◆『ジャコメッティ 最後の肖像』トーホーシネマズシャンテ1

▲魔術アイテムを作ってる感じのジャコメッティさん。
五つ星評価で【★★★コアは30分くらい】
予告通りで、特に描けない(と言うより作品の完成を見定められない)理由はないのだ。ずーっと、作り続ける。違う。きっとこうではない。試行錯誤。まだ違う結果が出るかもしれない。ここで終わる理由はない。いやいや、終われよ。単にコンプレックスが強くて優柔不断なだけじゃん。と言う事で「終わらない」という事象がダラダラ続くだけなので正味30分もあればいい内容である。ジャコメッティってきっとこういう人だったに違いないと思わせるジェフリー・ラッシュの好演はいい。そのショボショボのジェフリー・ラッシュに比較して随分体格いいのを連れてきたなというアーミー・ハマーの肩幅が広くがっしりした体型も良い。そして何よりアトリエに転がってるジャコメッティの未完成作品が「いかにも」な感じなのは嬉しい。
ジャコメッティを降板させて延々と同じモチーフを繰り返す奈良美智、舟越桂のモデルを依頼されたという体でも作れそう。でも二人とも速そうなんだよな。二人ともモデルとかいなそうだし。
パリの映画なのに路地裏とか屋内撮影だらけで、ちょっと外に出るとロンドンみたいに陰鬱な曇り空、というのをハリウッド俳優スタンリー・トゥッチが監督してるのが面白い。何にしても最初からフランス人が撮るカラフルなパリには見えない。じゃあどこなのかと言うと何故か物が溢れている状態なのに汚い東欧圏といったところか。
単にダジャレなのだけど、ジャコ飯食いながら見ると合いそう。
◆『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』トーホーシネマズみゆき座

▲チャスティン(前が凄い映画だったけど今回は単純な善人)
五つ星評価で【★★★バリバリにメロドラマ】
あの『女神の見えざる手』の超強力女優ジェシカ・チャスティンが主演だからナチスから奪ってきたユダヤ人を動物の代わりに飼育するという猟奇物かと思ったらチャスティンは一応芯の強いメソメソ女で、まあ、ごくごく普通のレジスタンス映画だった。で、『夜明けの祈り』同様、これもポーランド。あっちでは後から助けに来たロシア人がチンチンおっ立てて大変という話だったが、こっちは悪いのはナチス一色で非常に単純です。一応、ドイツ人の動物園長がチャスティンにチンチンおっ立てる。んーと、俺、チャスティンにはそんなに魅力を感じないから、割と悪趣味だなと思った。ああ、こういう話があったのねという話だから、まあ、滞りなく進んで終わりと言うか、全体を通してビックリするような展開はなかった。
ドイツ人の園長とチャスティンの子供がむかつく。
まあ「水族館」じゃなくてよかったよなあ。
◆『フラットライナーズ』トーホーシネマズシャンテ3

▲好みの差はあるけど、みんなイケメン・イケジョなのよね。
五つ星評価で【★★わははははははは。大馬鹿者め】
リメイク前も後もしょーもないもの作ったな、という感じ。
浮かび上がってくる怪現象がオカルトではなく、
科学の範疇だと彼等が判断したのなら、
あのラストはなかろう。
それにしてもみんな罪人かよ!
ふらっと見てきました。
結論として「臨死体験した後のSEXは効く!」。これですかね。
【銭】
トーホーシネマズ、フリーパス12~14本目。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ジャコメッティ 最後の肖像@ぴあ映画生活
・ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命@ぴあ映画生活
・フラットライナーズ@ぴあ映画生活