◆『新感染半島 ファイナル・ステージ』ユナイテッドシネマ豊洲1

▲「どっちの味方する?」「おんなぁ~!」「だろうな」
五つ星評価で【★★★★マッドマックス的なゾンビ・ムービー】
ドカン、ズダン、ズダダダダダダ的な一本。
まあ、まず、シリーズとしては前作の方が人気があるのは分かる。
前作は普通のゾンビ映画を越えるゾンビ映画だったが、
今作はそのゾンビが添え物になっている。
今回はカー・アクションが一番の見せ場であり、
ゾンビはその障害物にすぎない。話の設定さえ合えば
マンモスだろうが、恐竜だろうが、マツコ・デラックスの
大群だろうが、何でもいいのだ。そこが面白い所でもあり、
前作のゾンビのユニークさを好んだ者からすれば歯痒い所でもある。
ぶっちゃけ『新感染』+『地獄のデス・ロード』である。
行って帰る物語でもあるし
(但し、楽園は半島の外にあるし、そこはそこで生きづらい)。
ああ、でも、ドカン、ズダン、ズダダダダダダなんである。
そんな映画は嫌いになれない。
あと、ロリ的にうずく映画(未就学児ではなく、
生理始まったばかりくらいな方にウズウズする/
あえて無視されたのだろうが、あんな世界で4年間、
野郎どもはそこそこ近くにいるというのに
誰一人女を抱けてないし、その女を捕まえようとしないのは、
不自然。そんなに男同士がいいのか。BL花盛りかよ。
腐女子を叩き込んでヒドイ目に会わせてやりたくなる)。
そんな話です(違うだろ)。
◆『私をくいとめて』テアトル新宿

▲のんとけんと。
五つ星評価で【★★★積極的な肯定を拒めと俺の中の誰かが言う】
ドカン、ズダン、ズダダダダダダではない映画。そら、そうだ。
世の中「ドカン、ズダン、ズダダダダダダ」な映画の方が少ないのだ。
頭の中に「脳内相談役」が爆誕した「のん」が、
林遣都にハラホロヒレハレになった挙句、
「今更、恋なんて出来てたまりますかバカヤロー」みたいに
異常なドーパミング状態になり、破滅寸前、
敵のATフィールドをこじ開けながら、収まるところに収まって、
マ○コがチ○コを収める濡れ場までは描写しない映画。
的確じゃないか、俺(イヤな的確だ)。
「のん」が精神異常者手前の熱演。まあ、あれ、同じ監督の『勝手にふるえてろ』の松岡茉優みたいなもんだ。同監督の『美人が婚活してみたら』『甘いお酒でうがい』も、同じようにジタバタする女の映画であるが、二つとも主人公がカワイコちゃんではなく、美人系である。これは私が野郎だから思うのかもしれないが、美人がジタバタしてもがく様は割と見ていて苦しげ。カワイコちゃんがジタバタしてもがく様はつまずくポメラニアンみたいに更なる可愛さを感じてしまう。できれば大九監督にはこっちのタイプの女優さんを使ってほしい(単に向くと思う)。ただ、大九監督ドラマとしては正しく見れるのだが、極めてテレビ的と言おうか、何か映画っぽくないのが気になってる。今時、ロングで引く映画撮りばっかりで撮る監督の方が少ないかもしれないが、映像的にも映画っぽくなく、エピソードの単位が細かく羅列するので、強く物語の中に引きこまれるのが抑えられてしまう。面白い物を見せられているのは確かなのだが、没入感が低いのかもしれない。
脳内相談役のあの人(映画内に姿も出てくる)、なかなか味があって、そして、とても紳士を思わせるいい声だと思う。なので、姿が出てきた時に「うわ」とか思ってしまう。意地悪いなあ(撮る方も見る方も)。あ、あれ、声と見掛けでWキャストらしい。なんつか、贅沢なと言うより、やはり、意地の悪さを感じてしまう。
あと、片桐はいりが飛び道具的な役割ではなく、いい味わいだった(飛び道具的な使われ方も勿論好きなのだけど)。
◆『銀魂THE FINAL』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲良い子、悪い子、普通の子。
五つ星評価で【★★★ちょっと長い】
みっちり詰まってる。詰まりすぎじゃないだろうか。ただ流れの方向が予見できるにしてはアクションは長い。アクションは割とルーチンっつーか、繰り返しが多いから飽きてしまうのかもしれない。しかし延々と突っ込みがあきらめないのは相変わらず凄い。あきらめたらゲーム終了ですみたいな。主題歌はスパイエアだが、挿入歌のドーズの方がバリバリかっけー。スパイエアの方がメロディーがキャッチーなのだが、キャッチーであるよりも、鈍く凄みが効いてる方が『銀魂』には向く。まあ、宣伝する会社からしたら、キャッチーな方がありがたいだろうが。
途中で疲れてしまって、心が無になった状態があり(決して寝ていた訳ではない)、存分に楽しめなかったのでもう一回見たい。っつーか、オマケが欲しい。もう、あの、『鬼滅の刃』色紙は終わったらしいが、コンプしたくなるいい出来だった。コンプの代わりに次は、あのイラストを全部集めたポスターと言う事なので、それはそれで欲しい。ちなみに色紙は甘露寺蜜璃、きゅん。
ちなみにこれは、ドカン、ズダン、すってんころりんみたいな映画。
◆『むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷』神保町シアター
五つ星評価で【★★死んだように楽しめなかった。いつかリベンジしたい】
特集「没後40年 嵐寛寿郎」の1プログラム。
1955年、白黒、85分、初見。山本嘉次郎監督。
アラカン、エノケン、キンゴロウ、ZZZ。失敬失敬。
◆『ズーム/見えない参加者』109シネマズ木場5

▲ずーむ
五つ星評価で【★★そんな大層なもんじゃないっしょ】
やりたい放題だな。これはやりたい放題をやらずに、実はこういう恐ろしい事が起こっていたのです、というカマシ方か、ともかくやれるだけやっちまえ、いえー、みたいなカマシ方しかないのじゃないか。なら、やりたい放題でいいのだと思う。ただ、心に何も残らない。今回、思った事は「うわ、眼鏡女子、一番ブス」くらい。日本人が演じてた分、感情が詳細に伝わってきたからか、同じズーム(会議ソフト)を使ったホラーとしては『真・鮫島事件』の方が推せる。外人の叫び声は声量がでかくて、皆が一度に悲鳴を上げているとうるさい。詫び寂び無双(何じゃそりゃ)。
代金が1000円である事に関してツイッターでけっこう流れてきて、それで見に行った。映画自体はともかく、60分の長さで一本サクっと見れて1000円だとかの枠はいいなと思う。
発券器でチケットを買った時には10人くらい観客がいたのに、場内に入った時も、見ている最中も、場内から出る時もずっとボッチだった。見えない観客でもいたのか。劇場から引きずり出されなくて良かった。
【銭】
『新感染半島 ファイナル・ステージ』:劇場モギリで貰ったユナイテッドシネマ期間限定割引券を使用して1200円で鑑賞。
『私をくいとめて』:テアトル会員券+曜日割引で1100円。
『銀魂THE FINAL』:劇場モギリで貰ったユナイテッドシネマ期間限定割引券を使用して1200円で鑑賞。
『むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷』:神保町シアター通常料金一般1300円。
『ズーム/見えない参加者』:番組特別価格1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・新感染半島 ファイナル・ステージ@ぴあ映画生活
・私をくいとめて@ぴあ映画生活
・銀魂 THE FINAL@ぴあ映画生活
・むっつり右門捕物帖 鬼面屋敷@ぴあ映画生活
・ズーム/見えない参加者@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・新感染半島 ファイナル・ステージ@ノラネコの呑んで観るシネマ
・新感染半島 ファイナル・ステージ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・新感染半島 ファイナル・ステージ@yukarinの映画鑑賞日記α
・私をくいとめて@ここなつ映画レビュー
・私をくいとめて@ノラネコの呑んで観るシネマ
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あとから。