東映で4本まとめてレビュー。
◆『翔んで埼玉』丸の内TOEI①
▲右・百美(♂)のくびれの美しい事。ちょっとさすってみたいっすね。
五つ星評価で【★★★こういう悪ふざけは大好き】
残念ながら大爆笑には至らなかった。やはり埼玉で埼玉県民と一緒に見てないからだろう。ただ一番ひどいディスられ方をしたのはプテラノドンが飛ぶアマゾンのような群馬だが。原住民のグンマーが怒るぞ。そう言えば
『お前はまだグンマを知らない』で都民→グンマーを演じた間宮祥太朗はこの映画ではハナから埼玉県民だった。
魔夜峰央のゴシックでゴテゴテなフリルっぽい世界観がちゃんと絵として成立してるのが素晴らしい。美術スタッフに拍手を贈りたい。
GACKT高校生役ってのは凄いな。これもよう気張った。あ、二階堂ふみも勿論えらい。
かくいう私も、執事に調度いい狛江に住んでます(精度の高いディスられは存外気持ちいい)。
麻生久美子が嫁さんで島崎遥香が娘ならどこに住んでてもいいだろ。
エンディングのハナワ起用が素晴らしい。あれで映画の質(満足度)が一割くらい底上げされてると思う。フルコースで最後に出てくるデザートが料理の評価を底上げするように、一番最後にもう一ネタという「笑い」にはみんな弱いのだ。
◆『プリキュア・ミラクルユニバース』渋谷TOEI②
▲ポスター。しかし、知性が薄い感じは否めない。
五つ星評価で【★★★アンパンマン同様、毎回、悪の設定が大変だと思う】
悪玉が悪のミラクルライトを使って意識のない下僕から応援を受けて復活を遂げる構造が多分、今までになかったと思うけど、これは画期的。そういう形式に効き目があるのなら事前に用意だけしておけば悪玉側必勝だ。だから、マジに取り入れたり、組み入れたりする事はできなかろう。
その悪の応援の後、歴代のプリキュアが反撃の為にミラクルライトを片手で高く掲げる同じポーズを取ったのがハイルヒットラーのポーズっぽく感じてしまった。
子供が場内で振るライトの色がなかなか綺麗で風情がある。
◆『多十郎殉愛記』丸の内TOEI①
▲周りの雑兵と顔の作りが違う。
五つ星評価で【★★物語のバランスが悪い】
高良健吾と多部未華子のキャスティングが光る。
高良健吾なんて強そうにしか見えないじゃん。
多部未華子が演じる町娘なんていい人に決まってる。
なんだけど高良健吾が何故あそこまで身を持ち崩さなければならないのかが伝わってこなかった。そこは大事よ。省略しちゃいけないし、ちゃんと主人公に同情させて感情移入を引きださないといけない。
チラシのコピーが
「ラスト30分壮絶な死闘に泣け!」なのだけど、90分台の映画でラスト30分の死闘ってちょっと長いだろ。そこを5分とか10分削っても、主人公の厭世の理由とかをもっとちゃんと描いた方がよかったと思う。こちとらいい年なので、クライマックスが長すぎると身体が持たない(ぜいぜい)。
◆『うちの執事が言うことには』渋谷TOEI①
▲ポスター。少女マンガのように花を背負います。
五つ星評価で【★★問題はリアル感の欠如】
凄くつまらない訳ではないけど主人公が金持ちすぎる上に外界と遮断されすぎてるので話のリアル感がどうも出ない。まあ、絵空事なら絵空事でいいのだろうけど、若い金持ちが集まっているのをセレブ集団として描くのに、日本人の容姿は向いていないのだ(マンガやアニメならそういう世界と言う事でパスできるのだろうけど)。せいぜい大学の乱交サークルみたいにしか見えない(似たような機構だからかもしれん)。
先代社長が吹越満、その執事が奥田暎二と言うのも、映画内での失点はないが、ふと脳裏に浮かび直してみると随分、貧乏くさい主従である。運転手に矢柴俊博、庭師に村上淳、料理人に原日出子。みんないい役者だが、あの規模の屋敷に一人という配置なら、もっと年老いていて、その人の年輪で正しく仕事が回って見えるくらいオーラがある方が自然だ。
原日出子が掏摸の容疑を掛けられる場面、あれはとても単純に財布に原日出子の指紋が付いてない事を確認してもらえばよかったのだ。
ミステリーとしては犯人候補が一人しか出てこないので、あの人だろうと思ったら、その人だった。
【銭】『翔んで埼玉』:東映株主券2980円(201902~07)をチケット屋で買って6回分のうち1回(1枚目)。
『プリキュア・ミラクルユニバース』:同上(2枚目)。
『多十郎殉愛記』:同上(3枚目)。
『うちの執事が言うことには』:同上(4枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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翔んで埼玉@ぴあ映画生活・
映画プリキュアミラクルユニバース@ぴあ映画生活・
多十郎殉愛記@ぴあ映画生活・
うちの執事が言うことには@ぴあ映画生活
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もう、このキャスティング自体で、勝ったも同然、ですよね。現代の若手を代表する、演技派・二階堂ふみの、「なりきり」ぶりと、キレッキレのコメディ演技も抜群だったし、存在感からして、半ば二次元半、してる、GACKTさまに、伊勢谷友介、京本政樹まで揃えるなんて、お見事すぎ!さすが、「のだめカンタービレ」と『テルマエ・ロマエ』シリーズで、コミックの再現度と、ディテールまで凝った、コミカル・センスの光っ...
- 2020/02/13(木)14:49:15 |
- のほほん便り
留学から戻ったばかりなのに、いきなり烏丸家の当主となった花穎。しかも彼に使え執事は幼いころから親しんできた鳳ではなく、衣更月蒼馬という見知らぬ青年だった。仕方なく主従関係を結んだ花穎と衣更月だったが、その後烏丸家の周囲で不可解な事件が次々と起こる。高里椎奈の人気小説を久万真路監督が映画化。脚本は青島武。出演は永瀬廉、清原翔、神宮寺勇太、優希美青、神尾楓珠、前原滉、田辺桃子、矢柴俊博、村上淳、...
- 2020/01/14(火)20:38:50 |
- 【徒然なるままに・・・】
【概略】
かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれる...
- 2019/09/23(月)11:48:25 |
- いやいやえん
「893愚連隊」「狂った野獣」「極道の妻たち」シリーズなど、さまざまな傑作を生み出した日本映画界のレジェンド・中島貞夫監督の20年ぶりとなる長編劇映画。主人公の多十郎役を高良健吾、おとよ役を多部未華子、兄を頼り京都へやって来る多十郎の腹違いの弟・数馬役を木村了がそれぞれ演じる。監督補佐として「私の男」の熊切和嘉が参加。あらすじ:尊皇攘夷派の長州や薩摩脱藩志士たちと新撰組や見廻り組が抗争を繰り...
- 2019/06/07(金)19:38:44 |
- 映画に夢中
「パタリロ!」で知られる漫画家の魔夜峰央が1982年、当時自らも居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画として発表し、30年以上を経た2015年に復刊されるとSNSなどで反響を呼んだ「翔んで埼玉」を、二階堂ふみとGACKTの主演で実写映画化。監督は「のだめカンタービレ」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹。あらすじ:かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めて...
- 2019/06/07(金)19:38:17 |
- 映画に夢中
ひねくれ男が戦うワケ。
風雲急を告げる幕末の京都を舞台に、長州浪人にして剣の達人、清川多十郎が愛する女のために京都見廻組と対決する。
84歳の中島貞夫監督による20年ぶりの劇場用映画は、まさに「ザ・時代劇」だ。
リアリズム重視の今風のものではなく、現実なら多勢に無勢でも戦えて、斬っても血が出ないいわゆる昭和テイストのチャンバラ活劇。
五万回斬られた男こと、福本清三の華麗なる斬殺シーンももち...
- 2019/06/06(木)22:06:19 |
- ノラネコの呑んで観るシネマ
安定の面白さ。「のだめカンタービレ」「テルマエ・ロマエ」の武内英樹監督が監督しているのだね。安心して観られるツボを押さえている。私は小さい時から魔夜峰央の作品はすごく好きだったので、当然この「翔んで埼玉」の原作も読んでいた。だがもしかしたら原作よりも面白いかもしれない。キャラも良いし、遊びの要素がふんだんに入っている。見た目も楽しめる。ただこれって…この世界線でのカーストで上位に位置する都県...
- 2019/06/05(水)13:05:48 |
- ここなつ映画レビュー
☆☆☆★- (10段階評価で 7)
2月22日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 15:30の回を鑑賞。
- 2019/06/03(月)15:46:04 |
- みはいる・BのB
幕末の京都。 元長州藩士・清川多十郎は、親が残した借金から逃げるため流行りの脱藩浪人となった。 彼に想いを寄せる小料理屋の女将おとよに何かと世話を焼かれながら、貧乏長屋で用心棒暮らしを続けている。 その頃、新選組の勢いに押されていた幕府の治安維持組織・京都見廻組は、面目を保つため取り締まりを強化していた…。 時代劇。
- 2019/06/03(月)00:28:23 |
- 象のロケット
星奈ひかる、羽衣ララ、天宮えれな、香久矢まどかの「スター☆トゥインクルプリキュア」の4人、更に「HUGっと!プリキュア」、「キラキラ☆プリキュアアラモード」のみんなが、キラキラ星の世界へワープしちゃった! 惑星ミラクルで働く見習い職人ピトンと一緒に、“ミラクルライト”のヒミツに迫る大冒険にレッツゴー! 大人気美少女アクションTVアニメ劇場版。
- 2019/06/03(月)00:27:22 |
- 象のロケット
その昔、埼玉県人は東京都民から大変な差別と迫害を受けており、通行手形がないと東京に出入りすら出来なかった。 都知事の息子・壇ノ浦百美が生徒会長として君臨する東京の超名門校・白鵬堂学院に、アメリカ帰りの麻実麗が転入して来る。 実は麗は隠れ埼玉県人で、手形制度撤廃を目指す埼玉解放戦線の主要メンバーであった…。 ギャグコメディ。
- 2019/06/03(月)00:26:26 |
- 象のロケット
「こんにちは、二階堂ふみさん」
- 2019/06/01(土)10:04:05 |
- 或る日の出来事