ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『それ~それがやって来たら…』ユーロスペース2


▲分かりやすい『イット』のパチもん。

五つ星評価で【★★ダメな筈なのにどこかで許容しようとしている】
『イット』のパチもん映画。
最初に気が付いたのは声の響きが変ということ。
全編風呂場で撮影したかのように全てのセリフにエコーが掛かっている。
映画と言うよりライブ公演みたいだ。
ひょっとするとこれは映画ソフト側の問題ではなく、
上映方法に問題があった可能性がある。
何かちょっと普通じゃなさが際立って逆に効果としてよかった。
映像的には闇の「黒」がすっかり「デジタルグレー」で見づらかった。
これは単純にダメ。

キャンプの引率2名、子供6名という構成だが、
引率の年が若すぎて全員子供に見える。
せめて違う服を着せるべきだっただろうが予算がなかったんだろう。
出演者はみな好演。子供コミュニティの中でギシギシ音を出すような
ヒエラルキーの音や、それを横から見てる別コミュニティの
冷ややかな目とか、そこにそれほど力入れるのかという感じが
あるものの妙に冷徹で冷静に描写されている。
子供がみんな、混同されることなくちゃんと役を演じてるのもよい。

ホラーの名を借りながら、その中にドラマやどんでん返しがあるのかと思いつつ全くない。あまりにストレートに「なんじゃこりゃ」な肩すかしに逆に「まあ、いいか」という気分にさせられてしまった。特撮があの、はきだめ映像。うん、ボロは出さないけど、はきだめさんがやってる事自体が低予算の証明だよなあ。

普通に見ていられるのは、映画としての骨格がしっかりしている事と、物理的に時間が短いからだろう(物理的に時間が短かろうが果てしなくつまらん映画はあるから、それなりに褒めていいかもしれない)。

あ、いしだ壱成氏はいいビジュアルの一応美味しい役じゃないかな。
別に彼を起用する必然性はないけど。それは誰でも多分、同じだから。

【銭】
火曜ユーロスペースのサービスデーで全員1200円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
それ~それがやって来たら…@ぴあ映画生活
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『クソ野郎と美しき世界』トーホーシネマズ渋谷4


▲ポスター。

五つ星評価で【★★全体では甘いんだけど太田光のパートで救われてる(太田光パートだけ★★★★)】
全体は以下四編から成る。
①園子温『ピアニストを撃つな!』
②山内ケンジ『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』
③太田光『光へ、航る』
④児玉裕一『新しい詩』
これに冒頭彼等「新しい地図」のイメージ動画が付く。
映画であるとか、物語性の有無は置いておいて、
このイメージ動画が一番かっこよかった。

そして濃密に映画の空気を持っているのが③であり、
他の①②④は映画に名を借りた遊び(オマケ)の感が強い。
映画は間口が広いから、これでも映画になってしまうから問題ない。

①園子温はどうでもいい。
彼はこういう単純に図式化した構図が好きなんだよなあ。
でも、出来の良し悪しは別として「園子温」の名前を入れておくと
チャレンジングな企画に見えるから重宝。
浅野忠信の「何処の素人だよ」という怪演に大いに笑う。
安岡力也とか竹内力がやりそうな役なのに、
浅野がやると走るスターリンみたい。無駄に詩情がある。

②はアートワークとしてはこんなんかもしれないが、
そんな小学生みたいなオチで面白いのか?
単に面白くないというメタ・ギャグなのか?
尾崎紀世彦はいい選曲。
香取慎吾が歌いたくても歌えないという構造は
現状に対する比喩かもしれないが、
比喩は比喩としてオチはちゃんと付けんといかんやろ。

③は尾野真千子と草彅剛の演技が素晴らしすぎる。

④も特に物語性はない。
新曲披露のためにあるエピソードみたいなもんだが、
曲がそんなに聞いててキャッチーじゃない。残念。
覚えて口ずさんで帰れるくらいの力のある曲じゃないといかんやろ。

こういう試みの一回目としては、これくらいでいいけど
次も同じくらいだと続ける事ができなくなるだろう。

チラシにそっと添えてあるコピー。

誰もが笑えないかもしれない。誰もが泣けないかもしれない。

本当に出来上がるかどうかが分からなかったので、このコピーはかなり本気だと思う。


【銭】
月曜に見に行って満席喰らったからそのまま火曜のチケGET。火曜はメンバーズデー曜日1400円。まー正規料金払おうと思ってたからいいか。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
クソ野郎と美しき世界@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
クソ野郎と美しき世界@タケヤと愉快な仲間達

『大江山酒天童子』『雑兵物語』『わたしを深く埋めて』『銭形平次捕物控 美人鮫』神保町シアター

企画「東西対決! 輝ける大映男優の世界」から4プログラム。

◆『大江山酒天童子』
五つ星評価で【★★思った以上に変な映画】
1960年、カラー、初見。
鬼の酒天童子(長谷川一夫)は当時、貴族・藤原氏から追われた落人であったとする伝奇時代劇。酒天童子一門には妖術師がおり、有名な坂本の綱との腕の取りあいはその妖術師とのやりあい、との体。鬼退治に出かける源氏の統領(市川雷蔵)と四天王(本郷功次郎、勝新太郎ほか)。雷蔵美しや。勝新は凛々しいけど白塗りが似あわず痛々しい仕上がり。この人は素の顔の方が本当にいい(人懐っこいけど美形の顔じゃないし)。
長谷川和夫は貫禄出てて、まだまだヤングの雷蔵や勝新を寄せ付けない。なのにラストよう分からずどこ行っちゃうんだ、お前。


◆『雑兵物語』
五つ星評価で【★★★★勝新自由、藤村志保かーいー】
1963年、カラー、初見。
とっつあん坊や顔の勝新太郎とへろへろ顔の船越英二が戦場で一番出来の悪い足軽部隊で右往左往。藤村志保は今までどうにも好きじゃなかったんだけど、人数合わせで男として扱われるこの映画の藤村志保だけは武田梨奈みたいで可愛くて大好き。何かふわふわしててJKっぽい。男装の女が入ってるお風呂に主人公が入ってくるという軟派系マンガでお馴染のコミカルHシーンとかもあって大笑い。これが元祖だったら凄いな(多分、違う)。美しくはないけどBLもあるでよ。


◆『わたしを深く埋めて』
五つ星評価で【★★いやあ、付いていけなかった】
1963年、カラー、初見。
二つの事件の絡み具合にすっかりやられて置いていかれる。
ダンディーな田宮二郎のお相手は古風な和服美女の若尾文子と、自由なヤング江波杏子。どっちにも好かれてしまうのがダンディーだよなあ。個人的には江波の方が好み。
ダンディーな田宮二郎のシャワーシーンがあるのだが、尻が映らないのは逆に安心できていい。自分が野郎だからかもしれないが。


◆『銭形平次捕物控 美人鮫』
五つ星評価で【★★★長谷川一夫はともかく、船越英二が強烈で凄い】
1961年、カラー、初見。
銭形平次役は長谷川一夫。大川橋蔵の平次衣装の青を基調としたカラーリングは長谷川一夫まんまで引き継いでるっぽい。銭を投げる時の効果音が「みゅーん」みたいなSFつぽい音なのが可笑しい。まあ、本当に寛永通宝を投げるなんて事はないから、音の当たりが付けられなかったのかもしれない(もしくは本当にあんな音なのかもしれない)。銭は通し紐に括ってあるのでかなりの量を所持している。現代の財布より大量に持っている事になる。確か96枚+紐付きで1両なので96枚くらい持ち合わせているのかもしれない。
麻薬事件と言う事で江戸の岡っ引きの平次が長崎まで行ってしまう。麻薬を扱ってるヤクザに対して、町人の平次ムチャクチャ強い。まあヤクザも基本町人だけど。でもドスとか持ってるのが往来練り歩いてるから侍同様危険なのは変わらない。そんなヤクザを裏で操ってるのが侍組織なのだが平次無双は止まらない。目上だろうが何だろうが、悪玉はバッシバシである。怖い怖い桑原桑原。
船越英二のへろへろっぷりが凄い。まるで背骨がないみたい。と言うかカトゥーン的。


【銭】
『大江山酒天童子』のみ平日三回目マチネ回割引で1000円(スタンプなし)、他3本は神保町シアター一般料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
大江山酒天童子@ぴあ映画生活
雑兵物語@ぴあ映画生活
わたしを深く埋めて@ぴあ映画生活
銭形平次捕物控 美人鮫@ぴあ映画生活

『素敵なダイナマイトスキャンダル』テアトル新宿


▲あ、うん、な呼吸がいいんだよな。

五つ星評価で【★★パートパート面白いけど全体ではそんなでもないかな】
どこと言ったらエロ編集者時代が面白いのだろうけど、ゲラゲラ面白いというより、「松重豊さん朴訥そうでええなあ」的な役者見て面白いみたいな見方になってしまう。主役の柄本佑が演技的にはそれで良さそうなんだけど、心情的に共感度が薄い役なので、やってる事が痛快に見えない。出来事が痛快に見えるか、映画自体がゲラゲラ笑える爆笑映画でなければ、あの当時のエロ文化に負けてると言っていいだろう。

評価点
・あっちゃんの存在感。最初の出会いから主人公の父親役の村上淳に手籠めにされそうだったり、ムチャクチャなのに最後までいる。すんげー冷たい目線がゾクゾク来る。役者よのう。
・これで演芸としてお金が取れそうな松重豊のエロを検閲する警察官。
・三浦透子の70-80年代ファッショナブルな衣装。恋愛成就した途端、すぐおかしくなっちゃう展開には驚いた。
・あの頃のデタラメでも問題なしな感じが空気で出てた。工場怖い。
・尾野真千子の囁くような歌は好き。
・ボロボロ落とす小銭を拾いたかった。
・父ちゃん村上淳なのに全く気付かず。

なんだかなーな点
・成功していく感じが全然気持ち良くない。
・一つ一つのエピソードが羅列してるだけ感強し。


【銭】
テアトル会員権で割り引いて1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
素敵なダイナマイトスキャンダル@ぴあ映画生活

上野オークラで大杉漣追悼特集上映20180406-20180412

追悼特集どうにか時間作って行けました。
3本とも35ミリフィルムを元に今回新たにデジタル化したのだと思うのだが、画面はしっかりダウングレードしている。全体に肌色がかなり茶色く変換されてる感があり。その為、夜のシーンでは黒の中で茶色が絡みあってて、何やってるかよく分からないシーンとかも散見された。くっきり見えないのが逆にブルーフィルムっぽくてアングラ感を高めたりもしたが、まあ、やはり、それは喜んじゃいけないだろう。

◆『連続暴漢』
五つ星評価で【★★★ちょっと疲れてて体調悪かったのでこれくらいで】
織本かおる主演、大杉漣 出演。
滝田洋二郎監督。1983年のピンク映画。

最低でも今回が3回目。けっこう滝田洋二郎特集とかあるとかかってるイメージ。
そうそう、ピンク時代の大杉漣は「否応なしに悪い奴」みたいなのが似あってた。この映画の中の大杉漣も意味もなく悪い奴。まだ、目に温かさがなく、濃い口髭が社会との繋がりの希薄さを表わしているよう。アウトローなのだが、目的や意思のあるアウトローではなく、単に性衝動を止められない連続強姦絞殺犯である。リアル(別に大杉漣が連続強姦絞殺犯であった事はないだろうけど)。
姉を暴行致死傷害で失った妹が成人映画の中で、その事件を再現し、犯人へのシグナルとして犯人をおびき寄せる。いや、滝田洋二郎監督の演出手腕がスムーズだから、素直に納得してしまったけど、成人映画って当時でもそんなにビッグ・メディアではなかっただろう(そりゃ今と比べれば雲泥の差だが/今は超過疎)。

ラストは当時も思ったけどバリバリ人形だ。


◆『痴漢電車 車内で一発』
五つ星評価で【★★★あーなんか楽しい】
蛍雪次朗主演 織本かおる 星野マリ 竹村祐佳 池島ゆたか 大杉漣 出演。 
滝田洋二郎監督、1985年のピンク映画。

滝田洋二郎の痴漢電車シリーズは楽しい。音楽とか懐かしい。懐かしいけど初見(シリーズ通して音楽は大体同じ)。
ヤクザ同士の抗争にロミオとジュリエット、まだ髭を剃ってない蛍雪次朗は探偵役ではなく、ヒットマン。池島ゆたかが標的なのだが娘の星野マリ(同名の役者とはもちろん別人)に惚れてしまう。蛍雪次朗黒人マッチョブラザーっぽい外観がなかなか独特。いや、髭でトラッドファッション決めて若者ぶった中年演じてた頃は嫌いなのだが、この作品のトラッド封じてるちょっとハードゲイっぽい外観は良かった。織本かおるは池島ゆたかの情婦、竹村祐佳はヒットマンのお目付け役。大杉漣は池島ゆたかと敵対する組の組長。コメディーポルノなので、よくある殺人機械みたいな演技を封印し、コミカルな中間管理職的ヤクザをちゃんとこなしている。バリエーションを見るにはいいが、あまり大きな役ではない。
あ、滝川真子が割とチョイ役で出てる。滝川真子はおデブだと思うが、おデブでも可愛い。
ルパン鈴木はいい声してる。
同時期のピンク映画上がりで一般映画に出演している頻度が高いのは大杉漣と蛍雪次朗くらいかもしれんけど、あまり、二人が共演しているイメージはない。両方あんなに出ていたのに作品が被らなかったのたろうか。


◆『新妻 真昼の暴行』
五つ星評価で【★★★下元史朗が超かっこいい】
下元史朗出演 織本かおる 大杉漣 風かおる 青木マリ 出演
梅沢薫監督、1983年のピンク映画。これも初見だった。

妹、風かおる(この人『変態家族 兄貴の嫁さん』の印象しかない)を誘拐された下元史朗が闇組織から拳銃を買い大企業に刃向かっていく。大企業の秘書役で同じように見捨てられる境遇に会うのが織本かおる。大企業側のヒットマン(と言うより犯罪渉外担当)が大杉漣、企業重役と延々とSEXしてる濡れ場要員が青木マリ。青木マリは今まで見た記憶がないけど、すこぶるブス(少なくとも俺の中では)。
下元史朗、織本かおるの演技がいちいち納得できて凄く良い。タメとか、表情の的確さ、微妙さに唸る。大杉漣と風かおるもいい仕上がり。気の触れた風かおる、むっちゃ怖い。
サングラスをかけると、もう、極悪非道にしか見えない大杉漣。
若妻が振袖姿で待ってる家ってないと思うぞ(当時だってなかったと思うぞ)。

濡れ場より下元史朗のかっこ良さが際立ってしまってると思うけど、
それでも、織本かおるの演技や濡れ場は下元史朗と拮抗している。


【銭】
上野オークラ、一般入場料金1600円。

『人狼ゲーム インフェルノ』新宿シネマート1


▲すげーかっけービジュアルのポスター!

五つ星評価で【★★★点は微妙】
映画シリーズ7作目。基本このシリーズは好きで、既存6本中『クレイジーフォックス』『プリズン・ブレイク』『マッドランド』の3本を見ている。『クレイジーフォックス』『マッドランド』はゲームの仕掛けに新味があり、『プリズン・ブレイク』はゲームその物を主催者を出し抜いて無効化できないかという考えに新味がある。

ちなみに今回は、そういう新味となる要素が薄い。
何が新味であるかと言えば、この7作目自身がTVシリーズ『人狼ゲーム ロストエデン』の続編にあたるという構成だろう(私はこのTVシリーズ未見)。いや、あと、今までの映画ではゲーム参加者同士が知りあいと言うケースは適度にペアになる程度にはいたのだが、今回は全員同級生である。その為、愛憎もつれて、いつも以上にグッチョングッチョンになっている。

この映画の醍醐味は若い姉ちゃん兄ちゃんが過酷な状況を強いられる中、いろんな喜怒哀楽をぶちまけながら、ジャンジャンバリバリ死んでいくというハイホー感に尽きる。人の感情が激昂するような瞬間は見ていて実に面白い。そういう意味では今回もいつも通り、そういうのは楽しい。ただ、多少いつも通りすぎるキライはある。

主役は武田玲奈。この子はフォトジェニックだけど動く姿は実はそんなでもない。
割と学級委員長っぽい容姿に合った役だったと思う。
正義を追及するあまり、どこか壊れていくのは中々いい悲劇感だった。
準主役は二人、小倉優香と上野優華。わざとか「ゆうか」を揃えてきた。
女はこえーね。

あと、それぞれがどのカードを渡されたかが書いていない、完全にネタバレなしのプログラムは最低。おいおいおいおい、その為に買ったのに。きしょー。


【銭】
テアトル会員権で割り引いて1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
人狼ゲーム インフェルノ@ぴあ映画生活

PS トム・ハンクスが出てた『インフェルノ』よりは、
 この映画の方がインフェルノしてたと思う。

『空海』『シェイプ・オブ・ウォーター』『アイドルキャノンボール2017』『プリンシパル』『映画プリキュア スーパースターズ』

摘まんで5本まとめてレビュー。

◆『空海』109シネマズ木場8

▲楊貴妃。「何だ、その変な髪は?」と笑ったらスタンドを出して激怒しそう。

五つ星評価で【★★★まさか猫映画とは】
・思った以上に「俺の妄想を見ろ」みたいな話でステキだった。但し、ステキな話は前の時代に遡ってから。あの遡ってからがお金の掛け方が全然違っててよかった。
・それにしても吉永小百合(最新作)と松坂慶子(今作)で年上をバリバリ嫁に娶ってしまうローマ人阿部寛の精力絶倫具合はどうだ。やはり風呂がいいのかな。個人的には、私は上戸彩がいいけど、今回のもう一人楊貴妃のチャン・ロンロンもお美しかった。
・ロンロンロンロンロンロン、楽しいロンロン、愉快なロンロン、ロンロンロンロン。
『空海』は猫の動きがスムーズじゃなかったので、アンディ・サーキス使ってないなと確信した。
・美女の墓前で昔の美女に思いを寄せると言う意味では『トゥームレイダー』にちょっとだけ似てる。
・染谷くんの事一言も書いてない。まあ、いいか。
・題名『染谷将太の中国猫歩き』でも良かったんじゃ?


◆『シェイプ・オブ・ウォーター』トーホーシネマズ新宿9

▲デュエルマスターっぽいフォーメーションのサリー・ホーキンス。

五つ星評価で【★★★つまり愛かよという点が俺のお気に召さない部分】
・音楽が好きってラゴン度が高いな。
・半魚人の声はギレルモ・デル・トロらしい。ダリオ・アルジェントが「私が一番上手く殺せるんですよ」と言って映画の中の殺人鬼の手タレをよくやってたみたいな、いい話だ。
・個人的にはアカデミー賞を取れるような映画だからそんなに好みではないのかもしれん。まあ、オナニーやSEXはもっと大の大人が見て目を背けたくなるくらい「ぐっちょんぐっちょん」に描けばいいと思ったけど、それならサリー・ホーキンスじゃない方がいいや。いや、オクタヴィア・スペンサーでもないからな。
・最終的に一本の線を引いて、どちらかと言うとそんなに好きじゃない方に分類してしまうのは、ごっつちゃんとした半魚人、出しておいて「愛」の話にしてしまうのかよ、という感じ。「愛」は尊いし、決して「愛」を軽んじてる訳でもない。でも、特効薬のように「愛」があれば大丈夫という話の締め方は嫌い。
・デザイン好きよ。
・世が世なら宣伝大使はシェイプ・アップ・ガールズだったに違いない。


◆『アイドルキャノンボール2017』シネマート新宿2

▲ちなみに、あまり「VS」してない。

五つ星評価で【★★★優良コンテンツではある。】
・ああもうコンテンツとして抜群に面白い。
・アイドルドキュメンタリー度は低い。あまり、彼女達自身の魅力は引きだされてない。


◆『プリンシパル 恋する私はヒロインですか?』トーホーシネマズ渋谷4

▲すんげ単純に渇望するんだけど、こういうフレッシュな人材でスワッピングの映画とか作ってくれないかなあ。

五つ星評価で【★★★何故か体感時間がダダ長い】
・この魔法に掛けられたような4時間くらいあるような体感時間の長さは何? いやいや、話自身はそんなにつまらんとは思わんし、少女マンガ系映画の定番の流れじゃないかと思ったけどそんなに退屈はしなかった。ただ、体感時間だけ異様に長く感じた。
・雪の中でいきなりバレエ回転するような主役目指し系サイコ女が主人公なのだが、それは前回『サクラダリセット』で、とても主役とは思えないような立ち位置の主役だった黒島結菜さんと言うのはメタ・ギャグか? でも、黒島さん、残念ながらAKB発の川栄李奈に細かい感情の襞を振るわすような演技では負けてる気がする。それは川栄さんがそういう役という事なのだが、美味しくない主役が二回続くのも残念な事だ。川栄さん童顔なのでまだセーラー服でも大丈夫です(けっこう年を取ってると思うんす)。
・ワオの高杉真由は高橋一生に似てると思う。そのワオの母親役が白石美帆なので、高杉真由にはおそらくウルトラの血が流れている事になる。
・しかし、主人公は否が応でも恋をしなければいけないんだろうか? 話の都合でか後半めっきり出なくなってしまったワオの飼い犬を溺愛する事で、もちっと恋に待ったを掛けるみたいな展開だってあったんじゃないだろうか?


◆『映画プリキュア スーパースターズ』渋谷toei①

▲パステルカラーに弱みを握られてでもいるかのようにパステルカラー一色である。

五つ星評価で【★★★及第点】
・今のプリキュアが子持ちと知らんかったので驚いた。
・被害者少年が妙に可愛い。おいおい。
・悪玉ウソバーッカの声は北村一輝。とてもお手軽なアフレコという印象だが、キャラクターの特性を考えると別に下手ではない。性格悪役俳優の演技力を存分に発揮して本気で子供を泣かすようなアフレコをしてもしょうがないと思うので、これはこれでいいのではないかと思ってる。


【銭】
『空海』:109シネマズレイトショー(20時以降)割引1300円
『シェイプ・オブ・ウォーター』:トーホーシネマズデー(毎月14日)で1100円。
『アイドルキャノンボール2017』:テアトル会員割引で1300円。
『プリンシパル』:トーホーシネマズ有料入場ポイント6回分と引き換えに無料入場。
『映画プリキュア スーパースターズ』:東映株主券2980円をチケット屋で買って6回分のうち1回。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎@ぴあ映画生活
シェイプ・オブ・ウォーター@ぴあ映画生活
劇場版 アイドルキャノンボール2017@ぴあ映画生活
プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~@ぴあ映画生活
映画プリキュアスーパースターズ!@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎@SGA屋物語紹介所
シェイプ・オブ・ウォーター@SGA屋物語紹介所
シェイプ・オブ・ウォーター@或る日の出来事
シェイプ・オブ・ウォーター@ノルウェー暮らし・イン・原宿
シェイプ・オブ・ウォーター@ここなつ映画レビュー

『三十路女はロマンティックな夢を見るか?』シネ・リーブル池袋2


▲増山超能力師事務所同様、こっちも集合写真で。

五つ星評価で【★★★これもつい、見てしまった】
武田梨奈主演の映画は出来るだけ見るようにしている。そうは言ってもけっこう上映回数の少ない物にも出ているので、かなり見落としてると思う。彼女の出る映画を見るのは、彼女の選ぶ映画がチャレンジングな役が多いからである。彼女は自分がやった事がない役や境遇に躊躇しない。私は彼女の勇気を称賛しに彼女の映画を見に行くのだ。

そんで、今回は三十路を迎えんとする彼なし夢なしのOL。
武田梨奈、寂しそうな顔立ちだからこういうの似あってヤバい。
そのOLが三人組の銀行強盗の逃亡に巻き込まれる。

酒井美紀が出てるの後から気づいた。うわ、大人じゃん。
顔は同じだけどイメージ違うんで気が付かなかった。
この人はベースが童顔だから大人な役はあまりピッタリ嵌らないなあ。
大人だけど若さが邪魔にならない、飲み屋の女将さんとか合いそう。

近藤芳正の「あぶらダニ~」がこの映画の中での一番凄い演技。
キャリア長いと何でもやれて凄いな。

OLを吉高由里子、
銀行強盗を松坂桃李、長澤まさみ、山本美月
あたりのシネコンラインに変更したら全国区公開できる映画に作り直せそう。それがこの映画にとって幸せな事かどうかは分からないけど。

ラストのどんでん返しはちょっと予想していなかった。
私って一般的な常識人だから、こういうのには騙されてしまうのよ。

そうそう、美少女ヒロインの名前が「パンプキン・プリンス」ってダメだろ。


【銭】
テアトル会員証更新時に貰った1000円で見れる券を使って1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
三十路女はロマンチックな夢を見るか?@ぴあ映画生活

『増山超能力師事務所 激情版は恋の味』シネ・リーブル池袋2


▲一番無難な集合写真を選んでしまった。やるな、増山!

五つ星評価で【★★つい、見てしまった】
原作小説未読、TVシリーズ未鑑賞(一見さん問題なし案件)。
ふじきさん、あまり性格がおよろしくないので、「こんなんどないもこないもあるかあ」みたいな映画にそこそこ手を出す。そんなチャレンジングな映画鑑賞なんでたまに凄いのに当たるのだけど、これはごくごく普通。大体思ったくらいの大きさの映画でした。シネヒルさん達から「TVの特番でいいんじゃないの?」って言われちゃうくらいの大きさ。逆に言えば「TV特番でやるくらいなら映画を作っても今の御時世何の問題もない」と言えるのではないか。じゃあ映画でもいいよ。

つまらなかったという言い方は妥当ではない。面白すぎはしないが、それなりに楽しめる。良くも悪くもTV的である。あまり、ガツンと来ない。ちっちゃい(悪く言えば「さもしい」)点ばかり稼いでるみたいな。ドラマパートは二つのどこかで聞いた話を一つにまとめ上げた感じで、そんなに新味もないし、聞いた事があるような話なので盛り上がりも乏しい。でも話のまとめ方がそれなりに気持ち良く、その話の中で動く登場人物はけっこう魅力のあるキャラクター達である。うん、醸し出されるそこそこ感。

話その物よりもキャラクターに重きを置けるのは、TVがコンテンツとして連続性に強い環境にあり、暇な人間の生活にずっと寄り添って来たからだ。登場人物はみんなそこそこ魅力があるのだけど、話は薄い。そんな話の作りが「笑いはともかく、おそらくとても性格の良さそうなタレント 田中直樹」という主演に表われているかのようだ。何だろう。物凄く好かれる事を望みはしないが、物凄く嫌われない事だけは避ける事を目標に置いたドラマみたいな。常に平均点ピッタリを狙うガリベンみたいで多少気持ち悪いが、予算も潤沢でない今、あえてそういう生き方を狙うドラマもありかもしれない(多分、製作陣は別にそこを狙ってはいないだろうけど)。

田中直樹:立ち振る舞いが割と二の線だけど、演技はいつものココリコ田中である。それで問題ないけど。
浅香航大:映画では主役に抜擢。なかなか良さげな熱い演技を披露した。役者だなあ
田中直樹が役者として素人なので、脇を固める役者が知名度は抑えめだが百戦錬磨の中村ゆりと柄本時生を連れてくる辺りがなかなか憎いキャスティングである。

映画独自のゲストとして団時朗が出てる。まあ、ウルトラマン・ジャックなんだからして、ジャックの超能力をフルに使えば事件は最速で解決したりしたのではないか(んなことゆーなよ俺)。

映画独自のゲストで、今回の映画のヒロイン位置にいる三根梓ちゃん可愛いです。

あとポスターの中村ゆりの衣装がベージュなので、遠目に「え、全裸?」と見えてしまうのはサブリミナル広告の一種ではないだろうか?


【銭】
テアトル系の劇場で水曜に鑑賞して1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
増山超能力師事務所 ~激情版は恋の味~@ぴあ映画生活

コカ・コーラ「い・ろ・は・す メロンクリームソーダ」

もう、これはほんま、普通に考えたらおかしいでしょ。ミネラル・ウォーターブランドの「いろはす」でメロンクリームソーダ味って。味が「メロンクリームソーダ味」の水というだけなら、まあ、よくやりましたねと褒めてあげたいところだけど、砂糖や食塩、メロンエキス、炭酸まで原材料に入ってるってかなり立派にジュースやないけ。カロリー100ml辺り28Kはコーラやコーヒーなど通常の缶飲料から見ると微量に低めだが、微糖タイプの缶飲料と比べると明らかに高い。メロン味を目指すならともかく、何故メロンクリームソーダを目指しちゃったのかね? 炭水化物(糖質)も100mlあたり6.9gってけっこう含んでるんじゃないの? 太り水やないけ。あと、味がどこか「西瓜ソーダ」に似てて何か空気的に褒めづらい。
いろはすメロンクリームソーダ

『現代インチキ物語 騙し屋』神保町シアター

企画「東西対決! 輝ける大映男優の世界」の1プログラム。

五つ星評価で【★★★雄之助よし】
1964年。白黒、初見。

曽我廼家明蝶、伊藤雄之助、船越英二、丸井太郎
からなる詐欺集団が騙して騙して騙しまくる。
騙された方が騙された事に気が付いていない優しい騙し。でも、同傾向の騙しが続くのはちょっと退屈。

伊藤雄之助がいい感じに適当で良い。
そこいらにいる凄腕の落伍者やらせたら伊藤雄之助に敵う者はいない。


【銭】
神保町一般1200円の時に押してくれるスタンプ五つで無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
現代インチキ物語 騙し屋@ぴあ映画生活

『大江戸の侠児』『かげろう笠』新文芸坐

新文芸坐の企画「香川京子映画祭」から1プログラム。
時代劇二本立てで加藤奏と三隅研次。どちらも初見。香川京子ってアレだ。ちょっと井川遥に似てる。優等生で融通が利かないんだけど、どこかドジッコ属性持ってそう。

◆『大江戸の侠児』
五つ星評価で【★★★チュー】
1960年のカラー映画。87分。初見。
義賊・鼠小僧次郎吉青春記。
次郎吉役は銭形平次・大川橋蔵。銭を投げずに小判をばら撒くぜ。

渡世人の橋蔵・次郎吉が武家屋敷に忍び込んで出あった中老は田舎に残してきた許嫁にソックリ。中老に説教されて田舎に戻ると許嫁は身売り寸前。辛くも江戸に逃げようとするが、行き違いから次郎吉と許嫁は生き別れてしまう。数年後、とある事件から武家を恨むようなになった次郎吉は鼠小僧として街をにぎわすようになっていた。そこでバッタリ許嫁と再会。許嫁を手籠めにして、鼠も捕まえようとする悪漢の手を逃れ二人は旅立つ。

煩わしいのは相棒と子分半々みたいな位置づけの多々良純。トラブルメイカーである。こいつがいなければ、もっとスムーズに話が運ぶ局面がいっぱいあるのに。しょうがないか、多々良純ってそういう役者だから。

香川京子は中老と許嫁の二役。
キチっとした中老と、如何にもおぼこい許嫁と、両方綺麗でかーいー。

そもそも、鼠小僧も許嫁もひどい目に会う事になった貧困の元の偉いさん(突き詰めれば将軍)の胸が全く痛まない話なのは何かつまらんなあ。


◆『かげろう笠』
五つ星評価で【★★★街の灯かよ】
1959年のカラー映画。87分。初見。

お家騒動に荒れる藩で盲の姫様の命を案じて江戸に運ぼうとするものの、旅先を襲われ、姫様一人になってしまう。そこに現われた風体怪しい渡世人の長谷川一夫に助けられながらの旅になる。

とても風体が怪しく悪く世間ズレした長谷川一夫(まあ、いわゆる勝新みたいな役)とキラキラお姫様・香川京子のトンチンカンな道行きがおもろい。

江戸に上った姫様の目は手術で開くのだが、手術後一日は目に光を入れてはならない。ここで起こる剣劇にはもちろん身が入る。だけど、そういう剣劇みたいなシーンより、三隅の時代劇なのに、目の見えない姫様が渡世人を思う、時代劇で極めて珍しい「王子様~」な少女マンガ描写が出て来てニコニコしてしまった。


【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
大江戸の侠児@ぴあ映画生活
かげろう笠@ぴあ映画生活

『牡丹燈籠』神保町シアター

企画「東西対決! 輝ける大映男優の世界」の1プログラム。1968年。多分、TVで観てる。

五つ星評価で【★★★本郷功次郎控えめすぎないか】
長屋で寺小屋を開く旗本の三男坊、本郷功次郎。
彼に事故でなくなった次男の後添えとの望まぬ縁談が起こる。
彼は灯籠流しの夜、美しい遊女・赤座美代子に出あう。
彼女は幽霊で、通い妻になり、本郷功次郎ゲッソリってネタみたいだ。

本郷功次郎の隣に西村晃と小川真由美の夫婦が住んでいて、
この夫婦が大金と引き換えならお札を剥すと幽霊に告げる。
この時点で、どちらかと言うと怖いのは人間であり、
幽霊は同情に値する存在に変わっている。
なので、情緒は感じるが恐怖はあまり感じない。

本郷功次郎は清廉潔白で、情にも濃く、形而上の人。
西村晃夫婦は俗物でバリバリ形而下の人。
どちらも極端だと幸せにはなれないという事か。
しかし、真面目純情バカの本郷功次郎より、
もう果てしなく無様でゲスくって俗物の西村晃に目が行ってしまうのはしょうがない。それこそが西村晃の腕(技術)なのだから。

歩く感じを感じさせない幽霊のスーっと言う横移動もなかなか良い(じゃあ、あのカランコロンの高下駄の音は何なんだよとも言えるのだけど)。


【銭】
神保町一般1200円が映画ファン感謝デー料金で1000円、スタンプ付き。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
牡丹燈籠@ぴあ映画生活

『SHUFFLE 他』フィルムセンター大ホール

石井岳龍監督特集から短編集めたプログラム。特集最後のプログラムだった為、岳龍監督の挨拶や『STREET NOISE』の追加上映があった。

五つ星評価で【★★★★プログラム全体での評価。日本の監督の中でもっともどうにかしている監督のもっともどうにかしている作品ばかりが集まったという印象だった/短編はエスプレッソのように味わいが濃い】

◆『半分人間 1/2 MENSCH』46分、16ミリ、カラー
ドイツの騒音バンド、アイシュテルツェンデ・ノイバウテンのライブ・ドキュメンタリー。これ最初に見たの吉祥寺のバウスかジャブ50かで死ぬような轟音で見た。その後、昔の文芸坐辺りで見直してる。その時の自分に、おっちゃんこの映画でも居眠りできるくらいいつも疲れてるんだよと言って同情を引きたい。まあ、音で乗れるって音楽ドキュメンタリーじゃないから。

◆『SHUFFLE』33分、35ミリ、パートカラー
これも短さが幸いしてか3、4回見てる。代表的なラリラリ映画。
一瞬映る映画史上最も美しい美少女は武田久美子。
心と身体を持ち崩してる主人公の恋人は室井滋。
主人公を追跡する刑事がドキュメンタリー監督の森達也、なかなか上手いです。
ラストあれで終わるのは好きではないな、やっぱ。詩的ではあるけど。

◆『STREET NOISE』7分、35ミリ、カラー
山田辰夫が光と一体化する。説明できねえよ、こんな、感覚しかない映画。
テアトル新宿だか池袋の短編上映会かJ WARS絡みで1回見てる。
ラスト覚醒した山田辰夫が光のようになる様は『2001年宇宙の旅』のようでもある、努力した目で見れば。あとまあ『悪夢探偵』の悪夢が暴走するシーンの先駆のようでもある。

◆『HEART OF STONE』10分、35ミリ、カラー
これもテアトル新宿だか池袋の短編上映会かJ WARS絡みで1回見てる。
石を映しながら淡々とSFが語られる静かに狂気な短編。

◆『指圧王者』13分、35ミリ、カラー
浪越徳治郎がアナ・ホール(穴・穴じゃん)のツボを突いてよがらせる、ただ、よがらせるという企画意図が全く分からんが見終わると「はあ」と溜め息ついてしまうパワー作品。助監督だか監督助手に『ピノキオ√964』の福井将臣の名前。こんなとこで洗礼受け取ったのか。


【銭】
フィルムセンターの一般入場料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ノイバウテン 半分人間@ぴあ映画生活
シャッフル〈1981年〉@ぴあ映画生活
THE MASTER OF SHIATSU 指圧王者【短編】@ぴあ映画生活

『スリー・ビルボード』『サファリ』『ブラックパンサー』『名前のない女たち』『去年の冬、きみと別れ』

摘まんだ5本を駆け足でまとめてレビュー。

◆『スリー・ビルボード』トーホーシネマズ渋谷4

▲上島竜平と出川哲郎だったらキスしてる距離である。

五つ星評価で【★★★いい映画だけど、おで、もっと軽い映画が好きなのよ】
・3人のビルがボードゲームやってるのほほん映画じゃないのかって、そらないだろ。
・3人のビルの暴動っぷりに期待って誰だよ、3人のビルって。
・ぐぐった。ビル・マーレー、ビル・クリントン、ビル・ゲイツ。なんかいいメンツじゃん。
・火でレイプ、火で器物損傷、火でタイトルロールのアレを焼き討ち。サイボーグ009のアポロンを静かにディスってるような映画だ。何か知らないが「火」を嫌ってる。ビルボードも燃えるようなオレンジ色だ。抑制できない火は災厄その物という事かもしれない。だから、最後に旅立つ二人の行動は抑制下にあるのか、そうでない衝動なのかは見ている観客への問いかけなのかもしれない。私はその旅で終わる事に対する違和感を強く感じた。
・話の筋が読めないのは良い。あの終わり方にも驚いた。私はあの二人が分かりあう為に歩み寄る流れは面白いと感じたが、旅その物に抑制より衝動を強く感じたので違う着地点が探せるのならあの終わり方でない方が良かったと思った。
・母ちゃん(フランシス・マクドーマンド)の評価が高いけど、チンピラ警官とその母の演技も凄いと思う。


◆『サファリ』シアターイメージ・フォーラム1

▲ドーン!

五つ星評価で【★何かを伝えようとしてるように見えないドキュメンタリーは大嫌い】
・予告の長さが最適。
・これは寝ずにはいられない。
・撮影条件に「ハンター達の狩猟を邪魔しない」という条件でも付いているのかもしれないが、狩猟の撮影に臨場感がなくつまらない。ちょっと遠くで撃っているのを定置カメラで撮っているかのよう。この映画でもっとも伝わらなければいけないのは、一般的なモラルから逸脱しているように見える「食べないで殺すだけの狩猟」が何故、行われるのか。何故、人気があるのか。それを知る為には狩猟の快楽が伝わらなければならない。ならないのに一切伝わってこない。大変、他人事である。あのちょっと遠くで獣を撃っている人はとても面白いみたいだ。近くで撮影できないから彼等の面白さや興奮は伝える事が出来ないけど。そんな撮影は止めてしまえ。
・アリバイ作りのように、インタビューが入るが、とっても平坦な感じで狩りの楽しさや興奮が伝わってくるような事はなかった。そういう意味で、お上品な紳士のスポーツなのかもしれないけど。まあでも、それならそれで内面を伝えるように撮影者は何かを考えるべきだと思う。彼等はいやいやハンティングしてる訳ではないのだから。何故、狩猟をするのか。そこを伝えるのがこの映画の存在意義だろう。それその物に善悪はない。彼等が狩猟をする楽しさが観客に伝わり、観客が狩猟に行ってアフリカの原生動物が皆殺しになるような事があっても、それは又、別の話だ。
・串田アキラが歌う「富士サファリパーク」みたいな盛り上がりが映画に欲しかった。


◆『ブラックパンサー』トーホーシネマズ渋谷5

▲サファリのハンターに狩られてしまえ!

五つ星評価で【★★★普通に面白かった】
・打楽器系のBGMが無性に気持ちいい。
・アフリカンリズムとジャンポ感(肉体至高)が良いのではないか?
・時代劇のお家騒動みたいな話だけど、強い者が全て取るという思想は危険だが分かりやすい。
・女槍軍団がグレイシー・ジョーンズっぽいのはいい。
・世界が知らないワカンダって鎖国してるのかね? 近隣諸国と貿易くらいはやってないとワカンダだけで手に入らない物もあるでしょ。
・ブラックパンサーだから当然黒なのだが、夜とか地下とかの対決が多いのはマイナスポイント。
・アフリカのブラックパンサーは全身スーツでヒーローなのだが、日本のマーク・パンサーはグローブだけ着用である。
・ブラックパンサーのお友達は鷲(=アメリカ国鳥)で空を飛ぶ。サンバルカンかよ。
・ブラックパンサーの敵はキルモンガー。サンバルカンかよ。
・やはり次回作ではブラックパンサーの妹がピンクパンサーになるのか?
・「鏡の前で長い時間自分の姿をうっとり見てる」ブラックパンサーはイヤだ
・「白人キャストが墨を塗って全黒人を演じてる」ブラックパンサーはイヤだ
・「工藤静香の『ジャガーライン』がBGMとして使われる」ブラックパンサーはイヤだ
・兵器に犀が使われていたけど絶滅危惧種だからそんなんに使っちゃダメ。


◆『名前のない女たち』K’s cinema

▲いい感じに遠い二人。

五つ星評価で【★★一本の映画としては芯が通ってるようでいて、ずれてる感じ】
・AV撮影シーン(女の子が脱ぐシーン)がピンク映画の濡れ場っぽい。AVでは拷問系や特殊な和風みたいなジャンルでしか畳敷きの和室とか使わないと思うのだが最初からそうだったし。どこか光量が不足してるのか、ライティングがそんなに明るくなく蛍光灯っぽかったのがピンクっぽさを増大させていた。
・AV女優を演じる城アンティアとその妹のパート、吹越満のパートが別々にあり、両者はインタビューという接点で数度出会う。その接点のパートがあまり多くないから、映画として芯が一本通ってない気がしてしまう。
・吹越満の落ちた感じがリアルっぽくていい。


◆『去年の冬、きみと別れ』丸の内ピカデリー1

▲こちらも上島竜平と出川哲郎だったらキスしてる距離である。

五つ星評価で【★★★騙す事自体をそんな連呼せんでもよかたやろ】
・おで、凄く騙され上手と言うか、こういう映画では手あたり次第騙されているのだけど、今回は騙されなかった。前宣伝で「騙される騙される」連呼するからそっちに意識が集中してしまった。あまり、そこがこの映画の核ではないと思う。
・エンドロールの曲がギャグみたいにカッコ悪い(この記事書く前にもうメロディー忘れてしまった)。
・ラストの彼の宣言はかっけーと思います。
・(若いカップル:岩田剛典、山本美月)VS(怪しい大人:斉藤工、浅見れいな、北村一輝)という対立があるのだが、大人チームの演技力が盤石で実に良かった。すんごく安心して任せられる演技。若年ペアも意外な頑張りで、映画の初めと終わりでかなり印象が異なる役を好演している。でも、若い人の変化は無理に変えてる感じで自然に「まるで違う人」みたいに見える境地になってはいなかったかな、と。そこがちょっと残念。


【銭】
『スリー・ビルボード』:映画ファン感謝デー価格1100円。
『サファリ』:映画ファン感謝デー価格1100円。
『ブラックパンサー』:映画ファン感謝デー価格1100円。
『名前のない女たち』:映画ファン感謝デー価格1000円(K’s)。
『去年の冬、きみと別れ』:ピカデリー有料入場ポイント6回分と引き換えに無料入場。
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スリー・ビルボード@ぴあ映画生活
サファリ@ぴあ映画生活
ブラックパンサー@ぴあ映画生活
名前のない女たち うそつき女@ぴあ映画生活
去年の冬、きみと別れ@ぴあ映画生活
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スリー・ビルボード@或る日の出来事
スリー・ビルボード@ここなつ映画レビュー
スリー・ビルボード@ノルウェー暮らし・イン・原宿
スリー・ビルボード@SGA屋物語紹介所
ブラックパンサー@或る日の出来事
ブラックパンサー@SGA屋物語紹介所
ブラックパンサー@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ブラックパンサー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
去年の冬、きみと別れ@ノルウェー暮らし・イン・原宿

『悪い奴ほどよく眠る』『どん底』新文芸坐

新文芸坐の企画「香川京子映画祭」から1プログラム。
黒澤明二本立て。どちらも遥か昔に名画座とかで1回見てる。
香川京子という女優は意識して見た事がなかった。流石に女優人生70年と言う人だからこっちが意識せずとも見てる映画はチョコチョコあるのだが、どちらかと言うと往年の作に偏る。だから、若い時の映画見るとかーいー。タイプじゃないか。きしょー。もちっと前に気づいて特集通えばよかった、というほどなかなか時間の方が空かないのではあるが。

◆『悪い奴ほどよく眠る』
五つ星評価で【★★★大体テンポが良く軽妙洒脱なのにラストが鬱なのがとても不思議な変なバランスの映画】
1960年の白黒映画。151分。長い。
重厚かと思えば軽妙、喜劇と思って見てると悲劇になってたり、作品のトーンが吹き荒れる嵐のように一定しない。
主役は三船敏郎。だが、ポマード油にでっぷり体格でかっこ良くない。やり手でいつの間にか娘婿の座に登りつめているキャラなのだが、そういう手腕があるようにもあまり見えない。
ラスト吠える加藤武が無性にかっこいい。
一目でノイローゼと分かる西村晃の表情が素晴らしい。恐怖に震える西村晃をオブジェとして部屋の隅に飾りたいくらいだ。なんかあの西村晃が人間化したムンクの「叫び」みたいだ。
志村喬の頬に物を沢山詰め込んだ居汚い食い方がなかなか最高。
映画内で三船敏郎と対峙するボスの悪役が森雅之。若い時の森雅之の恋愛映画を何本か見て、そのイメージが強くて、晩年、こういうキツイ役に出演していた事は知らなかった。まだまだっすね、俺。
そして香川京子の可愛い事。足の悪い女の子って自分の性癖的に恥ずかしながら中央値です。

香川京子、加藤武、西村晃の三人が「よっ」と声掛けたくなる快演。


◆『どん底』
五つ星評価で【★★★キチガイ・ホームドラマ】
1957年の白黒映画。125分。おもろいけどこれも長い。なんか「鬱」を積み上げた後、揺り返しの「躁」が来るのだけど、それが空騒ぎで「幸せ」の方向に進まないから疲れる。この「疲れる」状態でも見せ上げてしまう黒澤も凄いが、やっぱりちょっとくらい惰眠をむさぼるように幸せなカットを入れてくれてもいいじゃないか。何一つ「幸せ」の要素がないホームドラマ。

かなり筋金入りの群像劇で、一番最初に名前が上がってる三船敏郎も自分の出番が終わるともう糸の切れた凧がどこかに飛んでいってしまったかのように出てこない。頭から尻まで通して出てる登場人物は数人いるが、その登場人物がメインを張ってる訳ではなく、均等に吹き溜まりにくすぶってるだけなのである。

三船敏郎は『七人の侍』の菊千代が志村喬についぞ会えず生活をそのまま崩した様な野卑な役。野盗に近い。この人、尻が大きくてガタイがいいから貧乏人にはあまり向かない気がする。と言うか、黒澤組の金看板だから主役位置にいるけど、演技その物は一本調子で私は嫌い。『七人の侍』『用心棒』『椿三十郎』『赤ひげ』とかは適役だと思うけど。黒澤のアイコンだからプロデュース的に外し辛かっただろうか。
香川京子。荒れ狂ってるけど可愛いなあ。
山田五十鈴。超恐怖。恐怖が服を着て歩いてくる感じ。晩年の『必殺』くらいしか知らんかったし、顔が好みじゃないので好んでこの人の映画を見たりはしないのだけど、凄い演技が出来る人だったのだなあ。
東野英治郎。初代黄門さまは黄門さまに辿り着くまではどれ見てもクソ爺。この映画もそのルールに違わず。この人の言う事に耳を貸すいとまを与えないクソ爺っぷりは日本髄一だと思う。
左卜全。ただ一人、情け思いやりを持つが、土壇場でその全てを裏切る行動を取る。後付けで考えると新興宗教教祖のようである。まあ、この役があるから映画がすげー複雑になるのだけど。

山田五十鈴の恐怖を香川京子のキュートさが覆しきれなかった一作。


【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
悪い奴ほどよく眠る@ぴあ映画生活
どん底〈1957年〉@ぴあ映画生活
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どん底〈1957年〉@或る日の出来事

『15時17分パリ行き』『さよならの朝に約束の花をかざろう』『勝手にふるえてろ』『アリバイ・ドット・コム』ヒューマントラストシネマ渋谷2,3,1,1『スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット』新宿ピカデリー5

ヒューマントラストシネマ渋谷4本+1本まとめてレビュー。

◆『15時17分パリ行き』ヒューマントラストシネマ渋谷2

▲「お母さん、オナニーやってごめんなさい」というコピーも合いそう。

五つ星評価で【★★いや、そんなビビーンと来なかったす。短いから退屈はしなかったけど】
・15時17分からの上映回がある丸の内ピカデリーさん偉い。パリには行かんだろうけど。
・テロリストが15時17分パリ行き電車に乗らないバージョンがあっても見る気はないです。
・ゾンビが出てくる電車映画はパリには行かない。終着は釜山。テロリストではないが傍迷惑なリストラ・サラリーマンが乗り込んできて電車がハチャメチャになってしまうのはリアム・ニーソンの新作。あれの終着駅はコールド・スプリング。パリ行きのテロリストがゾンビだった場合、被害者・加害者ともにけっこう流血するので感染拡大の可能性は高い。リアム・ニーソンがゾンビだった場合、ガン・アクションと打撲系が中心で流血は控えめなので感染拡大の可能性は低い。
・バリ行きだと堤真一が乗ってるかもしれん。
・バーフバリ行きだとみんな熱狂でおかしくなる。
・凄く面白いとは思わなかったが、そんなにつまらなかった訳でもない。短さが良かったのだろう
・本編の割にエンドロールが長く、マーベルみたいに次のヴィランが出てくるのかと一瞬思った。
・「15時17分パリ行き」と言う題名が思い出せない人は「いちごセブンティーンはパリで逝く」ってエロ変換して覚えると良い。
・そうそう観光シーン長いよ。


◆『さよならの朝に約束の花をかざろう』ヒューマントラストシネマ渋谷3

▲主役ちゃん。

五つ星評価で【★★問題はエモーショナルじゃない事】
絵が綺麗で設定が緻密だけど残念なのは話に意外性がない。
多分、岡田磨里は普通の生活の中での感情のさざ波を描くのが得意な脚本家なのだと思う(例:『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』)。今回は長命種と短命種の間の共存や生活のすれ違いを描く物語だが、ファンタジーで幾つもの王国が戦ってる世界を選んだことで命の長さという命題がぼやけてしまった。戦時においては長命種でも命が明日をも知れぬからである。長命種と短命種のギャップはとても小さい。そして、見知らぬ世界を選んだ事で、今までの高校生を描いた群像劇が持っていたキャラクター達への共感性が薄らいでしまった。知らない人たちが演じる感情の乗らない舞台みたい。こういう場合は感情をエモーショナルに暴発させてストーリーをグングン進めるのが良いのだろうが、岡田磨里の資質にはおそらくそれはないのだ。

長命種と短命種の物語でぱっと思い付くのは吸血鬼と人間。吸血鬼は「長命種」としてより「天敵」として描かれる事が多いので、その特性に関する感情を描いた作品は『ポーの一族』くらいではないかと思う。ああでも、あれ、そんなに読み込んでないや。

割とそうであるのに気が付かないのは人間が長命種であり、ペットが短命種である事だ。この両者の関係は以前は主従の関係であったと思うが、最近の兆候では概ねペットは人間の代用(=家族)の位置にまでたどり着いた。まあ、従者であろうと、家族であろうと、なくなって哀しいのは当たり前で、長命とか短命とかそう決まってるからとかに左右されない。ただ単に悲しい。悲劇であろう。
あと、先日見た『今夜、ロマンス劇場で』も、この命題を含んでいた。あんなのぶんぶんベタベタのお伽話なのだが、長命種の綾瀬はるかが短命種の坂口健太郎に寄り添う姿は納得させられる物があった。各個人の感情の中で愛は命の長さに負けはしない。物語として成立させるには、これがコアだと思う。
今回の『さよならの朝に約束の花をかざろう』はそのコアを正しく観客に提示できていただろうか?
みな母性愛にやられるらしい。母性愛は分からんでもないが、外見の如何に関わらず、母の立場に立った者が子供に愛情を示す事は普通なので、そこで強く感じいったりはしなかった。主人公が最初にお世話になる農夫の母ちゃんが「ザ・母」という感じで好きなのだが、彼女は途中で退出して出てこなくなってしまった。最後に出して対比に使うとかでも良かったのに。「母じゃないから母性愛感じられないんじゃないの?」言われたら言い返せないけど。


◆『勝手にふるえてろ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲2とヨシカ。

五つ星評価で【★★★★松岡茉優かーいーやん】
松岡茉優がかーいー。もうそれだけで幸せになれる映画。
多分、誰しもこのヨシカ的側面はあるだろうから彼女を応援しない訳にはいかない。
ヨシカの憧れイチの北村匠海が実はヨシカと趣味嗜好が似てたりなのは予想外の展開だった。しかし、そこから恋愛にはできんのかな? 北村匠海くんは外面から内面が推し量れないみたいな役ばっかやらされてる気がする(『きみの膵臓をたべたい』『恋の罪』)。運命の相手と言う妄想を葬るためにはイチとやり直すみたいなテリングは選べないという事か。
ヨシカにズケズケ入り込む男ニ、ごくごくたまにアングルによってなのかいい男に見えるのが癪に触る。客観的にはこういうぶつかり合う相手の方がヨシカのリハビリにとてもよい事は分かるのだが、映画内で一番ヒエラルキーの低い存在として描かれていたキャラが主人公と同等の位置にまで登りつめてしまうのは、おめでとうと言う気持ちより「猪口才な、無礼打ちにしてやる」みたいな気持ちの方を強く持ってしまった。
完全善意の友人、石橋杏奈。丸顔には善人が良く似あう。

▲休憩室の二人。畳をマジックミラー素材にして下のフロアから覗きたい。

ピンポイントだけど大事な前野朋哉、古舘寛治、片桐はいり、みんないい感じに使われてる。


◆『アリバイ・ドット・コム』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲メインキャラ3人。

五つ星評価で【★★★★ヒャッハー】
『世界の果てまでヒャッハー』の主演・監督による、ヒャッハー系のコメディー映画。相変わらずフックが多くて楽しい。 主人公の婚約相手はそんなに好みじゃないので、関係が壊れちゃった方が幸せになれそうと思って見てた。
                                                

◆『スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット』新宿ピカデリー5

▲しかし、このバグは料理したらきっとそれなりに美味いのだろうな。

五つ星評価で【★★★バグのデザイン】

ゲラゲラ。いつも通りにバグのデザインが最高でそれ以上でも以下でもない気がする。
元が小説とはとても思えない3DCGゲーム映画。
戦争を起こす理由が支持率高める為って安倍晋三の北朝鮮ミサイルみたいな話だな。
88分って短さは魅力。


【銭】
『15時17分パリ行き』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『さよならの朝に約束の花をかざろう』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『勝手にふるえてろ』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『アリバイ・ドット・コム』:テアトル水曜割引で1100円。
『スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット』:ピカデリー前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
15時17分、パリ行き@ぴあ映画生活
さよならの朝に約束の花をかざろう@ぴあ映画生活
勝手にふるえてろ@ぴあ映画生活
アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件@ぴあ映画生活
スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット@ぴあ映画生活
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15時17分、パリ行き@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
15時17分、パリ行き@お楽しみはココからだ
さよならの朝に約束の花をかざろう@ノラネコの呑んで観るシネマ
さよならの朝に約束の花をかざろう@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
勝手にふるえてろ@映画的・絵画的・音楽的
勝手にふるえてろ@或る日の出来事
スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット@だらだら無気力ブログ

割れチョコ

ヤフーかなんかで百ポイント百円分失効するのだという。
じゃあと言う事で失効する100ポイントを含む398円の割れチョコというのをネットショッピングで買った。買ったというか貯まりっぱなしになってるポイントを使って、どういう仕組みか分からないが送料もサービスになってたので実質は無料で貰ったのだ。頼んでから3日くらいで届いた。

食べてみる。美味い。割れてる。
しかし、割れ方がでかいな。
割れちゃったから申し訳なく安値でみたいな雰囲気ではない。
物凄いちっちゃなカケラとかがないのである。
みな、カケラがでかい。でかいカケラは食べやすい。
内容量を見ると100グラムである。
100グラムは板チョコ1枚分。
板チョコ1枚分で398円で売れるならいい商売やん。

おそらく、これはわざと割って売る商売なのだろう。
高級チョコのカケラのように思わせておいて、
作った厚手のチョコを不規則に小さくなりすぎないように割って
小分けにして封入する。

個人的には無料だし、美味しいからまあ、ええねん。
も一つ頼んでもいいわ(何で貯まったポイントか分からんから痛みがない)。

『トレイン・ミッション』よみうりホール


▲♪運転手は君だ、車掌は僕だ、的な1カット。

五つ星評価で【★★★ミッションめんどくさ。ラストに行くに従って畳みかけるように事件がでかくなっていくのが素晴らしい】
原題は『THE COMMUTER(通勤者)』『TRAIN MISSION トレイン・ミッション(電車事案)』って中々いい日本英語題だと思う。『通勤者』は内容そのままだけど、せめて『地獄の通勤者』『正義の通勤者』くらいでないと映画のニュアンスが伝わらない。もうちょっと詳しく『元刑事の10年勤務でリストラ対象になった保険外交員通勤者と愉快な仲間達』だと、とてもアクション映画の題名には聞こえない。『地獄の(元刑事の10年勤務でリストラ対象になった保険外交員通勤者と愉快な仲間達)』という題にすればOKか? 翻訳の話で言うと、通勤電車(乗車率80%程度じゃねえか、ふざけるな)にいつも乗っている乗客に対して「常連」という言葉を使っていたのは違和感があった。いやまあ、確かに突き詰めれば「常連」なんだけど。しかし、これは通勤電車の山手線とかでは絶対クリアできないミッションだ(ミッション内容↓)。
・いつも使っている通勤電車(8両ほど)の全乗客(立っている客はなし)から一人の乗客を探し出す。
・その乗客は終着駅で下車する。
・その乗客は普段、この路線に乗っていない。
・その乗客の通称はプリン。
・成功報酬は10万$、失敗の代償は家族の命。
社内検札が来るから、特急電車みたいな扱いだけど、やはり常連かどうかの絞り込みはしんどい。リーアムさん、よく頑張りました。滝田洋二郎の痴漢電車シリーズだったら常連かどうかは触り心地審査一択に違いない。

悪玉側の策略が二転三転事前の策を用意しているのはいい。
まあ、悪玉側にしても、このミッションは難しかったろう。かなり頭のいい悪玉である。リーアム・ニーソンを巻き込んだ時点で頭がいいというのは瓦解してしまうのだが。あと、最後の電車から開放される場面で、悪役はもう一手打つべきだったと思う。その直前でカタが付く筈だったからと言う事だろうが(電車の内にも外にも手は打ってはあったし)、最終的にそれは希望的な観測に基づく偶然に頼りすぎた判断になってしまった。悪い事やるのも難しいですなあ。

PS 試写会で見たので見終わってからかなり経つのですが、
 今になって「たった一人の芳本美代子を電車の中から探すのか!」
 というボケを思い付きました。



【銭】
講談社連合試写会応募料金としてハガキ62円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
トレイン・ミッション@ぴあ映画生活

『今夜、ロマンス劇場で』丸の内ピカデリー3


▲シロクロ女とか言うと後から問題になりそう。

五つ星評価で【★★★但し、綾瀬はるかは百点満点で千点】
スクリーンから出てきたお姫様とボクの恋。
ってリアルにほど遠い話をファンタジーとして仕上げている。
嘘が嘘として成立しているのは、嘘存在の綾瀬はるかと
嘘を許容する坂口健太郎、両主演の演技が真剣だからだ。

綾瀬はるかいいなあ。予告で見たイメージは『ローマの休日』
まんまだったので、ちょっと面食らったが、ちゃんとオードリーとは
別の姫様になっててよかった。
オードリーよりは真摯だけどトンマな感じ。
思ったより古風な顔立ちで、普段のポワンとした素を見せずに
ドS口調なのが堂々としてていい。

カラフルに古風なドレスを纏っている彼女はどれも綺麗だが、
服装を度外視して、最初のモノクロの彼女が可愛いと思うのは、
映画ファンとしての性癖かもしれない。モノクロいいじゃないすか。
白黒以外の彼女は妙にカラライズされてるように思えてしまう。

坂口健太郎は星野源みたいな演技をしていた。
まあでも、それなら星野源でいいんじゃないの?
今までヘタレ役はなかったろうから、いいチャレンジではある。

本田翼は今回はウジウジちゃんタイプ。
この子は見た目以上に芸達者だから任せておけば大丈夫。

石橋杏奈は丸顔が全てな感じもする。

北村一輝お得でおもろい役。

朝番組ZIPの團遥香ちゃんの名前がエンドロールにあった。
柄本明の姿の見えない連れ合い辺りだろうか。

脚本練れてないなあと思ったのは、割と早くに判明する彼女の秘密、
アレを何で彼女自身が知っているのかが分からない。


【銭】
ピカデリーの会員、前回有料入場に付加するクーポンを使って1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
今夜、ロマンス劇場で@ぴあ映画生活
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今夜、ロマンス劇場で@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

『COCOLORS コカラス』トリウッド


▲こんな絵です。隙がないのよ。

五つ星評価で【★★好き嫌いで言うと、、、、、キツい(好き嫌いじゃないやん)】
中篇。
全編を大友克洋が作画したかと思うくらい安定感と、抜群の技術力を有する作画が凄い。それも止め絵とかではなく、普通にアニメとして遜色なく動く。それでもパースが崩れない。「ここの作画下手じゃない?」みたいな乱れが見られない。背景や小道具も極端に目新しくはないが、説得力がある。一つの作品の中に間違いなく世界が出来ている。
だけど、頭から尻まで、子供がずっと辛い目に会ってシクシク泣いているような映画なので、進む先にほのかな希望があったとしても、私はやっぱり好きにはなれない。


【銭】
番組料金1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
COCOLORS@ぴあ映画生活

『犬猿』テアトル新宿(ネタバレ気味)


▲年長組の醸し出す武将感と若者組の出す下剋上は目指してないけど不服はある小者感が色濃く出たチラシ・ビジュアル。

ネタバレ気味なので、鑑賞前の人は回れ右

五つ星評価で【★★★吉田恵輔らしいが吉田恵輔らしすぎる】
吉田恵輔監督はコメディ・ベースで話を進めながらピリっと性格の悪いスパイスを混ぜてくるような映画を作る。元々はコメディの部分がかなり大きく、それが故に「どんでん返し」的な「いや~な部分」が効果的に効いていたのだが、前作『ヒメアノ~ル』から少しコメディ・ベースは薄れ、真剣に人生を考えるような作品に移行しつつあるように見える。いや、そう見えてしまってるのは自分だけなのか。もちっと軽く笑いたかった。

新井浩文と窪田正孝の兄弟と
ニッチェ江上敬子と筧美和子の姉妹の
関係性を突き詰めて描く。

どちらかと言うと近寄ってお互いを認めあうような傾向以上に、題名から類推されるようにどこまでも憎んで睨みあってるみたいなしんどい関係性だった。

弟の窪田正孝は地道にこつこつスローペースで生きてきたのに、その傍を猛スピードで土煙や土砂を振り撒きながら走る兄に辟易している。兄の新井浩文はオール・オア・ナッシングな生き方を貫く男だが、その成功の成果を誇りたいのに誰も相手にしてくれない。もちろん近くにいたら怖くてたまらないが、窪田正孝より新井浩文の方に若干惹かれている。窪田正孝のコツコツや、借金を地道に返す姿勢がアリバイのように見えてしまう。そういう生き方をしていれば問題なく生活させてもらえるでしょ、みたいな。窪田正孝は成功を望んでいない。失敗は勿論望んでいないが、単に息をして持続して生きていければそれでいい、つまらない奴なのだ。それはどこにでもここにでもいる、まるで俺みたいな奴だ。つまり彼はごくごく普通の世間一般である。ニッチェ江上の心情に興味はないのに軽いデートくらいは受けてしまう。それなのに恋愛対象は筧美和子。ドライな奴じゃないか? 新井浩文は成功を求めるが、その成功で何が得たいのかと言うと周囲からの愛なのだ。愛されたくてたまらない。でも、愛するための手段が分からないから札束でひっぱたくような事をする。多分、彼が求めているのは彼の頭を撫でて「よく、やった」と褒めてくれる家族や弟に他ならない。妻はいないから金で愛を与えてくれるデリヘルを買う。多分、哺乳類史上最強の女とかが妻になって惜しみない愛を捧げれば、新井浩文はこの映画の中ではこの上もなく幸せになれそうだ。

ニッチェ江上と筧美和子姉妹のバランスの悪さもキツイ。これ外見が似てるから『リバーズ・エッジ』の引きこもり姉とヤリマン妹に似て見える。違うのは引きこもり姉は何一つ能力を持つていなかったが、ニッチェ江上は生きる為のスキルを全能のように持っているのだ。『リバーズ・エッジ』の引きこもり姉は、生きる為の仕事や家庭のスキルを持っていようが持っていまいが、ニッチェ江上が幸せになれない事の反証のようだ。つまり、一定線の外形を保持しない女性は愛を求めても結果が得られないと、とても明確に解答を出している。すげーシビアだ。であるなら、ニッチェ江上は地上最強の空手を取得し、熊を倒し、その後に新井浩文とラブラブになれば全て丸く収まる。

兄弟姉妹のいがみあいの話は別として、
新井浩文、ニッチェ江上は愛から見放されているサイドなので、この二人が補完しあえる関係になればとても上手く行く可能性を秘めている。
逆に、窪田正孝と筧美和子は恋愛関係を結んでいるように見えるが、これはそうしている方がそれぞれの世界に対して居心地がいい。つまり、アリバイとしての恋愛関係みたいな物であり、もともとこの二人とも愛を欲している様には見えない。愛される資格はそれぞれ持っているが、そんなに強く愛する感情を持っていないのではないか。何となく好意があるからSEXをする関係。凄く悪い書き方をしているのだが、求めている物(手に入れる事の出来る生活)が似てるから案外ベストカップルな気がする。私は筧美和子が芸能界を目指しているのは通常の社会では生きていけないからアリバイ作りとしてであり、結婚によって安泰な生活が約束されるなら全然、それで構わなそうだと思ってそうだと思うのだ。窪田正孝と筧美和子の結婚した後の生活が楽しいのかどうかと言うと、とても楽しくなさそうな演劇を演じるような空白な夫婦じゃなかろうかなんて思うのは、私がやはり愛から見放されてるサイドの人間だからだろうか。

主役の四人がそれぞれリアルにダメをひけらかし(役としてね)、ひけらかしショーで終わって、普通その後に見える微かな希望みたいな物も薄めなので、私、これはやっぱキツくて、吉田恵輔と言う才能をリスペクトしつつも、映画としてはそんな好きじゃない。窪田正孝の「やめて、お兄ちゃん」が本当のDV見てるようでキツい。そう言えば相変わらず、あどけない美女(筧美和子)みたいなのが出てくるときっちりビッチなのだよな。辛い経験してそうだな、監督。


【銭】
テアトルの会員証更新時に貰える一カ月有効の招待券を使って無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
犬猿@ぴあ映画生活
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犬猿@ここなつ映画レビュー

『アイスと雨音』『たまゆら』『野球部員、演劇の舞台に立つ!』ユーロスペース2,1,1

ユーロスペースで見た3本をまとめてレビュー。

◆『アイスと雨音』ユーロスペース2

▲予告で使われていた椅子ガッシャン手前。

五つ星評価で【★★★★傑作】
これは傑作。オーディションで選ばれ初舞台に立とうとする6人の少年少女に言い渡される舞台中止。それでも彼らは稽古し、当日、中止になった劇場に集まる。予告でも言ってる通り、74分ワンカット一発取り。詩を吟じる男からカメラがパンしていく中で演技が多重に重ねられ、そこに雷鳴のように椅子が床に叩きつけられるシーンが、予告に切り取られるだけあり、スリリングである。比較的にどのシーンもスリリングだと言えるが。

常に一つのカットに二つの意味が表裏入れ替わるという気狂い構成である。これは表面から見える筈のない横面や裏面などの他面を強制的に一度に見せてしまう絵画上のキュビズムを演劇的に展開させたみたいだ。Aくんは「Bくん」という役を演じる。映画内ではBくんを演じるAくんが各人の演技スイッチ有無のみで入れ変わる。常に彼がAくんであるかBくんであるかの判断を強いられる映画観客。いや、大体ニュアンスで分かる。おそらくわざと曖昧にして分からないような部分もあるにはあるが、それは問題ない。ただ、Bくんを演じるAくんが、映画の外ではやはりオーディションで選ばれた役者であり、その名前がCくんであるのなら、観客はBくんを演じるAくんを見ながらCくんの演技素養も見る事になる。この迷宮感が心地よい。

中央にいる6人は出番の多少でいい役、悪い役に分かれる。それは仕方ないだろう。現実の舞台でもそうだ。
たまに流れるように現われて詩を吟ずるMOROHA氏には目を奪われる。彼は「誰それ」というような役ではなく、舞台美術とか映画美術の一部である。とても大変な事を6人がやってる裏で舞台その物を異形の風体で成立させる。これは何と言う信頼されたオファーであろう。そして応えきっているMOROHA氏も凄い。


◆『たまゆら』ユーロスペース1

▲久保陽香たん。

五つ星評価で【★★★★手堅い医療ドラマ】
チラシの脇に控えめに書いてあるコピー

医療制度に翻弄される病院と優しい青年医師の運命を描く群像劇。

なかなか的を得ている。
医療制度の問題点が描かれる中で、人間ドラマもちゃんと描かれている。
ちゃんと面白いのだけど、予告見てもぼんやりとしか医療物という認識は持ててなかった。
脚本、監督を手掛ける土田ひろかず氏は現役の医師なのだそうだ。
病院の描写がリアルな訳だ。こういう部分をアピールすべきだと思うのだが。
映画の題名は『たまゆら』というあやふやな物。ポスターは主演女優の顔のアップがメインで医療の「い」の字も感じられない。
内容は地道にコツコツ、ベタだけど悪くない。面白いし、飽きない。これが一本目なら上出来だろう。
映画はいいけど、プロモーションが失敗した映画。

個人的にはこの直球の映画のネタを元に『ミナミの帝王』のようなコテコテのコンゲームみたいなドラマが盛り込まれたら面白いんじゃないかなあ、と思う。

主演の久保陽香はよう知らんのだけど、ホワンとしてていい。この後、ユーロスペースで売れない女優が泣き屋になる『見栄を張る』というのがほぼ連続上映されるので、これも見てみたい。


◆『野球部員、演劇の舞台に立つ!』ユーロスペース1

▲「に」じゃなくて「で」だと下ネタ。

五つ星評価で【★★★★手堅い青春映画】
どーしてどーして面白いじゃん。
こーゆーのが埋もれちゃうのは惜しいな。
キャスティングされた役者が大人も子供も端役に至るまでちゃんと役を生きてるのは立派。
主演の野球部のピッチャーでいやいや演劇部に派遣される渡辺佑太朗のガリガリに我武者羅に青臭く余裕がなく人と中々溶けあえない孤高なところが「ザ・青春」という感じで眩しかった。
そのピッチャーとぶつかる演劇部のじゃじゃ馬、柴田杏花もいいバランス。
名前分からんが野球部のキャプテンが憎めない奴でとても良かった。

あと、宮崎美子、林遣都、宇梶剛士の演技が奇をてらったりはしないが明確で気持ちがいい。
若手が若手として気持ち良く機能できるのは、本当脇を固める層がしっかりしてるから。


【銭】
3本ともユーロスペース会員割引価格で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
アイスと雨音@ぴあ映画生活
たまゆら@ぴあ映画生活
野球部員、演劇の舞台に立つ!@ぴあ映画生活

『Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』新宿ピカデリー4


▲大鷲の健。何でこんな就職できなくて渋谷でカツアゲとかしてそうなキャラにしちゃったんだ?

五つ星評価で【★★チグハグやない?】

いいところもあるが全体あまりよろしくないと思う。

まず、前提としてTVの話があったらしく、タツノコ4大ヒーローが集結する話として劇場版映画本編内にも取り込まれている。なので、この映画の中にはその事件と、それが終わった後の新たな事件とが二つ入ってる事になる。
この一つ目の事件はかなり突飛だけど、まあ、感情の落とし所が分かるので、これはこれでまとまった話だと思う。ただ被害者になる少女がいて、ガッチャマン、テッカマン、キャシャーン、ポリマーなどが重ならずにいるパラレル・ワールドがそれぞれあると言うのは可能性がゼロではないのだけど、パラレル・ワールドという設定を普通に考えるなら、すんげえ御都合主義だろう。
そして、二つ目の事件はガッチャマンのいる世界に他の世界から4人(少女含む)が集まってくる。
敵は船越英二演じる南部博士。南部博士の元の声はもうすっかり忘れてしまっているので、この人生の辛さばっかり味わってきたような声を私は好きだ。南部博士その物のキャラがセルアニメとは違っているようだし(老成したと言えばいいか)。この南部博士が敵になるプロセスも、その南部博士を取りまくリアルな政治状況もハードで良いと思う。だが、南部博士が手に入れたギャラクター保有の兵器が具体的に説明されていないので機能がよく分からない。無限のエネルギーを転用できる兵器とだけ思っていればいいのか?

この敵の強さが割と不明瞭であるのはよろしくない。
味方の強さと比較検証できない。
そして味方。キャラの個性が薄い。
テッカマンのみはガタイがでかく、知的な役割を与えられているが、残りのメンツはそれぞれの技を持つ戦闘要員にしか見えない。べしゃりなどに表われる個性が薄いのだ。これならタツノコ4大ヒーローではなく、普通にガッチャマンの方がよかったのではないか。予告にもあるキャシャーンとポリマーが並んで歩くシーン。コスチュームを除けば全く一緒である。バレエダンスのように息を合わせてるみたいだ。尻のプリンプリンした動きまで一緒なのである。ホモかよ。ホモかは別にして、アニメーターに演技を付けようという気持ちがないのだ。キャラクターの個性を声優の声質だけにしてはいかんだろう(それは脚本もだが)。個性の薄いキャラに感情移入なんてできないよ。なので、どっちかって言うと狂いながらも悩み抜いてそうなったかのような南部博士の方に共感した。

ヒーローの全体モデリングはいいけど、素顔はCGドールそのまま。割とみんな人相悪い。街角で女性用下着握ってたら捕まりそうな顔立ちである。思いつめた顔なのに妙に明るい私服はどこかイビツな感じがする。女の子の服も数着あるがトーンが合わないのが逆に仇になってる。
あと、主人公健のアゴヒゲはかっこ良くない。

やっぱ一番でっかい問題は主人公側がいろいろな意味で魅力に薄い事だ。
あと、渋谷はもっと人がいっぱいいる。けっこうスカスカな渋谷だ。あのスカスカさは30年くらい古い。今の方が人が多くてゴミゴミしている。


【銭】
ピカデリーの前回有料入場割引+ネット購入割引にて1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ@ぴあ映画生活

『人類遺産』『息の跡』キネカ大森3

キネカ大森の名画座企画「震災から7年、忘れられない風景との対話」ドキュメンタリー2本立て。

◆『人類遺産』キネカ大森3

▲どーん!

五つ星評価で【★情景だけのドキュメンタリー大嫌い】
廃墟をただひたすら撮影する景色だけのドキュメンタリー。
ほぼ音もなく、絵も動かない。環境映像みたいな物。
これが写真集ならいいし、
写真集のオマケ動画なら納得するけど
単品の映画としては認めたくない。

時に、絵として強烈な物がある事は認める。
戦車が放置されてる廃墟や、宗教建築の廃墟など
神々しくも美しい。そこについドラマを補完して見てみたくなる。
でも、それはそういう思いその物が嘘だろう。
どんなに思いを馳せても、廃墟は廃墟であり、
思いが何であろうと変わる事なく、ただそのまんまに廃墟だ。

それにしても屋外では緑(主に樹木)の発達が早く強い。
密閉度が高い屋内は泥棒が入った後のそのまま30年後みたい。

何よりも否定したいのは、単に廃墟の撮影寄せ集めて「映画」たあ、簡単すぎるんじゃない?(うん、ヤッカミだな、やっかみじゃないかな)


◆『息の跡』キネカ大森3

▲好人物。

五つ星評価で【★★俺が悪かった】
主人公は変人ながらも面白い好人物。
彼の主張も正しいし納得できる。
でも、あまりピンと来ない。
やってる事が理屈としては正しいのだろうが、情に伝わらない。
津波で押し流された更地にプレハブ小屋を作り、種屋を再開。
畑を作り、種を植える。世界に震災で起きた記録を発信する。
プレハブ小屋を破壊し、元の更地に戻す。

カメラは作業を後追いする。
種屋を再開し、畑を作る様子を撮影。
情報発信を撮影。小屋の破壊を撮影。

気持ちにピンと来る物が伝わらない。
種屋を再開して何になるのか。
畑を作って何をするのか。
情報を発信して一番訴えたいのは何か。
何故、店を解体してしまうのか。

何か真意が隠されているのか。よく見えない。


【銭】
2017年10月始まりで新しく購入したキネカード(名画座回数券)。半年間で3回入場券付で3000円。うち割引回数券機能を使用(スタンプ5ツ目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
人類遺産@ぴあ映画生活
息の跡@ぴあ映画生活

『グレイテスト・ショーマン』『霊的ボリシェヴィキ』『羊の木』『君の膵臓をたべたい』『ゴッホ 最期の手紙』

5本まとめてレビュー。

◆『グレイテスト・ショーマン』109シネマズ木場3

▲ブレストファイヤーっぽいグレイテスト・ショーマン。

五つ星評価で【★★★娯楽映画的にはいいのだが、フリークスの扱いが80年古い】
ミュージカルとしてはとっても気持ちいい。
それでいいだろ、と言う気持ちはあるのだが、
映画内のフリークス達の扱いがあまりに古かったので
いや、やっぱこれを「好き」とか「超好き」と言うのは
自分に嘘ついてる事だなって思い直して「普通」という評価。

フリークスの人達だって人間なんだから認めましょう。
と言う大筋には何ら反対しない。そんな鬼畜ではない。
要は認め方の問題だ。

この映画のフリークス達がどういう扱いを受けているかと言うと
「フリークスの人達は善良ないい人ばかりなのに虐げられて可哀想。
 ちゃんと人間として扱いましょう」みたいな感じ。
これの何がいけないのかと言うと、これはスローガン。
物語の中で連呼されるような掛け声だったらこれでいい。
でも、これには「偽善」が隠されている。

・フリークスの人達はみんな可哀想な人。
・フリークスの人達はみんな善良な人。

フリークスも人間だから、可哀想な人もいれば、
そうでない人もいたろうし、善良な人もいれは、悪辣な人もいる。
とりあえず、この映画の中では「フリークス(被見世物者)」は
概念であって、人やキャラクターではない。
誰もがみな同じように世間から虐げられ認められず、
見世物興行で初めて自我を確立したかのよう、ただ一人の例外もなく。
だから、彼等は全員一度に行動する。
この話の中では彼等には「個」はなく、全員が一つで「フリークス」
という見世物概念なのだ。

これって、現実の障害者が悩み苦しむ概念である。
障害者は全員、天使のような心を持っている。
えーと、成人を越えた障害者は普通、性欲も持ってて、
そういう天使のように思われるギャップと悩む事がままあります。

概念やスローガンはギャップを認めないし、
彼等の中での反目さえ許さない(まあ、いい人でいれよ、と言う)。
彼等は全員で一つ。例外は許さない。

これらは80年前の映画『フリークス』でトッド・ブラウニング監督が意識せずにひっくり返そうとして大騒動になった概念である。乙武さんの言う通り、障害は不便ではあるが、不幸ではない。そして、サーカス内の個々のフリークス達にはフリークス間でも階層があったし、愛憎があった。いい奴もいれば悪い奴もいた。まあ、つまり、見世物達は一人一人がユニークな個人だったのだ。こういう話を最近の障害者が出る映画では熱く語ろうとする傾向がある。それなのに80年前の『フリークス』未満の映画がたいそう持て囃されてるのはちょっと現象として面白かった。単にそこを描きたい訳ではなかったからそうなったに過ぎないだけだろうけど。

ヒゲ女さんにはヒユー・ジャックマンとキスして欲しかったな。
いや、小人将軍にヒュー・ジャックマンとキスしてとかは
言わんからさ。


◆『霊的ボリシェヴィキ』ユーロスペース1,2

▲分からん映画。

五つ星評価で【★★,★★★分からんが何か引っかかる。/分からんままだ。何が引っかかったのかも分からない。じゃ何だ呪いかよ】
初回:分からん。静かに狂った『リング2』と言う気もするが合ってるかどうかも分からん。長宗我部容子の威圧感がビンビン。
二回目:あいも変わらず分からん。長宗我部容子の威圧感がビンビンなのは変わらない。実験を行なっている彼等が何者で、その彼等に干渉しようとする者の正体が何で、みたいなアウトラインがまず見ていて整理が出来ん。だが、分からんからと言ってつまらん訳ではない。多分、再度見ても分からんままだろう。これだけ分からんのに、解説読んだら負けな気がする。でも、また見てみたい気がする。


◆『羊の木』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲錦戸亮ネット解禁おめでとう。

五つ星評価で【★★★この試みが実験であるとして、その試みの総括がなされないのが気持ち悪い】
不思議なテンポの映画。紙芝居付き環境音楽ライブみたいな。
錦戸亮+木村文乃+松尾諭のバンドの音が気持ち良い。あの音ずっと聞いていたい。
ノロロの存在感とデザインが好き。本当にありそうな奇祭がいいじゃん。
題名の意味は分からなかった。皿に絵として出てきたけど、それが何を表わすかはやっぱり分からなかった。

 錦戸亮:必要とあらば美形オーラを消せるのがこの人の上手い所。
 優香の口紅の塗り方がプクっとしてイヤらしい。いいキャスティングだ。そういう攻めた役だとは思わなかった。
 北村一輝そう来るか、松田龍平そう受けてそう返すか。
 田中泯、役者冥利に尽きるような老け方じゃなかろうか。
 水澤紳吾、今回の隠し玉役者。ラッパ飲みの絵が怖い。私は罪歴があろうがなかろうが彼の床屋は怖くてイヤ。ちなみにパディントンの床屋もイヤ。
 市川実日子、見終わって一番インパクトが少ない所に立つ。

実験は主人公と受刑者を組み合わせる手段であって、実験自体の行く末がこの映画の主題ではないのだけど、私個人は実験の総括や総合評価みたいな物を結果として出してほしかった。


◆『君の膵臓をたべたい』トーホーシネマズ日本橋6,渋谷シネパレス2

▲(^_-)-☆

五つ星評価で【★★★★★,★★★★/泣く泣く泣いてまうわ,二回目はちょっと薄らいだ。】
ずっと感想書けずに寝かせてた映画。ガツンと来る映画の感想は勿体ないというか、気後れ先に立つというか、中々手が出せない。
一回目:①これを泣かんでどうする。こんな泣ける話作りやがってコノヤロー。
②浜辺美波の笑顔がたまらん。
③今頃、日本国中で、君野膵臓氏の遺体の奪い合いが激化してると言う。
④君の雑炊をたべたい。
二回目:①ほんま北川景子のウェディングドレスは綺麗だ。
②女の子が何気なく「天国で会おう」と言うけど、そう言う肯定感情は女子特有。9割の男子は自分なんて地獄落ちると思ってる。
③監督・月川翔ってヅカみたいな名前だ。


◆『ゴッホ 最期の手紙』109シネマズ木場3

▲この主人公がまた魅力がなくてのう。

五つ星評価で【★★動く絵にインパクトがあるが話はつまらん】
短編か中編でいいんじゃないの?あの絵が動くのは凄いけど逆に言えばそれが活かされてない。ゴッホの絵を見る時に感じる心の唸りみたいなのがずっと継続されている事で消えてしまった。絵を動かす事のみに特化したパトリック・ボカノウスキーの実験映画『天使』の方に1000%好感を寄せてしまう判官贔屓な自分。勿論、『天使』はゴッホを取り扱ってはいないのだが。
「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」という音でフルネームを覚えていたので「フィンセント・ファン・ゴッホ」は何か魂抜けちゃってるような違和感を覚える。


【銭】
『グレイテスト・ショーマン』:109シネマズ会員感謝デー(毎月19日)で1100円。
『霊的ボリシェヴィキ』:ユーロスペース会員割引で1100円2回
『羊の木』:ユナイテッド会員メールで送られてきた割引クーポンを使用して1300円。
『君の膵臓をたべたい(一回目)』:映画ファン感謝デーで観て1100円
『君の膵臓をたべたい(二回目)』:日本アカデミー賞記念興行1000円
『ゴッホ 最期の手紙』:109シネマズ会員感謝デー(毎週火曜)で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
グレイテスト・ショーマン@ぴあ映画生活
霊的ボリシェヴィキ@ぴあ映画生活
羊の木@ぴあ映画生活
君の膵臓をたべたい〈2017年〉@ぴあ映画生活
ゴッホ~最期の手紙~@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
グレイテスト・ショーマン@或る日の出来事
グレイテスト・ショーマン@ノラネコの呑んで観るシネマ
グレイテスト・ショーマン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
グレイテスト・ショーマン@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
グレイテスト・ショーマン@SGA屋物語紹介所
グレイテスト・ショーマン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
羊の木@ここなつ映画レビュー
羊の木@映画的・絵画的・音楽的
羊の木@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ゴッホ~最期の手紙~@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

ツイッターに書かない下ネタ

女性フォロワーの
「ネット接続が早くなった」というツイートを読んで

「ボーイ・フレンドのネットくんが接続するも早漏で……」
みたいな無駄な連想するアカウントは私です。

『文豪ストレイドッグス』『絵文字の国のジーン』両UCT4,『ドラえもん のび太の宝島』109シネマズ木場3

最近見たアニメ3本をまとめてレビュー。

◆『文豪ストレイドッグス』ユナイテッドシネマ豊洲4

▲後ろから痴女に触られてる風の中島敦。

五つ星評価で【★★★よく分からないが充分面白い】
原作とかアニメとか未読未鑑賞。
「物語がどう」という側面で言うと全く分からない。
ただアリバイ作りみたいに超スピードで事前に粗筋が流れるので
頭がいいのを自負するアニメファンなら大丈夫。俺落伍。
概要は、横浜を舞台に異能力を操る文豪の名前を持つ男女が入り乱れて戦う。
文豪の名前を持つ彼等は文豪の名作に基づく異能の力を持っている。
JOJOのスタンド能力の果てしない文豪パロディーと言おうか。
だが、映像と音と声が加わるとメチャクチャかっこいい。
かっこよければそれでいいだろ。

暴力的なキャラの暴力的な能力に目が行く。
中原中也の「汚れちまった悲しみに」、芥川龍之介の「羅生門」、
中島敦の「月下獣」、泉鏡花の「夜叉白雪」。
いや、単に物語の中心人物だからか。

悪役側に身を置いた渋澤龍彦の「?」、フョードルDの「罪と罰」
が、どんな異能で、彼等が最終的に何を目指したのかが
さっぱり分からないのが困った感じだ。それが話の筋その物だから。

まあでも、あのビジュアルでパンツの一つも見せてほしいとかそんな風にも思う。


◆『絵文字の国のジーン』ユナイテッドシネマ豊洲4

▲見覚えのある鳥。

五つ星評価で【★★?????】
おで、ガラケーだからスマホの世界を前提にされてもよく分からない、と言うヤッカミは横に置いといて、日本だったらこれらの絵文字や顔文字はスタンプに置き変わっているだろうから、4,5年遅いように感じる。絵文字一つで恋が成就したり、しなかったりってのは本当かよ、そんな幼い精神状態(&CG肉体)で高校生かよ(中学生ならギリ許せる)って唾吐きたい。たった一つの絵文字で恋が成就するというのは考えてみれば呪いドーンみたいで怖い気がする。まあ、もともとモテの素養があっての話だろうが。畜生、美男美女め。あっ、アメリカンJK可愛かった。ほとんどセリフのないような、フェミニストが怒りそうな、女という性別であるだけの役と言っちゃえば役なんだけど。この姉ちゃんは日本人受けする顔立ちだから脱いでほしいのだけど、JKなのに幼い顔だちだからキッズ・ポルノみたいになって摘発されてしまうなあ。とりあえずドラえもんのしずかちゃんを見習って必然性がなくても風呂に入ってほしい。風呂に入りながら学校に来てもいいよ。

なんつか、スマホの世界はいいけど、世界観が今一つよく分からない。
絵文字を選ぶ事だけに特化した絵文字タウンみたいなのがあって、その外にはアプリの世界(書き割りみたいに薄い)があって、その周辺にクラウドが広がる、なのかな。アプリの世界で何が出来て、クラウドの世界で何が出来て、今、主人公達はどこにいるのかなどがはなはだ分かりづらい。

決められた事を決められたように出来ない主人公のジーンが最終的にはそれでいいと肯定される物語なのだけど、人間的な側面はそれを否定しないんだけど、仕事でそれを許してはダメだろう。例えば、色盲で色が判断できない人が信号機の色を設定するような仕事を自分の気持ちに合わせてやったらダメでしょ。

スマイラー姉さんはジョーカーみたいなので、ある意味いい悪役なのだが、役に徹底しすぎててうるさい、ウザい。それはここ最近のジョーカーにしてもそうかもしれないが。必要な時だけ絶妙にウザいというのが大事なんだな。

個人的には「一度も使われなかった絵文字の溜まり場」が凄く好き。
あそこだけで90分やってもらいたいぐらい。
負け犬からはゴツイ優しさが漂ってきていいぜ。


◆『ドラえもん のび太の宝島』109シネマズ木場5

▲ハァハァ (*´Д`) ハァハァ

五つ星評価で【★★★大人の鑑賞に耐えるが子供の鑑賞には耐えるのかが多少疑問】
のび太らドラえもんグループが帆船に乗って次元海賊と戦う。
そこ解決しなくては筋が破綻するだろうという部分が何カ所かあるが、普通に楽しめる。

ただ予告込みで2時間の長さは長くなかろうか。ちゃんと緩急ついてるので大人の自分は楽しめた。ただ、集中力の持続が難しい子供にはちょっと長くないだろうか(メインターゲットが子供なのに)。元々ドラえもんなどの子供番組は子供の集中力の持続時間に合わせて短めに作られている。長編を1本、短編を1、2本というカップリングも子供を飽きさせない為である。そういう経緯を若いプロデューサー自らが脚本を書く事によって軽視してしまったのではないか。子供たちがちゃんとアニメに注力できたかどうかは私自身がレイトショーという子供がいない状態で観たので確認できなかったのだけど。

よく分からない点
・宇宙船宝島は何故のび太たちの時代に現われたのか? 隆起する島に宝があったのか、それとも、隆起する島その物が宇宙船宝島なのか?
・宇宙船宝島で集めた財宝は何に使われるのか ?何の為に集められたのか?
・ノアの箱舟と言いながら内部に閉じた生態系があるようにも見えないのは何故か? エネルギーだけあれば宇宙で生活できるという物でもないだろう。
・シルバー船長は未来の破壊された地球を見たという。タイム・パトロールがいるドラえもんの世界で地球が滅亡する未来についての知識が何もないのは不自然。シルバー船長は宇宙への航海は断念したが、それではシルバー船長が憂う未来は変わらないが、それはそれでいいのか? 最終的に彼等がどこに行ったのかも不明。

シルバー船長は大泉洋。アニメ吹替えは何回かやってるから違和感はない。誰だか分からんがボソボソ喋るなあみたいにはちょっと思った。
シルバー船長の妻フィオナ役は長澤まさみ。彼女はちょっと大根。

PS ツイッターで「ドラえもん版ラピュタ」って呟いた。
PS2 『君はボクを好きになる』で斉藤由貴はドラえもんに
 似てるって指摘を受けるんだよね、確か。
 似てなくもないのがおもろい。
PS3 星野源のエンディング曲が嫌い。
 何だよ、そのやっつけ感。



【銭】
『文豪ストレイドッグス』:ユナイテッドシネマズ、メンバーポイント2ポイント使用して1000円鑑賞。
『絵文字の国のジーン』:ユナイテッドシネマズ独自配給によるメンバーポ割引により1000円。
『ドラえもん のび太の宝島』:109シネマズレイトショー割引1100円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)@ぴあ映画生活
絵文字の国のジーン@ぴあ映画生活
映画ドラえもん のび太の宝島@ぴあ映画生活

『天城越え』神保町シアター

企画「赤川次郎と現代ミステリーの世界」の1プログラム。1983年初見。

五つ星評価で【★★★渡瀬恒彦と田中裕子が突出】
天城越え山中で起こった殺人事件、
現場に居合わせた人間は三人。一人は被害者。一人は容疑者。
この推理作品のフォーマットを成立させる為には
外から四人目がやってくるか、居合わせた中で役のない者が
容疑者になるしかない。

という訳で文芸調ではあるがあまりミステリーらしくはない。
解き明かさなければならない謎が希薄であった。

田中裕子が大変、田中裕子していて、あーもう
この田中裕子にハグされたい。
「女」の原型みたいなものが、この映画の田中裕子にはある。
柔らかく温かく丸みを帯びていて、いい香りがしそう。
それでいて強い。意思が強い。
美しいというタイプではないのだが目が離せない。
今、リメイクするなら蒼井優じゃないだろうか。
ちなみに田中裕子が失禁するシーンは装置とか使っていず、
自前なのだそうです。リメイクがあるなら、
新しく選ばれた女優さんも是非、自前でお願いします。

事件を追う刑事に渡瀬恒彦。
バシバシ暴力を振るって事件を解決していく。
韓国映画のダメ警察みたいだ。

平幹二朗の母親役が吉行和子というミラクル・キャスティング。
まだ若い吉行和子が綺麗です。
誰だか分からんかったなあ。


【銭】
神保町一般1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
天城越え@ぴあ映画生活

山崎製パン「九三式酸素エクレア」

艦これ、コラボの雛祭り商品。
でかいエクレアで半額だったので買った。
びびったのはエクレアの表面に赤い粉が吹きかけてあった事。
「一味唐辛子」?

いやいや、「苺粉末」でした。
あまり、苺の味はしなかったな。

ちょっと決戦の地の大地のエクレアに血が散っているようだった。
アバンギャルドな菓子よのう。

あと、女の子が棒状の物を抱えたり咥えたりと言う
イラストは、、、、、、、、、、弁士中止!

エクレア
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