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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『スパイファミリー』テレビ東京

シーズン1のうち、1クール目はほぼリアタイで。
放映再開を知らなかったので2クール目の最初の回のみ未鑑賞。2クール目はほぼほぼレコーダーに撮り貯めておいた奴をまとめ見した。

上記の経緯からボンドがどんな犬なのかはよく知らない。案外、中身がオダギリジョーだったりしてな(まだ「ハウ」の方が現実味がある)。

アーニャが可愛くて、声宛ててるのなかなか芸達者で凄い。アーニャの省略した顔かわいい。
ロイドとヨルさんもよいのだけど、物語のメインがアーニャの奇行に一進一退を繰り返すスパイ作戦の行方なので、旦那はずっと見せ場の連続だが、妻は料理でドジるくらいしか話の進行に関わってこないので、ヨルさんのアクションがほぼほぼ封印されてしまってるのは残念。

2クール目で出て来た旦那「黄昏」の弟子キャラ「とばり」が可愛い。「黄昏」同様、プロのスパイ技術者だが、メンタルが幼稚園児なのが可愛らしい。幼稚園児メンタルで、超絶技術操るのが、子供が無表情でデコトラ乗り回してるみたいで良い。あの旦那への何が何でも「好き」が揺るがないで、呼吸するように「好き」で、い続けてくれる所が愛しい。あまりに鉄面皮なので、「黄昏」が彼女の恋心に一切気付かないのが哀れだが、この恋は実る可能性が0パーセントだから、これで良い。
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『エルピス』フジテレビ

ちょっと遅れてレコーダーに入れておいたのをまとめて見た。
全10回だが、撮り逃した1回目と予約操作を間違えた3回目は未視聴。

骨太。
と言うか、こんな面白いコンテンツをまだまだTVで作れると言うのが「エルピス(パンドラの箱を開けて最後に残った希望)」なのかもしれない。災厄の箱に詰められた「希望」を信じていいのか、とも思うが。実は物語の中でも、希望を持つからこそ更なる絶望に組み敷かれるみたいな流れが多々出てくるので、「希望」は「希望」で厄介な存在に違いない。
オープニングタイトルで名前が上がる(集客力の強い)俳優が3名。長澤まさみ、眞栄田郷敦、鈴木亮平。
鈴木亮平そんなに出番ないなあと思っていたが、最終回での長澤まさみとの一騎打ちには痺れた。あの妥協点を見出したの凄い、凄い脚本だ。何となく、それではより大きな事件の発露をあきらめるのかとモヤモヤはするのだが、この後、作られる事のない続編で、きっと更なる争いが続けられるに違いない。そして、元々は冤罪事件の話なので、冤罪事件で終結するのは正しい。このニュースのどちらを選択するかで、ただ一人の話ではあるが、死に追いやられようとしている人を救っている。今回公表されなかったニュースは弔い合戦であり、憂さ晴らしであり、未来の死者を生まない予防的措置ではあるが、今すぐ人は救わない。未来の死者を量産しない希望として鈴木亮平が機能する。ただ、長澤まさみ自身の安全は保障はされない、ギリギリぐらぐらしたバランスを正しく保たないと発言権を奪われるか、殺されてしまう。だから、物語として勝利を得たように見えるが、小さな希望を手にした、という事なのだと思う。
長澤まさみがメインランナー。しかし、エロくないなあ。濡れ場まであるのにエロくないのは逆に凄いかも。「エロい」という規制もあるので、あれもこれもは入れなかったのかもだが。
眞栄田郷敦が補助走者だが、短距離ではメインランナーを凌ぐ活躍をする。深い濡れ場とかないけど濡れ子犬みたいなひたむきな可愛らしさがある。他者評価も自己評価も低いところがチャーミング。自分で分からない事があった時に、臆せず「他の人に聞く」と言いきれるのが、彼自身が自分で気づいていない強みだろう。このドラマの中で最も評価が上がったのが、眞栄田郷敦と岡部たかしだろう。岡部たかしなんて知らなかったけど、いい役者だ。虚々実々、表面がメチャクチャなのに、中身は正義の番犬みたいだ。ただ、正義は彼を成り上がらせてくれる為のエサという位置付けが正義の二人組とちょっとベクトル違って、話に厚みをもたらせてる。
その岡部たかしと正反対に、表面はとても紳士で優しく取り繕っているが、金と権力に弱い、多分、この物語で一番問題がある人物が三浦貴大。いいキャスティングだ。いい人そうだもの。多分、この人は眞栄田郷敦とは正反対で、虐めに加担して心を傷めても、長くは引きずらず、常に長い物に巻かれるタイプ。ただ、彼がそうだから最低と言うよりは、彼が世の中の大多数を象徴してるに過ぎない。
新聞記者の池津祥子も知らない人だが、変だけどちゃんと使えば頼りになる凄い人という正義側のアクセントとして良かった。
弁護士の六角精児は何やっても嵌る定番の人、しかし、ずっと怒っていて、正義側の一員として少し離れた所にいるのが「弁護士」らしかった。
名前分からないけど、刑事の人もニヤニヤ気持ち悪くて良かった。
そして、それを上回って気持ち悪いのが眞栄田郷敦の母役の筒井真理子。うわ、母親としていてほしくない。うざい。近さがたまらない。世の大多数の息子が「勘弁してほしい」と弱音を吐く近さがあった。

物語の中で立ち位置や考え方が変わる役者が、長澤まさみ、眞栄田郷敦、鈴木亮平、岡部たかしの4人。この4人がメインディッシュで他がサブ、味付け、調味料な役。

最終回では流れないエンドロールの料理バラエティー映像が好き。あれ見て、見たいと思ったのだ。
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2022.04~06アニメ覚え書き

◆『まちカドまぞく 2丁目』TBS
評判がいいので見出したら第二シーズンだったが、何となく気付かないふりしてずっと見てた。
闇の女帝・シャドウミストレス優子こと吉田優子がバカなのに健気でかわいい。
ナレーターの「がんばれシャミ子」が何気に優しくてホッコリする。
一番のお気に入りは無自覚にひどい喫茶店の料理人狐リコくんと、おそらく一番常識人である為にひどい目に会わされてるマスター。

◆『ツルネ』MXTV
京アニの『Free』の跡目。恋愛関係には発展しなそうだけど、女子が近くにいる。なのにすぐ男5人でつるんで世界に入ってしまう。ようも弓道なんて答の線引きが難しい物を選んだのが流石京アニ。

◆『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』MXTV
オタクが異世界に飛ばされて、やる気はそんなにないけどとってもいい奴で、パワー無双。正義の心は持っているけど弱者ヒエラルキーのオタクの願望を満たすゆるゆる気持ちいい展開。エロシーンになるとアニメーターが本気出す。3D作画なので、女アニメーターにそうじゃないこうやってみたいにモーション・キャプチャー付けてズコバコやってたら面白いが、みんな大人しいからそんな鬼畜な事はしていまい(ちょっとやっててほしい)。本編よりもOPの大袈裟なヘビメタにすげ正論のシャウト被せるのが泣くほど好き。エンディングもテロップないので歌詞は聞き取れないが「おっおっおっおっおっおっおー」の部分が変で好き。

◆『勇者、辞めます』MXTV
前半のお仕事コメディーみたいなのも嫌いじゃないけど、後半の有能と思ってた主人公がサイコパス寸前に追い詰められていた悲劇性に引かれてしまう。ラストはそうにしかならないよなという常識的な一線に留まった終わり方。安心と同時に残念でもある。

◆『であいもん』MXTV
長いタイトルは「異世界冒険譚 出会いもんすたー」。えーと、嘘。
無事1クール終了。毎回及第点ないい話。ラスト予告止め絵枠、集合カットで「じゃあね」風。この絵に「第二シーズン製作決定」と書きたかったんだろうと邪推。
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アニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(全12回)』MXTV

これ、前期(2022.04~06)のアニメの中で一番好きだった。
主人公は自分がやりこんだというよりレベルアップの為にやらされこんだ乙女ゲー世界にモブとして転生してしまったニート。この世界では王族と上位の貴族以外は男子の地位は極端に低い。主人公が転生したモブも地方貴族だが父親はブスの母親にさんざん虐げられて残念な生活を送っている。いわゆる「詰んでる」人生しか見えない世界設定の中、主人公がゲームの知識を悪用してチートしながら、安らかな人生を目指すオラオラ系物語。
本来のゲームのメインラインは貧乏だが真面目で性格のいいヒロインのオリヴィアが魔法学園に特待生で入学を許され、そこで5人の王族・貴族男子とめくるめく恋をしながら成長する、みたいな話。ヒロインの恋敵が悪役令嬢のアンジェリカだが、オリヴィアのゲーム上での役割を主人公リオンと同じ転生者のモブキャラ女マリエに奪われてしまった為、二人は王族攻略ラインから宙に浮いてしまい、何となくリオンとつるんでる。アニメはマリエが崩したゲームイベントをどうにかリオン達が回復し、ゲームメインイベント(恋愛)に関わらない考え方だったリオンがちょっと考えを改めるところで終わる。

変な言い方になるが、アニメ、絵が汚くて下手で、そこがいい。オリヴィアとアンジェリカなんて髪型が違うだけの美少女アニメの巨乳キャラにしか見えない。なんかたちの悪いアニメとかですぐ脱がされちゃいそうなキャラ。攻略対象の王族も美形を単に記号化しているだけでさっぱり魅力を感じない。つまりみんな役割が宛がわれているだけ。で、そういうキャラなのに恋愛が感じられないくらい絵が下手だと、設定である「クソゲー感」が強まる。主人公もかっこよくないし、エンディングの絵とかひどい。ひどすぎて、逆にそれを褒めたい。本当はどうか分からないが、ちゃんと分かって下手に描いてるんですみたいに思えてくるのは気が利いている。

主人公、憎まれ口を聞くし、性格の悪い行動もとるが、平和主義でどうにか全体の流れを好転させようと四苦八苦してるところに好意が持てる。リアルで人生つまんねーという観客(=俺)の鬱憤をグチグチ文句言いながらも晴らしてくれる。モブだけど最強という設定も良い。

モブのブスキャラが本気でブスなのは病みが深い。
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うらごろされ二巡目

必殺シリーズの異色作というか問題作に『翔べ! 必殺うらごろし』というのがあって、これはオカルトと必殺の融合という大根と洗濯板の合成みたいな事を目論んだ、ちょっとどうかしてる番組です。
物語の主人公は中村敦夫の「先生」。時代的には江戸時代ですがザンギリ頭にズボンで明治時代を100年くらい先取りしてて、職業は「太陽を信仰する行者」。修行をしながら町々をふらふら流浪してます。怪しいです。私の身近に「太陽を信仰する行者」がいないからかもしれませんが、いい人ではあるけど常に瞳孔開きっきりで人間というより何か人の皮を被った別の物っぽい感じがします。首を撥ねても生きてそうだし、血が緑色でもあまり驚かない。「アイ・アム・グルード」とか言いだしてもきっとそんなに違和感ありません。死者の声を霊視で聞く事ができ、死者の無念と共に太陽の光を浴びることにより、超人的な力を得るって設定が、ウルトラマンを人間の身体に押し込めたみたいでもあります。旗竿を槍みたいに使って悪人を殺します。
二人目の殺し屋が市原悦子。市原悦子が演じてるというだけで怖い。ドスで悪人の腹をえぐります。刺すだけじゃなく、いつもちゃんとえぐってますね。こわいこわい。
三人目の殺し屋が和田アキ子。怪力の女。女髷を結う事もなく、ザンギリ頭にズボンみたいないで立ちで、女扱いされないと嘆いている。そらされないだろ。別に怪力であるとか背が高いとかの外的な要素はどうでもいいのだが、それで世のルールに刃向かうような従順でない気性は皆が耐え忍んで生きている江戸時代と相性が悪い。殺し技は殴り殺し。ストレートが炸裂すると相手の顔が一回転するという、懐かし映像でよく使われるギミックは手間が掛かったのか、第一話でしか使われていない。なので、ただひたすらに殴る。でも、殴り続けただけで、人が死ぬという確証を視聴者に与えられないので、最後は落ちている石なとで脳天を打ってトドメを刺したりする事が多い。何気に地味で一番リアルな奴。

この番組の悪役に伴勇太郎というハゲで髭の役者が出てる。
この人はそのはっきりした風貌で『新・必殺仕置き人』の寅の会の出席者だった人である。
で、『翔べ! 必殺うらごろし』には二回出てる。
第3話 「突然 肌に母の顔が浮かび出た」の山伏と、
第20話 「水探しの占い棒が死体を見つけた」の用心棒。
つまり、死んだ男は死んでいなかったというオカルトだ。
大体ハゲで髭という容貌なので、パワーファイターがあてがわれる。
どちらの登場回でも和田アキ子に殺される。因果応報。

追記
いやいやいやいや、いかん。
この書き方だと殺された二人の伴勇太郎に何か関連性があるかのように思えてしまう。そうではない。単に、同じ俳優を二回別に起用しただけだ。でも、全く同じ顔の男がまるでループするかのように、和田アキ子に殺されるのはちょっと面白い。同じ形象や事象の物が同じ結果を導き出す。呪術に似ている。何か伴勇太郎さん、有名じゃないのをいい事に(って言い方もないか)同一シリーズでもほとぼりが醒めると再生して3、4回出てたりする。世の中には自分と同じ顔の奴が三人いると言いますがって言う落語の枕をそのまんま実現させてるみたいな。まあ、一度に集まらないから混乱はしないけど。と言うか、必殺にはこんな感じで大映あたりの大部屋俳優さんが何人か出てるのですが、今回、顔と名前が一致してちょっと興奮した。そういう話だった訳です、実に個人的な話です。以上。
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NHK『青天を衝け』

どうしてもオンタイムで見れなかった分、15回くらいを「えいやっ」と一日1本か2本見て、どうにかラストまで追い付いた。この「えいやっ」が中々起きない。渋沢栄一の前の明智光秀もまだけっこう残ってる。
栄一がパリから帰ってきた辺りから終わりまで。
渋沢栄一は吉沢亮が子役時代以外を一人で演じたので、決して偉そうな人物ではなく、いろいろうっけものみたいな面がずーっと踏襲されていてよかった。評判がいいのは草彅剛、これはいい配役だった。「申し訳なさそうな人」が似合う。草彅の奥さん役の川栄李奈なんて可愛いだけでまあ、それはそれでいいのか。浪岡一喜がゴリゴリの武闘派な顔で、自分に不得手な書類仕事に精を出すのも泣けた。フランスから帰ってきた辺りからでだすイッセー尾形の常人と思えないような演技も好き。栄一の敵ではあるけど、実は似たような境遇を経ており、視野は狭いが懐が深いという不思議な役。
渋沢栄一は農民-尊王攘夷志士-一橋家-洋行-静岡藩-明治政府-実業家とコロコロ居場所を変えるが、割と能力を乞われて居場所を変えているのが本人は辛そうだが、ドラマ的には上昇感があっていい。
明治政府の中では渋沢栄一以上にデタラメだけど、良くも悪くも存在感のある大倉孝二の大隈重信が面白かった。つか、大倉孝二そのままではないのか?いや、好きだけど。
後半ディーン・フジオカを初め、実際は老齢だからなんだろうけど、外見があまり変わらないのにバタバタ人が死んでいって不吉なドラマになる。多分、例年より10回くらい本数が少ないからそれで後半駆け足になったのかもしれない。ラスト、渋沢栄一がちょっとだけ薄い老けメイクで80越えているのだろうけど、40くらいにしか見えない。
息子も孫も並んで立ってどっちが年上だか分からない。みんな実際は同じような年なんだろう、きっと。

「金金金金いう世の中になった」という批判も、「戦争をやりたい奴はどうしても戦争をやるのだ」という言葉も的を射ている。そのどちらも政治家に命令されて、そういう体制の維持を手助けしてそうなのが同じNHKの報道部なのがちょっとゲンナリなのだが。
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NHK「おかえり、モネ」最後の一週間

最終回(120回)まで見終わった。
二カ月くらい貯めていたのをどうにかこうにかラストスパートかけて見終わった。
謎の言葉「19対5」の意味も分かった。

DJボーズ「いえ~ぃ19対5」
菅波「いや、君には言われたくない」

みつお(=ボーズ)、身の振り方とラッキーが比例しない感じであまり好きじゃない。
それ以上に、ミーちゃん、りょーちん、のコンビが対主人公キャラとしては最高レベルで病んでて怖い。ガソリンを入れに町外れの雑貨屋に入って二人が出てきたら、実は猟奇殺人鬼ってプロットが自然なくらいイヤ。すると、藤竜也は牡蠣棚に死体を隠して牡蠣の味を高めているし、その死体はきっと浅野忠信の奥さんだ。モネの親父と朝岡さんは別の時空では同性愛者で乙女の夢を実現している(何故かこれは秘密のように話題が伝播していない)。

そんな中、火曜の最後に「感染症医」って、時は2020年、ゲー、今から後ラスト3回しかないのにそこに踏み込む舵を切るのかとビックリ。残り3回を見て、巧みに踏み込まなかった事にも更にビックリ。水曜はミーちゃんの告白。最後にそんなのを仕込んでいたのか。

モネ「ミーちゃんは悪くないよ」
志村喬「ミーちゃんは悪くない。悪いのは百姓たちだ」

ラストにマリアンヌが出てくると画面が華やぐ。
と言うか、モネとミーちゃんに華や色がない。この愛すべき朴訥だが無個性な二人を主人公に、よくもまあ最後まで。題材も「傷付いた人たちの復興」と、目を背けてしまいがちな物で。それを更に下町芸能コメディ「おちょやん」の後番組として放映するなんて。何てチャレンジングなんだろう。と、そのチャレンシングが裏目に出て人気はそこそこ。家事とか「ながら見」をせずに、じっくり見ないと面白さが伝わらなかったりする。
高岡早紀にも出てきてほしくはあった。出してくれるなら、銭湯の顔を見せないナントカ君が高岡早紀の双子の片割れとかでも良くってよ。
菅波先生もご苦労様でした。
ラストみんな出てくる中、割と扱いが低い感じだったのが朝岡さん。

朝岡「観測機器をあちこちの小麦生産農家に置いてもらいます。ここで無償の初期投資が必要になります。そして、私達は気象予測により、未来を予測して小麦の先物市場で大儲けするのです。つまり、『おかえり、マネー』です。」
あーもー火傷しそう。朝岡さん独身っぽいけど高岡早紀とくっつきはしないのか? まさか井上順社長と、、、、、?
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アニメ『ゴジラ シンギュラ・ポイント⑧~⑬』MXTV

という事で、物語が終わった。
なんか謎が謎のまま終わりよったのう。
分かったとは言えない状態だけど、私、これはこれで嫌いではない。
「おま、そんなに頭のいい振りして」みたいに言われるかもしれないが、そうではない。この混乱の激しいプロットを分かる事が頭のいい事かどうかは難しい所だし(直感力が強いとは言えそう)、話を理解できなくても納得できる落としどころもある。私はどうにも話を理解は出来ていない。でも、話の理解が物語を楽しむ全てではないと思っている。「リアル」という言葉は間違いを誘発しそうだが、作品内で起こっている事件(怪獣が大量に発生し、それが世界の終わりを引き起こそうとしている事象)と、それに右往左往する人間達が、とても現実世界に似ているように思えた。怪獣や世界の終わりとかではないのだけど、人は事件(例えば高額高確率パチンコとかでいいや)と出会う時、無意識に無警戒にドカンと出会ってしまい、ただその事件にぶつかる事で対応を見つけていく。世界中の人達が等しく事件とぶつかる中で(逆にぶつからない人だっているだろうけど、それはいいだろ)、一部の優れた人達がその対応方法を模索しようとする。大概は事件に対して点でぶつかり、なかなか線や面になったりはしない。そのもどかしさ中で、少しずつ糸を手繰って何かを引き寄せようとする努力が、全くスポコン的な努力や汗、涙と無関係で、パソコン百回起動して何かの拍子に成功すればメッケモノみたいな適当なトライ・アンド・エラーで描かれており、世界を救うのはパチンコで「777」を出すみたいな強運が必要、みたいに思えないでもない普通に考えてドラマチックじゃない展開が、盛り上がりがないだけに本当っぽかった。「盛り上がり」があると「ドラマ的な演出」が裏にあるように見えるから、それがない平々凡々とした、理由も分からないのに勝ったり負けたりというパチンコっぽい流れが、とても現実と地続きなんじゃないか。
だから、これがつまらないと言う人は次のような理屈なんじゃないだろうか?
何故、怪獣が現れて、その怪獣達がどういったやり方で排除され、元と寸分変わらない平和がちゃんと訪れたのか。何一つ分からない。怪獣が現れる事自体に明確な理由はないし(あるかもしれないが表現はされない)、排除の方法も偶然、祈ったらいなくなった的なユルさだし、結局、排除が適当だから、この平和に持続性があるかどうかも分からない。つまり、事件として何も書けてないのだ。

しかし、何で「破滅」ではなく「破局」なのだろう?
「破局」は言葉の意味的には「ニア破滅」ではあるが、普通は男女間の仲が壊れる事である。
まあ、確かに物語のエンドロール前のラストでは主人公二人の破局は回避されていたが。葦原が時間を追っていたという通話記録も、単に男女関係のログと言えば、そうであるし。実はもっとくだらない話だったりして。
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『おかえり、モネ①②③』NHK

あー可愛い。

私のツイッターのフォロワーさんが言ってたのだけど、一日の始まりから清原果耶ちゃん見れるなんて、とてもありがたい、って。実に気持ちが良く分かる。
お、妹さんは映画『朝が来る』で、壮絶な人生演じたあの子だ。今回は普通に幸せな役であろう。よしよし。辛い人生や重い人生は朝からしんどい。
一話にちょっと出てきた漁師の浅野忠信氏が、あの妊婦鈴木京香を医者の元に運ぶだけの役で出たとは思えないので再登場が楽しみでもあり、怖くもあり。一人だけ朝の空気感じゃなかった、何となく。今回は清原果耶ちゃんが天気予報師を目指すらしいので、果耶ちゃんの行く先行く先に現われて、血の雨を降らす、とか。晴れと予想してるのに、友達のソーが来て、大外れさせてしまうとか。いや、多分、単に天気にとても関係の深い職業としての漁師なのだろうけど。もしかしたら、雨で気圧が低くなるとつい人を殺したくなる漁師かもしれない。人の顔ほどもある生きたスルメイカを顔に張りつけて窒息死させるかもしれない。ジンベイザメの尾びれを掴んで振り回して鈍器として使うかもしれない。

浅野「雨が降ると、つい魚の別の使い方を考えてしまうんだ」
清原「そんなの普通じゃないですよ」
浅野「じゃあ、普通って何だい」
でん「普通じゃ納まらない石ノ森章太郎先生の!」
 瞬殺
西島「正体を現したな、気象庁に潜入していた公安のものだ」
でん「うおお、透明人間になっちまった」

こんな話になるに違いない。この間、清原果耶ずっと目を開きっきぱなしでお願いします。
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アニメ『ゴジラ シンギュラ・ポイント④⑤⑥⑦』MXTV @ikazombie

どーも、情報乗っかるのが遅くて四回目から見出したが、これが面白いのである。
物語が謎だらけだし、登場人物は山のようにいるし、まだ、始まってないとか、何が面白いのか分からない、とかいう意見も出てるが私は好き。

ビジュアルかっけー。
ジェット・ジャガーの見た目の劣悪さと思った以上の性能に激・萌える。
そして、ムチャクチャ登場人物が多くて、各自、好きな方向に勝手に事態に対処しながらも、最終的には同じ謎に向きあっている。この各自が勝手な事をやっていながら全体、大きな一つのベクトルで物事を推し進めている状況が日本SF黎明期みたいで面白い。SF御三家の小松左京、筒井康隆、星新一が各自のオリジナリティーで次々と新作を発表する中、次世代の作家がこれもSF、あれもSFと、SFの底地を広げ、毎年、その年のSFベスト短編集が出ていたあの時代のようである。

そして、物語のキーパーソンの名前が「葦原」というのもニヤニヤ笑ってしまう。
「葦原」は日本神話に出てくる土地の名前で、「神の国タカマガハラ」と「地獄ヨミ」のどちらにも属さない未開の土地で、タカマガハラを追いだされたスサノオの子孫オオクニヌシが統治し、神の国・大和朝廷に献上された(みたいな)。オオクニヌシの統治の際、神に沿わない者は皆殺しにされた。つまり、かってその地にいたであろう死せし獣が彼の導きで「葦原(≒日本)」に戻ってこようとしている。その者達はこの世界にありえない紅塵を身に纏い、世界を元の不合理な物に戻そうとしているようである。物語の最初にラドンが大量発生したのだと言う。日本神話で死者の葬儀を行う者は「鳥」と呼ばれた。古代人が鳥を魂を運ぶ使者とみていたことから来ていると考えられている。なかなか良い物語のトップバッターである。

こんなような世迷言が大好きである。
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