◆『スリー・ビルボード』トーホーシネマズ渋谷4

▲上島竜平と出川哲郎だったらキスしてる距離である。
五つ星評価で【★★★いい映画だけど、おで、もっと軽い映画が好きなのよ】
・3人のビルがボードゲームやってるのほほん映画じゃないのかって、そらないだろ。
・3人のビルの暴動っぷりに期待って誰だよ、3人のビルって。
・ぐぐった。ビル・マーレー、ビル・クリントン、ビル・ゲイツ。なんかいいメンツじゃん。
・火でレイプ、火で器物損傷、火でタイトルロールのアレを焼き討ち。サイボーグ009のアポロンを静かにディスってるような映画だ。何か知らないが「火」を嫌ってる。ビルボードも燃えるようなオレンジ色だ。抑制できない火は災厄その物という事かもしれない。だから、最後に旅立つ二人の行動は抑制下にあるのか、そうでない衝動なのかは見ている観客への問いかけなのかもしれない。私はその旅で終わる事に対する違和感を強く感じた。
・話の筋が読めないのは良い。あの終わり方にも驚いた。私はあの二人が分かりあう為に歩み寄る流れは面白いと感じたが、旅その物に抑制より衝動を強く感じたので違う着地点が探せるのならあの終わり方でない方が良かったと思った。
・母ちゃん(フランシス・マクドーマンド)の評価が高いけど、チンピラ警官とその母の演技も凄いと思う。
◆『サファリ』シアターイメージ・フォーラム1

▲ドーン!
五つ星評価で【★何かを伝えようとしてるように見えないドキュメンタリーは大嫌い】
・予告の長さが最適。
・これは寝ずにはいられない。
・撮影条件に「ハンター達の狩猟を邪魔しない」という条件でも付いているのかもしれないが、狩猟の撮影に臨場感がなくつまらない。ちょっと遠くで撃っているのを定置カメラで撮っているかのよう。この映画でもっとも伝わらなければいけないのは、一般的なモラルから逸脱しているように見える「食べないで殺すだけの狩猟」が何故、行われるのか。何故、人気があるのか。それを知る為には狩猟の快楽が伝わらなければならない。ならないのに一切伝わってこない。大変、他人事である。あのちょっと遠くで獣を撃っている人はとても面白いみたいだ。近くで撮影できないから彼等の面白さや興奮は伝える事が出来ないけど。そんな撮影は止めてしまえ。
・アリバイ作りのように、インタビューが入るが、とっても平坦な感じで狩りの楽しさや興奮が伝わってくるような事はなかった。そういう意味で、お上品な紳士のスポーツなのかもしれないけど。まあでも、それならそれで内面を伝えるように撮影者は何かを考えるべきだと思う。彼等はいやいやハンティングしてる訳ではないのだから。何故、狩猟をするのか。そこを伝えるのがこの映画の存在意義だろう。それその物に善悪はない。彼等が狩猟をする楽しさが観客に伝わり、観客が狩猟に行ってアフリカの原生動物が皆殺しになるような事があっても、それは又、別の話だ。
・串田アキラが歌う「富士サファリパーク」みたいな盛り上がりが映画に欲しかった。
◆『ブラックパンサー』トーホーシネマズ渋谷5

▲サファリのハンターに狩られてしまえ!
五つ星評価で【★★★普通に面白かった】
・打楽器系のBGMが無性に気持ちいい。
・アフリカンリズムとジャンポ感(肉体至高)が良いのではないか?
・時代劇のお家騒動みたいな話だけど、強い者が全て取るという思想は危険だが分かりやすい。
・女槍軍団がグレイシー・ジョーンズっぽいのはいい。
・世界が知らないワカンダって鎖国してるのかね? 近隣諸国と貿易くらいはやってないとワカンダだけで手に入らない物もあるでしょ。
・ブラックパンサーだから当然黒なのだが、夜とか地下とかの対決が多いのはマイナスポイント。
・アフリカのブラックパンサーは全身スーツでヒーローなのだが、日本のマーク・パンサーはグローブだけ着用である。
・ブラックパンサーのお友達は鷲(=アメリカ国鳥)で空を飛ぶ。サンバルカンかよ。
・ブラックパンサーの敵はキルモンガー。サンバルカンかよ。
・やはり次回作ではブラックパンサーの妹がピンクパンサーになるのか?
・「鏡の前で長い時間自分の姿をうっとり見てる」ブラックパンサーはイヤだ
・「白人キャストが墨を塗って全黒人を演じてる」ブラックパンサーはイヤだ
・「工藤静香の『ジャガーライン』がBGMとして使われる」ブラックパンサーはイヤだ
・兵器に犀が使われていたけど絶滅危惧種だからそんなんに使っちゃダメ。
◆『名前のない女たち』K’s cinema

▲いい感じに遠い二人。
五つ星評価で【★★一本の映画としては芯が通ってるようでいて、ずれてる感じ】
・AV撮影シーン(女の子が脱ぐシーン)がピンク映画の濡れ場っぽい。AVでは拷問系や特殊な和風みたいなジャンルでしか畳敷きの和室とか使わないと思うのだが最初からそうだったし。どこか光量が不足してるのか、ライティングがそんなに明るくなく蛍光灯っぽかったのがピンクっぽさを増大させていた。
・AV女優を演じる城アンティアとその妹のパート、吹越満のパートが別々にあり、両者はインタビューという接点で数度出会う。その接点のパートがあまり多くないから、映画として芯が一本通ってない気がしてしまう。
・吹越満の落ちた感じがリアルっぽくていい。
◆『去年の冬、きみと別れ』丸の内ピカデリー1

▲こちらも上島竜平と出川哲郎だったらキスしてる距離である。
五つ星評価で【★★★騙す事自体をそんな連呼せんでもよかたやろ】
・おで、凄く騙され上手と言うか、こういう映画では手あたり次第騙されているのだけど、今回は騙されなかった。前宣伝で「騙される騙される」連呼するからそっちに意識が集中してしまった。あまり、そこがこの映画の核ではないと思う。
・エンドロールの曲がギャグみたいにカッコ悪い(この記事書く前にもうメロディー忘れてしまった)。
・ラストの彼の宣言はかっけーと思います。
・(若いカップル:岩田剛典、山本美月)VS(怪しい大人:斉藤工、浅見れいな、北村一輝)という対立があるのだが、大人チームの演技力が盤石で実に良かった。すんごく安心して任せられる演技。若年ペアも意外な頑張りで、映画の初めと終わりでかなり印象が異なる役を好演している。でも、若い人の変化は無理に変えてる感じで自然に「まるで違う人」みたいに見える境地になってはいなかったかな、と。そこがちょっと残念。
【銭】
『スリー・ビルボード』:映画ファン感謝デー価格1100円。
『サファリ』:映画ファン感謝デー価格1100円。
『ブラックパンサー』:映画ファン感謝デー価格1100円。
『名前のない女たち』:映画ファン感謝デー価格1000円(K’s)。
『去年の冬、きみと別れ』:ピカデリー有料入場ポイント6回分と引き換えに無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・スリー・ビルボード@ぴあ映画生活
・サファリ@ぴあ映画生活
・ブラックパンサー@ぴあ映画生活
・名前のない女たち うそつき女@ぴあ映画生活
・去年の冬、きみと別れ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・スリー・ビルボード@或る日の出来事
・スリー・ビルボード@ここなつ映画レビュー
・スリー・ビルボード@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・スリー・ビルボード@SGA屋物語紹介所
・ブラックパンサー@或る日の出来事
・ブラックパンサー@SGA屋物語紹介所
・ブラックパンサー@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・ブラックパンサー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・去年の冬、きみと別れ@ノルウェー暮らし・イン・原宿