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『コペンハーゲンに山を』『チーム・ジンバブエのソムリエたち』『カンフースタントマン』『教育と愛国』『クリーチャー・デザイナーズ』『3年目のデビュー』『希望と絶望』

ドキュメンタリー集めて7本。

◆『コペンハーゲンに山を』シアターイメージフォーラム1
コペン
▲良き景観。

五つ星評価で【★★景観はよいがドキュメンタリーとしてはつまらん】
誰もが寄りたがらないゴミ焼却処分場再開発で、山のような作りにして、スキーが出来るようにした、というデンマークの話。アイデア勝負と言うか、並外れた奇想で、それはとても良い。ゴミ焼却場兼観光地って他に類を見ないと思う。ただ、開発秘話ドキュメンタリーとしては、何か妙につまらない。幾つも問題が発生するのに関係者がボソボソ話してるうちに解決してしまう。又、設計を担当した建築家が妙にイヤな顔。焼却場コンペを仕切る市長もコンペの席で歌いだしてしまうなど、どこか「イヤな奴」なのだ。乗れなくって残念。


◆『チーム・ジンバブエのソムリエたち』ヒューマントラストシネマ有楽町2

▲鼻血を集めている訳ではない。

五つ星評価で【★★私は彼らの親戚ではないので】
見た直後に、この映画のソムリエ達に関心のある人なら楽しめるのではないかと思った。雪のないジャマイカの人々のボブスレーでの善戦を描く『クール・ランニング』みたいに盛り上がるとは流石に思っていなかったが、各選手が持つ空気や背景が全く伝わってこない。文化的なマイノリティーが、それを克服して勝利を勝ち取るドラマはきちんと構築できれば面白くなるだろうが、その為にはその情念をドキュメンタリーなりのやり方で観客に提示する必要があるだろう。ソムリエの勝負が感覚的なもので観客に客観的に伝わらないので、競技シーンで観客を置いてけぼりになってしまうのもいかん。それを考えるともちろんドキュメンタリーではないという前提はあるにせよ、あんなに伝わらない弓という競技をビンビン伝えてくる『ツルネ』の凄さよ。


◆『カンフースタントマン 龍虎武師』新宿武蔵野館2

▲さもはん。

五つ星評価で【前半★★★後半★★】
前半黄金期の景気のいい話は面白い。
一転後半、地道に「夢も希望もなく、毎日が綱渡り」みたいなのがつらい。
武術(と言うよりは体術)が身に付いているというのが前提条件なのだろうが、名人同士の語りの中では「一番、無茶をした人が最強」みたいに語られてしまうのは問題があると思う。それはおそらく「ブラック企業での社畜自慢」みたいな物だろうが、外部の者にはそれは伝わらない。


◆『教育と愛国』ヒューマントラストシネマ有楽町2

▲ライト弾圧。投書。

五つ星評価で【★★★★こわい】
自分達の国が過去に犯した鬼畜のような所業を隠して、日本人のやる事は全て「善行」にしたがってる人たちがいる。戦後ドイツと真逆なやり方だが、事あるごとに「あの殺人鬼の家の子」扱いされるのは、外交としてはやりづらいのかもしれん。ただ殴った方は忘れても、殴られた方はいつまでも覚えているのだから、こういう歴史の塗りつぶしは危うい。
事実に対する弾圧が行われている事は確かなのだが、それが実にライトに行われている様子が怖い。


◆『クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち』キネカ大森3

▲獅子舞ニューウェーブ。

五つ星評価で【★★★★るんるん】
怪獣・怪物好きには画面の端の方に、見切れる形であっても造形物がチラと映ってるだけでも楽しい。
『ジュラシック・パーク』の恐竜は全CGと思い込んでいたので、アニマトロクスみたいなのが嚙んでたと知るのはおもろい、楽しい。


◆『3年目のデビュー』ヒューマントラストシネマ渋谷2

▲巨大はないちもんめ(嘘)。

五つ星評価で【★★★★相変わらずブラック】
ツイッターでの最初の感想(↓)

ドラマチックな美談にしようと言う気はそれなりにあるに違いない。それでも強い武器を持たない彼女たちが戦って栄光を勝ち取る様子は泣ける。スカート姿よりモコモコ服が可愛い。ガールフレンド目線ではなく孫目線なのか。

バリバリの武装歌唱集団「欅坂」のオマケに付けられた「ひらがな・けやき」。何が出来る訳でもないただ集まった女の子たちの集団。ある意味、それは最初のAKBに近い状態なのかもしれないが、「欅坂」と対比させるような構造で放置するのがエゲツナイ。秋元さんのところはお金が儲かるならどんな実験でもするので、今回も又、それがまんまと成功してしまった感じ。

♪3年目のデビューくらい大目に見ろよ
♬開き直るその態度が気に食わないのよー。


◆『希望と絶望 その涙を誰も知らない』シネ・リーブル池袋2

▲「まれ のぞみ」と「たえ のぞみ」に非ず。

五つ星評価で【★★想定内ブラック】

「ひらがなけやき」→「日向坂」のドキュメンタリー第二弾。見たというくらいしか記憶してない。


【銭】
『コペンハーゲンに山を』:上映時間が51分なので番組価格として1000円。
『チーム・ジンバブエのソムリエたち』:テアトル会員割引1300円。
『カンフースタントマン』:武蔵野興業水曜1100円均一。
『教育と愛国』:テアトル会員割引1300円。
『クリーチャー・デザイナーズ』:テアトル会員割引+曜日割引1100円。
『3年目のデビュー』:テアトル会員割引+曜日割引1100円。
『希望と絶望』:テアトル更新チケットで1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
チーム・ジンバブエのソムリエたち@映画.com
カンフースタントマン@映画.com
教育と愛国@映画.com
クリーチャー・デザイナーズ@映画.com
3年目のデビュー@映画.com
希望と絶望@映画.com
『コペンハーゲンに山を』、@映画.comに作品情報なし。

▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
カンフースタントマン@徒然なるままに
カンフースタントマン@ここなつ映画レビュー
教育と愛国@徒然なるままに

相手先ブログがバンバンTBなくしてる。
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カンフースタントマン 龍虎武師

「燃えよドラゴン」が日本で公開されて50年。 映画界の巨匠たちがその影響を公言し、かつて世界を熱狂の渦に巻き込んだ“香港アクション”。 その黄金期を陰で支えていたのは“スタントマン”。 サモ・ハン、ユエン・ウーピン、ドニー・イェン、ツイ・ハーク等、名だたる香港映画人の証言や映画のシーンを交え、スタントマンたちの生き様を3年の歳月をかけて徹底リサーチした実録ドラマ。

コメント

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カンフースタントマン

こんにちは。
「カンフースタントマン」、ふじきさんの評価は意外と低いようですね。
私はノスタルジックなものに郷愁を覚えるお年頃になってきたせいか、結構後半の哀切部分も面白かったです。

ところで、弊ブログですが…エキブロなんですけど、トラックバックを段階的に廃止していくらしいです。
現状、トラックバックができたり上手くいかなかったり、といった感じなのですが、もうじき完全にできなくなると知らされております。
とはいえ、そうなっても今後ともお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

Re: カンフースタントマン

こんちは、ここなつさん。

> 「カンフースタントマン」、ふじきさんの評価は意外と低いようですね。
> 私はノスタルジックなものに郷愁を覚えるお年頃になってきたせいか、結構後半の哀切部分も面白かったです。

ドキュメンタリーでよくやられる延々と誰かが何かについて順番に喋ってるだけに弱いのです。



> ところで、弊ブログですが…エキブロなんですけど、トラックバックを段階的に廃止していくらしいです。
> とはいえ、そうなっても今後ともお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

はいはーい。これでトラックバック付くのFC2同士だけとかになっちゃうんだろうか?

>『教育と愛国』
>戦後ドイツと真逆なやり方だが、事あるごとに「あの殺人鬼の家の子」扱いされるのは、外交としてはやりづらいのかもしれん。

映画観てないし、独逸の賠償については、詳しくないのですが、気に成ったので。

日本は戦勝国に許しを請うたのは徹底して居たと思います。アメリカとかの関係は良くなったと思いますが、勝敗のはっきりしない交戦国である、中国とか南北朝鮮との関係では、国が主導してやるしかなくて、徴用工、慰安婦にしても、世論ではまだ日本は許されて居ない場所があるのでしょうね。

>殴った方は忘れても、殴られた方はいつまでも覚えているのだから、こういう歴史の塗りつぶしは危うい。

日中戦争では加害者、太平洋戦争では敗者、であるので、歴史の塗りつぶしは、あくまで、敗者として背負わされた十字架の部分であるべきだと思います。右寄りで公職追放とかの憂き目に遭ったり、犯罪者として烙印を押された戦犯の再評価をすべきで、加害者になった負の部分は互いに批評が続くのだと思います。

外国のやり方に自由で勝手なのはお互い様なのですが、自国の中で、民間の研究者とか活動家はやりたい事をして行くしかないのでしょう。

Re: タイトルなし

こんちは、隆さん。

> 日中戦争では加害者、太平洋戦争では敗者、であるので、歴史の塗りつぶしは、あくまで、敗者として背負わされた十字架の部分であるべきだと思います。右寄りで公職追放とかの憂き目に遭ったり、犯罪者として烙印を押された戦犯の再評価をすべきで、加害者になった負の部分は互いに批評が続くのだと思います。

アメリカにもアジアにも利権を求めて攻めていった加害者なのだから、その時点で起きた不祥事(例えば非戦闘員の殺害)は詫びるべきでしょう。慰安婦なんかも一度詫びたのに、なかった事にしようとしたり、態度が適当。責める方も受ける方も科学的な検証をせずに感情だけで騒いでいて、その根底にあるのが双方とも他国の人間が自国の人間以下とする差別意識なのだと思うから、話が収まらない。

Re:タイトルなし

加害者というのは分かりますけど、真珠湾が日本を悪とするイメージには成ってますよね。ただ、無辜の民間人への被害があって、そうした、空襲とか原爆といった甚大な被害があったのは、日本人としてはやるせない気持ちであると思います。国としては文句は言えないけど、民としては、アメリカの戦争のやり方には、クレームを付ける気持ちはありますよね。

慰安婦も、徴用工も、国同士では解決した事になってますからね。国際的にも、サンフランシスコ平和条約で大道が決められて、それを受けて日韓の条約になっていますから。だから、まだ、不平不満があるのは、国民感情と言う事で、それが、政治の基本姿勢になって居るのは、やっぱり、リードの仕方として違うと思うし。

Re: Re:タイトルなし

こんちは、隆さん。

> 真珠湾が日本を悪とするイメージには成ってますよね。ただ、無辜の民間人への被害があって、そうした、空襲とか原爆といった甚大な被害があったのは、日本人としてはやるせない気持ちであると思います。国としては文句は言えないけど、民としては、アメリカの戦争のやり方には、クレームを付ける気持ちはありますよね。

真珠湾攻撃はそういう意思はなかったけど、結果的に戦線布告前の攻撃になってしまったから、どう考えても悪いのは日本。日本は「まだ、外交的にお話することがありますので会談の用意をしてください」と言ってる最中に爆撃を始めてしまったのだから、「騙し討ち」と言われてもしょうがない。原爆は勿論、民間人に対する攻撃なので完全にアウトなのだけど、規模が小さいとはいえ、それより前に日本がアメリカに対して行っている風船爆弾の攻撃だって無差別攻撃だ。やったからやり返したって言われたら言い返せないのではないか。



> 慰安婦も、徴用工も、国同士では解決した事になってますからね。国際的にも、サンフランシスコ平和条約で大道が決められて、それを受けて日韓の条約になっていますから。だから、まだ、不平不満があるのは、国民感情と言う事で、それが、政治の基本姿勢になって居るのは、やっぱり、リードの仕方として違うと思うし。

いついつこういう風に話してこういう結果になったでしょって、ちゃんと話せない政治家がダメなんじゃない? そういう事をちゃんとやらないと「その後、譲歩したのが本当ですよね」って詰められる。

Re:タイトルなし

ふじきさん

>規模が小さいとはいえ、それより前に日本がアメリカに対して行っている風船爆弾の攻撃だって無差別攻撃

実際に、爆弾を落としたか、落として無いか、というよりも、その意志があったかで判断される事がありますよね。戦犯への追及は、刃物を持って居たのか、大きな爆弾を持って居たかの違いで、破壊の意志がある事が元凶で、手段を与えた方も悪いという事だと思います。つまり、原爆を作った時点で、どんな酷い事になるかは分かって居たと思うのです。

>いついつこういう風に話してこういう結果になったでしょって、ちゃんと話せない政治家がダメ

譲歩が通じるのは、性善説で、自ら手の内を明かしてくれた、と見せる事が「誠意」に受け取ってもらえないと。
特に、外国との関係に対して、相手方の利益を忖度して胸襟を開くと、国内から批判が出る事もあるので、味方の配慮が足りない事もあると思います。

Re: Re:タイトルなし

こんちは、隆さん。

> 実際に、爆弾を落としたか、落として無いか、というよりも、その意志があったかで判断される事がありますよね。戦犯への追及は、刃物を持って居たのか、大きな爆弾を持って居たかの違いで、破壊の意志がある事が元凶で、手段を与えた方も悪いという事だと思います。つまり、原爆を作った時点で、どんな酷い事になるかは分かって居たと思うのです。

風船爆弾、数は少ないけど戦果が上がっていた筈。但し、米政府がそれを隠蔽したので効果が出ないと思った日本政府がプロジェクトを中止してしまった。あと開発競争に負けたけど、日本も原爆の開発はしています。



> 譲歩が通じるのは、性善説で、自ら手の内を明かしてくれた、と見せる事が「誠意」に受け取ってもらえないと。
> 特に、外国との関係に対して、相手方の利益を忖度して胸襟を開くと、国内から批判が出る事もあるので、味方の配慮が足りない事もあると思います。

そうね。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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