
▲この映画の見所は断然、夏帆ちゃん。
五つ星評価で【★★★勿体ないキャスティング】
大元である原作小説は読んでない。
マンガ版はブックオフで底値で2冊買って読んだ。
剛力彩芽主演の大炎上したドラマ版も見ていない。
なのでマンガ版のイメージだけなのであるが、
そしてそのマンガ版でこの映画に出てくるのは3人。
ビブリア古書堂の主人・栞子とバイト大輔、あと栞子の妹。
物語は現代パートと過去パートに分かれていて、過去パートの出来が良い。ただ、この過去パートはもしかしたら原作にない部分で映画の為に膨らませている部分かもしれない。こっちがメインかと思うくらい魅力的に膨らんでいる。東出昌大と夏帆の出会いから最後の表情までとても文学的である。特に夏帆の出演シーンは全て素晴らしい。可愛い。美しい。活き活きしている。愁いを秘めている。人生に殺されようとしている。それでも生ききった。名前が分からないが気が狂いそうな境遇の夏帆の夫の役者もよかった。夏帆と愛しあうようになる東出くんは昭和40年代の男には見えづらい。明治男っぽい。まあ、それはそれで時代錯誤で面白い気もする。オリンピックで一丸となって高度経済成長に邁進する中、経済活動と無縁でいれるのは学生か身を持ち崩さなかった富裕層で、定食屋の女将さんを文学の世界に誘うのは、文学が書かれた当初の時代からやってきたような書生さんなのである。逆に彼がその当時の現代を身に付けていないからこそ、彼の文学は評価されないという事もあるのだろう。
現代パートが良く見えないのはやはりキャスティング。
黒木華は物凄い演技巧者だが、この映画のキャラクターとは合っていない。とても珍しい黒木華の負け戦である。
黒髪は剛力さんと違って長いが、髪質が重い。陽光の下、キラキラ輝く感じではなく、「和」でしっとりみたいにキャラが方向変換されている。内向的だが本の話になると見境がない。この基本設定が一度なぞったくらいで根付いていない。彼女が本好きである事の楽しさが伝わって来ない。まるで本が好きである事が一種の呪いのようだ。黒木華は彼女自身が演じる上での最適解のような演技をしてると思うが、それでも違うは違うのである。
野村周平はいい感じに地味。但し、タッパが少なく筋肉質ではない。でかくてガタイがいい男であるというのは彼自身の出自を語る上での謎の検算に当たる部分だから変えない方が良かった。
妹は適役。

▲主役だけどオマケの二人。
あと細かい話だが、「ビブリア古書堂」の店頭に出す設置看板(と言えばいいのか)がパステルっぽすぎる。
も一つ。ダメのダメ出し。
サザンのED曲がかなりクソ。こんな感じの雰囲気いい曲当てときゃいいだろ感高すぎ。
【銭】ユナイテッドシネマ、金曜メンバー1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ビブリア古書堂の事件手帖@ぴあ映画生活
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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/172542/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
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詳細レビューはφ(.. )
https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201811010000/
【合本版】ビブリア古書堂の事件手帖 全7巻【電子特別版】【電子書籍】[ 三上 延 ]価格:2176円 (2018/10/27時点)
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- 気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-