『翔んで埼玉』『プリキュア・ミラクルユニバース』『多十郎殉愛記』『うちの執事が言うことには』
- Date
- 2019/06/01/Sat 02:37
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
東映で4本まとめてレビュー。
◆『翔んで埼玉』丸の内TOEI①

▲右・百美(♂)のくびれの美しい事。ちょっとさすってみたいっすね。
五つ星評価で【★★★こういう悪ふざけは大好き】
残念ながら大爆笑には至らなかった。やはり埼玉で埼玉県民と一緒に見てないからだろう。ただ一番ひどいディスられ方をしたのはプテラノドンが飛ぶアマゾンのような群馬だが。原住民のグンマーが怒るぞ。そう言えば『お前はまだグンマを知らない』で都民→グンマーを演じた間宮祥太朗はこの映画ではハナから埼玉県民だった。
魔夜峰央のゴシックでゴテゴテなフリルっぽい世界観がちゃんと絵として成立してるのが素晴らしい。美術スタッフに拍手を贈りたい。
GACKT高校生役ってのは凄いな。これもよう気張った。あ、二階堂ふみも勿論えらい。
かくいう私も、執事に調度いい狛江に住んでます(精度の高いディスられは存外気持ちいい)。
麻生久美子が嫁さんで島崎遥香が娘ならどこに住んでてもいいだろ。
エンディングのハナワ起用が素晴らしい。あれで映画の質(満足度)が一割くらい底上げされてると思う。フルコースで最後に出てくるデザートが料理の評価を底上げするように、一番最後にもう一ネタという「笑い」にはみんな弱いのだ。
◆『プリキュア・ミラクルユニバース』渋谷TOEI②

▲ポスター。しかし、知性が薄い感じは否めない。
五つ星評価で【★★★アンパンマン同様、毎回、悪の設定が大変だと思う】
悪玉が悪のミラクルライトを使って意識のない下僕から応援を受けて復活を遂げる構造が多分、今までになかったと思うけど、これは画期的。そういう形式に効き目があるのなら事前に用意だけしておけば悪玉側必勝だ。だから、マジに取り入れたり、組み入れたりする事はできなかろう。
その悪の応援の後、歴代のプリキュアが反撃の為にミラクルライトを片手で高く掲げる同じポーズを取ったのがハイルヒットラーのポーズっぽく感じてしまった。
子供が場内で振るライトの色がなかなか綺麗で風情がある。
◆『多十郎殉愛記』丸の内TOEI①

▲周りの雑兵と顔の作りが違う。
五つ星評価で【★★物語のバランスが悪い】
高良健吾と多部未華子のキャスティングが光る。
高良健吾なんて強そうにしか見えないじゃん。
多部未華子が演じる町娘なんていい人に決まってる。
なんだけど高良健吾が何故あそこまで身を持ち崩さなければならないのかが伝わってこなかった。そこは大事よ。省略しちゃいけないし、ちゃんと主人公に同情させて感情移入を引きださないといけない。
チラシのコピーが「ラスト30分壮絶な死闘に泣け!」なのだけど、90分台の映画でラスト30分の死闘ってちょっと長いだろ。そこを5分とか10分削っても、主人公の厭世の理由とかをもっとちゃんと描いた方がよかったと思う。こちとらいい年なので、クライマックスが長すぎると身体が持たない(ぜいぜい)。
◆『うちの執事が言うことには』渋谷TOEI①

▲ポスター。少女マンガのように花を背負います。
五つ星評価で【★★問題はリアル感の欠如】
凄くつまらない訳ではないけど主人公が金持ちすぎる上に外界と遮断されすぎてるので話のリアル感がどうも出ない。まあ、絵空事なら絵空事でいいのだろうけど、若い金持ちが集まっているのをセレブ集団として描くのに、日本人の容姿は向いていないのだ(マンガやアニメならそういう世界と言う事でパスできるのだろうけど)。せいぜい大学の乱交サークルみたいにしか見えない(似たような機構だからかもしれん)。
先代社長が吹越満、その執事が奥田暎二と言うのも、映画内での失点はないが、ふと脳裏に浮かび直してみると随分、貧乏くさい主従である。運転手に矢柴俊博、庭師に村上淳、料理人に原日出子。みんないい役者だが、あの規模の屋敷に一人という配置なら、もっと年老いていて、その人の年輪で正しく仕事が回って見えるくらいオーラがある方が自然だ。
原日出子が掏摸の容疑を掛けられる場面、あれはとても単純に財布に原日出子の指紋が付いてない事を確認してもらえばよかったのだ。
ミステリーとしては犯人候補が一人しか出てこないので、あの人だろうと思ったら、その人だった。
【銭】
『翔んで埼玉』:東映株主券2980円(201902~07)をチケット屋で買って6回分のうち1回(1枚目)。
『プリキュア・ミラクルユニバース』:同上(2枚目)。
『多十郎殉愛記』:同上(3枚目)。
『うちの執事が言うことには』:同上(4枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・翔んで埼玉@ぴあ映画生活
・映画プリキュアミラクルユニバース@ぴあ映画生活
・多十郎殉愛記@ぴあ映画生活
・うちの執事が言うことには@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて(続編)@死屍累々映画日記・第二章
◆『翔んで埼玉』丸の内TOEI①

▲右・百美(♂)のくびれの美しい事。ちょっとさすってみたいっすね。
五つ星評価で【★★★こういう悪ふざけは大好き】
残念ながら大爆笑には至らなかった。やはり埼玉で埼玉県民と一緒に見てないからだろう。ただ一番ひどいディスられ方をしたのはプテラノドンが飛ぶアマゾンのような群馬だが。原住民のグンマーが怒るぞ。そう言えば『お前はまだグンマを知らない』で都民→グンマーを演じた間宮祥太朗はこの映画ではハナから埼玉県民だった。
魔夜峰央のゴシックでゴテゴテなフリルっぽい世界観がちゃんと絵として成立してるのが素晴らしい。美術スタッフに拍手を贈りたい。
GACKT高校生役ってのは凄いな。これもよう気張った。あ、二階堂ふみも勿論えらい。
かくいう私も、執事に調度いい狛江に住んでます(精度の高いディスられは存外気持ちいい)。
麻生久美子が嫁さんで島崎遥香が娘ならどこに住んでてもいいだろ。
エンディングのハナワ起用が素晴らしい。あれで映画の質(満足度)が一割くらい底上げされてると思う。フルコースで最後に出てくるデザートが料理の評価を底上げするように、一番最後にもう一ネタという「笑い」にはみんな弱いのだ。
◆『プリキュア・ミラクルユニバース』渋谷TOEI②

▲ポスター。しかし、知性が薄い感じは否めない。
五つ星評価で【★★★アンパンマン同様、毎回、悪の設定が大変だと思う】
悪玉が悪のミラクルライトを使って意識のない下僕から応援を受けて復活を遂げる構造が多分、今までになかったと思うけど、これは画期的。そういう形式に効き目があるのなら事前に用意だけしておけば悪玉側必勝だ。だから、マジに取り入れたり、組み入れたりする事はできなかろう。
その悪の応援の後、歴代のプリキュアが反撃の為にミラクルライトを片手で高く掲げる同じポーズを取ったのがハイルヒットラーのポーズっぽく感じてしまった。
子供が場内で振るライトの色がなかなか綺麗で風情がある。
◆『多十郎殉愛記』丸の内TOEI①

▲周りの雑兵と顔の作りが違う。
五つ星評価で【★★物語のバランスが悪い】
高良健吾と多部未華子のキャスティングが光る。
高良健吾なんて強そうにしか見えないじゃん。
多部未華子が演じる町娘なんていい人に決まってる。
なんだけど高良健吾が何故あそこまで身を持ち崩さなければならないのかが伝わってこなかった。そこは大事よ。省略しちゃいけないし、ちゃんと主人公に同情させて感情移入を引きださないといけない。
チラシのコピーが「ラスト30分壮絶な死闘に泣け!」なのだけど、90分台の映画でラスト30分の死闘ってちょっと長いだろ。そこを5分とか10分削っても、主人公の厭世の理由とかをもっとちゃんと描いた方がよかったと思う。こちとらいい年なので、クライマックスが長すぎると身体が持たない(ぜいぜい)。
◆『うちの執事が言うことには』渋谷TOEI①

▲ポスター。少女マンガのように花を背負います。
五つ星評価で【★★問題はリアル感の欠如】
凄くつまらない訳ではないけど主人公が金持ちすぎる上に外界と遮断されすぎてるので話のリアル感がどうも出ない。まあ、絵空事なら絵空事でいいのだろうけど、若い金持ちが集まっているのをセレブ集団として描くのに、日本人の容姿は向いていないのだ(マンガやアニメならそういう世界と言う事でパスできるのだろうけど)。せいぜい大学の乱交サークルみたいにしか見えない(似たような機構だからかもしれん)。
先代社長が吹越満、その執事が奥田暎二と言うのも、映画内での失点はないが、ふと脳裏に浮かび直してみると随分、貧乏くさい主従である。運転手に矢柴俊博、庭師に村上淳、料理人に原日出子。みんないい役者だが、あの規模の屋敷に一人という配置なら、もっと年老いていて、その人の年輪で正しく仕事が回って見えるくらいオーラがある方が自然だ。
原日出子が掏摸の容疑を掛けられる場面、あれはとても単純に財布に原日出子の指紋が付いてない事を確認してもらえばよかったのだ。
ミステリーとしては犯人候補が一人しか出てこないので、あの人だろうと思ったら、その人だった。
【銭】
『翔んで埼玉』:東映株主券2980円(201902~07)をチケット屋で買って6回分のうち1回(1枚目)。
『プリキュア・ミラクルユニバース』:同上(2枚目)。
『多十郎殉愛記』:同上(3枚目)。
『うちの執事が言うことには』:同上(4枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・翔んで埼玉@ぴあ映画生活
・映画プリキュアミラクルユニバース@ぴあ映画生活
・多十郎殉愛記@ぴあ映画生活
・うちの執事が言うことには@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて(続編)@死屍累々映画日記・第二章
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