
▲映画本編言うところの予告編にしかなかったシーン(だよね)。
五つ星評価で【★★★面白いけど驚かされる感じがない、とは言え良作】
一作目の虐げられていた人が実は凄い人だったという物語が好きだった。5年前の映画である一作目についてはもうかなりおぼろげなのだが、ヴァネロペもラルフもあんな感じだったと思う。ちゃんと同じ人だった。ただ、一作目はラルフとヴァネロペが新しい関係を構築しながら自分たちの世界をも作り変えていくというアッパーな物語だったのに対して、今回の二作目はラルフとヴァネロペがその構築した関係をどう維持するか、又、彼等が自分達の得たい物を得るためにちょっと我慢などしながらメンタリティーを社会に合わせていく、世知辛いリアルでダウナーな別れ話のような物語を描いていた。
んだもんで、前回に比べて、広い世界に出る話なのにもかかわらず、閉塞的に感じてしまった。そこにあるのは無限のかなたに広がるインターネット世界というよりは、かなり広いインターネット世界なのだけどそれでも有限で展開できる容量には限界がある、みたいな。それでも、ちゃんと話は作られてるし、ディズニー・プリンセスの扱いなど何て上手いんだと褒めざるを得ない。
さて、そもそも
『シュガー・ラッシュ』その物が昔からのゲーム・キャラを一堂に集めた版権破りの物語だったのが、今回は更にエスカレート。これはディズニー・キャラが一切出ないスピルバーグの
『レディ・プレイヤー1』に対する返礼返答に見える。あなたがたに呼ばれなくてもディズニーは自分達だけでキャラクターの集いを演出できるのですよ、みたいな。
とりあえず、ディズニー、SW、マーベルのキャラクターを要所要所に発見できるのは楽しい。
『レディ・プレイヤー1』ほどのキチガイ詰込感はなかったが、それはそれで抑制が効いているようで落ち着いて見れた。まあ、イヤミったらしいと言えばイヤミったらしいが、ディズニーってそんなに性格良くないから意趣返しとか好き好んでやりそうだもの。
ディズニー・プリンセスの部屋、楽しい。展開速すぎて誰が誰だか分からん。そういや
『ターザン』のジェーンとかはプリンセスじゃないのか。まあ、プリンセスじゃないけど。ターザンは資産家だけど王族じゃないから(確か騎士の位は貰ったんじゃなかったか?)。
新キャラ、シャンクの声は菜々緒。声は良い。歌はちょっと固め。顔はローラに似てる。
新キャラ、イエスがなかなかセクシー。イエスもシャンクも脱がせば抜ける要素満点。それに比べて、ヴァネロペの抜けない感が揺らがないのがそれはそれでよろしい。
ネットのしよーもないところや、暗黒面(ウィルス製作者)もちゃんと描いている。もっとも暗黒面にいる彼は、彼等のトーンだけがあんなスラムみたいに描かれる事を諦めこそすれ喜びそうには思えない。その点だけは万人に平等じゃないのかもしれない。
【銭】2018.12.20から一か月間トーホーシネマズのフリーパス使用その一本目。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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シュガー・ラッシュ:オンライン@ぴあ映画生活▼関連記事。
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シュガー・ラッシュ(一作目)@死屍累々映画日記・第二章
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【概略】
好奇心旺盛な天才レーサーのヴァネロペと、彼女の大親友で心優しいゲームの悪役キャラクターのラルフは、レースゲーム<シュガー・ラッシュ>の危機を救うため、誰も見たことのないインターネットの世界へ飛び出す。そこはディズニープリンセスたちに出会えるなど、何でもありで何でも叶う夢のような世界だが、思いもよらぬ危険も潜んでいて、二人の冒険と友情も最大の危機に!?はたして<シュガー・ラッシュ>と...
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☆☆☆★- (10段階評価で 7)
12月21日(金) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン8にて 14:40の回を鑑賞。 2D:吹替え版。
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- みはいる・BのB
ディズニー帝国の権勢をまざまざと見せつけられた思いがした。
以前の記事に書いたように、前作『シュガー・ラッシュ』は、多元宇宙もののSFに通じる痛快作だった。ゲームセンターの各ゲーム機がそれぞれ一つの世界になっており、高層マンションの住民から邪険にされる格差社会の「フィックス・イット・フェリックス」や、怪物サイ・バグと激戦を繰り広げる「ヒーローズ・デューティ」の世界や、お菓子の国のレ...
- 2019/01/02(水)13:45:14 |
- 映画のブログ
一見すると子供向けの内容だと思われそうだけど、ネットの専門家が見ても実に示唆に富んだものになっているのだ。セキュリティーの大切さややぶり方、炎上の本質、炎上しない方法、軽薄なネットジャンキーの実態などが面白おかしく描かれている。
- 2018/12/30(日)21:29:27 |
- とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
ラルフ、ぶっ壊しすぎて大暴走。
ゲームの世界を舞台とした痛快なCGアニメーション映画、シリーズ第二弾。
前作で悪役稼業に嫌気がさした主人公のラルフは、レースゲームの「シュガー・ラッシュ」のキャラクターで不良プログラムとしていじめられているヴァネロペと出会い、ゲームの世界を救う冒険を通して、初めての親友を得る。
本作では二人の暮らす場末のゲームセンターにWi-Fiが導入され、20世紀...
- 2018/12/28(金)23:15:43 |
- ノラネコの呑んで観るシネマ
レースゲーム“シュガー・ラッシュ”の天才レーサーヴァネロペと、彼女の大親友で心優しいゲームの悪役キャラクターのラルフは、ゲームの世界を飛び出して、インターネットの世界へ迷い込む。 そこは夢のような究極のエンターテインメント・パークだったが、思いもよらぬ危険が潜んでいた…。 冒険ファンタジーアニメ。
- 2018/12/27(木)21:18:26 |
- 象のロケット