
▲仮装してるだけなのにガサばってるので乗られてる馬が可哀想。
五つ星評価で【★★★凄く面白くもなく凄くつまらなくもなく】
もう五作目なのだ。毎回毎回ちょっとだけ前と違うの入れてくる出来不出来はバラバラだけど、それなりに良心的なシリーズ(『人狼ゲーム』みたい)。
基本ずっと都市戦だったのが(前回は違うか)舞台は田舎に。田舎者の悪口を言う訳じゃないけど、都会のパージ参加者の方がスタイリッシュで怖くていい。しかし、メキシコ近くのアメリカ人家族牧場でメキシコ人を多く雇ってるとか火種になりそうな設定をよく見つけるわ。冒頭、殊更、アメリカ人兄貴をメキシコ人にコンプレックス抱かせておいて、抑えになる父ちゃんも始末しておきながら、割と兄ちゃんいい奴って意表突いたのはよかった。あと、立法化した悪漢の思いもよらない形で、最底辺がそれを乗り越えてしまうのが面白かった。ああまでやられたら立法化した奴も困るだろう。パージの期限亡き延長って無政府状態でしかないから。小賢しい事を考えようとも自然は更にその上を行く的な状態だった。メキシコから流入してくる難民を快く思っていないアメリカ人を揶揄するかの如く、メキシコは危機の中、国境を一定時間無効とする策を取るなんてのも皮肉が効いている。
しかし、牧場の人間が体育会系からか、殺す側の優位性があまり強く出ず、そんなにパージっぽくなかったので、そこがそれほど盛り上がらない理由なのかもしれない。妊婦がいるのに、妊婦に「か弱い感」がないし、延長戦が長引いたから夜の印象がないし。
「もう終わりだよ」
「そんなんデマだろ。ずっとやるんじゃい」
って行動に移されたら、終わらないというのは実効性があって良い。
【銭】
トーホーウェンズデーで1200円均一。
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・フォーエバー・パージ@映画.com
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