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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『新感染半島』『私をくいとめて』『銀魂THE FINAL』『むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷』『ズーム/見えない参加者』

割と近々に鑑賞した5本をまとめてライトに。

◆『新感染半島 ファイナル・ステージ』ユナイテッドシネマ豊洲1
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★★マッドマックス的なゾンビ・ムービー】
ドカン、ズダン、ズダダダダダダ的な一本。
まあ、まず、シリーズとしては前作の方が人気があるのは分かる。
前作は普通のゾンビ映画を越えるゾンビ映画だったが、
今作はそのゾンビが添え物になっている。
今回はカー・アクションが一番の見せ場であり、
ゾンビはその障害物にすぎない。話の設定さえ合えば
マンモスだろうが、恐竜だろうが、マツコ・デラックスの
大群だろうが、何でもいいのだ。そこが面白い所でもあり、
前作のゾンビのユニークさを好んだ者からすれば歯痒い所でもある。
ぶっちゃけ『新感染』『地獄のデス・ロード』である。
行って帰る物語でもあるし
(但し、楽園は半島の外にあるし、そこはそこで生きづらい)。
ああ、でも、ドカン、ズダン、ズダダダダダダなんである。
そんな映画は嫌いになれない。
あと、ロリ的にうずく映画(未就学児ではなく、
生理始まったばかりくらいな方にウズウズする/
あえて無視されたのだろうが、あんな世界で4年間、
野郎どもはそこそこ近くにいるというのに
誰一人女を抱けてないし、その女を捕まえようとしないのは、
不自然。そんなに男同士がいいのか。BL花盛りかよ。
腐女子を叩き込んでヒドイ目に会わせてやりたくなる)。
そんな話です(違うだろ)。


◆『私をくいとめて』テアトル新宿
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★積極的な肯定を拒めと俺の中の誰かが言う】
ドカン、ズダン、ズダダダダダダではない映画。そら、そうだ。
世の中「ドカン、ズダン、ズダダダダダダ」な映画の方が少ないのだ。
頭の中に「脳内相談役」が爆誕した「のん」が、
林遣都にハラホロヒレハレになった挙句、
「今更、恋なんて出来てたまりますかバカヤロー」みたいに
異常なドーパミング状態になり、破滅寸前、
敵のATフィールドをこじ開けながら、収まるところに収まって、
マ○コがチ○コを収める濡れ場までは描写しない映画。
的確じゃないか、俺(イヤな的確だ)。

「のん」が精神異常者手前の熱演。まあ、あれ、同じ監督の『勝手にふるえてろ』の松岡茉優みたいなもんだ。同監督の『美人が婚活してみたら』『甘いお酒でうがい』も、同じようにジタバタする女の映画であるが、二つとも主人公がカワイコちゃんではなく、美人系である。これは私が野郎だから思うのかもしれないが、美人がジタバタしてもがく様は割と見ていて苦しげ。カワイコちゃんがジタバタしてもがく様はつまずくポメラニアンみたいに更なる可愛さを感じてしまう。できれば大九監督にはこっちのタイプの女優さんを使ってほしい(単に向くと思う)。ただ、大九監督ドラマとしては正しく見れるのだが、極めてテレビ的と言おうか、何か映画っぽくないのが気になってる。今時、ロングで引く映画撮りばっかりで撮る監督の方が少ないかもしれないが、映像的にも映画っぽくなく、エピソードの単位が細かく羅列するので、強く物語の中に引きこまれるのが抑えられてしまう。面白い物を見せられているのは確かなのだが、没入感が低いのかもしれない。

脳内相談役のあの人(映画内に姿も出てくる)、なかなか味があって、そして、とても紳士を思わせるいい声だと思う。なので、姿が出てきた時に「うわ」とか思ってしまう。意地悪いなあ(撮る方も見る方も)。あ、あれ、声と見掛けでWキャストらしい。なんつか、贅沢なと言うより、やはり、意地の悪さを感じてしまう。

あと、片桐はいりが飛び道具的な役割ではなく、いい味わいだった(飛び道具的な使われ方も勿論好きなのだけど)。


◆『銀魂THE FINAL』ユナイテッドシネマ豊洲10
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★ちょっと長い】
みっちり詰まってる。詰まりすぎじゃないだろうか。ただ流れの方向が予見できるにしてはアクションは長い。アクションは割とルーチンっつーか、繰り返しが多いから飽きてしまうのかもしれない。しかし延々と突っ込みがあきらめないのは相変わらず凄い。あきらめたらゲーム終了ですみたいな。主題歌はスパイエアだが、挿入歌のドーズの方がバリバリかっけー。スパイエアの方がメロディーがキャッチーなのだが、キャッチーであるよりも、鈍く凄みが効いてる方が『銀魂』には向く。まあ、宣伝する会社からしたら、キャッチーな方がありがたいだろうが。
途中で疲れてしまって、心が無になった状態があり(決して寝ていた訳ではない)、存分に楽しめなかったのでもう一回見たい。っつーか、オマケが欲しい。もう、あの、『鬼滅の刃』色紙は終わったらしいが、コンプしたくなるいい出来だった。コンプの代わりに次は、あのイラストを全部集めたポスターと言う事なので、それはそれで欲しい。ちなみに色紙は甘露寺蜜璃、きゅん。
ちなみにこれは、ドカン、ズダン、すってんころりんみたいな映画。

◆『むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷』神保町シアター
五つ星評価で【★★死んだように楽しめなかった。いつかリベンジしたい】
特集「没後40年 嵐寛寿郎」の1プログラム。
1955年、白黒、85分、初見。山本嘉次郎監督。
アラカン、エノケン、キンゴロウ、ZZZ。失敬失敬。


◆『ズーム/見えない参加者』109シネマズ木場5
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★そんな大層なもんじゃないっしょ】
やりたい放題だな。これはやりたい放題をやらずに、実はこういう恐ろしい事が起こっていたのです、というカマシ方か、ともかくやれるだけやっちまえ、いえー、みたいなカマシ方しかないのじゃないか。なら、やりたい放題でいいのだと思う。ただ、心に何も残らない。今回、思った事は「うわ、眼鏡女子、一番ブス」くらい。日本人が演じてた分、感情が詳細に伝わってきたからか、同じズーム(会議ソフト)を使ったホラーとしては『真・鮫島事件』の方が推せる。外人の叫び声は声量がでかくて、皆が一度に悲鳴を上げているとうるさい。詫び寂び無双(何じゃそりゃ)。
代金が1000円である事に関してツイッターでけっこう流れてきて、それで見に行った。映画自体はともかく、60分の長さで一本サクっと見れて1000円だとかの枠はいいなと思う。

発券器でチケットを買った時には10人くらい観客がいたのに、場内に入った時も、見ている最中も、場内から出る時もずっとボッチだった。見えない観客でもいたのか。劇場から引きずり出されなくて良かった。


【銭】
『新感染半島 ファイナル・ステージ』:劇場モギリで貰ったユナイテッドシネマ期間限定割引券を使用して1200円で鑑賞。
『私をくいとめて』:テアトル会員券+曜日割引で1100円。
『銀魂THE FINAL』:劇場モギリで貰ったユナイテッドシネマ期間限定割引券を使用して1200円で鑑賞。
『むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷』:神保町シアター通常料金一般1300円。
『ズーム/見えない参加者』:番組特別価格1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
新感染半島 ファイナル・ステージ@ぴあ映画生活
私をくいとめて@ぴあ映画生活
銀魂 THE FINAL@ぴあ映画生活
むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷@ぴあ映画生活
ズーム/見えない参加者@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
新感染半島 ファイナル・ステージ@ノラネコの呑んで観るシネマ
新感染半島 ファイナル・ステージ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
新感染半島 ファイナル・ステージ@yukarinの映画鑑賞日記α
私をくいとめて@ここなつ映画レビュー
私をくいとめて@ノラネコの呑んで観るシネマ
▼関連記事。
あとから。
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『劇場版ポケットモンスター ココ』『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』ユナイテッドシネマ豊洲2,8

同日鑑賞2本をまとめてライトに。

◆『劇場版ポケットモンスター ココ』ユナイテッドシネマ豊洲2
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★★ターザンをポケモン世界に翻訳】
ジャングルでポケモンに拾われて育った子供、ココ、彼はジャングルでスクスク育ってそれなりに無敵。だが、そのジャングルに侵略者である人間が。実にターザン。ターザン映画ではミッシング・リンクの類人猿だったり、ゴリラだったりする親の役は「ザルード」というウータンとゴリラの中間に毛がボーボーみたいなポケモンが務める。このザルードという種族がアフリカの戦闘部族のように彼等独自のプライドと選民思想を持ちながら、軍隊のような強さで楽園を守っている。ココを育てる為にザルード群から弾き出されたザルード父ちゃんとココの種族を越えた信頼の話が良い。朝ドラでこれでもかと反面教師のクズ親を演じているトータス松本が歌う「父ちゃんの歌」も良い。ココが素直で可愛い(上白石萌歌ちゃんの声も熱演)。このまま、実は第二次成長期がまだで、胸が膨らんできて、サトシが「服、着ろよお」みたいなブラのないラブコメ展開に進んでほしい。上白石萌歌ちゃんがトップレスで演じてほしい。(*´Д`)ハァハァ 父ちゃんザルードの中村勘九郎も熱が入った演技でよかった。他の二人、山寺宏一と中川翔子はもう普通にプロだから上手いも下手もない(上手いけど)。ロケット団、何をやりたいのかがよく分からない。何か便利に脚本家に使われてるなあ。サトシ「ピカチュウ10万ボルトだ!」そればっかだなあ。ザルードが神殿を守る戦闘部族で、ジャングルのポケモンが雑多な難民で、ジャングルを開発しようとする人間がポケモンを野蛮な獣としか見てなかったり(野蛮かどうかはともかく獣ではあるが)、SWの帝国は白人純血主義みたいな考えの流れが裏にあるのかもしれない。
最後にココが取った行動は、ポケモン映画の中での最終回答であるかもしれない。
トータス松本もいいけど、ボンゴボンゴ響くザルードの歌も肉感的で好き。


◆『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』ユナイテッドシネマ豊洲8
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★短編2本】
30分の新作アニメ2本を劇場用映画としてカップリング、1300円という価格なら妥当と思ってしまうくらい、昨今の特別上映は高価になっている。
背景的に「恐ろしい物語」として語ろうとすれば語れるが、「怪異」が「妖怪」である場合は、実はそれほど大きな恐怖を伴わない。「幽霊」や「悪霊」と違い、「慮外の物」ではあるが、明らかな害意を向けてきたり、自分らの意思の為に他の存在をとことん無視するような排外性が少ないからだ。「妖怪」は「人間目線」で捕えた「自然界の挙動」である事が多い。例えば自然界の雪害に人格を与えたのが「雪女」である。そこには人に見立てた「人格」や「意識」がある。そういう物とは折衝が可能だ。だから、彼等に付随する恐怖感は薄い。ただ「人間」と「妖怪」では、世界に対する向きあい方や考え方が違うので、相手を知らないが故に、噛みあわない事もある。主人公の夏目は「怪異」である相手に対して、それがどういう存在で何を求めているかをゆっくり噛み砕こうとする優しさと真摯さを持つ。決して「人間が至高である」との考えに偏らない。それがこの物語を優しくしているし、大人な味付けにしている。このマンガのオリジナルは少女マンガであるが、さもありなん。「他者」とどう共存するかという思想が女性的な考え方なのである(いいとか悪いとかではなく)。逆に少年マンガだったら、「他者」をどう従えるか、になる。これは男性的な考え方である(単純に鬼太郎なのだ)。
単に同じ日に見ただけだが、『ポケットモンスター ココ』の異種部族の争いについても、それぞれの部族の立場で考える事で平和が成立する。この話の終わらせ方は実に少女マンガ的な結論に到達している。但し、その役目を担うのはポケモンに育てられた人間という特殊な存在である。彼を「勇者」ととらえれば、彼の開拓する全ての者が彼に従わされる者とも言える。この構造は少女マンガ的でもあり、少年マンガ的でもある。この「勇者」と夏目の存在は実はよく似ている。ポケモンに育てられた少年のように、夏目も人間にスポイルされ、怪異に育てられた存在である。狭間の位置にいるので、どちらに対しても公平な目で立場を見る事が出来る。ただ、違うのは彼はその異なる二つの母体を決して一つの物にしようとは考えていない事だ。二つの母体は争うような位置にはないので、わざわざ一つにする必要はないのだが、夏目がミニマムに行っている事は「人」のいる世界で「怪異」が不幸にならずに存在できるあり方の模索だったりするので、進む方向は大きく変わらなく見える。だがまあ、夏目が「勇者」のように、二つの世界を一つに開拓して行くなら、その物語は大川隆法的な物語になってしまうだろう。それは誰も求めていまい。そして、逆に言うならば、ポケモン世界の「勇者」とて、彼が開拓するこれからの道は大川隆法のような荒れ地の開拓になるに違いないのだ。
前置きが超長くなった。
『石起こし』:ミツミの純粋な感じに心がほだされる。しかし、岩鉄がアバウトであっても、岩起こしまでの経緯はちゃんと見ているのではないかという気もする。それは見ていてほしいという願望かもしれないが。
『怪しき来訪者』:怪しい。

【銭】
『劇場版ポケットモンスター ココ』:有料入場ポイント2ポインを使って1000円で鑑賞。
『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』:特別価格1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版ポケットモンスター ココ@ぴあ映画生活
夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者@ぴあ映画生活
▼関連記事。
あとから。

『大コメ騒動』トーホーシネマズ日本橋6

◆『大コメ騒動』トーホーシネマズ日本橋6

▲真ん中三人の演技が凄い。

五つ星評価で【★★★★井上真央が凄い】
映画全体としては主人公のやりきりに呼応した悪漢のギャフンがないのが不満なのだが、ともかく井上真央が素晴らしくて、そういう「あれっ、あそこ足らんかったんじゃないの?」な部分は見た直後、思い浮かばなかった。井上真央はちんまくて、黒くて、目がギョロギョロして、黒蟻のようだ。ちょっと大丈夫だろうか?ぐらいな感じに挙動不審で、つまり、余裕がなく、いきなりバタンと倒れそうに見える。日焼けで肌が黒いのは浜に出てる女達は皆、同じなのだが、井上真央の黒さには何だろう、隙がない感じがする。その井上真央は極貧の身の上ながら、文字が読めて学問が好きだ。周りの女達はみな文盲で、井上真央の事を「変わり者」扱いしている。どちらかと言うと文字が読める事で彼女は逆に差別をされているのだ。この構造がたまらない。新聞などの正しい情報を彼女が周りの女達に警告として伝えると、彼女がそれを呼び寄せたものであるかのように非難をされる。だからと言って、それらの情報が必要とされない訳でもなく、せっつかれて話をしては非難を受けている。全体貧乏な集落の中で、彼女がスケープゴートとして機能していて、それをくつがえそうものなら村八分に会うのも目に見えている。

村の女の生き字引みたいな、と言うより生きすぎて妖怪になったような役を室井滋が演じる。室井滋すげーのー。
井上真央の姑役に夏木マリ。ちょっと夏木マリの印象でなかったので驚いた。

男の役者はいろいろ出てるけど、何かちっこい役ばかりが当てられている。
その中でも幼女に執拗に絡んで手を握ってニヤニヤする石橋蓮司の気持ち悪さは出色。もう、すっかり名優なんだから、今から傷跡とか残さなくてもいいでしょ。ただ、石橋蓮司だから演技で済むけど、他の役者がやったら「あの人本当にロリじゃないの?」とか言われそうだから石橋蓮司でよかったのかもしれない。

タイトルロゴの「大」に「だい」とフリガナ振ったのは「オオコメ」だと「オオメコ」っぽくて、それはちょっと不味いかもって気遣いじゃないだろうか。でもまあ、映画の内容としては、かなり「オオメコ騒動」な内容でありました(言っておくが濡れ場は一切ないぞ)。


【銭】
トーホーシネマズデーで1200円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
大コメ騒動@ぴあ映画生活

『恋は続くよどこまでも』TBS

年末総集編で11時間連続放映してたのを録画しておいて一気見。
厳しい。キツい。でも、面白い。可愛い。真面目なようで、割とテキトー。

中学の修学旅行か何かで上京していた上白石萌音が偶然、道端で急病人と遭遇、その場を颯爽と処理した外科医・佐藤健に一目惚れする。5年後、彼女は看護研修生として佐藤健の病院に佐藤健目当てで赴任、赴任当日に告白をして振られる。佐藤健は数ある恋愛物件を薙ぎ倒してきた「魔王」という仇名を持つので、上白石萌音は自動的に「勇者」の仇名を拝命する。
「勇者ちゃん」と呼ばれる上白石萌音が、かーいーの、何のって、かーいー。たまに「勇者」の衣装をシレっと着てるのもよい演出。感情的で、正義漢が強くて、ドジで、一生懸命で、善意の塊って鉄板である。対する佐藤健も不愛想なのに職務に忠実、その中に隠れ潜む優しさ、そして病院ならではの恋人かつ同僚の美女との死別ロマンス。恥ずかしくもなく、鉄板を詰め込んでくる。
11時間11回の中で上白石萌音が成長し、佐藤健がダメダメな勇者にメロメロになるまでを描く。
しかし、わざわざ一回分の物量で佐藤健が上白石萌音に「手出しをして貰えない」なんてSEX待ちエピソードを持ってくるとは思わなかった。なら、それに応えて、ちゃんとSEXも実況してほしい。
毎熊克哉がイケメンラインで、いい医師を演じてるのが不思議。基本クズという視点でしか見た事がなかった。
ゲストキャラ柄本明。久し振りに孫がいない役(的な印象)。でも、爺なので死期は近い。そこは変わらない。いや、違う。あまりに柄本明なキャラクターだったが、あれはモロ師岡だ。

話のメリハリを付けるため、上白石萌音の目の前に急遽、急病人が!って展開は一生に1、2回だろう。それが①出会い②大阪③交通事故④モロ師岡⑤結婚セレモニーハプニング、こんなだったか。そりゃあ都合良すぎだろう。人がバタバタ死んでくコナンくんにかなり近い。

オフィシヤル髭ダンディズム 薄い。薄い曲じゃ。まあ、それでいいんじゃないかと。

CMが驚くほど多かった。そして、同じCMが多かった。

『ホワイト・ストーム』新文芸座

◆『ホワイト・ストーム』新文芸坐

▲アンディ・ラウ(左)とルイス・クー(右)。キスの近さ。

五つ星評価で【★★★★★破壊の気持ち良さよ】
アンディ・ラウ、プロデュースによるアンディ・ラウ映画。相変わらずトカゲみたいな顔してるくせにかっこ良くてステキ。丸ごとの善人ではないのだが、アンディ・ラウ演じる主人公の行動はその道しか選べなかったという説得力をいつも観客と共有する。観客を味方に付けるのが他のどの香港スターよりも上手い気がする。
今回はこの逆目の運命を背負わされる悪役にルイス・クー。中々の悪人ぶりである。「ニタニタ」という、とてもイヤらしく信用のおけない笑いを浮かべる。怒ると雲散霧消してしまう軽い笑顔である。

アンディ・ラウが結婚する堅気の株ブローカーっぽい女弁護士が、ちょっと広瀬アリスっぽい。広瀬アリスっぽいという事はあまり、頭がよく見えないという事も含む。いや、失礼。

チラシにある「ラスト15分、映画史を塗り替える大激突!」という惹句は決して大袈裟ではない。いやあ、凄かった。ビックリした。まだまだ、アクションのアイデアってあるのだなと、その唖然に「ポカーン」と口を開けた。こんなのを撮るのだから、アンディ・ラウはやはり信用できる。とは言うものの、流石にファースト・ランの「のむコレ」までは手を出せない。



【銭】
特別興行+新文芸坐会員価格で@1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ホワイト・ストーム@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ホワイト・ストーム@ここなつ映画レビュー

『オペラ・ハット』シネマヴェーラ渋谷

特集「ソフィスケイテッド・コメディへの招待」の1プログラム。

◆『オペラハット』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★キャプラ凄い】
1936年、白黒、116分、初見。フランク・キャプラ監督。
もう映画はすんげ面白い。凄いわ、フランク・キャプラ。
にしても何で『オペラ・ハット』なんて邦題にしちゃったのかは不明。だって、原題の直訳は『ディーズ氏が街にやって来た』だもの。映画内で「オペラ」は話題の一つとして出てくるが(主人公ディーズ氏がオペラ興行組合の理事長になる)、ハット(帽子)なんて、主人公が日常的に着用してるだけである。単にこの1年前にヒットした『トップ・ハット』にあやかってるだけなんだろうか。

田舎の兄ちゃんが世界的な大富豪の遺産争いに巻き込まれるコメディーなのだが、主人公に与えられる「いくら何でもここからは逆転できないだろう」って負荷がエゲツナイ(っつか、あそこから逆転できるのが神技)。


【銭】
一般入場料金1200円-会員割引400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
オペラ・ハット@ぴあ映画生活

御年賀2021

2021牛




今年の年賀状です。
とりあえずネットの画像の海から一番めでたくなさそうな牛のカットを選びました。

『恋するけだもの』UPLINK渋谷1

◆『恋するけだもの』UPLINK渋谷1

▲ケダモノ。

五つ星評価で【★★★凄いけどちょっと雑】
同じ監督、製作で作った18分の短編『恋のクレイジーロード』を長編にリブートした映画。もともと18分だったのを85分に引き伸ばしたので、ちょっと余計な贅肉が付いてる感じはある。でもまあ、伸びてよくなった分もあり、そこは肯定しきれない、否定しきれない、というグレーゾーンみたいな形で仕上がった。
ケダモノとして覚醒する田中俊介の演技がともかく凄い(勿論演出あっての事なのだろうが)。マジに演技スペックが変わっただけで、同じ人間に見えないと言うのは凄すぎる。
W主役を張ってる宇野祥平はラストに向かって倍々ペースで良くなる。と言うより導入部がモタついている。割と本人や演出の中では前回を踏襲しているから、異常に見えても初めてじゃないからいいやと気にしていないように見える。でも、傍目に見ていても汚い姿で女装に見えない。前作はそれなりに容姿の問題は別にして、一見、女性に見えるかも、という観客を迷わせる部分があった。それはおそらく初登場から一つ一つ異常性が開花する構成だったからだろう。今回は「いきなり化け物」なので、その化け物が自らを「少女」と名乗る異常性が逆に埋没してしまった。キチガイだから変な事を言ってもしょうがないだろうと言う論理。でも、それではどんな演技をしても「キチガイ」という設定に呑みこまれてしまい、オンリーワンなキャラが立たない。あー、でも、シャベルを手にしてからは気持ちいい。あの地と接してカチカチ出る火花がいー。
二匹の化け物に対峙する三人のチンピラも、どう見ても噛ませ犬なのだが、銃を持たせた事により、化け物どものグレードが上がって見えたのはよかった。
ちなみに、2020年に見た最後の映画。


【銭】
UPLINK水曜1200円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
恋するけだもの@ぴあ映画生活
▼関連記事。
恋のクレイジーロード(オリジン)@死屍累々映画日記・第二章
・恋するけだもの(リブート)@死屍累々映画日記・第二章

お年玉の記録2021

今年の記録(2021年)。

姪1:就職2年目→就職3年目    0円
姪2:就職3年目→就職4年目    0円
姪3:中学1年生→中学2年生 5000円
姪4:少学3年生→少学4年生 5000円
 
ラインとしては
金の価値観が分からない乳児は0円
保育園とか幼稚園とかに行く前は1000円
小学校入学前が2000円
小学生が3000円
小学校高学年~中学生5000円
高校生および浪人生が8000円
大学生10000円
就業0円

※コロナ接触が何かと問題になっているので、今回は郵送で送っている。

『襤褸と宝石』シネマヴェーラ渋谷

特集「ソフィスケイテッド・コメディへの招待」の1プログラム。

◆『襤褸と宝石』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★ラストが意外で嫌い】
1936年、白黒、95分、初見。グレゴリー・ラ・カーヴァ監督。
そもそも「襤褸(らんる)」の意味が分からないよ。ランララルンルン。ボロ布の意味だよ。
『ボロ布と宝石』なら意味は通じる。オシャレじゃないけど。
セレブのお嬢様の気紛れで、執事として働く事になったゴドフリーは常識外れの家族の中で極めて常識的に振る舞う、、、、、有能な乞食と頓珍漢な金持ち家族の格差コメディー。意地悪な姉に、仮病で対抗する妹、知性の無い母に、ただ食にありつく事しか考えてない寄生虫の芸術家、彼等を統制できない父親と対峙しながらゴドフリーは徐々に自分の居場所や、自分の進むべき道を確立して行く。

なんだけど、ラストはコメディーだからか、コメディーの域を越えてか、主人公の意図しない状況になって、ちょっと怖いし、主人公には同情を禁じ得ない。ラスト正しいがゆえに主人公はバカの勢いに呑み込まれる。それはとてもリアルだ。

あれはあの終わりじゃないと個人的には思う。


【銭】
一般入場料金1200円-会員割引400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
襤褸と宝石@ぴあ映画生活

日本インターネット映画大賞・2019年分の投票記事になる筈だった奴

日本インターネット映画大賞はなくなったものの、いつもの癖で選ぶだけ選んで公開しなかった奴(なので11カ月くらいズレてる)。もっとも遅い2019年映画のベスト記事。

日本映画

【作品賞】(3本以上10本まで)順位(点数記入なし)、作品数(順位を削除し点数記入なし)、自由採点(点数記入)から選ぶ
1位  「蜜蜂と遠雷           」    点
2位  「主戦場              」    点
3位  「宮本から君へ          」    点
4位  「High & Low the WORST    」    点
5位  「PRINCE OF REGEND      」    点
6位  「賭ケグルイ            」    点
7位  「七つの会議           」    点
8位  「L ♡ DK            」    点
9位  「ヒロアカ ヒーロズ・ライジング」    点
10位 「洗骨                 」    点
【コメント】
 選出理由は1位ピアノの音色とビジュアルと登場人物の心情と、何度見ても飽きが来ない。2位おもろい。右翼も左翼もけっこう両方汚くて、映画が下すジャッジが凄く納得できる。3位ビバ昭和!4位・5位食わず嫌いはいかん。はっきりいってあれだけの数のキャラをほぼほぼ混乱させる事なく交通整理した脚本や演出の手腕は認められるべき。6位あかんところも含みつつの、どんどん狂っていくラストのギャンブルバトルは超燃え。7位やっぱ売れてる物はおもろいんだよなあ。8位きゅんきゅんする。上白石萌音ちゃん大好き。9位話の展開の仕方が上手い。あんなん『鬼滅』同様ボロ泣きだろ。10位地味にいろいろよく出来てて笑い所も多い。

【監督賞】          
【主演男優賞】
【主演女優賞】
【助演男優賞】
【助演女優賞】
【ニューフェイスブレイク賞】
【音楽賞】
   [今回全て省略]
【コメント】


外国映画

【作品賞】(3本以上10本まで)順位(点数記入なし)、作品数(順位を削除し点数記入なし)、自由採点(点数記入)から選ぶ
1位  「EXIT               」    点
2位  「工作               」    点
3位  「神と共に 第一部    」    点
4位  「イップ・マン外伝 マスターZ 」    点
5位  「ジョーカー            」    点
6位  「ハンターキラー   」    点
7位  「ハロウィン           」    点
8位  「アベンジャーズ E.G.    」    点
9位  「西遊記 女人国の戦い     」    点
10位 「クリード 炎の宿敵        」    点
【コメント】
 選出理由はなんとなく、以上。


【外国映画 ベストインパクト賞】
   [今回省略]
【コメント】

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【ふじき78が選ぶ○×賞】
   [今回省略]
【コメント】  

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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付記
2019年は1月1日にキネカ大森3で『四月の永い夢』『パンとバスと二度目の初恋』が映画初め。
12月30日にトーホーシネマズ新宿12で『シティーハンター』で映画収め。
509本463興行。

『按摩と女』神保町シアター

特集「松竹映画100周年 監督至上主義の映画史」の1プログラム。

◆『按摩と女』神保町シアター
五つ星評価で【★★★のんびりテンポ、純愛】
1938年、白黒、67分、初見。清水宏監督。
肩凝り体質だが、按摩で「痛気持ち良く楽になる」という感覚を持ち合わせていないので、温泉宿に按摩が鈴なりみたいな光景が大層珍しい。交通機関が馬車だったりで、緑も残り(白黒だけど)、観光映画としていいかもしれない。
目が見えない故に見えすぎる男と、事情を隠している為に按摩に誤解される美女と。高峰三枝子の美女っぷりが凄い。
按摩のボディー・アクションがなかなか尊い。


【銭】
神保町シアター水曜割引均一料金1000円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
按摩と女@ぴあ映画生活

『クローゼット』シネマート新宿1

◆『クローゼット』シネマート新宿1

▲お父さん=「苦労Z」。

五つ星評価で【★★ショック映像は上手いが選択肢が少ないのではないか】
怪異に連れ去られてしまった娘を取り戻したい父親。
父親には、事故で母親を失った後、子供との生活を成立させる為に、仕事に没頭しなければならない事情があった。だから、彼は娘を奪い去った娘と同類の怪異に、親の愛を証明しなければならない。もう、これは結末が二つしかなく、親はやはりロクデナシで、無間地獄のような体裁で終わるパターンと、やはり親の愛は何よりも強かったで終わるパターンと、で、ある。ただ、これは親の愛が数値化できないので、どっちで終わっても違和感はない。そういう構造としか言いようがない。
この構造にイケメン・エクソシストが介入してくるが、話の本筋は決して変わらない。

なので、いろいろ映像やビジュアルを駆使して「愛」を描こうとしていた。
それに反作用で働く霊的ショック画像。これがなかなか上手く出来ていた。
怖い怖い。ラストに選択肢の余裕がないのだから、中盤、怖ければOK。

あと、子役の子が頑張っちょる。


【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
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クローゼット@ぴあ映画生活

『フード・ラック!食運』丸の内ピカデリー1

◆『フード・ラック!食運』丸の内ピカデリー1

▲溢れんばかりの華のなさを誇る主人公(右)。

五つ星評価で【★★★思ったよりちゃんと出来ているし、面白いし、肉に対する愛も溢れてる】
芸能界随一の焼肉通で知られる寺門ジモンの初監督作。
ちょっと特殊に不思議な空気が流れる感じもあるが、ちゃんと観客の方を向いて、主張したいことをはっきり主張している、気持ちのいい一本。肉を焼いてる時、BGMに和太鼓が響き、食べ物が眼前で出来上がっていく高揚感を炊き付けられる。

主演のEXILE NAOTO 究極に華がない。その華のなさが「肉を食う男」の実直さに繋がっていて良い。器用ではないが、肉に関してのみは「美味い肉を食う」を貫き通してきた男である事が伝わって来る。
横で食う土屋太鳳。もう本当、食うだけの役なのだけど、美味そうに食って可愛い。この映画では「すげえ際立った演技」は見れないのだけど、親戚の姪っ子みたいにただただ可愛く撮られている。そして大人の女性だからちょっとだけエロい。

肉屋のオヤジである寺脇康文の実直なやり手感。
朝鮮肉屋の白竜の店の奥にいそう感。
やはり店の奥にいそうな大和田伸也の肉にまみれてるようなギラギラ感。

若い時はカツ丼ばっか食ってそうに見えた竜雷太が、年輪を重ねて和食を作る料理人に見えるほどの上品さに辿り着くとは。

そして、どこにでも出てくる大泉洋(笑)。

基本、困った奴はいても悪人は出てこない。だから、最後に一発敵を負かすようなカタルシスがあったら映画としては面白かったのに。ただ、逆にジモン的には相手がどんなに人でなしでも、食事を食う席ではノーサイトみたいな思想があるのかもしれない。この映画はもちっと見られてもいい映画だと思うぞ


【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
フード・ラック!食運@ぴあ映画生活

『ワンダーウーマン 1984』ユナイテッドシネマ豊洲9

◆『ワンダーウーマン 1984』ユナイテッドシネマ豊洲9

▲あの「傘」の映画の「傘」に似てる。

五つ星評価で【★★★いやあちゃんとしてるけど長くね?】
面白いです。
でも、この単純な話に割いてる時間は長い。長くて持たせちゃうのが凄いのだけど。

二段変身までするワンダーウーマンの敵がスーツのサラリーマンという対比が面白い。しかも、この男、周りに守らせるだけで、プロテクターや武器などを一切持たない。口八丁手八丁、べしゃりだけの男である。こーゆーヴィランが成り立つところが、マーヴェルよりDCの方が脱筋肉的と言えるかもしれない。世界が壊滅的に壊れていく様は見ていて面白いのだが、このマックスという男が何を求めて力にどう働きがけをしているかは多少、分かりづらかったと思う。
オリジナルの石の力。触って願いを望む者の願いを適える。それと引き換えに持ち主から大事な物を奪う。
マックスの願い=自らが石と同化したい。石と同化した彼は、彼の顧客の願いを適える。それと引き換えに石がしていたように、持ち主から大事な物を奪う。
マックスの最初の願い発動時にマックスから何が奪われたかは不明。
これを繰り返してわらしべ長者のように偉くなるというアイデアなのだろうが、普通に最初から長者になるではいけないの? まあ、確かに長者になっても政治力で問題がオジャンにされたりもするから、安定する為には「金」だけじゃダメなのかもしれない。

アクション面白い。カー・チェイスもよいし、ホワイトハウスでの大ハンデ戦もよい。

しかし、クーリングオフが効くなんて、よく出来た魔道具である。

「WW84」だから1984年、おっ、まだWin95出てないか。
すげえ単純勘違い。10年違うわ、俺。Win3.1でギリ間に合った液晶カラーなんてまだまだだ。白黒液晶すらまだの筈。ブラウン管のカラーTVはあるがコンピューターの端末は二色カラーが基本。だから、戦略システムに専用のモニターがあったのはかなり頑張ってる感じ。

それにしても、このコロナ禍のさなか、ちゃんと劇場公開してくれたんだから、観客ももちっとそれに応えて入ってやってほしい。


【銭】
金曜メンバーズデーで1100円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ワンダーウーマン 1984@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ワンダーウーマン 1984@ノラネコの呑んで観るシネマ
ワンダーウーマン 1984@yukarinの映画鑑賞日記α
ワンダーウーマン 1984@ノルウェー暮らし・イン・原宿
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ワンダーウーマン(一作目)@死屍累々映画日記・第二章
・ワンダーウーマン 1984@死屍累々映画日記・第二章

『羅小黒戦記』『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 』トーホーシネマズ池袋2

同日鑑賞2本をまとめてライトに。

◆『羅小黒戦記』トーホーシネマズ池袋2
183106_1 (2)
▲ポスター。

五つ星評価で【★★★★ヒュン、ダッ、みたいな擬音を伴うアニメートが最高】
字幕版は以前見てる。
今回は吹替え版かつ轟音版。
単純に吹替え版の方が没入度は高い。勿論、前回が初見だったので、物語を噛み砕く事に力を使わされていたのだから、没入度を楽しむような余裕がなかったという方が言い方として妥当かもしれない。轟音はあまり大きな音を出している印象はなかった。アクションの際の「ヒュン」「ダッ」みたいな効果音の切れがよく感じるのは効果が上がってるのかもしれないが、単にプラシーボ効果かもしれない。

フーシーやムゲンが空間を自由自在に移動するアクションの凄さは二度目でも変わらない。
妖精達が人間の被害者を救うために町ごと避難させる際の避難のアイデアも凄い。
シャオヘイとムゲンがあまり仲が良くない頃の「逃げる-捕まえる」の無言の繰り返しが日本国内アニメの繰り返しオチに実に似てて、感性や技術の広がりは作品が伝播させるから止めようがない。

フーシーの実現させたい事は、かってあった楽園の奪回である。それはフーシーの思いそのままである。それと比べてムゲンの行ってる「執行人」という職務は打ち込めば打ち込むほど妖精一般から彼は疎まれてしまう。それでも、彼は自分の正しいと思う事の実現を望む。そういう所が大人なので泣ける。と言うか、もう子供じゃないから、子供がそういう部分で泣けないかどうかは実はよく分からない。


◆『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 』トーホーシネマズ池袋2

▲設定の分からん四人組。

五つ星評価で【★★設定が分からん】
もうバリバリに話が分からない。
設定を説明しようという意思が製作者側に微塵も感じられない。
てめえら、ふざけんじゃねえぞ。こんなんバックボーンもなく
分かる話じゃないだろ。
とりあえず、姉ちゃん共は綺麗だが、本家『Fate』の超エロ設定はなく、その為か、必然性に乏しい入浴カットがあったりした。

『羅小黒戦記』と同じ劇場で見て、どちらも値段据え置きの轟音上映だったのだが、今作の轟音がもっとも明確な輪郭でバシっと観客に届いたのは冒頭の「アニプレックス」って部分。



【銭】
『羅小黒戦記』:トーホーシネマズデーで1200円均一。
『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 』:トーホーシネマズデーで1200円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来@ぴあ映画生活
劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram@ぴあ映画生活
▼関連記事。
あとから。

『新解釈・三國志』ユナイテッドシネマ豊洲8

◆『新解釈・三國志』ユナイテッドシネマ豊洲8

▲橋本環奈(左)。女絡みのスチールがこれ一枚しかなかった。

五つ星評価で【★★おいおいおいおい舐めたらいかんぜよ】
チラシに「2020年、みんながこれを待っていた!」ってコピー。いやいやいやいや、待ってたのはおもしれー奴だよ。福田雄一にはかなり寛容な私でも、これはつまらんだろうと思う。私がオリジナルの「三國志」の話をあまり知らないから「なぞり」や「モジリ」が分からないというのはあるかもしれないが、であるならあるならで、「なぞり」や「モジリ」がないと面白くない、オリジナルの面白さを捨て去った物を作った事になる。
多分、オリジナルである「三國志」の要素はラスボスに近い力を持つ魏の曹操に熱い男劉備と天才軍師孔明など多くの物が集い、又、食えない傑物共が争い集まりながら、80万人対3万人の不利を覆す大勝を手に入れる。そんな泣けて気持ち良くなるような話なのだと思う。
で、今回の「新解釈」のダメな点はまずキャラクターが魅力的でない。
別に「義に熱い劉備」がグチばかり言ってる大泉洋になっても全然かまわないのだけど、大泉洋、哀しい事に二の線での見せ場がない。そして、ラスボス曹操の小栗旬も「小栗旬が喋ってるなあ」としか見えない。おそらく、劉備の熱い所や、曹操の膨大である事は原作で分かってるから、映画の中では特に表現しようとしたりはしてないのだ。だから、「魏軍80万人」は「魏軍80人」にしか見えない。キャラクターに関しては基本、みんなそんな感じなので、登場人物は多いが、この人どんな人と言うのは映画見てもほぼ分からない。佐藤二朗の演じた董卓なんぞはかなりの食わせ物キャラの筈だが、この映画の中では「佐藤二朗みたいな奴だなあ」。そんな事ないだろ。大勢を出してるようで誰もきちんと描かれてない。
だから、映画的には相手側ラスボスの小栗旬と、大泉洋三人組とムロツヨシと賀来賢人ぐらい出てもらえれば充分だった。他は何か一人一人が誰だか分からん。

曹操:恐れられているが、でかいだけで普通の兄ちゃん。
劉備:愚痴っぽい。戦争嫌い。
孔明:先読みができないバカ。
周瑜:純粋バカ。

この辺の後付け個性も別にこれはこれでいいのだが、キャラ同士で繋がった時、連携して面白くならないといかんでしょう。
好きなのは橋本環奈と山本美月。
元の設定ユルいからか、好き勝手やってる感がここはいい方に出た。橋本環奈が超性格悪いのにちっこくて可愛い。山本美月がどこか相手の曹操に監禁されたい素振りみたいなのがまた「女」だなー、みたいな感じ。

それにしても、ドラマとして「80万人対3万人」が覆されたようには全然見えなかった。


【銭】
メンバーズカード有料入場ポイント2ポイントを使って1000円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
新解釈・三國志@ぴあ映画生活
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新解釈・三國志@yukarinの映画鑑賞日記α

『ドラキュラ』ル・シネマ2

◆『ドラキュラ』ル・シネマ2

▲シック。

五つ星評価で【★★コッポラ何してんねん】
1992年、カラー、128分、初見、コッポラ。
名優ばっかり使ってるのに異常にみんな大根芝居に見える珍品。
これは「ドラキュラ」という不死の存在が、愛を再確認する「愛」のドラマ。「愛」のドラマだけど、『ゴッド・ファーザー』『地獄の黙示録』でコッポラ三半規管とか壊れたのか、登場人物がひたすら大声で愛を叫びまくる。「愛よー」「愛だー」「愛なのよー」そんなんで愛のドラマになるかあー。
タイトルロール「ドラキュラ」を演じるのはゲイリー・オールドマン。鬼舞辻無惨様のように出るカット出るカット外観が変わる。これでもかと変わる。そんな人物にメロドラマを演じられても共感ゼロ。ゲイリー様こんなんオファー受けちゃダメよ。
ドラキュラのライバル、ヴァン・ヘルシングに人喰い教授アンソニー・ホプキンス。すげー的確なキャスティングだ。キャスティングの強烈さに「ヴァン・ヘルシング」が負けている。
ドラキュラが惚れる女にウィノナ・ライダー。相変わらず胸は平たいがお美しい。
ドラキュラが惚れる女のフィアンセにキアヌ・リーヴス。キアヌだって美形じゃん。でも、割としょーもない役。
なんかね、ドラキュラとウィノナ以外はみな、しょーもない役なのだ。

NHK教育テレビの英語教科の小劇のような、はっきり映ってるのに、中間色が全て同じグレーであるみたいな、そんな凄く惹かれないトーンの照明&撮影だった。


【銭】
旧作均一料金1300円。
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ドラキュラ〈1992年〉@ぴあ映画生活
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ドラキュラ@或る日の出来事

『とんかつDJアゲ太郎』ユナイテッドシネマ豊洲11『花籠の歌』神保町シアター

◆『とんかつDJアゲ太郎』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲左轢き逃げDJ。中「君の膵臓が食べたい」DJ。

五つ星評価で【★★★悪い映画じゃない】
公開1日前の劇場バイトの会話予測
  「鬼滅の刃、記録的なヒットらしいよ」
  「鬼滅の刃ってジャンプ系だけど、
  とんかつDJアゲ太郎もジャンプ系の
  マンガが原作じゃなかっけ?」
  「100億くらいヒットするといいよねー」
  週末みんな現実を知る事になるのだった。
にしても伊藤健太郎ショックとかありつつ、予想通り入らなかった。

でも、映画自身は普通に可愛らしい映画だった。
ダンスフロアのアゲアゲ音楽を映画館の劇場で体験するのは
とても理に適った体験。ちゃんと音のシャワーを浴びる感がある。

しかし、これにお金を出しちゃうワーナーって変な会社だ
(カルチャー枠=マンガ原作の審査がゆるいのかもしれん)。

北村匠海が調子に乗って失敗するまでは長くてキツい。

山本舞花が普通に只のヒロイン。
喧嘩上等みたいじゃない役は珍しい気がするがそうでもないか?
恋愛枠でないからあまり話題に上らないが妹役の池間夏海も可愛い。

伊勢谷友介も伊藤健太郎も淡々と仕事をこなしてる。
伊勢谷友介はちょっとラリってるような役だったが、
伊藤健太郎はナイスガイの役だったので事件はいかん。
ブラザートムの演技がいい出来なのか
悪い出来なのかはよく分からん。まあ、キャラとしてはよいか。


◆『花籠の歌』神保町シアター
五つ星評価で【★★とんかつの映画じゃない】
特集「松竹映画100周年 監督至上主義の映画史」からの1プログラム。
1937年、白黒、69分、初見、五所平之助監督。
『とんかつDJアゲ太郎』を見た後、どうもこいつは川島雄三の『とんかつ大将』『とんかつ一代』という二大とんかつ映画以来の半世紀ぶりのとんかつ映画らしい、と言うのを聞き及び、もう単にとんかつ屋が舞台と言うだけの無駄な理由でふらっと見に行った。そんな理由を神様が怒ったのか、きちんとつまんなかった。とんかつ屋の看板娘と店の馴染の学生と店の味を掌握する料理人の三角関係を明るくカラっとみたいにしたかったんだろうけど、料理人が中国人(朝鮮人)で、看板娘を好いているのに、その国籍からか恋のレースにエントリーもさせてもらえないのだ。料理人ちょっと出しゃばれよ、と言うのと、周りももう少し目をかけてやれよみたいなので心苦しい。この料理人に割く時間がそんなに多い訳でもない。訳でもないのに、メインの看板娘と大学生の恋は恋愛ムードが凄く「ぼんやり」していて、恋愛映画特有のハッピー感が皆無である。
出番の割と多い大学生の学友で計算高い男が若い頃の笠智衆らしい。知らずに見たので全然どんなだったか覚えていない。もう一度見るような機会があったらヤング笠智衆だけはちゃんと確認したい。
でもまあ単純に言って、舞台がとんかつ屋でなくて、天婦羅屋でも全然成り立つね。

ひょっとしたら無声映画かと思ったら、ちゃんとトーキーだった。もう「トーキー」と言っても逆に伝わらない。「セリフを耳で聞ける映画」とでも言えばいいか。


【銭】
『とんかつDJアゲ太郎』:ユナイテッドの有料鑑賞ポイント2ポイントを使って1000円鑑賞。
『花籠の歌』:神保町シアター一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
とんかつDJアゲ太郎@ぴあ映画生活
花籠の歌@ぴあ映画生活

『魔女がいっぱい』ユナイテッドシネマ豊洲2

◆『魔女がいっぱい』ユナイテッドシネマ豊洲2

▲アン・ハサウェイ、役者やのう。

五つ星評価で【★★★ラストそれなんかい?】
オクタビア・スペンサーがまたド善人。
紹介するのも面倒とばかり、大前提抜きにして、気のいい善人に仕立ててしまうのはキャスティングとしてはつまらないと思う。このオクタビア・スペンサーが主人公の少年の保護者にして、在野の白魔術師であり、なおかつ、ポンコツという位置づけ。このポンコツが巨悪を撃つのが映画のカタルシスな訳だが、面白いのは変身させられた三匹の鼠のうち活躍するのは主人公鼠だけで、彼はオクタビア・スペンサーの手足になる。巨悪であるアン・ハサウェイは沢山の部下を連れているが、彼等は雨に濡れたカキワリの様に雲散霧消してしまう。つまり、最終的には悪を撃つオクタビア・スペンサーと巨悪アン・ハサウェイの一騎打ちになり、関係が単純なのでアクションとして分かりやすい。
ああ、それにしても、アン・ハサウェイである。ステキよ、アン・ハサウェイ!その目も鼻も口も全てこの作品を作るために神から与えられたみたいだ。これで本当はアン・ハサウェイが内気で赤面症でモジモジだったら超萌える。『ガラスの仮面』かよ。
頭と手足の先端があーいうデザインの魔女と言うのは初めて見た。トカゲと蛇の中間種のようであり、指三本だから『本陣殺人事件』もとい『妖怪人間ベム』のようでもある。が、案外マンドラゴラのデザインに近いかもしれんなとか思ったりもする。
ラストの主人公の扱いに驚くのだけど、本当は30分で終わるような、ライトなホラ話という事かもしれない。


【銭】
ユナイテッドシネマ、有料使用ポイント2ポイントを使って1000円鑑賞。
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魔女がいっぱい@ぴあ映画生活
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魔女がいっぱい@yukarinの映画鑑賞日記α

『甘いお酒でうがい』『美人が婚活してみたら』目黒シネマ

特集「大九明子監督2本立て」。

◆『甘いお酒でうがい』目黒シネマ

▲ポジティブ不思議ちゃん黒木華、端っこ不思議ちゃん松雪泰子。

五つ星評価で【★★★ビデオっぽい】
テレビっぽい、つか、ビデオっぽい。そこはDVDでも、ブルー・レイでもいいのだが、主役の松雪泰子演じる川嶋佳子の日常が物凄く細かい散文詩のように描かれていて、その描き方にはちょっとずつ細かい連携はあるものの、ある一か所に到達する為に大きな流れとなりドッパーンと波砕ける、みたいな「ドラマらしさ」が希薄なのだ。毎日5分やるホッコリ番組を果てしなく繋いだかのよう。ただ、人生において、どんな衝撃的な一日であっても、1日の長さは変わらないのだから、そういうエトセトラ、エトセトラを細かく刻んでラベリングしていくみたいな映画はあっても良かった筈だし、あったらあったで思った以上に違和感はない。それは一遍一遍のエピソードの「我」が弱いので、主役のキャラクターが中心にならざるをえないからだろう。そして、中心にいるキャラクターが愛しい人物であるなら、大きなうねりはなくともドラマにはなる。

主役の川嶋佳子に松雪泰子。これは美人すぎないだろうか。ソフトな中間色を中心にした衣装はどこか奇抜でオシャレだけど独自性が強すぎて変な人っぽく見える。これは松雪泰子の美しさがオシャレの奇抜さと拮抗してるのだ。並の容貌なら奇抜さに呑みこまれて、ファッションに負けた人としてそんなに変な人には見えない。明確に強い口調で喋る今までの松雪泰子のキャラは一から見なおし、ホコホコふわっと喋るように演技している。でも、何かそれは斉藤由貴の真似をする松雪泰子っぽい。あと何足もの靴を履き替える場面は脚線美を実感させる。

松雪泰子の友達役に黒木華。可愛くて可愛くて本当に適役である。

あと、物凄く小さい役だけど、古館寛治の演技の上手さを再確認。ああいう人に生まれた人のようにしか見えない。


◆『美人が婚活してみたら』目黒シネマ

▲ちょっと主人公の共感度が低かったなあ。

五つ星評価で【★★★適度にドラマチックだけど、夢のようではない】
タイトルにもなってるのだから「美人」かどうかは大きな問題である。
主役の黒川芽以は可愛いし、演技力抜群だ。でも「美人」という観点で観た事はなかった。いや、目鼻立ちは整ってると思う。でも、目鼻立ちの整いのみでは「美人」として推す事は出来ない。どこか「ゴージャス」なり「菩薩」を思わせるオーラなりが必要だ。その「オーラ」の充填とか補填を補えるほどスタイリストに実力がなかったのは残念。だが、黒川芽以が2回絶望の底にさまようシーンの嗚咽は素晴らしい。これはただ美人と言うだけでは出せない演技だ。

臼田あさ美を演じるのはもっとバリバリのブスが演じる役ではないだろうか。臼田あさ美が黒川芽以に対して出す「美人」のキューがどこか空中で霧散してしまう。「美人」という観点での二人の間の格差はそんなに大きくない。それはそれとして、臼田あさ美、根岸季江に似てきてない?

田中圭と中村倫也の起用は成功。シティホテルでパンツを上げたり下ろしたりする中村倫也のモサっとした人の善いカッコ悪さは実に泣ける。


【銭】
一版1500円。
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甘いお酒でうがい@ぴあ映画生活
美人が婚活してみたら@ぴあ映画生活

『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』トーホーシネマズ新宿8

◆『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』トーホーシネマズ新宿8

▲ルシファー様。

五つ星評価で【★★★★意外な結果だが、俺、これ好き】
「世界は、彼女に絶望する」と言うのがメインコピー。かって、世界を救った英雄の一人であるルシファーが、仲間を裏切り、世界を滅ぼそうとしている。かっての仲間は集まり、ルシファーを止めようとする。だが、ルシファーの力は圧倒的だった。

このルシファー様が寝巻みたいな薄布を着ていて巨乳の癖に最強である。可愛いし、かっこいいし、超クール。
彼女と敵対する同格の武力を身に纏う女王アーサーもキャラが立ってる。もっとも強い者が敗北の苦渋を舐める時はそこはかとなくエロくてよい。
ルシファー側にいる皮肉な口調の少年カエサルも、彼の立場が分かると大変オモロい。
そして、CMや予告編にも出てくる「オラゴン」、こういううるさくて戦闘力がないキャラは情に訴えるしかない。だが、このうるさくて泣いてばかりいる脆弱なキャラが世界の運命を担っていようとは。

中二に向けた美しい巻物を見てるかのような映画だった。


【銭】
トーホーシネマズ火曜メンバーズデー、会員1400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け@ぴあ映画生活
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モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ@死屍累々映画日記・第二章
・モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け@死屍累々映画日記・第二章

『真・鮫島事件』UPLINK渋谷1

◆『真・鮫島事件』UPLINK渋谷1

▲大丈夫です。

五つ星評価で【★★ちなみにエレベーターのアレは何?】
「怪異」の名前や真相を知ったり、口に出したりすると呪いにかかる。映画内で真相が語られはしないので、何故そういう現象が発生するかは説明されない。それは『呪怨』の接触すると当事者が死ぬまで止まらない屋敷があると言うルールみたいなものとしか言いようがない。それが土地につくか、事象や存在などの知識に付くかの違いであるが、実は似た映画が洋画にある。2017年に公開された『バイバイマン』。ふざけたタイトルだが原題も同じである。バイバイマンという謎の存在や名前を知った者はバイバイマンに殺されるというホラー。名前に関してはキリスト教やユダヤ教にそもそも呪いの要素を持っているため、知る知られるの攻防戦が生死に関わるという設定は西洋ではそれなりの説得力を持つと思われる。例えば、悪魔は自分の真の名(洗礼名という事かもしれん)を知られると退治されてしまう。聖書の「神、光りありと言いたまいければ光りあり」のように、名前が実態を規定するので、その名前を自分に害する者に知られる事は敵を利する事になるのだ。そういう素地のない日本では、その存在や真相が知られる事による呪いと言うのはあまりピンと来ない。ただ、貞子以降、「呪い」と言いきってしまえば、「呪い」は割と自然に機能するようになったから、こういうのも許されるのかもしれない。
何にせよ、真相が分からず、真相近辺のSNSもけっこう残っていて、どうなのかよく分からない。SNSに投稿した事で、その者は死んでいるのか。当人が死んでも過去の履歴が残っていってしまうのなら、けっこう根が深い。
このアイデアだとけっこうお手軽に一本作れてしまう感じだな。でも、これはもうこれ一本でいい。
そう言えば、事件と無関係な体を装っていたけど、武田玲奈と一緒にエレベーターに着いてきたあの貞子っぽいの、アレはなんだったのだろう?


【銭】
UPLINK水曜1200円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
真・鮫島事件@ぴあ映画生活
▼関連記事。
バイバイマン@死屍累々映画日記・第二章
・真・鮫島事件@死屍累々映画日記・第二章

『10万分の1』東宝新宿1、『ミッシング・リンク』バルト9-3、『天使/L'ANGE』イメフォ1

同日三本鑑賞をまとめてライトに。

◆『10万分の1』トーホーシネマズ新宿1

▲岸部露伴ってこんな顔ちゃうか?な白濱亜嵐と平佑奈。

五つ星評価で【★★★今一乗れない訳】
平佑奈好き。むっちゃ可愛い。笑顔可愛いし、食うシーン多いし、脚がちょっと太かったりするのも逆に役に合わせたのじゃないかと思う。対する白濱亜嵐、30代で高校生演じてるって知っちゃってるからそりゃあ身体が出来すぎてるだろうとは思うものの、包容力が強い少女マンガの中の男子みたいな役だから、これはこれで適役。本当の男子高校生はもっとアタフタしちゃうと思うよ、こんな経験ドンと来たら。で、この二人に対して演技は問題ないのだが、演出側がバランスやボリュームやリアル具合を間違えていると思う。
恋愛映画が20%、難病映画が80%みたいであり、物凄くこの病気の進行具合や、都度都度起こる病状によるストレスなんかを納得出来るように描いている。難病をきちんと描く事を強調した為に「でも、恋愛が救ってくれる」という側面が萎み、白濱亜嵐が「介護を苦にしないイイ奴」みたいな微妙な主人公像になってしまった。そうではない。「好きで好きでたまらない」から介護なんて何でもないのである。勿論、現実上は辛い事が多いだろうし、笑ってなんていられないのかもしれないけど、物語の上ではしっかり笑って、しっかり泣いて、喜怒哀楽を強く打ちださないと主人公達のキャラが立たない。共感しづらい。私達は恋愛映画に、難病と仲良く付きあいながら冷静にお付き合いするリアルな二人よりも、難病なんかどこ吹く風で立ち向かい、その為、時に大きく傷ついたりする強いカップルの夢を見たいのだ。

そんな役どころである事は分かっていたがチンピラ3人娘はよし。
っつか、凄くヘロヘロな伏線じゃないか?


◆『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』新宿バルト9-3

▲一番右は冒険に附いてきてしまった英国婦人。日本女性の髷みたい。

五つ星評価で【★★★良くも悪くもライカらしい】
趣味性の高い(っつーか、毎度毎度小学生男子が好きそうな話をよく探して来る)ストーリーやキャラは素晴らしいけど、話に対していつもテンポが均等に割り振られてる気がする。そこでどうしても私、後半躓いてしまう。よう出来てる事は分かっている、分かっているけど、爺の脳味噌がちょっと最後まで繰り返される同じテンポに耐えられない。それは割とライカ全般でいつもそうなのだど、私。鼻っ柱の強いヒロインええわあ。


◆『天使/L'ANGE』イメージ・フォーラム1

▲分かりづらいネタ。
「テン・シー・〇見え」
「いや、それは違うだろ」

五つ星評価で【★★★★難解ホークス】
ボカノウスキーの『天使/L'ANGE』は3、4回見てると思う。
昔はアレはアレでと解釈もしたが、今ではもう全く分からないでいいと思ってる。
何度となく見てきたが何も分からないまま。そういう映画が身近に一本くらいあってもいいだろ。逆にこれを理解できた時は死ぬ時なのかもしれない。
青大の学生なのか、テンションの高い姉ちゃん二人が見に来ていて、上映後しっかり返り討ちにあったように葬式帰りみたいになってたのが笑った。いいのよ、分かんなくて当然だから気に病む事はない。


【銭】
『10万分の1』:映画の日割引1000円。
『ミッシング・リンク』:映画の日割引1000円。
『天使/L'ANGE』:映画の日割引1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
10万分の1@ぴあ映画生活
ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒@ぴあ映画生活
天使/L'ANGE〈デジタルリマスター版〉@ぴあ映画生活

『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』EJアニメシアター新宿

◆『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』EJアニメシアター新宿

▲右がレギュラーのスナイパー、左がそれに対峙する凄腕スナイパー。

五つ星評価で【★★★★内容はともかくタイトルは長い】
以前見たゲームの劇場用アニメ『グリザイア』の第二弾。
死ぬほど美少女キャラが出てきて、本当に死んだりもするのだけど、構造的にみなほぼ同じ顔を与えられているのに、ちゃんとキャラ分別が出来るのは大したものだし、作画レベルがかなり高く、手を抜いていない。前作は肉弾アクションの娘と妹分が二つの組織に分かれて殺し合いというドラマだったが、今回は狙撃手に的を絞り、狙撃合戦みたいなドラマになってる。前作同様、美少女キャラを中心に据えたバリバリ中2設定だが、そこは面白ければいいじゃんで、強引に捩じ伏せている。肉弾アクションの相手は肉弾アクション、狙撃手の相手は狙撃手としていて、敵は自分のハイパワー模造品というマーヴェル単品映画の構造に似てる。おそらくこれは特徴を持つ者通しを戦わせる時の「そうした方が作劇が容易で効果が高いですよ」というセオリーなのだろう。
今回は狙撃手に的を絞った為、強襲者、忍者(諜報戦担当者)、作戦作成者、サイバー戦担当者などがちょっとずつ出番を減らした感じ(強襲者に至っては他に丸投げするという政治判断が伴った為、全部だ)。
その丸投げ先、野戦強襲を得意にする対テロ学園の姉妹校がシスターの衣装の美少女軍団って趣味性はたいそうお好みじゃ。平時は癖が強すぎる猫目娘の言動も、戦いの中にはピタっと嵌るのが面白いし、かっこいい。

先頭に付く90秒の世界観紹介も嬉しい。映画館は一見さん向けの優しさを失っては行けないと思う。

最後のクラウドファンディングの名前一覧に「負け犬」と言う名前を発見。いいセンスである。


【銭】
均一料金1700円。前回が通常料金、割引ありだった事を考えると末期的料金設定。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー@ぴあ映画生活
▼関連記事。
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION(前作)@死屍累々映画日記・第二章
・グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー(今作)@死屍累々映画日記・第二章

コロナ立寄り箇所備忘録(2020年11月)

11月の部。
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『デート・ア・バレット ナイトメア・オア・クイーン』アニメシアター『天皇の料理番 第一回』ヴェーラ『切腹』神保町

同日三本鑑賞をまとめて。
とは言うものの一本目は30分、2本目は47分だ。

◆『デート・ア・バレット ナイトメア・オア・クイーン』EJアニメシアター新宿

▲主人公(左)とクイーン(右)。クイーンと言ってもフレディ・マーキュリーとは関係ない。

五つ星評価で【★★これはヒドい】
まずオープニングはゲロかっけー。それは認めよう。
前作と合わせて1時間だが、1時間の内容はない。
バックボーン(ゲームか?)を知らないと言うのはあるにしても、殺し合いの末にラストに生き残った一人が何でも可能な褒賞を与えられるという『ハイランダー』設定が一切勘案されないラストはいったい何なのか? 話は何を求めてどこに行こうとしているのか一切分からない。説明しろよ。それは物語形式の作品に金を払った観客に向けての誠意だろう。クイーンを自称するキャラクターは主人公同様オッド・アイだが、別にそこに理由はないらしい。クイーンは他者の姿を借りたり、借りた他者本体の姿を小動物に変えたりも出来るが、それ以外にも別の能力が使えるかなどの強さの制約が見えない。それって戦闘アニメであるにも関わらず、それぞれの強さが曖昧だという事だからダメダメである。主人公とクイーン以外は倒されるべきザコキャラなので、見た目(装具や武器)以上の強さは持っていないが、そもそも主人公の強さが説明できないくらい未知数なのだ。


◆『天皇の料理番 第一回』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★のほほんと見れる。テレビドラマだからかな】
特集「森崎東党宣言!」の1プログラム。
1980年、カラー、47分、テレビドラマ、初見。森崎東監督。
配役表に千葉繁発見。「小坊主1」ほぼ話さない役なので、往年のキレ芸は勿論なし(無言でキレる場面はある)。若い頃の声優が役者として小さな役をあてられて、自分の声をほぼほぼ出せずに終わってしまったのは他に広川太一郎の『男はつらいよ』とか池田秀一の『獄門島』がある。千葉繁、顔が分からん。っつか、あの人は『紅い眼鏡』という主演映画があるのだったな。
さて、主演は堺正章ことマチャアキ。日露戦争開戦前夜の時代で、村一番のアホウ役。おー、鳥ガラ系、ロンブーの淳に顔が似てる。坊主頭時代の明石家さんまにも通じる、やっぱり鳥ガラ系なのだな。そして、演技は『カックラキン大放送』っぽいバラエティー発声。千鳥の大悟っぽい喋り。マチャアキの奥さんに檀ふみ。かーいー。マチャアキより身体が大きくて「あんなでかい女いやじゃ」とか言われる。何を言うか、可愛くてたまらん。後に「檀さんはコーヒーです」と言われるが、この頃はまだミルクっぽい。あー、乳の一つも見せてほしい(そりゃあ見せないだろう)。
マチャアキが檀ふみを田舎に捨てて、ツテのない中、東京に料理人修行に乗りだすまでが一回目。


◆『切腹』神保町シアター
五つ星評価で【★★★★★すげーなー。目を見張るわあ】
1962年、白黒、134分、2回目。小林正樹監督。
特集「松竹映画100周年 監督至上主義の映画史」の1プログラム。
また仲代達矢だ。仲代達矢すげーな。素人目には『人斬り』の冷血漢と大きく変わらない演技に見えるのだが、そのちょっとした差の中に喜怒哀楽の感情が乗って凄く人間らしい。何となく、剣や技の見切りの紙一重をずっと見せつけられてるみたい。ただ殺陣でのあのエックス防御、あれはよく分からん。ただ、現実の刀剣あい乱れる戦場ではアレが効くのだと言われればそうなのかもなあとか思ってしまうくらい、仲代達矢を信用してしまうのだけど。この映画の殺陣で、とても上手い事をやり抜けてるなと思うのは、決定的な場面を見せていない所である。

・竹光での切腹の際の介錯。
・仲代達矢と丹波哲郎の鍔迫り合いからの髷切断。
・仲代達矢が侍を斬り始める最初の一斬。
・仲代達矢が自分の腹に刀を突き立てた後、介錯替わりの銃撃。

これらの決定的な場面は画面に映らない。物語の流れや、別室にいて聞こえる音や、人物の表情の動きで分かる。そして、勿論、現実に見えてない物が一番効果的に脳裏に残るのだ。魔的な演出てある。

丹波哲郎、本人はいろいろ迂闊な部分は数多くあれども、普通に善人なのだと思うのだけど、この映画の丹波哲郎はイヤな奴。仲代達矢のあばら家にやって来た時の、自分より弱い立場の者に対する侮蔑が匂ってくるようで凄い。そして、丹波哲郎が親玉で、子分も沢山いて、集団で個人の非をなじって来るのだ。そういう意味では井伊家屋敷の庭先で若者の自決を責めたてる際、誰一人の異論も挟めない様は、どう見ても、今のイジメ構造に繋がってるとしか見えない。日本って一番の人間が決めたルールは鉄の掟であって、それをひっくり返す事など出来はしないのだ。あの丹波哲郎が仲代達矢と剣を交え、徐々に焦りを身体の節々に表わせていくのはとても演技に見えない。

そして峰岸徹に見える三国連太郎。うわ、そうか、あれ、三国連太郎か。峰岸徹かと思ったよというくらい、私自身の中には三国連太郎は重い、峰岸徹は軽いというイメージが培われている。自分が世の「苛立たしさ」の為に行ってしまった判断に、後から追い込まれる男、とても三国連太郎には見えない。峰岸徹チックである(両方に失礼だよ、俺)。小者は失策を取り消せない。取り消せないまま、小さな火は大きな炎へと成長していき、屋敷を舐め回して行くのだ。最後まで逡巡しながらも、汚い手段でしか場を収める事が出来ない。それが日本人。という呪詛を見るようである。仲代達矢のようにありたいという思いを持ちながら、あまりにも日本人の大半は峰岸徹=三国連太郎のように生きがちである。あの最後の寂しい姿、勝ちを収めて負け切った姿がまるで自分等のように見えるので、この映画は刺さる。

武満徹の音楽も悪夢のようで気持ち悪くて良し。


【銭】
『デート・ア・バレット ナイトメア・オア・クイーン』:均一料金1300円
『天皇の料理番 第一回』:一般入場料金1200円-会員割引400円。
『切腹』:有料入場ポイントカード5回分により無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
デート・ア・バレット ナイトメア・オア・クイーン@ぴあ映画生活
《『天皇の料理番』第一回 カツレツと二百三高地》@ぴあ映画生活
切腹@ぴあ映画生活
▼関連記事。
デート・ア・バレット デッド・オア・バレット(前編にあたる)@死屍累々映画日記・第二章
・デート・ア・バレット ナイトメア・オア・クイーン(後編にあたる)@死屍累々映画日記・第二章
・切腹(同一原作の映画化)@死屍累々映画日記・第二章
一命(同一原作の映画化)@死屍累々映画日記・第二章

『人斬り』『11.25 自決の日』新文芸坐

特集「三島由紀夫 文学と映画」の1プログラム。

◆『人斬り』新文芸坐
五つ星評価で【★★★★五社英雄監督ちと長いよ】
1969年、カラー、140分、多分二回目。
バカをやらすと勝新光る。つか、若い時は別だけど、ヒット飛ばした後の勝新はバカで女好きで滅法ケンカが強い、みな同じ人間である(キャラクターは同じだが、座頭市だけは盲人)。そして、冷血漢をやらせると、仲代達矢光る。いやあ、怖い怖い。お人好しの後輩キャラに山本圭。いやあ、お人好しだ。イメージ通りだ。にしても、人斬り以蔵に勝新太郎、坂本龍馬に石原裕次郎、ドラマ『龍馬』の以蔵=佐藤健、龍馬=福山雅彦とイメージ違いすぎで笑ってしまう。佐藤健は女のまたぐらに顔突っ込んでニヤニヤ笑ったりはしないだろ。事務所が許さないだろ。薩摩の田中新兵衛を演じた三島由紀夫が出色の出来。三島由紀夫はもう単に普通の役者としてちゃんと通用してる。この映画でも上から数えた方がいい役だし、見せ場もある。あ、コント55号なんか出てるのね。コント55号は本当にオマケ出演で下から数えた方がいい役だし、そこだけ空気がコントっぽい。
三島由紀夫、この演技の1年後だかに自決してるとの事。あー、わからねー。


◆『11.25 自決の日』新文芸坐

▲真面目くん。

五つ星評価で【★★なるほど三島由紀夫はこういう男なのね】
2011年、カラー、119分、初見。
三島由紀夫こーゆー人だったのね、と言う、何となくの概要が分かる。でも、これを見た後に役者、三島由紀夫を見ると又、はぐらかされてる気もしてしまう。井浦新と満島真之介の没入具合が凄い。満島真之介はこういう普通に熱い二枚目の役ができるのだなあ。寺島しのぶがよく分からない迫力で、三島夫人。三島由紀夫と三島由紀夫夫人がどういう関係なのかが全く伝わって来ない。いや、関係で言えば「夫婦」なのだろうけど、セックスとかしてるようには見えない。何がどうしてどういう具合に夫婦なのかが分からない。寺島しのぶが怪作『キャタピラー』みたいに陰で全てを牛耳っていそうな気がちょっとだけしてしまう。


【銭】
一版1450-300(会員割引)だが、今回は8ポイント使って無料。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
人斬り@ぴあ映画生活
11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち@ぴあ映画生活

腕時計切り替え

2020年11月23日購入、24日使用開始。

前回が2019年8月、どうしてもプラスチックのベルト部分が傷んであかんようになるので大事故になる前に新しいの購入。
もうすっかり諦めて次の条件だけ満たしている事を前提に購入。

① デジタルで文字がでかくて読みやすい。
② バンド取り換え可能。
③ 出来れば長持ち(電池とか)
④ 予算1万くらいまで
⑤ 多機能一切不要。

①を満たすのが案外ない。カシオとか爺泣かせの小さい文字だらけ。予算5万とか見とけば文字でかいのが変えるが、それはデジタル時計ではなく、PCモニター時計だ。
②もデジタルだと一体化型が多いかもしれない。
③は、どの機種も長持ちを保証。ソーラーやら何やらはともかく、2年くらいでベルト破損するとはあまり考えんようだ。
⑤もうずっと機能を使ってなかった。アラームすら未使用。強いて言えばMMDDが見れれば程度。

2000円くらいで買った。
一応条件は満たしているけど、どんなもんか。

日付と曜日がずれてる。どうも日付と曜日は別々に直すらしい。えっ、4年に一回の閏年の時って手動対応になるじゃん。さっそくゲー。まあ、4年後の閏まで持たんと考えるのが妥当か。いやはやなんとも。

『瞽女』『二人ノ世界』シネマチュプキ・タバタ

◆『瞽女』シネマチュプキ・タバタ

▲基本いい「べべ」着てるのだけど、旅から旅で小汚いのが本当じゃなかろうか?

五つ星評価で【★★★全体統一されている部分とそうでない部分の違和感】
105歳まで生きたという事なので、約100年、江戸時代は過ぎて、明治かそこらに生まれた人なのだろう。野郎はみなザンキリ頭、女性の方が一人として洋髪がいない、百姓の困窮した生活ぶりなどどうにもテイストが時代劇みたいである。盲目の女性が三味線を弾きながら庄屋や地主の家などで歌う「瞽女」という角付け芸、昭和にはあっても、平成では撲滅したのではないか。劇場で歌い聞かせるみたいな事はやったとしても「角付け」という芸そのものが、もう周りが分からないだろう(すんげ大雑把に言ってしまえば路上ミュージシャンの投げ銭システムと一緒)。
目が見えない身体に生まれてしまったばっかりに、鬼のような母に躾を教えつけられ、鬼のような師匠に芸を教わる。教育を授けている側は決して悪人ではないのだが、スパルタ式しかないやり方は見ていて心が休まらない。裏に愛情があっても、そういうのが幼児ゆえに意識できないのはしんどい。

主人公ハルが生まれた家は地方のそれなりに裕福な家らしく、部屋の間取りはみな広いし、門から玄関までかなりの距離がある風だった。そんな古い日本家屋を舞台にしているので、庄屋の集会場でも、室内は皆、陰気で薄暗い。昔の日本は土地は余ってたから百姓家作るのにも空間的にはゆったり作ったのであろう、部屋の明るさがどこも芒洋とした同じトーンに抑えてある。それはそれで贅沢な事だ。その陰鬱な照明が照らす、どこも決して裕福には見えない招く家を行き来する「瞽女」は映画内で「最下層の生活」と言われたりもするが、それほど困窮そうには見えない。そして、この世界のヒエラルキーの頂点はと言うと、めっちゃ上質そうな尼服に身体を隠した占い師・小林幸子である。それはどうよ? 本田博太郎はどの世界にいても本田博太郎なのだが、まあ、それはそれで良かろう。

主人公が吉本実憂、普通にようやッちょる。
主人公の母が中島ひろ子。あー、こんな役をやるようになったのね。顔立ち変わって誰だか分からんかった。

「いい映画風」であるが、いや、「いい映画風」であるので、流されるなと俺の内なる悪魔が警戒してるような映画。


◆『二人ノ世界』シネマチュプキ・タバタ

▲二人の日常が分かるスチール。永瀬正敏は寝た切り。盲人の土居志緒利は全ての物が同じ場所にある屋内であれば、自分の部屋と同様に振る舞えるので介護が可能。

五つ星評価で【★★★中々見せる】
全身麻痺の男性を介護する事になった全盲の女性、序盤の突っつきあいみたいな干渉が楽しい。
中盤から後半に向けて、世界は彼と彼女に造反を起こす。この造反の仕方の意地が悪い。
ラストシーンはその世界に対して一矢報いた風だが、現実問題何にもなってないのではないか?
永瀬正敏の良さを再確認。
その永瀬正敏を堂々迎え撃つ、土居志緒利も凄い。


【銭】
期限無期限のシネマ・チュプキの12回券を10000円で購入、9,10回目使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
瞽女 GOZE@ぴあ映画生活
二人ノ世界@ぴあ映画生活
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