◆『地獄の花園』トーホーシネマズ新宿11

▲いい感じの全員集合写真。
五つ星評価で【★★★★★こんな見て5分で忘れるような映画最高】
あーもーバカリズムの映画好きだなあ。
キャラクターの立て方が最高。
菜々緒、小池栄子、のビジュアルデザインが野生動物を見るかのように美しい事。
狂犬、大怪獣も良い。
菜々緒(細長い)、川栄(チビ)、大島(巨漢)、広瀬アリス(標準体型)の組み合わせがマンガのように身長差が目に見えて良い。そして、戦いながら(&OLやりながら)、それぞれみんないい人達だと分かって好きになってく。
中盤の転機でビックリさせながら、小池栄子の登場と共にヤンキー漫画がドラゴン・ボールに変わっていく所もおかしい。
トムスンの給湯室(か女子ロッカールーム)の秒速の負けっぷりも好き。一度負けた者に割く尺はない、という絶対則で、これは正しい。
最期の「後は二人の問題」というのもグッと来るが、あれはちょっとヤンキー漫画の「漢(おとこ)」が「OL」に勝ったセリフで、「どっちが勝ってもお紅茶入れて待っててあげましょう」みたいな方が本当かもしれない(本当じゃない話だから、そこはどうでもいいのだけど)。
永野芽郁もあの「へへへ」って力の無い笑いがちょっといいわ。再び見直さざるを得ない。まあ、でも、永野芽郁って、主演作の次あたりにバリバリのヒールみたいなのもシレっと演じているので、こんな変化球は永野芽郁らしいフィルモグラフィーの一本だと思う。ちなみに、永野芽郁はキャスティングセンスの選出が最高だけど、演技その物は一線の下というイメージ。

▲マスオさんっぽさが漂う口元。
ラストの方で「OLは強くなくていいんだよ」という、この映画その物を全否定するセリフが出て来るところが、まあ、偉いわ。
あ、遠藤憲一に惚れたりはしません。
この映画内だったら、菜々緒、川栄、広瀬アリスは付きあえる範囲(ヤンキーじゃないOLは勿論、大丈夫)。川栄とか彼氏の前では子犬のようになりそうだし、菜々緒はダメンズにひっかかりそう。
あと、格闘シーンに一切お呼びが掛からなかった事から逆に察するに、この映画の中で一番の最強は多分、部長役のバカリズム氏だと思う(課長くらいと思ったらパンフ見て部長ってけっこう偉くてビックリした/部長で最強はないか、課長ならありそうだけど)。

▲デザイン・ワークのいいポスター。
◆『レスキュー』新宿ピカデリー4

▲主人公のレスキューバカ。眉と目が昭和のスポコンまんが。
五つ星評価で【★★★嗚呼ダンテ・ラム】
あのダンテ・ラムがツイ・ハークとマイケル・ベイを足して鳩を引いたような映画を作った。「そんなんどんなして撮んねん」みたいな絵を挿入してくるイメージなので、災害レスキューという「極限、極限、また極限」みたいな撮影には向いていたんじゃないだろうか。子供の使い方がすげえ昔っぽい(中国の子供は昔から今でもあんなんか)。えーと、フラグ立てた途端に死ぬ奴も奴だ。二人目の副操縦士の退陣、ドラマに必要あったか? 伏線張りっ放しでキッチリ回収するのにそんなに興味なさげなところってダンテ・ラムなのかもしれない。女操縦士が妙に地味なところが萌える。
【銭】
各作品、映画ファン感謝デーで1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・地獄の花園@ぴあ映画生活
・レスキュー@ぴあ映画生活