Date
2018/09/02/Sun 22:55
Category
映画(FC2独自レビュー)
▲ワスプ(雀蜂/左)とアントマン(蟻男/右)。二人ともスーツの色味が果てしなく地味。でも、カラーリングがミクロイドSだったら、それはそれで恥ずかしいからせんないか。
※ ラストについて触れている箇所がありますので未見の方はご注意ください 五つ星評価で【★★★快調なテンポと適当さ】
アントマンの一番の魅力は他のマーベル・ヒーローと比べて適当な事にある。アントマンの能力はサイズを変える事だが、サイズが変わる事による生物学的なデメリット等は一切考慮されない。ただ無邪気に質感や重量とともにサイズだけが変わるのである。例えば身長が5倍になったら体重は容積の単純換算で5×5×5で125倍になり、その重さを支える骨の強度が従来の物では成り立たなかったりみたいな話は無視なのである。大きくても小さくても強度は変わらないと言うのは都合がいい嘘で、多分、スーツが外界と完全遮断されているなら可能だろう。でも、そうするとスーツを着用すると着用した途端に中の人間は死んでしまう。呼吸でも熱でも完全な遮断の上で人間が生きるのは難しい。
その辺、一切、無視して大きい小さいを繰り返すのは、とても都合が良いではあるのだが、効果としてはとても面白い。
一定の容量空間(例えば自動車車内)に占める密度の取り方を0から100まで変える事によってこんなに面白いアクションが可能だとは。これはカトゥーン・アニメの大袈裟なアクションの魅力に近い。物理的にありえないような大袈裟な衝撃。それを正義タイプではない適当な主人公が演じるのがたまらん。このスーツをキャプテン・アメリカが着たら悩みだしそうだ。
アントマンは考えない。
アントマンに比べて理性的理知的である筈のニューヒロイン、ワスプもいきなり出てきて大活躍するが、彼女も考えない。彼女にあるのは行動と信念だけなのである。この人は大日本帝国軍人の鬼軍曹に近い。科学は後から付いてくる。
そして、この超科学(魔術に近い)を開発したマイケル・ダグラス老博士は「超天才」、その設定だけで全て逃げきってる。うおおおおおおー、適当(褒めてる)。
今回このバックス・バニーみたいな面々がスクリーンいっぱいに追っかけっこするのをただ見てるだけである。基本、物語にヴィラン(悪玉)と語るほどの大悪党は出てこない。
極小化システムを盗んで売って大儲けしようとする悪党はマフィアと言うより、部下の少ないチンピラだし(メインは3人くらい)、あんなん、あーた、鼻くそですよ。鼻くそ。どっちかって言うとアントマン&ワスプ&博士(お荷物)の能力が「超人」の域に達していないからチンケな悪役とバランス取れてるってだけ。
マスクを付けてアントマン達と敵対する「ゴースト」もベクトルが違うだけで「悪」ではない。ゴーストもアントマン同様、考えなしに機能をだだ漏れさせながら使っているだけである。と言うよりもゴーストの場合は機能があって、人格がそれに引きずられてる訳だが。なので、ゴーストさんはもうちょっとちゃんとした人格を与えてあげて魅力のあるキャラにしてあげてほしかった。
アントマン&ワスプ&博士&ゴースト&チキチキ強盗団&FBIの家駆け付けチーム&ペーニャ、の仁義なきずっこけ追っかけアクション・ムービー。 in バックス・バニーみたいな世界。だから、蟻とかがたまに命を落としたりするんだけど、ほぼほぼ心が痛まない。あれはそういうシステムだから。俺、蟻とか虫に感情移入はしないんだ(虫は無視だ)。あれがルーニー・チューンズだったら、蟻に天使の羽根と神様の輪っかが付いて天国に召されただろうけど、流石にそれをやったらドラマとして破綻するから抑えたんだろうな。それはしょうがない。
チラシにゴーストの素顔載せてしまってるのはどうかしてる。
逆にゴーストのスーツ姿がチラシに載ってないのもどうかしてる。
ガクーンと気分が落ちたのがラスト。
これで、このラインも
『アベンジャーズ』 に取り込まれてしまうのだな。割と同じグループにいながらも、地上寄りの汚いコメディーやってますよって感じで極力、影響を受けずに別枠にいたのに。そしてそれが
『アントマン』 の魅力なのに。全体構想からして見ればしょうがないのかもしれないけど、実に勿体ない。これで、ゲスい話であり、アベンジャーズとかと同じ地球で働いてるけど、ご近所の話だから温かい目で見てやってね、という息抜きラインは
『デッドプール』 だけになったのだな。あー、あれは興行系列的に違う地球らしいのだけど。どんな些末なシリーズでも見ないと
『アベンジャーズ』 に差し障りありまっせというのは緩慢な脅迫で、ちょっとイヤだなと思う。
世界観的な意味合いでディズニー(マーベル)地球とソニー地球が融合する中、Xメンとデップーの20世紀地球が別の軌道にあるという事でいいのかな? ファンタ4はどこだろう? まあ、もっと遠い所にDC地球があって、デップーだけはそこに非常勤で出入りしてる感じなのが流石デップー。
相変わらずアントマンの娘が犯罪犯したくなるくらい可愛かった。
マイケル・ダグラスの奥さんが行きっ放しになった世界からやっと帰ってきて体質が変わってるって、ちょっとジャミラっぽいので、水をかけたら悶え苦しむかもしれない(やめてあげて)。
初代ワスプがどんどん小さくなり世界を救ったが(『火の鳥 鳳凰編』だがや)、アントマンが機械の故障で際限なく大きくなっていったら宇宙はともかく、地球くらいは滅亡するのでは?
【銭】 トーホーシネマズデーで1100円(サニー満席だったからこっちにしたよ/でもこっちも最前列)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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アントマン&ワスプ@ぴあ映画生活
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【概略】
元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される...
映画自体は面白かったです。
職業病じゃないけども、気になっちゃ負けなんだけども。
分かっちゃいるんだよ。ファンタジーファンタジーっつって毎回自分にビンタしながら見るもんだ。
ただね。
なんかちょっとだけでもくれと。ギブミープリーズと。
アントマンだけじゃないんだろうけど、特にアントマンは顕著だから。
重さの不思議をどうにかしてくれと。あと速度とかにまつわる抵抗...
はっ 気がつけば公開終了間近… 全てのマーベルファンを奈落の底に突き落としたイン
FBIの監視下で自宅謹慎中の<アントマン>ことスコット・ラング。 あと3日で監視装置が外されるという時、彼は大事件に巻き込まれてしまう。 ピム博士とその娘<ワスプ>ことホープは、30年間“量子の世界”で彷徨っている博士の妻ジャネットを助け出そうと決意。 一方、闇のディーラーと、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女<ゴースト>が、博士の研究所を狙っていた…。 SFアクション第2弾。
☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
8月31日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 15:10の回を鑑賞。 2D:字幕版。
2018年・アメリカ/マーベル・スタジオ 配給:ディズニー 原題:Ant-Man and the Wasp 監督:ペイトン・リード脚本:クリス・マッケーナ、エリック・ソマーズ、ポール・ラッド、アンドリ
【監督】ペイトン・リード
【出演】ポール・ラッド/エバンジェリン・リリー/マイケル・ペーニャ/ウォルトン・ゴギンズ/ボビー・カナベイル/ジュディ・グリア/ティップ・“T.I.”・ハリス/デビッド・ダストマルチャン/ハナ・ジョン=カーメン/アビー・ライダー・フォートソン/ランドール・パーク/ミシェル・ファイファー/ローレンス・フィッシュバーン/マイケル・ダグラス
【公開日】2018...
笑えて楽しい。
ちっちゃくたって、愛は救える。
身長わずか1.5センチ、マーベル・シネマッティック・ユニバース(MCU)最小の虫愛づるヒーロー、アントマンの単体シリーズ第二弾。
まあ今回はタイトル通り相方ワスプも大活躍で、単体とは言い難いのだけど。
監督のペイトン・リードを始め、続投の主要スタッフ・キャストは息のあったチームワークを見せ、安定の面白さだ。
主人公のサイズだけじゃなく、相変わらず話...
映画『アントマン&ワスプ』は、マーヴェルの異色ヒーロー、「でーっかく ちっちゃく
わー失敗したぁ~1作目のおさらいしないまま鑑賞しちゃった。
だから最初の方の設定が判らなかったのかな?
と思って家に帰って大急ぎで1作目を見てみたら…あらら?全く影響はなかったYO?
マーベルコミック原作で「マーベル・シネマティック・ユニバース」に属する映画「アントマン」のシリーズ第2作。体長1.5センチにまで小さくなることができる異色のヒーロー、アントマンと、同じく伸縮自在な戦うヒロイン、ワスプの活躍を描く。前作と同じペイトン・リード監督がメガホンを取り、アントマン=スコット・ラング役のポール・ラッド、今作からワスプとなり戦いに参加するホープ・ヴァン・ダイン役のエバンジ...
詳細レビューはφ(.. )
https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201808310000/
Marvel's Ant-Man and the Wasp: The Heroes' Journey MARVELS ANT MAN & THE WASP T D [ Steve Behling ]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/171408/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
・前作です→コチラ
・初代アントマン(ピム): マイケル・ダグラス
・2代目アントマン(スコット): ポール・ラッド
根は悪人ではないけれど、訳アリで
自宅軟禁中(受刑中)のスコット。
自宅を離れるわけには、行かない...
『アントマン&ワスプ』 を鑑賞しました。
アントマン2作目でシビルウォー後の世界です。
【ストーリー】
元泥棒で離婚歴もあるアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)はFBIの監視下にあり、最愛の娘ともなかなか会えずにいた。ある日、新型スーツでパワーを手にしたワスプことホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)と、アントマンスーツの開発者ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラ...
>マイケル・ダグラスの奥さんが -(中略)- ジャミラっぽいので、水をかけたら悶え苦しむかもしれない(やめてあげて)。 わはははは。 それは哀しい。 いずれにせよ、犯罪はダメですよ。
ふじきさん☆ このアントマンだからこその独自性とコメディ路線が楽しかったのに、ほんとアベンジャーズに取り込まれちゃって残念でしたよね。 生物学的にも科学的にも無視した設定こそが、バックスバニーやドラえもんちっくで楽しいのに…
こんちは、時夫さん。 > わはははは。 それは哀しい。 > いずれにせよ、犯罪はダメですよ。 初代ワスプ透明な見えない円盤に乗ってたみたいなもんだけど、攻撃はしてないから一応大丈夫じゃないですかねー。はしゃいで水かけて死んじゃったとしても、多分もう既に死亡扱いになってるだろうからマイケル・ダグラスも犯罪者にはされんと思うし。あの世界はサノスの騒動で犯罪どころじゃなさそうだし。
こんちは、まだむさん。 > このアントマンだからこその独自性とコメディ路線が楽しかったのに、ほんとアベンジャーズに取り込まれちゃって残念でしたよね。 そうそう。高田純次の癖にくだらない冗談を一切言わないみたいな事にはならんでほしい。
>相変わらずアントマンの娘が犯罪犯したくなるくらい可愛かった。 ワスプの方は? まさかあのままクローゼットに収納しておきたいとか思わんよな。 若幼問わなくなってない?
>カラーリングがミクロイドSだったら、 仮面ライダーの蜂女ならどうでしょう。 「ちち」周りのカラーリングはメリケン人にも喜ばれると思うが。
こんちは、先輩。 > ワスプの方は? ワスプは初代も二代も妙齢の女性だけど、その魅力があまり伝わらない。 決して蟻とかに欲情する訳でもない。
こんちは、先輩。 > 仮面ライダーの蜂女ならどうでしょう。 > 「ちち」周りのカラーリングはメリケン人にも喜ばれると思うが。 あの人はメイク取ると美人らしいですね。
まー最初からMCUの一本なのはわかってるので、私的には違和感ないです。 あーここでこう来たかとは思いましたけどね。 アントマンより娘ちゃんの方が心配でしたw
こんちは、ノラネコさん。 > まー最初からMCUの一本なのはわかってるので、私的には違和感ないです。 > あーここでこう来たかとは思いましたけどね。 > アントマンより娘ちゃんの方が心配でしたw 私もしょうがないな、とは思ってるんですが、 一本くらいサノスのパッチンに無影響なシリーズがあってもいいのに。 デップーがそうではあるのだろうけど、あれは元々規格外だし。
羽がついてると便利なのに、アントマンにはつけないのは、娘の男に対する博士の嫉妬であった。
> 羽がついてると便利なのに、アントマンにはつけないのは、娘の男に対する博士の嫉妬であった。 餃子も羽根が付いてると美味いのになあ。
ふじきさんこんばんわ♪TB有難うございました。 物質のサイズを自由に変えられる独特な能力を持ってるアントマンですが、スーツの中身の人はただの一般人ですし、超人揃いのアベンジャーズ面々とも比べるとやはりどこか凄い差もあった分、自分もこのシリーズは他との絡みを少なくした独自路線を行ってほしいと思ってはいましたねぇ・・『シビル・ウォー』を観るまでは^^; 最後のサノスの指パッチンも地球規模みたいですから否応にも巻き込まれる運命だったとは思いますが、ああいう形で難を逃れたのにもまた意味はあると思いたいので、どうやって帰還しどうやって絡んでいくのかも一応楽しみにはしたい所ですね。
こんちは、メビウスさん。 > 自分もこのシリーズは他との絡みを少なくした独自路線を行ってほしいと思ってはいましたねぇ・・『シビル・ウォー』を観るまでは^^; 「アントマン」1作目から「シビル・ウォー」への引継ぎに関してはかなりしっかりしてたと思ってます(蟻男から市民戦への目配せはしてあるが、蟻男を見てなくても市民戦は問題ない)。 今回は「アントマン」「シビル・ウォー」「インフィニティ・ウォー」「アントマン&ワスプ」という流れで、その辺の繋ぎが雑なのがイヤだな、と。蟻男蜂は無限力を見てないと分からない部分が出てくるじゃないですか。そういう点がイヤだなあ。 > どうやって帰還しどうやって絡んでいくのかも一応楽しみにはしたい所ですね。 何らかんら言うても、その辺りは同感です。
>相変わらずアントマンの娘が犯罪犯したくなるくらい可愛かった おまわりさん、このひとです! マイケル・ダグラスは昔女がらみで窮地に陥る役ばかりでしたが、すっかり落ち着いたおじいさんになっちゃいましたね
こんちは、伍一どん。 > おまわりさん、このひとです! おまわりさんも一緒にハァハァする? > マイケル・ダグラスは昔女がらみで窮地に陥る役ばかりでしたが、すっかり落ち着いたおじいさんになっちゃいましたね 若返りメイクとかあるから撮影所周辺でバリバリ女遊びとかして窮地に陥ってたりして。
またしてもふじきさんがスゴいという話。 こんなSF映画で真面目な科学的説明をしてしまうところに感嘆と驚きを隠し得ない。 天才と変人は表裏一体ですね。(すいません。。。)
こんちは、タケヤさん。 > 天才と変人は表裏一体ですね。(すいません。。。) 天才と一緒になんかするなー。そう言えば「天才」役のマイケル・ダグラスはSEX中毒じゃなかったっけ? いーなー、もとい、大変そーだなー。
諸星隊員と同時にジュワッ!と大きくなって対決して欲しい。 アベンジャーズ入りもいいけれど、ウルトラマンVSの構図が激しく観たいと思ったのは私だけかもしれない。
こんちは、ヒロ之さん。 > 諸星隊員と同時にジュワッ!と大きくなって対決して欲しい。 「諸星」と漢字充ててしまうと「うる星やつら」か「光GENJI」感がどうも高くなってしまう。「ウルトラ7」のウルトラ警備隊は基本カタカナだから。「諸星」と書くとどっちにしても大きくなった時「おんな~」と言いそうなのだ。 「大きくなった時」という表現が危ないですね。
マイケル・ダグラスは格好良かったし マイケル・ペーニャは乙女だったし そこだけで満足出来ました 大小サイズが変わるのはめまぐるしいけど 良かったと思います
こんちは、makiさん。 > マイケル・ダグラスは格好良かったし > マイケル・ペーニャは乙女だったし > そこだけで満足出来ました そーかー、Wマイケルの映画だったのかー。