅頭だったらムチャクチャ怖い。季節がら熱いお茶よりも冷たい麦茶の方が怖い。
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