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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『21ブリッジ』ユナイテッドシネマ豊洲8(ネタバレ)

◆『21ブリッジ』ユナイテッドシネマ豊洲8(ネタバレ)

▲まあ、よう走るわ。

※レビュー内にネタバレ内容を含みます。

五つ星評価で【★★★ラスト切ない】
『ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンの遺作。
21の橋を封鎖するとニューヨーク孤立するのかなどという豆知識なタイトルなのだが、実際には劇中でも語られているように、鉄道、船舶、あと、ヘリなんかも止めないと完全に孤立はできない。封鎖して孤立するマンハッタン島は犯人が外部に出ない為の装置として設定されるが、実はこの設定は外にも出れないが、外から増援も入れないという事にもなる。事件は二人の麻薬強奪犯が射殺された事により終了し、映画ではここでマンハッタンの封鎖は解かれるのだが、ここで封鎖を解かないという選択肢もあったのではないかと思う。劇中、麻薬強奪犯が盗んだ麻薬はNY市警の持ち物であり、NY市警はマフィアと共存して麻薬売買に手を染めていて、チャドウィック・ボーズマンがそれに気が付いてしまうので、犯人の射殺で事件は終わらなくなる。あと、一悶着続くのである。彼とNY市警が敵対するならば、『新幹線大爆破』で、新幹線の爆弾が解体された後も犯人逮捕の為に虚偽の呼びかけが続けられたように、封鎖をタイムリミット、ギリギリまで解かずに、チャドウィック・ボーズマンを始末するために追い回す事も出来たのではないか。言い訳はどうでもいい。射殺した犯人をチャドウィック・ボーズマンが匿っているでもいいし(匿っていなくても)、犯人が強奪した麻薬や現金をチャドウィック・ボーズマンが横領してしまったでもいい。

チャドウィック・ボーズマン対全NY市警。

タイムリミット(日中まで封鎖は出来ない)が到達するか、NY外部に逃げ出せればチャドウィック・ボーズマンの勝ち。

もちろん、そこまでしなくても今作はいい映画である。正義の遂行により、多くのほんのちょっとだけ悪事に加担した人々の生活がなりゆかなくなるが、それは切り捨てざるを得ないチャドウィック・ボーズマンの切なさがグッとこみあげてくるラストも中々いいのである。でも、あと一手加えなかったから、いい映画なんだけど、とても典型的な映画と言われるのもちょっと可哀想ではないか。

2センテンスだけ記事追加:あと、真の悪事が分かって以降の、制服警官を目にする際の集団性や無名性が物凄く上手く撮影されている。それ故に、この犯罪に関わった者の多さにチャドウィック・ボーズマンは暗澹たる思いを抱かざるをえないのだろうけど。

「チャドウィック・ボーズマン」は長かったな。「チャド」だと芸人みたいだし、「ボーズマン」だと「坊主マン」みたいで躊躇した。単に「主役」とか「主人公」で良かったか? 「王子(アベンジャーズ起因)」もありだったかもしれないけど、「王子」でピンと来ない人もいるから、そこは意図的に外した(演技的に「王子」を思わせる要素は一切なかったし)。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーポイント2ポイントを使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
21ブリッジ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
21ブリッジ@yukarinの映画鑑賞日記α
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『ザ・ロック』『女房学校』『農家の嫁は、取り扱い注意!PART1 天使降臨篇』『同 PART2 有機ある大作戦篇』

同日鑑賞4本をまとめてレビュー。

◆『ザ・ロック』トーホーシネマズ日本橋9

▲「エド・ハリス」と「エドはるみ」って二文字しか違わないのか。

五つ星評価で【★★★★んもーすげーおもしれーじゃん】
特集「午前十時の映画祭11」の1プログラム。
1996年、カラー、137分、2回目、マイケル・ベイ監督作品。
面白いわあ。車ぶんぶん吹っ飛んで、ボンボン爆発して、まあ、マイケル・ベイだわあ。
観る前は何となく同じような時期に公開した『コンエアー』と混同してた。
あっちはあっちとして、こっちは神経ガスを盗み出した軍人集団が人質をとって今は観光名所になっているアルカトラズ刑務所を占拠。FBIの毒物研究エキスパートのニコラス・ケイジは昔アルカトラズから脱出した謎の男ショーン・コネリーと海軍特別部隊と一緒にアルカトラズに潜入し、毒ガス兵器の無力化を行うよう命令される。映画内でこれでもかと無茶振りされるニコラス・ケイジが不憫な一本(割とニコラス・ケイジが不憫でない映画ってなさそうだけど)。
日本で『CUBE』なんかをリメイクするなら、セガールとアンガールズ田中を起用して、爆発抜きで、これをリメイクした方が面白そう「やーまねー」とか言っちゃえ。
何気に女優さん好きなタイプ(濡れ場で積極的なだけで好きなタイプになってしまう俺)。
最近は又、別かもしれないが、この頃のエド・ハリスは真の悪人になりきれない感じの役者。映画内で、エド・ハリスの傘下に収まった常に笑顔の黒人士官の顔が「笑い般若」を思わせて怖い。
ポスターの図案、炎の中に顔三つ浮かんで、平成ガメラのエフェクトみたいである。


◆『女房学校』神保町シアター
五つ星評価で【★★ボケっとしてたら時間が飛んでた。タイム・リープだ】
特集「生誕110年 森雅之 孤高のダンディズム」の1プログラム。
1961年、カラー、97分、初見、井上梅次監督作品。
オープニングとかエンディングが顕著だけど、井上梅次はす~っと軽くミュージカルを忍ばせてくる。久里洋治のオープニングハイセンスだなあ。


◆『農家の嫁は、取り扱い注意!PART1 天使降臨篇』『同 PART2 有機ある大作戦篇』ヒューマントラストシネマ渋谷3
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▲サービスカット。゛

五つ星評価で【★,★こ、これはちょっとひどい】
農家の嫁は元警官で空手有段者で近くに騙される人がいると軽トラで駆けつけて解決する、と言うのがPart1,Part2とも、その骨子。裏に農家の夫になかなかセックスしてもらえない嫁のお願いだからセックスしてください、でも、恥ずかしくてなかなか言えませんというセクシー・ドラマみたいなのが副旋律として挿入される。それはそれでよい。Hシーンが入るくらいがVシネとしては自然である。
主演のフミカはまあ、可愛いし、アクションもちゃんと物にしてて、乳首は見せないけど自慰シーンとかもやってて偉いと思う。
でも、犯罪ドラマにリアリティーがなさすぎて脱力してしまう。PART1はオレオレ詐欺。PART2は有機農業詐欺。どちらも受け子がお金を取りに来るので、農家の嫁が軽トラでそれを尾行して本拠地に乗り込む。犯罪集団が田舎のガラガラ道路事情で尾行されてしまうのもダメなら、善玉が相手の規模もあまり分からずに突入して勢いで優勢になるも、実はそんなに強くなく、負けそうになってしまうのもダメだろう。何か本当に素人が計画して悪者を退治しようとしました、みたいに行き当たりバッタリなのだ。ハラハラドキドキすると言うより、いや、そこはもうちょっと真剣に計画を立てるべきではないかと呆れてしまう。PART1の悪いところPART2で改善されないし(悪いという自覚がないんだろう)。


【銭】
『ザ・ロック』:チラシを読むと午前十時の映画祭自体が均一料金体制でなくなったらしい。トーホーシネマズ日本橋では、基本料金が1500円、トーホーシネマズメンバーだと1200円だった。勿論、1200円で見た。
『女房学校』:神保町シアターは通常一般料金1300円だが、今回のフィルムの音声状態があまりに悪いという事で800円均一料金での上映になった。通常は入れ替え無しで入場後の返金は一切しないのだが、10分までの退場は返金可能という形態での上映になった。
『農家の嫁は、取り扱い注意!PART1 天使降臨篇』『同 Part2』:通常一般入場料金が1800円なので二本同日鑑賞3000円という割引をやっていたがテアトル会員+曜日割引で一本1100円×2で見れるので、テアトル会員+曜日割引で観た。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ザ・ロック@ぴあ映画生活
女房学校@ぴあ映画生活
農家の嫁は、取り扱い注意!PART1 天使降臨篇@ぴあ映画生活
農家の嫁は、取り扱い注意!PART2 有機ある大作戦篇@ぴあ映画生活

『奥様は、取り扱い注意』『モンスターハンター』新宿ピカデリー7,5

同日二本鑑賞をまとめてレビュー。

◆『奥様は、取り扱い注意』新宿ピカデリー7

▲目が真剣でいい。

五つ星評価で【★★序盤から中盤、終盤手前までがあかん】
連続ドラマの劇場版。TVトラマは未鑑賞。だが、分かる。これはTV版の面白さを削ぎ落してしまったのだ。TV版は引退した特殊工作員が合コンで出会ったイケメンと結婚して、新婚生活を送るが、ついついいつもの癖で特殊工作をしてしまい、実は公安で妻を監視していた夫とぶつかる事になる、というもの。ゲラゲラにありえない設定だが、軽いコメディーだし、綾瀬はるか主演だからこれでいい夢見れればそれでよし。
劇場版は冒頭から綾瀬はるかが「冴えない」感じ。と言うか、実に常識人チック。と言うのは、TVドラマ最終回で頭部に怪我を負った綾瀬はるかが記憶を失ってしまったからだと言う。つまり、大雑把に言うと、TV版の奥様と劇場版の奥様は同一人物だが別人だ。この記憶を失って甲斐甲斐しく普通の妻を演じているラスト20分くらいを除く終盤手前までの大部分が壊滅的につまらない。それはそうだろう。観客は普通の中に溶け込もうとしているけど、いい人すぎてついつい人助けで飛びぬけた存在としてはみ出してしまう奥様が目当てなのである。外見がいっしょでも、特に大きな失敗もせず、普通に暮らしている、綾瀬はるかをドラマとしては求めていないのだ。という事で、奥様のヤンチャ振りは終盤までお預け。これでほぼほぼつまらない。だって、奥様のヤンチャ振りが魅力だったのだから(見てないけど違わないやろ)。映画での綾瀬はるかはある一点に到達するまでコメディーでも、アクションでも、重い恋愛ドラマでもない。単に薄い日常だ。それなら複数のストーカー視線とかでも入ればいいのに、そういうアイデアもない。もしかしたら、そういうアイデアがない、と言うのが画期的な部分で、ドラマを見てる人にはカウンターになったりするのか? そんな難しい事には付きあえないづら。
なので、終盤、自分を取り戻す綾瀬はるかはめっちゃ面白いし、アクションはめっちゃ凄い。でも、そこまで辿り着くのがキツくて仕方ない。予告編でも掛かってたエンドロールの主題歌テーマもいい曲。この辺り、『カイジ』も監督した佐藤東弥は恵まれてるのかもしれない。ただ、実写『ガッチャマン』の監督である。おそらく自分の力量に収まりきらないオファーが来ても断らないのじゃないだろうか、この人。んー、『カイジ』は好きだけど、完全に気を許す事は出来ない監督。取り扱い注意である。
シレっと前田敦子が前田敦子オーラを封印するような大きくもなく、見せ場もないような助演をしているのが逆に気になった。こちらも取り扱い注意である。
一言も触れないのも何だな。西島秀俊もいつも通りで、とっても問題なし。鶴見辰吾や佐野史郎や小日向文世がブレないのと同じくらいブレない。西島くんは全く違う人間を全く同じ演技で演じるのだが、それで問題があるようなチョイスはしないので、主役としては珍しいけどOK。水島新司の『大甲子園』(※)みたいに、各映画やドラマの西島秀俊が全員出演する映画があったら、もう誰が誰だか確実に分からないに違いない。

※ 漢字変換で『代行支援』って出て驚いた。
まあ、そうだな。『だいこうしえん』だったら、『大甲子園』より
『代行支援』の優先順位を上げる方が正しいよな。


◆『モンスターハンター』新宿ピカデリー5

▲ジャンケンしたらグーチョキパーで揉めそうなモンスター。

五つ星評価で【★★序盤は良い。後はずるずる】
人気ゲームの実写化。ゲームは未接触。
出だし凄くポンポン進んで気持ちいいが、それで最後まで通すほど短い尺でもない(が、108分ってそんなに長い尺でもない。ともかく一息でダーって長さでもないけど)。出だしのモンスターの残酷なまでの強さが、ミラが船に乗った辺りから「狩れて当然」みたいに落ち着いていくのだが、その際の理由付けが何もない(あえて理由づけするなら「ロン・パールマン」の存在感)のが面食らう。
山崎紘菜を楽しみにしてたのに、何かの洋画に出てたローラの露出以下だった。


【銭】
どちらも前回鑑賞割引+ネット割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
奥様は、取り扱い注意@ぴあ映画生活
モンスターハンター@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
奥様は、取り扱い注意@yukarinの映画鑑賞日記α
モンスターハンター@yukarinの映画鑑賞日記α

『るろうに剣心 京都大火編』トーホーシネマズ日本橋5

◆『るろうに剣心 京都大火編』トーホーシネマズ日本橋5

▲「さらば、剣心」、、、、、さらばじゃなかった(笑)。

五つ星評価で【★★★まあ、でも途中で話しきれちゃうのは星四つは上げなくていいや】
2014年、カラー、139分、2回目、大友啓史監督作品。
劇場映画4作目5作目公開前の振り返り上映。ファーストラン公開の時に見ているので、2回目の鑑賞になる。

 (1) 昼飯がルーロー飯と点心だった俺(本当)にぴったりの映画。
 (2) あのところかまわずむせび泣く曲が素敵。この曲で空気感が作られる。
『ガールズ・アンド・パンツァー』のピクニックみたいな曲も
物凄く空気感に貢献しているので、両作ともBGM取り替えたら
Wノックダウンになるだろう。
伊勢谷友介と田中泯の対決シーンで流れるBGMが
ちょっと『サスペリア』っぽくて、おおおおお、良い。
 (3) 村の子供うまい。よう泣いた。いや、東京の警察関係者
の子供たちもよう泣いちょる。大友啓史、子供泣かすの得意か?
(人聞き悪い) まあでも、感情的にグズグズにしすぎるのが
この監督の評判悪い所でもあるが、私個人はそういうベタベタな
演出は嫌いじゃない。田舎芝居みたいな方が逆に好き。
そういや小田原のチンピラ達はあの後どうなったんだろう?
 (4) 京都が京都である事が分かるのは舞妓さんが歩いているから。
つーか、他に何一つ、京都らしさを感じん。あの、宿屋の
畳だけ広くて何もない客間が京都なのか?
「ブブヅケ食べていかんかい」みたいな触れ合いもなかった。
そんなこと言ったら、小田原にも小田原らしさがないけど。
小田原らしさって何だ? 村のみんなにカマボコでも食わすか?
あの後、小田原のチンピラ達はカマボコの材料にされて、
そこから小田原の名物、カマボコが、、、いや、そうじゃない。
 (5) タオちゃんはこれ見るとメチャ可愛い。他の映画に出ている
割りと疲れた感じのJKとかとは別人かと思うよ。
 (6) 江口洋介があんなに偉そうに上から目線なのはちょっとイラつく。
でもまあ、新選組の斉藤一は割とあんなキャラなんではあるが。
 (7) 色々大変な剣心がヨロヨロ歩くシーンで、
酔っぱらったあっちゃん引きずったの思い出した(忘れてやれよ)。
今回、剣心ただただ追い詰められるだけで、
剣の腕がずば抜けて一番にも見えないし、刀折られるし、
作品の中に遊び(前作では香川照之が受け持ってた分)
もないからきっつい。滝藤賢一の顔芸も「笑い」とか「遊び」
というほど分かりやすくないし、三浦涼介の腐った
ホストみたいな風情も、「遊び」ではなさそうだ。
「おろ」を言わず、おろおろする剣心。キャー座布団取られるー。
 (8) キャラはバカで強くて爽やかな神木くんと、
もうひたすらギリシャ悲劇みたいな藤原竜也が極み。
いや、もう一人。メインの話には一切絡まないのに
脇をぐるぐる回遊してる伊勢谷友介の片思いが強すぎて怖い。
あの人ストーカーだったらごっつ怖い。
 (9) 艶然と微笑む以外、何もやらない高橋メアリージュン、
『ザ・ロック』の微笑みニグロに顔が似てて怖い。
 (10) 藤原竜也側の思想には全く傾倒する所がないのだが、
獅子雄が「その喋り方をやめろ!」と叫んでしまった事については
他はともかくとして支持したいと思う。


【銭】
旧作特別価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
るろうに剣心 京都大火編@ぴあ映画生活
▼関連記事。
るろうに剣心関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章

るろうに剣心関連記事リンク

▼関連記事(るろうに剣心関係)。
①・るろうに剣心(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
②・るろうに剣心 京都大火編(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
③・るろうに剣心 伝説の最期編@死屍累々映画日記・第二章
④・るろうに剣心(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
⑤・るろうに剣心 京都大火編(2回目)@死屍累々映画日記・第二章

アニメ『ホリミヤ』MXTV

前の番組が終わって録画がそのままで何となく見てた。
と言っても1回目の録画の後、正体不明に2回くらい飛んだので
全話は見てない。

OPとEDの空気感がとてもいい。
もう、今、深夜アニメで掛かるアニメのOPとEDは
物凄くちゃんとタイアップされた商品として仕上がっていて、
それでいて、元のアニメの世界観も壊さない。
大したものである。昔のロボット名連呼のOPとかも好きだが、
「ホリミヤ」ではそーゆーのできんし。

友達っていいなってエピソードから
孤独に刺さるような裏エピソードまで、
おそらく元の原作に沿ってきちんと作られている
に違いない。

ただ、男子キャラがかなり、
髪型と髪の色だけで仕分けられていて、
昭和の少女マンガかよ、と思う。
メモを取って熱心に見るような事もしていないので、
メインの4人を除くとハッキリよう分からなかった。
あれ、家に白黒テレビしかない人はキツいんじゃないかと思う
(そんな家ねーよ)。

『ガールズ&パンツァー 最終章 第3話』ユナイテッドシネマ豊洲1

◆『ガールズ&パンツァー 最終章 第3話』ユナイテッドシネマ豊洲1

▲知波単のお気に。

五つ星評価で【★★★★相変わらずだな西住くん】
知波単学園 対 大洗女子学園後半戦。
凄いのは知波単の戦術と、それを凌ぐ大洗の戦術を具体的な解説を入れずに戦闘員目線だけで描いている事だ。そんなのできるのか。できるのだ。できるのね。すげー。普通じゃない。
凄く背伸びしてる感じがある知波単学園は好き。

尺の後半は対継続高校戦。継続高校の得体の知れない秘密兵器が最初の獲物を捕らえたっぽい所で終了。あーまた待つのかー。待つの長いよ。


【銭】
番組特別価格1500円(前回、1話2話は各回1200円だったのに)つーか、劇場不況でこれくらい取らないと採算合わないという事かもしれない。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ガールズ&パンツァー 最終章 第3話@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ガールズ&パンツァー 関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章

ガールズ&パンツァー関連記事リンク

▼関連記事(ガルパン関係)。
①・ガールズ&パンツァーこれが本当のアンツィオ戦です@死屍累々映画日記・第二章ガルパンはいいぞ。
②・ガールズ&パンツァー劇場版@死屍累々映画日記・第二章ガルパンはいいぞ。
③・ガールズ&パンツァー 最終章 第1話@死屍累々映画日記・第二章ガルパンはいいぞ。
④・ガールズ&パンツァー 最終章 第2話@死屍累々映画日記・第二章ガルパンはいいぞ。
⑤・ガールズ&パンツァー 最終章 第3話@死屍累々映画日記・第二章ガルパンはいいぞ。

※「ガルパンはいいぞ。」ってちょっと「バルンガはいいぞ。」っぽい。

『るろうに剣心』新宿ピカデリー8

◆『るろうに剣心』新宿ピカデリー8

▲割とメンタル地獄な状態の会食。

五つ星評価で【★★★★単純な筋でドンドン話が進んで、いいものと悪いものがはっきり分かれていてアクションも含めて面白いけど2回目だから、ちょっと長目に感じなくもない】
2012年、カラー、134分、2回目、大友啓史監督作品。
劇場映画4作目5作目公開前の振り返り上映。ファーストラン公開の時に見ているので、2回目の鑑賞になる。

 (1) 出演者情報、綾野剛は知ってたから驚かなかったが、
エンドロール見て永野芽郁と窪田正孝は驚いた。
配役が分からなかったのでググった。
永野芽郁は食中毒で道場に運ばれる娘、
窪田正孝は剣心に最初に斬られる幕臣の若者。
永野芽郁は町娘か婚約者とは思っていたが、
(他にはもうエキストラしか配役ない)まあそうだ。
窪田正孝は考えようによっては得意技が絶叫だから
いいキャスティングである。
 (2) あれ「オロ」はなしか。
 (3) 佐藤健の横に走ったり縦に飛んだりのアクションは
勿論素晴らしい。しかし、それにかなり本気で
合わせてる綾野剛も凄い。ただ、お面を取るまでは
遠藤憲一みたいなお面だなあと思っていた。
 (4) でも一番再評価したいのは武井咲。
すっと入ってきて感情鷲掴みにするわ。
勿論、可愛いは大前提だけど、かなりちゃんと
演技してる。佐藤健がその技術によって背負わされる地獄を
武井咲は持たざる事によって背負わされる。
 (5) 子供もちゃんと演技してて偉い。


【銭】
旧作特別価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
るろうに剣心@ぴあ映画生活
▼関連記事。
るろうに剣心関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章

『復興応援 政宗ダテニクル 合体版+』トーホーシネマズ池袋4

◆『復興応援 政宗ダテニクル 合体版+』トーホーシネマズ池袋4

▲政宗さま(15歳)。これくらいの歳の子には男女問わず漏れなくプラグスーツを着せてみたい。(*´Д`)ハァハァ。

五つ星評価で【★★★面妖なファンタジー】
こういう得体の知れないアニメを見る度に、世の中の広さを痛感する。広いのーう世の中は。

伊達家の秘法により初代から16代までのご先祖様を召還、合体できるようになった17代政宗は伊達家に災いをなす者と戦うのだった。ご先祖様は皆イケメンで一部のご先祖様は集まってバンド活動やってたりする。って言うか、髪の毛が極彩色なのはともかく、ただの一人も月代を剃ってるご先祖様いないの凄いな。破天荒つか、北国だと髪の毛剃ると寒そうだしな(いや、そんな問題じゃないだろう)。
政宗がショタで可愛い。愛姫(めごひめ)はロリのツンデレだけど、ツンに振る舞っててもすぐデレが溢れてきちゃうのが更に可愛い。それにしても愛姫、晴れ着をミニスカートにしちゃうの凄いな。当時は文化的にノーパンだし、パンツ代わりの腰巻はミニスカート状なら履けない筈だ。それで病身の政宗に馬乗りに跨ったりする。おおい、やめてやれ。


▲ご先祖様の群れ。

この節操のないイケメン集団のご先祖様たちが単体や複数体で主人公の政宗とエロくない意味で合体をする機能がある。すると、合体により、新たなイケメンが誕生するのだ。もう、イケメン尽くしイケメンまみれである。これ、どこかで似た構図を見た事がある。あれ、あれだ。戦隊シリーズの巨大ロボ。単体で戦えるロボが出てくるが、一定の修練期間を越えると、そのロボが合体して別のロボの一部になるとか、複数のロボが集まって一体の巨大ロボになるとか、最終的には全ての機械部分を一分の隙もなく全部連れてきて、全部で合体しちゃうあれだ。あれを肉体ってか、霊体でやるとは。まあ、やっぱりそんなイケメンがひしめき合って一つのイケメンになってると考えればエロくはないのだけど、エロいと言ってもいい(どっちだよ)。歌川国芳の「みかけはこわいがとんだいいひとだ」みたいな奴だな。


▲超イケメン合体。


▲伊達家初代当主「適当な事を申すと殺すぞ」

【銭】
トーホーシネマズの会員ポイント6ポイント使って無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
復興応援 政宗ダテニクル 合体版+@ぴあ映画生活

『あの手この手』『満員電車』新文芸坐

特集「市川崑 初期ライト・コメディの誘惑」の1プログラム。

◆『あの手この手』新文芸坐
五つ星評価で【★★掴みどころが今一つ分からなかった】
1952年、白黒、92分、初見、市川崑監督作品。
奥さん・水戸光子に頭が上がらない森雅之、田舎から水戸光子の姉の娘(姉は死去)が家出してくる。田舎に追い返そうとするが居ついてしまい、徐々に家族の関係は良くなっていく。
家出娘、久我美子の傍若無人な振る舞いはのちのち家族関係が良くなるにせよ割と嫌い。
女中を演じた津村悠子は佐津川愛美に似てる。


◆『満員電車』新文芸坐
五つ星評価で【★★★コメディーではなくカルト枠】
1957年、白黒、99分、初見、市川崑監督作品。
これを見て「笑う」のは病的だと思う。「コメディー」に分類するのは間違いで「カルト」枠だろう。アレハンドロ・ホドロフスキーとか、寺山修司みたいな、あの系統である。市川崑はスタイリッシュで、表現に極端な物がないので、普通の人でも「カルト」と意識せずに見れてしまう。ごくごく普通に最初の傘の卒業式から人間性が欠如しきっていて怖い。主人公の行く先、行く先、人を人として扱わない非人道な社会悪がこれでもかこれでもかと紹介される。卒業、就労訓練、初勤務、独身寮、どれもこれも規格だけあって、そこに合わない人間を無理やり押し込む拷問器具のようだ。主人公・川口浩の先住者は自殺で死んでいるし、システムに溶け込んでいると思われた隣人・船越英二は過労が祟って突然、倒れてしまう。川口浩の地獄巡りは映画の最後まで続くが、この映画の中では誰一人として幸せな人間は出てこない。だから、見ていて疲れたのかもしれない。
フィルム上映のフィルムの劣化により、音声が高音がギーギーきつく聞こえて、更に追い込むような上映形態になっていた。


【銭】
一般料金1450円を300円会員割引で差し引いて1150円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
あの手この手@ぴあ映画生活
満員電車@ぴあ映画生活

マンガ『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語①』

マンガ『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語①』
原作 サトウとシオ
漫画 臥待始
キャラクター原案 和狸ナオ
ガンガンコミックスオンライン

わざとだろうけど、タイトル長いな。
アニメ見てブクオフの底値で一巻が出てたので買って読んだ。
アニメ、ザッピングを機会に見出したので、そのザッピング前の見てない部分がマンガで120ページもあってけっこう驚いた。
ベルト姫セレンのベルト外す前のエピソードがあって、ふむふむ。単にじゃまくさいだけのキャラではないのね。
しかし、これはアレだな。『スケバン刑事 少女鉄仮面伝説』を思いださせるな。
強いけど情緒不安定で夢見がちな女の子は好き。これで、もうちょっと「姫様」なりに慎み深さのあるキャラだったら、一推しなのに。とは言っても、特にお気にはいないのだが。

村長がマリアさんに必要以上に辛く当たってる気がする。常識人としては(常識人なのだよ)そこはちょっと読んでて心苦しく思う。まあ、おそらく可愛げなちょっかいなのだろうけど。

『白雪姫の赤い靴と7人のこびと』『孫悟空 vs 猪八戒』ヒューマントラストシネマ渋谷3,2

「未体験ゾーンの映画たち2021」縛りで2本をまとめてレビュー。

◆『白雪姫の赤い靴と7人のこびと』ヒューマントラストシネマ渋谷3

▲こびとと白雪姫。一番上の小人が主役のマーリー。小人形態の時はフランキー堺似。

五つ星評価で【★★★我田引水が強い】
特集企画「未体験ゾーンの映画たち2021」の一本。
ちょっとポッチャリな白雪姫が義理の母の魔法の赤い靴を履くと絶世の美女になる。魔女の義理の母は白雪姫を殺して赤い靴を奪おうとする、と言うのが話の主軸。白雪姫自体には何の能力もないので、魔女に対抗するのに外見を小人に変えられた7人の勇者が頑張る。彼等には外見が小人に見える呪いがかけられており、呪いの解除には真の美女の愛のキスが必要なので、みな白雪姫に首ったけになる。
話が面倒くさくなってしまったのは呪いと言おうか、マイナス傾向の魔法を使う魔女が二人いて、一人の魔女の魔法にはそれなりに正義がある。そして、一見、この物語は「外見の美しさよりも心の美しさこそが大事である」という真理を訴えかけようとしているように見えるのだが、「でも、外見が美しい事自体は悪ではないし、外見が美しい事を追い求めるのは普通」というベーシックな意識を隠しもしない。あくまで程度問題であり、「自分の美を追及する為に他人の美や命や自由を侵害してはいけません」というのが一応のルールじゃないだろうかという緩さなのである。なので、何が正義なのか、真の問題が何なのかが分かりづらい。世界で一番の美を追求する魔女を退治した後に、自分達の美を取り戻したい小人が同じ椅子に座らないという保証は何一つないのだ。
そういう論理的未熟さを煙に巻くために大回転するCGアクションはなかなか面白い。でも、やはり、話は釈然としないし、それでは作品として成立しないのである。


◆『孫悟空 vs 猪八戒』ヒューマントラストシネマ渋谷2

▲ビジュアル系猪八戒。

五つ星評価で【★★安い】
特集企画「未体験ゾーンの映画たち2021」の一本。
猪八戒に美形を当て込んだのはチャウ・シンチーの『西遊記 はじまりのはじまり』からだと思うが、この映画はその延長上で、猪八戒を主役に泣ける話を仕込もうとした物。目論見は失敗。孫悟空、猪八戒、天界の神様達のCG大喧嘩が今までにない切れ味と派手さでドッカンドッカン冒頭から展開する様子は素晴らしいが、それだけの映画と言っていい。CGで鎧などを盛れるので、元々の人が付けてる衣装やメイクなどは逆に安くてデザインがあまりよくない。孫悟空をあんな醜い猿に仕上げた意味が全く分からない。最終的に猪八戒も豚のデザインに収まって「終わり」を迎えるのだが、「え、そのデザインが決定稿なの?」と疑わざるを得ないかっこ悪さ。八戒が地上に降りてからの取り巻きもみな魅力のないチンピラばかりで、金の為に八戒を騙そうとする彼等と、安々と騙されてしまうどうかしてる八戒とで魅力を削りあってる。


【銭】
『白雪姫の赤い靴と7人のこびと』:特集料金は1400円だが、水曜一律料金で1200円。
『『孫悟空 vs 猪八戒』』:特集料金は1400円だが、テアトル会員+曜日割引で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
白雪姫の赤い靴と7人のこびと@ぴあ映画生活
孫悟空 vs 猪八戒@ぴあ映画生活

『人間模様』『恋人』新文芸坐

特集「市川崑 初期ライト・コメディの誘惑」の1プログラム。

◆『人間模様』新文芸坐
五つ星評価で【★★★突飛ではあるがコメディーではあるまい】
1949年、白黒、89分、初見、市川崑監督作品。
恋愛感情を持たず損得勘定に縛られない生き方をしている善人モンスターの上原謙、その幼馴染で彼がビジネスの勝者になってくれたら嬉しいけどそれは無理そうなので他に結婚相手を探している月岡千秋、上原謙を都合のいい時だけ友達扱いするビジネスの勝者青山五郎、その秘書山口淑子(李香蘭)、四者の恋愛関係を描く。なんつかコメディーではないと思う。上原謙が癖の強い善人役を好演。彼は資産家の息子に生まれて、大の男の仕事と言えないバイト生活をしながら鳩の世話や絵画鑑賞などで時間を潰す今でいう所の趣味人(ディレッタント)だ。「みんな幸せになればいいのに」と漠然と思っているが、ビジネスなどに邁進して大金持ちになって、その資本力で幸福を分配しようみたいな好戦的気性はない。彼にとっての幸福は太陽がその陽光を平等に振り撒くようにごくごく自然に地を満たすみたいに考えてるのではないか。でも、映画観客はとことん善人で無私の甘ちゃんである彼の事を嫌いになれない。ビジネス勝者青山五郎は癖が強い。その自信や自惚れが彼を嫌いにさせる。上原謙の幼馴染、月岡千秋も上原謙にキツく当たってギスギスしてる。そう、この二人は自分が認める事の出来ない人間は目下の人間として扱っていいと思っている傲慢なキャラなのだ。そして、山口淑子はただただ可哀想。凄い。結婚適齢期でみなが(正確には上原謙以外が)恋愛を望んでいるのに誰一人としてそれを成し遂げない。いや、この中の二人は結婚まで到達するのだが、どう見てもその二人が幸せには見えないのである。
舞台はもちろん日本なのだが、重厚な背景に、ダメ押しするような強張った誇張した表情がドイツの無声映画時代のF.W.ムルナウを思い起こさせる。市川崑はスタイルの人だが、この辺、シャープでメリハリ付きすぎてるドイツの無声映画からスタイルを借用してる気がする。
伊藤雄之助は妻がいながら、山口淑子を追いかけて、彼女の過去を脅迫の手段にして復縁を迫るクズ。顔がでかくて長いから怖い。
山口淑子の顔が外人顔で日本髪などに結いあげるのだが、その顔の中身がまんまベッキーみたいでちょっと怖かった。申し訳ないけど目鼻立ちがパッチリしすぎてて、呪い人形みたいである。


◆『恋人』新文芸坐
五つ星評価で【★★評価は他人に任す】
1951年、白黒、70分、初見、市川崑監督作品。
マリッジ・ブルーもの。と一言で済ませていいだろうか?
結婚式一日前に「案外やる事がない」と言って、幼馴染の男・池部良を呼びだし、遊んでいるうちに分かれづらくなり、この今の私が本当の私かも? と地団駄を踏む久慈あさみ。彼女が私好みでないので、この映画の話はここでおしまい。


【銭】
一般料金1450円を300円会員割引で差し引いて1150円。
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人間模様@ぴあ映画生活
恋人〈1951年〉@ぴあ映画生活

『結婚行進曲』『足にさわった女』新文芸坐

特集「市川崑 初期ライト・コメディの誘惑」の1プログラム。

◆『結婚行進曲』新文芸坐
五つ星評価で【★★★★犬も食わない奴】
1951年、白黒、83分、初見、市川崑監督作品。
仕事人間の上原謙と山根寿子の無風だったラブラブ結婚生活に降って湧いた8年目の大夫婦喧嘩とその顛末を描く。夫も妻もどちらもどちらを大好きだけど、夫は妻以上に仕事を優先するので、してない浮気を疑われる。なんだこの天国のような世界線は? まあ、映画だから浮気をしないが、現実だったら上原謙は会社の部下や、馴染みの芸者に手足を縛られておいしい目に会ってもおかしくはない。さんざん酔った結果の不貞くらいあってもおかしくない。でもまあ、そこは作り物だから愛しあう二人が肯定されればそれでいい。
小気味いいのはムチャクチャ早口で論理的に喋るのでクレーム言いに来たのに営業戦力として抜擢されてしまう杉葉子。『愛人』の女性陣が有馬稲子しか可愛くなかったみたいに、この映画では杉葉子だけ。なんかホモちゃうかってくらい、女優陣にスポット当ててあげてない気がする。
越路吹雪は越路吹雪役。足を露出した踊りを踊る。
伊藤雄之助は妻・山根寿子を落としたい踊りのお師匠。伊藤雄之助なのにお姉言葉ってギャップが凄い。


◆『足にさわった女』新文芸坐
五つ星評価で【★★★越路吹雪が美人?】
1952年、白黒、84分、初見(リメイク鑑賞あり)、市川崑監督作品。
この原作の映画は3本作られ、これは2本目。3本目は以前に見てた。
休暇中のスリ担当刑事・池部良とスリ常習・越路吹雪とお姉言葉の小説家・山村聰の電車旅行記。
見た覚えあるような、ないようななのは3作目を見ていたからか。
伊藤雄之助は必ず顔を覚えられるのでスリを禁止させられてる越路吹雪の弟役。なんか呪われた血よなあ。
個人的には越路吹雪を美人とは思わないので、そんなに盛り上がらない。


【銭】
フィルムセンターから借り出した2本での特別料金1600円を300円会員割引で差し引いて1300円。
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結婚行進曲 WEDDING MARCH@ぴあ映画生活
足にさわった女〈1952年〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
足にさわった女〈1960年〉@死屍累々映画日記・第二章

『愛人』新文芸坐(ネタバレ)

特集「市川崑 初期ライト・コメディの誘惑」の1プログラム。

◆『愛人』新文芸坐(ネタバレ)
五つ星評価で【★★★★面白いけどコメディかしら】
1953年、白黒、86分、初見、市川崑監督作品。

※ 映画の結末などに関するネタバレ表記がありますのでご注意ください。

「人」と「愛」についての映画ではあるが、タイトル『愛人』はないだろ。『もらい泣き』とかが合うと思う(まあ、そんなの今更な話であるが)。

父子家庭(父、長男、長女)と母子家庭(母、長女)があって、
父親と母親が結婚する。組み合わせが多少違うが、この中で子供同士が好きになるというのは『思い、思われ、振り、振られ』や、『ライアー×ライアー』みたいなパターン。両方とも、義理でも兄と妹は気持ち悪いという気持ちが恋を邪魔する話ですが、1953年のこの映画ではそういう禁忌はほぼ見られない。少女マンガの皆さん、考えすぎじゃないですか? もっとも、そういう考えの作品は他にも幾つもあるから、今はそれが正解なのかもしれない。そして、それが正解なのは、恋をする青年Aくんと少女B子ちゃんの父親が実は同一人物で二人の血は繋がっていた、「がっびーん」みたいな横溝正史の金田一物を市川崑が撮っていて、こんなに二人が呼び合うのは恋人だからじゃなく兄妹だからかも、みたいなトラウマを秘かに植えつけられていたからだったりとか(いやいやいやいや、それは飛躍が大きすぎる)

父子家庭(父(菅井一郎)、長男(尾棹一浩)、長女(有馬稲子))
母子家庭(母(越路吹雪)、長女(岡田茉莉子))
同居している父の弟子(三國連太郎)

尾棹一浩は父母の結婚前から岡田茉莉子にアチチ。
有馬稲子と岡田茉莉子は三國連太郎にアチチ。
菅井一郎が三國連太郎と岡田茉莉子、有馬稲子のどちらかをくっつけようとする。
岡田茉莉子、有馬稲子とも互いに相手を推す。それは三國連太郎の気が自分にない事を知っているから。
岡田茉莉子は三國連太郎に気がありながら尾棹一浩から好かれているのでそこに落ち着こうとするが、尾棹一浩は三國連太郎を差し置いてその位置に座るつもりはない。
最終的に、三國連太郎の意思が問題になるのだが、三國連太郎は秘かに越路吹雪にアチチなのである。

という建て込んだ関係での恋愛頭脳戦が繰り広げられるが、晴れ晴れしいのは、悩んだ結果、何一つ誰一人として恋が成就しないからかもしれない。みんなメソメソ泣いて終わり。折からも雨が降ってきて、新しく家に来た小学生みたいな女中さんが洗濯物を取り込みに外に出る。今、雨が降るなら明日は晴れるだろう。そんな風に思うのは考えすぎか。

幽霊とかは出ないのであるが、あちこち故障している豪奢なドイツ風邸宅の家相が悪いのかもしれない。と言うのは、家を出ようとする三國連太郎と尾棹一浩が悩みが解けたようにスッキリし出すからだ。仮に、あの家に呪いがあるのなら、この後、一人年の離れた菅井一郎がボケて誰も彼もが越路吹雪に見えてしまい、新しく来た女中も合わせて女性全員を抱いてしまうという流れを思い付いたが、それは怖すぎる。恋は軽い、気持ちだけでも、身体が付いていても。恋の付かないセックスは重い。やはり、三國連太郎も尾棹一浩も家を出るしかないのかもしれない。

ツンと澄ましている訳でもないのに、四六時中悩んでいる岡田茉莉子は損な役。あんなにデザインがいい顔なのに。凄くつまらないお嬢様に映ってしまっている。
正しかろうか間違えていようが人の事より自分の事と突っ走る有馬稲子の百面相がメチャクチャ可愛くてたまらん。「そんなん子供」と言われれば、まあ、そうであるのだが。子供な所がいいのよ。(*´Д`)ハァハァ
そして、三國連太郎が本当に三國連太郎で変わらない(そりゃあ三國連太郎だからなあ)。映画の中では普通の映画助監督役だが、三國連太郎自身は津山十三人殺しとかをやってそう。みんな霞を食う仙人みたいなキャスティングなのに、三國連太郎だけバリバリ実体みたい。と言うか、三國連太郎以外は社会の上級層で頭脳労働をしているエリート、彼だけが身体を動かして労働する肉体労働者なのだ。頭が身体に負ける構図ってのもなかなかコメディー・ライクだ。

しかし、これがコメディーなら『犬神家の一族』がコメデイーでもいい。市川崑の描くコメディーというより映画にジャンルの境界線がない気がしてならない。
そんな気がちょっとだけしてしまう。


【銭】
ラスト一本割り950円(会員割引)。併映の『プーサン』は割と近くに見てたので見なかった。
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愛人@ぴあ映画生活

マンガ『乙女高校ボクシング部(第一部) 全三巻』

マンガ『乙女高校ボクシング部(第一部) 全三巻』
沢田ひろふみ
講談社KCDX

高校デビュー目指して、新共学高校に入ったら、男子が少なすぎて逆にアウェイに。逃げ込んだ先のボクシング部で4人のヘタレは少しずつボクシングを身に付ける、1巻目、主人公、やられて、やられて、やられる。強い筈がないのだが、折り紙付きの弱者である。そして、1巻のラストにやられた地元の有名人のおかげで、社会的にもズタズタになる。
2巻目、特訓、そして一巻でボコボコにやられた相手とスパーリング。ラストで希望の光。
3巻目。スパーリングの続き、そして優勢のままスパークリング終了。
主人公達が他人の目以上に自分自身から自分達を開放してやる様がグー。
ヒエラルキーの低い主人公達を見下していた女子が、見直したりはしないんだろうけど、その辺どうなっているのかというクスグリはちょっとだけでも欲しかった。
3巻目は+ボクシング部5人目の経験者女子ボクサーがボクシングを親に認めさせるエピソード。この娘は普通にとっても美人なのだけど、都合のいいキャラとして、その場に設置されてるみたいで、あまり好きになれない。

どうも3巻で終了らしい。
最後に「第一部 完」のロゴ。うーん。

絵が雑い。やはり、そこがいかんかったのかのう。
第二部、出せるものならちゃんと出てほしいな。

『シティーコップ』ヒューマントラストシネマ渋谷3,『グエムル』早稲田松竹

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『シティーコップ 余命30日?!のヒーロー』ヒューマントラストシネマ渋谷3

▲左から、バカ、スーパー婦警、役立たずエリート刑事、臆病者刑事。

五つ星評価で【★★★★ヒャッハー出演者の手堅いコメディー】
特集企画「未体験ゾーンの映画たち2021」の一本。
臆病者刑事が余命30日の誤診を受けてスーパー刑事に。ライバル刑事を巻き込んで4人でハチャメチャ捜査をする。主演は「ヒャッハー」シリーズの3人で『シティーハンター』がヒットしたので題名から「ヒャッハー」が抜けて『シティーコップ』なんて気の抜けた題名になってしまった。まあ、何となくコメディーっぽいユルいタイトルでいい気もするけど。監督・主演は左から3人目フィリップ・ラショー(シティ・ハンター)から変わって左4人目のタレク・ブダリに。話がド定番なので、「ヒャッハー」お得意の意外な展開や、ビックリ伏線に驚かされたりはないのだが、ごくごく普通のユルユル・コメディーとしてよく出来ている。それにしてもチラシのコピー「オレたちに明日は来る?!」はなくていいくらいパンチのないコピーだ。
乳には驚いた。
ラ・バンバはいいにして、プロレスはちょっと長い。
主人公の元カノと祖母の下りはもうちょっと掘れそう。


◆『グエムル/漢江〈ハンガン〉の怪物』早稲田松竹
五つ星評価で【★★★★★いやあ、そら、グエムルだもの。大好き】
多分、5回目くらい。久し振り。
あー相変わらず面白い。
グエムル出現時のスペクタクルがもう何回見てもたまらん。
ソン・ガンホが目を凝らすと奥から遠くて小さいグエムルが見る見る自分の位置に大きくなって、すぐ並走してしまう演出最高。
ペ・ドゥナがホールに来て、家族4人で揉みあって4人KOみたいなシーンでパンツ見えそうなの、爺ちゃんが服装直すの地味に優しくて好き。
車に乗り損ねたペ・ドゥナの「イソイソ」した歩き方がたまらん。
爺ちゃんの死に際の「あっち行け、俺が死ぬのなんか大した事じゃない」的なリアクションも良いなー。
最後の油、弓、槍の連携がたまらん。
油で失敗して、ペ・ドゥナの弓矢がその火種を引き継ぐシーンの神々しさよ。
汚れてく中でキラキラ輝くコ・アソン。
好きなシーンが出てくるとたまらん。


【銭】
『シティーコップ 余命30日?!のヒーロー』:特集料金は1400円だが、テアトル会員+曜日割引で1100円。
『グエムル/漢江〈ハンガン〉の怪物』:ラスト1本割引で800円。
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シティーコップ 余命30日?!のヒーロー@ぴあ映画生活
グエムル/漢江〈ハンガン〉の怪物@ぴあ映画生活
▼関連記事。
グエムル/漢江〈ハンガン〉の怪物(前回鑑賞)@死屍累々映画日記・第二章

アニメ「例えばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」全12話 MXTV

ザッピングしてたら1話(ひょっとしたら2話かもしれん)にぶつかって、結局、全部見てしまった。
なので、軍隊試験会場前の話は知らない(が、大勢に影響はあるまい)。

明確なワンアイデアに、いろんなタイプの冒険者キャラクターをぶつける、おそらくありがちな物語だけど、主役のロイドくんが可愛いから全て許せるような物語になってる。乳がなくてチンチンが付いてるだろうが、二次元ならあまり変わらんという境地に達しつつある。いや、それはロイドくんが説明されなければ男女見分けつかない様な顔立ちだからだろう。CVも女子だし。ロイドくんを初め、どのキャラクターもそれぞれの味があり、薄い本を量産できそうなキャラクター構成。久しく、コミケなどにも行ってないが、今でも、「風が吹いたら薄い本を作る」みたいな風潮は残っているのだろうか? 多分、薄い本が出来ないカップリングは「バッタ × バッタ」くらいだろう。薄い本的には「ロイド」は攻めでも受けでも相手が男でも女でも、ありえそうだけど、逆によっぽど書き手に技量がないと全て同じになってしまいそう。個人的には「ベルト × セレン」、「リホ × 人格を持ったリホの左腕」、「人格を持ったリホの左腕 × リホ」とかの無生物系が読みたい(おいおい)。鬼畜としては「バッタ攻め全キャラ・アンソロジー」と「バッタ受け全キャラ・アンソロジー」を作ってもらって、どちらの出来が良いか、どちらの売り上げが高いかを単純に知りたい。ロイドくんもバッタとだったら良好な薄い本を作れそうな予感がある(なくていいだろ、そんな予感)。

※ 「A × B」の書き方の時は前者が攻め、後者が受けである。
 「後者が毛である」ってタイプミスした。なんか卑猥。
 あと「MXTV」も英数平仮名違いだと「もさかひ」で、
 何か怪しい(MXTVがそんなこと言われる謂れは一切ない)。

『あの頃。』トーホーシネマズ渋谷2

◆『あの頃。』トーホーシネマズ渋谷2

▲いい感じに輝きの無い6人組。

五つ星評価で【★★★友達の映画】
『あの頃。』から始まって『いの頃。』『うの頃。』と進み、『んの頃。』まで続けようという壮大なプロジェクト、ではない筈。
青春映画は題材に「恋愛」を選びがちだが「友情」ってのも選択肢だよなと思わせる一本。青春の「恋愛」は破局と同時に劇的なラストを迎えるが(たまに初恋で夫婦ってのもいるけど、それは夫婦関係になる事がラスト)、「友情」って切れ目が分からず、会わなくなるだけで年賀状の交換だけダラダラ続いてしまったりする。だからこそ逆に一本の映画にするのは難しい。なので、初めから終わりではなく「あの頃」という一時期の物語なのかもしれない。ただ、「あの頃」は「あの頃」だけでなく、久しぶりに出会うと「あの頃」が地続きで再稼働したりもする。そういうのもおもろい。まあ、そういうのがある人もいれば、ない人もいるだろうし、そういうのになりやすい趣味もあれば、なりづらい趣味もあるだろうけど。
一群6人がみんな半端に普通の人っぽい、どっちかって言うとイケてないグループ、なのが好感度高い。ロッチから個性の塊りみたいな中岡を呼ばず、中岡に個性を吸い取られたみたいなコカドを迎えてるのもセンスいい。ドルオタはアイドルが主体だから、あまり無駄に個性強いのはうるさい気がする。コンサートの場面で見かける妖怪みたいな凄いのを6人から排してるのも良し。そして、松坂桃李のオーラの打ち消しっぷりから見えるスタイリストの技量が凄い。その柄はないわって細くて変な色のボーダーシャツとか、一見よさげだけどサイズが合ってないので首回りすごくだらしなく見えちゃう服とか、顔が松坂桃李なのにバリバリださい。白ブリーフとか履かせちゃうし。その松坂くんが最初にあややのPV見て、すっと涙流すシーン良かった。ただ、題材はハロプロじゃなくても良かったのだろうけど、打ち込む題材の凄さが納得出来るくらいまで描いてほしかった。それはそこが映画として描きたい部分じゃないってのも分かるのだけど、両方込み込みで描く事も出来なくもないだろうとも思うので。

松坂桃李がドルオタ繋がりでコンサートに一緒に行った西田尚美と「卒業っていいですね」みたいな話を思わせぶりな口調で会話するのだけど、あれは成人映画だったら松坂くんがDT脱却する振りなんだろう。何かオタからの卒業を誰一人もしないので、この辺、伏線張る筈だったのにどこにも張れずに浮いちゃったみたいなパートになったんじゃなかろうか。ちなみに西田尚美にDT奪ってもらうのってもの凄く優しく奪ってもらえそうでよさげ(今更な話だけど)。

『あのこは貴族』にも出ていた山中崇が同じ人間に見えない。役者やのう。

・あややの曲は『めっちゃホリデイ』の方が推し。
・っちゅーか、コズミン推しのミキティなんか曲も出なかった。
・コズミンが病気になったのはともかく、アイドルファンをやめてしまったのは庄司と結婚してしまったからではないか?
・6人のメンバーがみな、つのだ☆ひろをこよなく愛する同士だったらタイトルは『あの☆頃』だったに違いない。
・6人のメンバーの推しが、水原希子と門脇麦だったらタイトルは『あの頃は貴族。』だったに違いない。


【銭】
トーホーシネマズの会員ポイント6ポイント使って無料鑑賞。
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あの頃。@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
あの頃。@ここなつ映画レビュー
あの頃。@ノラネコの飲んで観るシネマ

『野球少女』ユナイテッドシネマ豊洲3

◆『野球少女』ユナイテッドシネマ豊洲3

▲色気がなくクールなところが百恵ちゃんっぽいぞ。

五つ星評価で【★★★エロい屑がいなくてよかった】
既に若くないのにトラウマを植え付けられた韓国映画に『ハン・ゴンジュ』があって、女子中学生の弱みに付け込んでクラスの大半の男子生徒が彼女をかわるがわる輪姦していた実際の事件を元にしていて、その小屋のゲロを吐きたくなるような絵面が今でも頭をよぎってしまう事がある。日本人男子も根はエロくてバカなのだけど、韓国人男子は根がエロくてバカで男尊女卑なので相手が泣こうが喚こうが力ずくでバンバンいたしてしまう屑という男子像がベースになってしまって、それがどこまで本当かどうかはともかく、たまに大変迷惑をこうむってしまっている。そういう大変迷惑な先人先達の映画を見てしまっているお陰で、イ・ジュヨン本当にそんな清純なままでいれるの?という暗い不安がよぎり続けてたまらんかった。そんなんなくて本当に良かった。だって、俺の知る『ハン・ゴンジュ』の韓国だったら、高校の野球部に入部する時、高校野球で的確な訓練メニューを受ける時、プロ球団の実力テストを受ける時、などにそれぞれ好意的だったり、暴力的に無理矢理だったり、身体を要求されてもおかしくないもの。そういうベースを考えなくて良いのなら、本当にいい映画だし、いい時代になったものだと喜びたい。

おかん役の女優が「いつもキムチを鼻の穴の中に詰めているので眉間に皺が寄っている横澤夏子」みたいな、在野に山ほどいるような顔をしているので、リアルが半端なかった。にしても、一切笑わない横澤夏子の何と怖い事か。笑顔って大事。
主役のイ・ジュヨンのメイクしてない風な顔が、シャープな顔立ちで、松坂桃李にガンガン女性ホルモンを投与してみたら、似てきそうだとか、ありえない類似を見つけてしまった。でっかい松坂桃李のボインよりもスリムなイ・ジュヨンのバストの方が、、、自粛。

それにしても、やっとこさ映画のテーマに到達して、「あきらめない」と言うのは博打みたいなもんだから、怖いなと思う。「あきらめなかったから成功しました」という事に関して「どこまで」あきらめなかったら成功するという指標が一切ない。それは体力テストだろうが、受験だろうが同じなのだが、冷静に点数だけで判断されるのではないケースが、この映画の中では多すぎる。審査者の被審査者に対する心情によって結果が大きく左右されがちである。だからこそ、主人公が身に付けたような立ち向かう上でのアピール・ポイントが必要になる。あのアピール・ポイントにしても万人が認める方向とは違うので、それを認めさせる事が出来るかどうかはやはり、博打になってしまう。あのアピール・ポイントのきっかけを掘り起こした高校野球の監督、それを育てたコーチ、天分を見抜いたプロの二軍監督、この辺の人間味がちょっとニヤリと来る。投手の投げた球の回転速度とかどうやったら分かるのかが素人なんで分からんけど、まあ、それはそれでええんやろ(てきとー)。フロントが彼女を呼んで、出した提案については上手い事ネチネチ脚本書きよるわと思った。

野球をやる女性の映画で思い付くのは『プリティ・リーグ』『野球狂の詩』『プリティ・リーグ』は「少女」と言うより、みな成熟した「おんな」で、女子リーグの話だから、今回の主人公はそれではイヤなんだよね。『野球狂の詩』は立場がまんま一緒で、木之内みどりがかーいーわー。大した事ない入浴シーンも嬉しい。映画としてはアカン映画なんだけど。ただ、『野球少女』は「魔球」みたいなファンタジーに足を踏み入れなかったのは評価したい。猫も杓子も魔球を投げたがるのは日本のコンテンツぐらいかもしらんが。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜会員デーで会員1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
野球少女@ぴあ映画生活

『あのこは貴族』ヒューマントラストシネマ有楽町1

◆『あのこは貴族』ヒューマントラストシネマ有楽町1

▲エルフとオークに例えたいんだけど、貧乏な水原希子の方がバリバリ、エルフっぽくて、うーん。

五つ星評価で【★★★魚が川から跳ねたら息苦しいだろうし、獣が深い河に嵌ったら同じように息苦しかろう/ほぼほぼルートが違ってそういう目に会わないで済むのは双方にとって幸せな事かもしれない】
「あのこは金属」うわ、メタルカラーの水原希子似あいそう。もちろん、そういう映画ではなかった。

「お里が知れる」という言葉通り、上流の階級で暮らす為には「お里が知れないよう抑制」が必要である。一方、下流の階級で暮らすのには、お里などはどうでもいいのだが、まず、普通に暮らして生計を立てるだけで大変だ。この違った階層の二人を出会わせて、それぞれの閉塞感を描きながら、それぞれの持ち場でいい方向に作用する脚本が珍しい。
単純にラストシーンで、この二組は手を結んで何時までも何時までも幸せに暮らしましたとさ、とかやってしまいそうになるのに、そうはやらずによく耐えた。それはやりやすい。何故って条件が揃う一番簡単な例だから。低階層は資本をGETでき、高階層は閉塞感を打破できがち。でも、リアルではそんなに安易に手を結んだりはしない。結べばいいのに。そう言えば今までもこの階層の格差は描かれなかった訳ではない。ただ、描かれる時は対立概念であって、主に貧乏な者が富める者に追い付き追い越せという話が一般的。それって『巨人の星』じゃん。そして『銭ゲバ』じゃん。『あしたのジョー』だってそうかもしれん。どちらかというと富める者はただ富んでいて、そこに閉塞感はなさげ、貧しい者の貧しさ故の悲哀が強調される。そらあ、貧乏と言うのはそもそも生死を伴う大問題だから、貧しいだけで罪であり、罰なのだ。この貧しさの原罪をほぼなくして、金持ちの閉塞感も同時に表現した、この映画の先輩みたいな作品がある。それは『ドカベン』、わっはっは、本当よ。あの、「やぁーまだあー」の岩鬼正美は金持ちで、金持ちであるが故の自己存在に悩まされるし、山田太郎はまんま赤貧。まあ、そんなに深刻なムードはないのだけど。あと、いきなり品格がいつも通り落ちるがSM映画は階層の低い者が階層の高い者を快楽で打ち負かす、そもそもはそういう系統が主流である。階層の低い観客が見る映画だからルサンチマンなんだな。『あのこは貴族』はAがBを打ち負かす的要素がない事から女性要素が強い作品と言えるかもしれない。そうそう両雄相立てばいいのであって、殊更AがBに勝利しなければならないという考え方が男性的である。
『あのこは貴族』の対立構造的な映画として、実はもう一本観てもらいたい映画があって、それは又、これも男性的な成人映画なのだけど『悦楽交差点』。低階層の男と高階層の女、女は高階層の今の生活を維持しながら、低階層の男との獣のような汚辱に満ちたセックスに耽溺したいという、そんな映画。そう言えば『あのこは貴族』ではセックスは特別な描かれ方をしていなかった。濡れ場は水原希子に一回あったが、門脇麦のセックスがそれ以上とも、それ以下とも思えない。まあなんかどうでもいい扱い。そうね、女子本人にとってそれ以上に大事な物や事はいっぱいあるし、殊更、自分の番付が他人と物凄く違う可能性も低いのかもしれない(野郎はその辺りのコンプレックスが根深い)。

門脇麦はペットの子猫みたい。そして水原希子は自らハントを行う豹のよう。どちらも猫科なのに生き方が違う。ラスト、子猫がちょっとビジネスに手を染めるようになる。キティちゃんかよ(上手くない)。


【銭】
テアトル会員の会員割引+曜日割引で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
あのこは貴族@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
あのこは貴族@ノラネコの呑んで観るシネマ

マンガ『異世界からの企業進出!?』全三巻

マンガ『異世界からの企業進出!?』全三巻
原作 七士七海
漫画 鵜山はじめ
講談社ヤンマガKC

最近、異世界もののマンガにはまって、かなり手を出している。
その中で、これは大当たり。
なのに三巻で終わってしまって、三巻の帯の「大団円」という単語にドコンと奈落に突き落とされた。「お、終わりかよお」

主人公は元社畜。あ、いかん。これだけで好きだわ。
社畜の主人公がブラック企業を売り言葉に買い言葉で辞めてニートになって、次の就職先が魔界進出企業MAOコーポレーション。ここで主人公の人事勧誘相手であるダークエルフの姉ちゃんがむっちゃ美人で、ダークエルフなのに眼鏡にスーツって、おいおいちょっとなビジュアルにやられる。概してビジュアルいいよなあ。OJTの専任教官になる鬼王と不死王のビジュアルもムチャクチャ伝わってくるし。
で、あれよあれよという間に孤立して仕事の片寄せを食らってしまう誠実かつ不器用な主人公。彼本人と読者だけが知る、でも、実力はピカイチという事実が歯痒いけどおもろい。なんだかんだでボッチだった主人公に仲間も出来た頃、いけ好かないライバルが登場。力押しの主人公の裏を張るように、ライバルは魔力押しで女子二人とパーティーを組むハーレム状態、そして、間違えた正義感で主人公に噛みついてくる。こんなん嫌いになるしかにないじゃんって正当な裏目。いるいる、こういう正しいっぽい事言って全体を停滞させるようなバカ。で、主人公はとっても悪い顔で彼を迎え撃つ。

もともと原作の物語の骨子がしっかりしていて、異世界物にありがちな、「その辺、異世界だから何となく異世界な感じでヨロシク」な部分が極力排除されていて、設定などが緻密である。で、そういう設定をマンガにする事でかなり分かりやすく説明している。そういう部分も含めてマンガとしてかなり上手い。キャラはみなそれぞれちゃんとそれぞれのベシャリをしそうだし、そういう身近に感じるキャラだから、喜怒哀楽もちゃんと伝わって来る。
3巻のダークエルフの激昂と自分自身の恋愛感情を明確に自覚する場面なんか無茶苦茶ドラマチックで盛り上がった。

なので、読み終わって、強烈な「ロス」に見舞われて、久しぶりに本屋でこちらも全3巻の原作小説を買って、うんうん三日ぐらいでダーっと読み終わってしまった。まだ、途中じゃん。あー、マンガ第二部みたいな形でひょっこり続かんかなあ。

『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』シネマート新宿1

◆『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』シネマート新宿1

▲名優てんこ盛り。

五つ星評価で【★★★Pフォンダ】
予告編観て、もっと執拗な陰謀が、と思ったがそこは薄め。
かっての戦場での偉業を認められない兵士の為に、
今は引退しているお年寄りの同僚達が再度、力を合わせる。
その同僚の層の厚いところや、顔の皺が見せ場。

クリストファー・プラマー
ピーター・フォンダ
ウィリアム・ハート
エド・ハリス
サミュエル・L・ジャクソン あたり。

プラマーさんとフォンダさんはこれが遺作じゃないかしら?
プラマーさんはベトナム帰還兵の親父様の役。
『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐って戦争が違うもの。
フォンダさんはベトナム戦争の頃はアメリカの大地でヒッピーやってた印象。
戦争行ってるイメージはないけど、行ってしまったら一番痛々しい役。
ウィリアム・ハート、エド・ハリスとサミュエル・L・ジャクソンあたり前の二人と比べると
10年、20年くらい後にスクリーンで見掛けたような印象だけど、
遅咲きなのか、みんないい具合に爺だった。

題材と言うかベースになった戦争がベトナム戦争なだけに、恥ずべき戦争での名誉を今になって称えるの映画はどうなのかという意見もあったりするみたいだけど、戦争の大義は別にして、この映画を見ていると「名誉勲章」は必ずしも、武勲を立てたものの勲章ではない。ウィキを見ると授章の条件は「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」という事である。軍人達目線の「あいつに勲章をやらなければ俺らたまらないっすよ」みたいな勲章で、戦争がどうとかではなく、極めて個人的な行動に対して与えられるケースが多く思える(ウィキ参照)。この映画の中での彼は勲章に値する決断を何回もしている。救助ヘリから降りる、地上に衛生兵がいないので残る、敵に取り囲まれている兵を救助に向かう。これが誇張でなく、彼が名誉勲章を貰えないのなら、名誉勲章に意味はない。なくしてしまえばいい。この映画を描く時に「名誉勲章」を一部として、もっと「ベトナム戦争」について包括的に描く描き方もあったかもしれないが、別にそれはこの映画が追い求める物ではなかったからやらなかった。そういう事だと思う。

主役はセバスチャン・スタン、あ、あああ、あの『アベンジャーズ』のバッキーなのか。見終わっても気付かなかった。バッキーみたいに小汚い、もとい、ワイルドな役柄の方が似合うんじゃないかな。徐々に情に流されて行動を重ねていくようになるが、権力の中で生き血をすするように生きてきた役なのに、あまり冷静沈着とか知的に冷酷とか、そっち方面に見えない。この役は狂言回しだから、それで困ったりもしないけど。


【銭】
テアトル会員の会員更新時にくれる1100円で映画見れます券を使って鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実@ぴあ映画生活

『ブレイブ ‐群青戦記‐』『ナタ転生』トーホーシネマズ池袋3,1

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『ブレイブ ‐群青戦記‐』トーホーシネマズ池袋3

▲武将がええぞ。

五つ星評価で【★★★★なかなか手堅くまとめている】
大体、予告編通りで難しい展開はない。かなりの直球勝負。
校舎ごと戦国時代に跳ばされたアスリート集団、
着いた途端に土着の武士に合戦直前の敵と誤認され
虐殺に会い、捕虜を取られる。残った学生は敵の敵と取引をし、
生の権利を獲得、捕虜になった仲間を助ける為に、
砦攻めの先陣を命じられる。
アスリート集団に勝機はあるか? という展開で、
まず気にいったのがともかくボロボロ人が死んでいく潔さだ。
躊躇しない。一瞬の油断で弱い者からズンズン死んでいく。
アスリートとして身体機能は優れていても、殺し合いは次元が違う。
やはり、学生全員が助かるみたいな夢物語にはなりえない。
ともかく物語の中で命が軽い事がリアリティーを増している。
学生の計略は成功に乗る物もあれば、効率悪く失敗する物もある。
どちらにしても結果は人命で出る。

武士対アメフト・野球・空手・フェンシング・剣道・弓道・ボクシング

大体、予告に入ってるので目新しい物はないが、
次から次へと展開するので見飽きる事はしない。
ただ、この奇襲についてのバリエーションは
もう少し多くてもよかった。飽きはしないがちょっと
準備不足に見える。砦の相手が500人いるなら
その戦力差をどこでどれだけ割いて、
という量による戦術が語られるべきである。

学生集団内で役者の名前を知ってるのはトップ3人くらいだが、他のみんなも集団に埋没せず、名前は分からないが最後まで顔を混同したりしなかったのは、いいキャスティングといい演出だと思う。まあ、空手の彼とボクシングの彼なんかは1日起きに服を変えて交代しても気付かなかったりするかもしれない。役者というよりは役目で見てるので。

鈴木伸之そこでそうするのかと言うのはなかなか上手い話。
山崎紘奈はエロくないけど、まあ、孫みたいな年だから、かーいーです。
新田真剣佑のヘタレが覚醒する部分とか凄く丁寧に撮ってる。
ガタイの良さをかなり最後の方までちゃんと見せずにいる演出の確かさ。

松山ケンイチの信長も説得力あって良い。着物が金かかってそうだが、着物に着られていない所がマツケンよい。
三浦春馬に萌え萌え。この人は正しい事を真顔で言って似合う人なのよ(だからこそ完全に逆目の『コンフィデンシャルJP』の詐欺師役も似あう)。
そして、秀吉。池田淳也という無名の(ごめん)役者さんなのだが、この人が実に「あなどられる感じ」が強く出てていい。ああいう信長にああいう秀吉は似あいそう。ああいう家康はどうか。だって、ちょっとイケメンすぎる。

そう言えばサッカー部いなかったな?

時制的にはタイムスリップしたのは授業中でないので放課後だろう。だから、部活者が中心に校舎内に残っていて、雷が落ちそうな天気だった事から、校舎を離れてすぐ帰ろうという者も多かったのではないか? なので、実際の被害者は全校生徒から考えるとかなり割合は減りそう。但し、教師はそんなに授業が終わったらすぐ帰れるような職業ではないので、ほぼ全員残っていたのではないかと思う。すると、大人は全員、惨殺されている。それはちょっと情けない。
そして、この教師全員が殉職しているという点が、学園生活の継続を難しくしてるように思う。

ちなみに映画を見終わった後の人は、このポスター図案でフェンシング男の横の男に注目してください。ワハハハハハハ。


◆『ナタ転生』トーホーシネマズ池袋1

▲主人公は親指を立ててナタの中に沈んでいきます(嘘)。

五つ星評価で【★★前世の意識強すぎ】
中国神話時代の封じられた神の生まれ変わりが転生する。
彼等は前世の恨みを晴らすべく、ナタの生まれ変わりに
戦いを挑んでいく。

ちょっと壮絶に凄いバリバリのCGで、格ゲーよろしくずっと戦っている。
このCGは素晴らしいが、ともかくずっと戦っているのはダレる。
そして、戦う理由は日本人に馴染の薄い中国神話時代なのだ。
「おま、半年前までは仲良くやっとったんやないけ。おまーら前世に引きずられすぎじゃ」みたいに思わなくもない。まあ、前世が明智光秀の男が前世が豊臣秀吉の男を殺そうみたいな展開な訳だが、その為に町ごと水攻めするみたいなのは実に傍迷惑。神様だから人の命は大した事ないというコンセンサスがあるって事か?


【銭】
毎月14日はトーホーシネマズデー各1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ブレイブ ‐群青戦記‐@ぴあ映画生活
ナタ転生@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ブレイブ ‐群青戦記‐@yukarinの映画鑑賞日記α
ナタ転生@ノラネコの呑んで観るシネマ

『四谷怪談』神保町シアター

特集「映画監督・三隅研次と女優たち」から1プログラム。

◆『四谷怪談』神保町シアター
五つ星評価で【★★★やってもた】
あ、やってもたつーのが第一声。
5年くらい前に見てた。しかも、同じ劇場で。
なんでおおよその感想は変わらんのだが、二点別に書いておきたい。

前回、高松英郎をペナルティのワッキーに似てると書いて、その事自体に反省は一切ないのだが、返す刀で阿部寛にも似てる。つまり、「平べったい顔の一族」に収まらない辺りがである。ぬぺっと能面みたいな顔ではない。ゴツゴツ、ソース顔だ。能面的にサッパリしている長谷川一夫と好対照であり、どちらかと言えば現代的なモテ顔である。こういう顔は時代劇には本来、向かない。出すぎた顔で余計な事に首を突っ込みそうなのは、どちらかと言えば身分の低そうな物がやらされがちな仕事だ。つまりまあ、顔が下世話でラテンなのである。ラテンなので金と女に目がない。ラテンに失礼か。でも、日本に無理にラテン感を根付かせようとすると、こういう男として固まってしまったりするのかもしれない。

もう一点、死を迎えて以降の中田康子の存在が「四谷怪談」ものの中で独特。庭石で、質感が蛙や蛇みたいなのに、中田康子でもある。怖い。喋らないのも怖さをそそる。まあ雄弁な幽霊はコミュニケーションが取れそうで怖くないから、無言にしておくに越した事はないのだが、生きてる間と死んでからの落差が激しい。死ぬというのは「途絶」であるのだが、「途絶」でありながら、別の回路で干渉してくる理不尽な怖さをを感じる。と言うか、この映画の伊右衛門は岩を貶めた悪人ではないので、「伊右衛門さまあ」と言う岩の怨霊としての叩き付け所が従来の「四谷怪談」映画のパターンから外れている。それが故に、逆にリアルな霊のようにスクリーンに映っているのはちょっと皮肉な結果と言えよう。


【銭】
一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
四谷怪談〈1959年〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
四谷怪談(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
・四谷怪談(二回目)@死屍累々映画日記・第二章

『ライアー×ライアー』ユナイテッドシネマ豊洲5

◆『ライアー×ライアー』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲そう言えばジム・キャリーの映画に『ライアー・ライアー』と言うのがあったな。あれは嘘付きの法律家(LOWERを子供が正しく発音できずに『ライアー・ライアー(嘘つきの弁護士)』になってた)。今回のは『嘘つき対嘘つき』。

五つ星評価で【★★歯痒さのホームラン王だ】
※ 酷評するだで、この映画を好きな人はスルーしてくれや。
森七菜は美人ではない。二者択一で言うなら「可愛い系」なのだが、この映画でずっとアップを見てるとそれも怪しく思えてきた。一つ一つのパーツはでかくて丸い。目も鼻も唇も、鼻の穴ですら。これは「可愛い」はギリあっても、そこから「セクシャル」とか「抱きたい」「寝たい」に進まない。極めてユルキャラ的な容貌、、、と言うより、ズバリ容貌がガチャピンである。
このガチャピンと大恋愛ドラマをする相手はジャニーズ・若手ストーンズの松村北斗。あー、知らん。本気で知らん。個人的には彼も、そのジャニーズ縁つーか、バーターで出演している友達役の七五三掛龍也も申し訳ないが美男とは思わん。巷のお嬢様方は今、こういうイケメンが流行なのかとは思えても、あまりにも自分のイケメン感覚と掛け離れているので、どーも映画の話に乗りづらい。なんか完全脱毛して若返った「ずん」の飯尾みたいでない? あと髪型からくるイメージで『ちはやふる』に出てたヒョロくんとかヒョッコリはんとか「ヒョ」に縁があるように感じてならない(何だよ「ヒョ」に縁があるって?)。

嘘から出た誠でギャルJKに変装した自分と義理の弟のラブ・ストーリーな訳なのだが、こんなのは相手の事を考えるなら、すぐにバラしてやれよ、としか思わない。バラせないのは相手の事を思っているように偽装しながら、自分に与えられるショックが怖いだけである。「あんな真剣に自分を思ってくれているのに本当のこと言えないよ」ってのは一見優しいようでいて、大変、性悪だと思う(だって、事態は何一つ改善しないもの)。ちなみに、物語は『思い、思われ、振り、振られ』の変形パターンである。

個人的には、こういう時に出てくる主人公を惑わす第二の相手である、カラスマくん(小関裕太)がいい人すぎて、主人公もうちょっとどうにかならんかなあ感が強まってしまった。

AさんとBさんの顔立ちが似てるかどうかはマンガやアニメに適した表現だ。だって細部を描かずに「似てる」「似てない」の主観要素だけ描けば「ソックリな顔立ち」に脳内補完されてしまうのだもの。これは便利。ちなみに、アニメでこの利点を十二分に使っているは『プリンセス・プリンシパル』

総論で言えば、人を愛するならもちっと真面目に愛した方がいいと思う。肉体関係にまでは至ってないようなので、それも含めて中学生対象みたいな恋愛映画だ。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーズポイント2ポイントで1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ライアー×ライアー@ぴあ映画生活

『世界残酷物語』『続・世界残酷物語』『さらばアフリカ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

特集「未体験ゾーンの映画たち2021 ヤコペッティ没後10年企画」から3プログラム。

◆『世界残酷物語』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲おいおい「世界長編ドキュメントの最高峰」やないで。

五つ星評価で【★★★★薄く浅くドギツク】
1962年、カラー、108分、初見。グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
どこからどこまでだかは知らないが、やらせ映像なんかもかなり含むドキュメンタリー。だがしかし、いい。いいぞ。土人がいい。
最初、美形俳優ヴァレンチノの二代目(みたいなの)がシャツの採寸に行くと次から次へと女性が沸いて出て『セブンチャンス』状態に。こんなんハナからやらせじゃん。次は未開の島のボーイ・ハントの話。男を見つけるとトップレスの黒人女子軍団が100人くらいで追っかける。あーいーなー。くだらない。くだらないけど、女の子の腰ミノが一度に揺れる様が可愛い。乳首いっぱい見れるのも楽しい。今、乳首を一度にいっぱい見るのは案外難しいし。これも男女比率が嘘くさい。いや、全然、嘘でもいいのよ。そして、ニューギニアの豚祭。打楽器しこたま打ってムチャクチャこえー顔の人が豚を次々と斬殺する祭。豚を全部食べてしまうので、この後、5年はずっとひもじい。って、そんなんじゃ部族途絶えるだろ。全体に一つのエピソードはダラダラ長く、基本、ドキュメンタリーの体なので落ちはない。だから、ダレるかダレないかと言えばダレる。
そこで日本パート。マッサージされて、脂肪を付ける為にビール飲まされる牛、ブランドはキリン。ずいぶん分かっている牛じゃん。

▲違いの分かる牛。

もう一つ日本パート。「東京温泉」と言う按摩・洗体付き温泉。ファッション・マッサージとかピンサロではない真っ当なサービス・サウナみたいなの、嘘だろうと言う人もいるけど、この辺は本当じゃないかな。「抜き」とは別に、こういうのがこういうのであった時期もあったのよ。江戸時代なんかにもあったし。下着で接客する女子が玉石混交すぎ。

▲女子の下着が実に生活っぽい。

ラスト、豚祭と同じくニューギニアで、飛行機を神と崇める部族の神話が無茶苦茶SFっぽくて惹かれる。


◆『続・世界残酷物語』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲ 福澤朗「ファイヤー!」

五つ星評価で【★★★薄く浅く今回も適度にドギツク、そして、手を出さず】
1963年、カラー、100分、初見。グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
前作大ヒットに次ぐ第二弾。と言いながら、ストック&弟子が編集という事でヤコペッティ先生ほぼほぼ手を出してないらしい。でも、特に味や風味や雰囲気は変わらず。生きた虫の包み焼き、虫のアクセサリー、カツラあれこれ、ユダをかたどった人体お菓子、修行僧の焼身自殺、ビンタ演奏、吐瀉芸術などなど。相も変わらず世界珍百景だ。フラミンゴの死んでいく様が胸を打つ。冒頭イギリスに対する当てこすりナレーションがヤクザの開き直りみたいで素敵。


◆『さらばアフリカ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲そう言えば『さらば宇宙戦艦ヤマト』も死体だらけの映画だった。

五つ星評価で【★★★★動物が受難する地獄、人間が受難する地獄】
1966年、カラー、139分、初見。グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
植民地支配から手を引いたヨーロッパ列強により、アフリカに訪れた混乱、阿鼻叫喚を理詰めではなく、右から左に、起こった事を順番に羅列するように編集。何だかもう人間ってどうしてこんなにどうしようもないのだろう。冒頭、イギリスがケニアから手を引いて帰ってしまう部分から描かれる。未来永劫、植民地として支配する訳にもいかないから、それは正しい事の筈なのに、その後に起きる出来事はもうこれ以上にない地獄。システマティックな描写がないので推測になるが、支配者としてケニアのアフリカ人を部下として掌握していたイギリス人がいなくなってしまった為、残された貧民はイギリス資本による富の享受が不可能になった。生きていく為に、彼等は簒奪できる物は簒奪する。身近にいる野生動物は乱獲するし、密輸もすれば、ツアー客への違法な手引きもする。この辺、狩り殺されていく動物の悲哀がぐぐぐーんと来るのだが、狩ってる方だって、まず食い扶持を稼がなければならない。おそらくそういう食い扶持を稼ぐ為の手段や手法もイギリスは全部、引きあげてしまったのだろう。だって、残しておいても自分の得にはならないもの。
この後、受難は徐々に人間に移っていく。
白人も死ねば、アラブ人も死ぬ、返す刀で黒人もどんどん死ぬ。
こんなに一本の映画の中で本当の死体が映されてる映画は他にないに違いない。
もう、何が正義だかすっかり分からない。白人を保護する為に手当たり次第に対抗抵抗する黒人を殺していくのも正義だし、彼等が犯した罪を命で贖わせるのも正義、但し、彼等が被殺人者に牙を剥いた事が、その時、正義でなかったともきっと断言できないのだ。正義かどうかなんて流れにしかすぎない。
大の男が二人で手と足をそれぞれ持って人間の死体を運んでどかす。ぐたーんとした死体。四足の動物がハンターに殺された際の力の無い肢体の動きと何も変わらない。ただ、くたっとしてて、力点がない。そして風景の中にあちこち点在する死体。そのどれもがそれぞれ別の個体であったのに、今では全体でナンボという数でしかない死体なのだ。そして、徹底的にずっとそんな状態が続くので、見ている方でさえ麻痺してしまいがちになる。
恐ろしい映画。


【銭】
企画に対してのテアトル会員割引が有効な為各作品200円を割り引いて1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
世界残酷物語〈HDニューマスター版〉@ぴあ映画生活
続・世界残酷物語〈HDニューマスター版〉@ぴあ映画生活
さらばアフリカ〈HDニューマスター版〉@ぴあ映画生活

『太陽は動かない』ユナイテッドシネマ豊洲10

◆『太陽は動かない』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲そう言えば、あろひろしのマンガで自爆装置を誤爆させる他爆装置って卑怯なメカがあったな。

五つ星評価で【★★★一見メジャー路線を取ったのに変な映画】
俺、バカだから三つくらいの勢力が一つの研究成果を取りあって騙し合うって構造があまりスムーズに分からなかった。でも、藤原竜也や竹内涼真がトップ・エージェントなのに、ヒイヒイゼエゼエ、とってもスマートじゃないのはリアルで良いと思う。スパイ活動をトム・クルーズのようにビシっと遂行できるのはトム・クルーズだけなのよ、多分。
だから、冒頭から藤原竜也、竹内涼真に加えて、市原隼人が地代がとっても安そうな世界の車窓の田舎町を日本では考えられないようなカーチェイスやってたりのアクションはよかった。そう、この羽住英一郎という監督は金を掛けた分だけ絵はゴージャスに撮れる監督なのだ。問題はそれに反比例して、どちらかというと言葉や文法、語る内容にどこか難点が現われる。なので、アクションはいいが、そのアクションを繋ぐ繋ぎ方が雑で話に必然性がなく、漫然と並べただけみたいに見える。おめ、船に着いた藤原竜也に何故「GPS追ってきました」の一言を言わせない。いや、それ以前に娘を探そうとしてたはずだろ。この場合、悪い奴は博士と娘を同じ場所に監禁する旨味はそんなにない。なんか敵も見方も適当じゃ。
韓国から男女一人ずつ俳優を招待してるけど、あれは日本人使おうよ。セリフが決まらないよ。聞きづらいよ。これ、外国に売る気があって人気者の韓国人を宛てたのかもしれないけど、そんな国を跨ぐほどいい出来の映画じゃないと思う。あ、韓国姉ちゃんの脚長アクションはよかった。竹内涼真の電車内格闘とかも頑張ってるけど、同じようなアジア人が高速で動くとどっちがどっちか分からん。そこは何か一つアイデア出そうよ。
諜報戦で話ややこしいから子供時代はいらない。今の諜報戦に注力させてほしかった。
佐藤浩市と会話する鶴見辰吾とかのお涙エピも不要。ミッションと無関係な夾雑物が多い。

それでも、論理的な整合性とか全部捨ててもおらあ、藤原竜也の「ひいひいぜえぜえ」が好きな気がする。何かとても心に届く「ひいひいぜえぜえ」なのである。あと、血まみれの竹内涼真がとてもフォトジェニック。柄の悪いチンピラシャツも中々似合いーのな、竹内涼真は今、元恋人を捨てて、現恋人に走ったとかで人気に陰りが見えてるけど、逆にそういう屑いけど、ついつい許してしまうような役が似あいそう。行け、行け、行ってまえ。最悪、ホストになりゃーいいじゃん(いいじゃんじゃないやろ)。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜会員デーで会員1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
太陽は動かない@ぴあ映画生活

『さんかく窓の外側は夜』ユナイテッドシネマ豊洲10

◆『さんかく窓の外側は夜』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲王様ゲーム本日のお題
「王様が一番の乳首をパーで探す」

五つ星評価で【★★★話が綺麗に終わってない。役者はいい。】
何かあれよ、あれよ、という間に事件は解決してないのに撮り高OKになったので話を畳んでしまった感じ。おいおいチラシのコピーが 「謎を解け。闇を裂け。」 なんだから、どっちか一つくらい成し遂げたらいいんじゃないかな? あまりはっきりしない状態のまま、話が閉じてしまったので、状況打破によるカタルシスみたいなのが感じられなかった。
無駄に顔がいいと言われる岡田将生。うんまあ、そうね。
ベチャっとした顔でネガティブっぷりがうるさい志尊淳。でもまあ、あんなのが見えたらうるさくてもしょうがないか。
演技パターン一つなのに、同じ感じの役が続くので気にならない平手友里奈。映画後半、身体を張るみたいな状況に個人的にいたく感心する。偉い。偉いんじゃないの。もう、サクっと脱いでしまえ(そんなこと言われる謂れは全くない)。
何者をも信じないの一言で済まされ、それを物凄くちゃんと実際の人間に投影して不動な感じの滝藤賢一。この人はプロ、岡田くんは次にプロ、年齢順か。
筒井道隆悪そうになったのお。
北川景子何やってんのか?

全体に絵や演技は凄く好み。とてもスクリーン映えするビジュアルである。主役の四人がそもそもビジュアル的に際立っているでもあるし。怪異の表現とか、とてもよく考えられているし、本当にイヤで良い。それに対しての「さんかく」は簡易な魔法陣のような物だろうけど、ビジュアルだけで済ますのではなく、荒俣宏的な蘊蓄による理論武装とかあったら納得できるのに。そういう配慮のなさは残念。
野郎二人の立ち位置も妙にホモいのにカラっとしてるのが不思議。話より絵にひたるタイプの映画の見方をする人に合いそう。

▲顔がムチャクチャ「高良健吾」な平手友里奈と意外に「ひょっこりひょうたん島の博士」な顔の志尊淳。


【銭】
ユナイテッドシネマ2ポイント割で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
さんかく窓の外側は夜@ぴあ映画生活
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さんかく窓の外側は夜@yukarinの映画鑑賞日記α
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