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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『新宿パンチ』新宿シネマート1

▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★城定クオリティ】
城定秀夫監督だから、最低「面白い」事は分かってる。残りはどれくらい面白いか、だ。残念ながら、はっちゃけてって程でもなかった。但し、決してつまらない訳ではない。単に評価ラインが厳しいだけなのである。いつものファニーな感じは好きだし、そこから殴り合いのハードな展開もちゃんと見せるし、やっとヒロインが自分語りできるくらい主人公に気を許す自転車の二人乗りのシーンも絶妙だし。あー、いい映画じゃん。

地毛が超癖っ毛である為、いかついパンチにしか見えずずっと喧嘩に巻き込まれてきたファニーでファンシーな男が新宿歌舞伎町で惚れた女の為にスカウト稼業に精を出す。そこに巻き起こるスカウト戦争、みたいな話。

主役の小澤廉はパンチに熱血顔、ダブダブスーツで絵として目立つのが良い。けっこうアクションシーンも多いのだが、喧嘩の強さが頭突き以外はカラキシという設定っぽいのが後半揺らいでしまっている。ケンカは弱いが武器でも何でも使ってトントンくらいでいいと思うのだが。仲間に助けられるみたいなパターンでもいい訳だし。外見と違って、よく言えばナイーブ、悪く言えば女々しい男。

主人公に対峙するヒロインに吉倉あおい。ラスボスの情婦である過去を持ってたり、借金背負ってたり、それでも自力で立ち直ろう、正しくあろうとする信念を持っていたり、色々な面を持つので、割とちゃんとやらないとバラバラな変な女になってしまうだろうに、ちゃんと一人の悩める女性に見えたのは演技、上手いんじゃないだろうか? ボーイッシュなサバサバ姉さん良かった。大体、この子が良くないと映画全体が成立しないからね。

ヒロインの生活を拘束している乱暴者のスカウトに毎熊克哉。屑くっていいわあ。毎熊さん(ちょっとマイク真木さんみたい)は屑なんだけど、東映のヤクザ映画に出てくる悪役みたいに生まれた途端に悪人の人生を歩むんだろうみたいなタイプの悪相ではない。どっちかって言うと二の線。二の線だけど二枚目と断言するほどいい男ではなく、「不良」とか「普通」の成分が入り込んでる。ちょっとその辺にいそうなくらいのいい顔の悪い人。だから、リアル。ちょっとありそうなくらいの挫折で、ちょっと手を出して見るかくらいの覚悟で違法な薬物を扱う。この辺が割とありえないテンションの三の線の主人公とヒロインに対する現実からのカンフル剤みたいな歯止めになってるのが上手い。この毎熊氏は小澤廉であったり、その先輩スカウト宮崎秋人の落ちていった先の姿の大人なので、その大人と対比する子供としての小澤廉との対比は良かったが、大人同士、そっち側に落ちなかったスカウトグループのヘッド、矢柴俊博(いい演技してるわあ)との対決も本当は見たかった。大人同士でそこは言いたい事や、付けなければいけない落とし前もあって然るべきだろう(ヤクザ映画ではないから、その辺はグレーゾーンでも許されるのだが)。

あと、チラシに名前が載ってないが二人目の女の子さっちゃんも良かった。
一度退場してから、もう出番がないとは思わなかったけど。


【銭】
テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
新宿パンチ@ぴあ映画生活
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『恐怖のまわり道』シネマヴェーラ渋谷

五つ星評価で【★★★まずいの主体違い】
1945年、白黒、68分。初見。
特集上映「蓮見重彦セレクション ハリウッド映画史講義特集」から1プログラム。

映画が悪いんじゃなく俺が悪かった。
仕事が押して昼、夕飯抜きで仕事抜け出すようにして、やっとヴェーラに到着したので集中力が弾切れしてしまった。又、字幕が多いってか、ずっと主人公が喋り続けてるのよ。なので多分、映画は悪くないんだけど、俺が映画を見る状態に自分を保てなかった。突発的に進行してる四十肩とも戦い続けてるってのも言い訳の一つに加えておこう。ダメ人間だからそんな事もあるさ。何だ。覚醒剤でもやらな映画を見れんのか俺。やらんぞそんなん。



【銭】
通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
恐怖のまわり道@ぴあ映画生活

『こんな夜更けにバナナかよ』一ツ橋ホール


▲車椅子って相手を見上げる形になる事にまず問題があるみたいな事を乙武さんが言ってなかったっけ?

五つ星評価で【★★★キャスティングが素晴らしい。話はベタ。演出はちょっと山場の設定違えてないか?】
まず、主役の大泉洋。何て的確なキャスティングであろう。
『水曜どうでしょう』で見せる悪態の数々。彼はデビュー以来ずっと悪態をついている。どんなに悪態をついても嫌われないキャラクターなのだ。そら、この役にピッタリだろう。おそらく実話の本人に似てる似てないよりそこが大事だ。演技としては後半ちょっと滑舌よすぎる。そこは減点しておきたい。同様に『グリンチ』もピッタリのキャラクターであり、車椅子にずっとグリンチが座っていても絵的にはともかく、物語的にはそんなに違和感ないかもしれない。いや、絵的に問題があるだけで、大問題だけど。
メイン助演の二人、高畑充希と三浦春馬。高畑充希は可愛い。それだけだ。それだけで充分だけど割とそれだけだったのでビックリした。ちょっとダサい感じの服は時代が現代でないのでスタイリスト上手いなと感じた。三浦春馬はとてもイケメンなのだけど、線を細くしてイケメンすぎないように作ってる。イケメンだけど堂々としていないからギリその辺にいそう(本当はいない)。この二人は観客の気持ち代表。高畑充希が最初は反発してるけど、徐々に大泉洋の内面を理解していく役。三浦春馬が最初は同調しているけど、徐々に大泉洋との生活に疲弊して遠ざかっていく役。三浦春馬主体性のなさそうなところが上手い。主体性はないがプライドは高く、主体性その物でプライドはそこそこある大泉洋、そして同じく主体性が強くプライドそこそこの高畑充希と好対照である。見掛けは違うが、大泉洋と高畑充希のメンタルは近い。高畑充希が大泉洋に「鹿野さん(大泉)は何様?」と疑問を投げかけるが、では、「高畑充希自身が何様」かと問われれば彼女はきっと答に窮するに違いない。三浦春馬の主体性のなさから脱線したが、三浦春馬に戻って、そんなカットはないのだが彼は白のブリーフ履いてそう。同じくそんなシーンはないが高畑充希はキツイ色のパンツを履いてそう。あー見たい(春馬君のはどうでもいい)。
介護ボランティア三人。萩原聖人、渡辺真紀子、宇野祥平。この三人が上手いわあ。そこに置いておけば映画が成立するみたいな安心感。本当はこの三人にもそれぞれ大泉洋同様のドラマがあると思わせる幅。渡辺真紀子は当然、子持ちで主婦だろうが、萩原聖人や宇野祥平なんて何をやってるかも分からない謎の人だもの。でも、うさんくさくはない。そこにいると、もうそこに溶け込む。この辺にリアリティーのない人置いちゃうと、それをカバーするのに脇役を増やさないといけない。グッジョブである。いくら貰ってるかは知らないが、ギャラの5倍くらい貢献してるイメージ(萩原聖人はギャラ高いか?)。
病院の先生、原田美枝子。この人が病院にいたらきっと気づかず診察受けちゃうと思うわ。
看護婦、韓英恵。クール&ビューティー。出番多くないけどニヤっとするキャスティング。
そして母、綾戸智恵。あんなキャスティング反則だろう、みたいに嵌る。彼女が出るシーンはみんな良い。

ドラマとしては、一番盛り上がる山場が思っているより前に来てしまった為、後半長く感じた。その辺のバランスがあまり良くないのは残念だったが、映画の出来としては拾い所が多く、トータル面白かったと思う。しかし、自分はボランティアはやれないな。多分、そういう時間の割き方が出来ない。いや、逆で、映画見る時間を全部ボランティアに傾けるならばボランティアも出来るのか。そっちでもいいと言う確証がこの映画に出るくらい魅力的な人物であるなら、沼に引きずり込まれてしまうのかもしれない。


【銭】
雑誌で応募して試写を見せてもらったからロハ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話@ぴあ映画生活

PS 前田哲と大泉洋って『パコダテ人』じゃん

『花札渡世』シネマヴェーラ渋谷

五つ星評価で【★★★辰夫はどうも】
1967年、白黒、93分。初見。
特集上映「任侠映画の世界 滅びの美学」から1プログラム。
知人の推薦で観たけどけっこうアバンギャルド。
主人公の梅宮辰夫は一本筋の撮った渡世人で、賭場で相手のイカサマを見抜く技量がある。
梅宮辰夫の親分が遠藤辰雄、おじき分が安倍徹。配役通り、欲と色の権化みたいな役である。
遠藤辰雄の血のつながらない娘が小林千登勢。遠藤辰雄と出来てる素振りを見せながら、安倍徹が欲しがり、小林千登勢は梅宮辰夫を狙っている。この愛欲グチャグチャの一家の賭場に伴淳と鰐淵晴子の親子がやってくる。
鰐淵晴子、病んでて綺麗。
結局、伴淳は殺され、梅宮は遠藤を手にかけ、鰐淵を逃がし、約束をして自首をする。
5年後、約束は破られ、それでも辰夫は惚れた女の為に身体を張る。

梅宮辰夫以外は全員悪人である。
小林千登勢なんて、鼻歌を歌いながら恋敵を強姦させ女郎屋に売るのだから、超極悪である。
そんな中で辰夫が貫く正義が粋なのだが、とは言っても梅宮辰夫だからなあ。それが邪魔して単純に楽しめなかった。正義の旗頭として見るには、後の世の狂いっぷりを見過ぎていた。



【銭】
通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
花札渡世@ぴあ映画生活

『フェリーニのカサノバ』『フェリーニのアマルコルド』早稲田松竹

企画「フェデリコ・フェリーニ監督特集」。
フェリーニは好きでも嫌いでもない。見てるのは『そして船は行く』以降と『道』『8 1/2』『魂のジュリエッタ』くらいだろうか。見世物性と抒情性を併せ持った作家性は昔は唯一無二だったが、ちょっとずつ同じタイプが増えて浸食されつつある感じ。痛ましや。

◆『フェリーニのカサノバ』早稲田松竹
五つ星評価で【★退屈で退屈で】
1976年、カラー、155分、初見。
SEXしかない男の一生一代記。凄みよりダラダラ長さが目立つ。話がぶつ切りで登場人物の誰にもに魅力を感じないからだろう。
見世物性の俗悪さを精一杯拡大させた作品で延々とうそ寒い景色が展開する。うそ寒い景色しかない世界なのに美術や小道具は超豪華。出てくる人物が更に虫のように見えた。ともかく長くて、完落ちしまっくた。


◆『フェリーニのアマルコルド』早稲田松竹
五つ星評価で【★★★★バラエティーな群集劇】
1973年、カラー、125分、初見。
おらが町の一年。
町のみんながカメラ目線で、語りかけてくる楽しい冒頭部分から、いい意味で下世話なイタリア人感覚丸出しの2時間。おもろいけど『フェリーニのカサノバ』見た後で疲れていたからちょっと長く感じた。怒鳴る校長先生とかの確立したキャラ(実は全体のドラマとしてはそうそう必要でない)がいっぱいいるのも楽しい。スキンヘッドで眼光鋭い紳士なんて大葉健二(初代ギャバン)みたいだよなあ。
アコーディオン奏者最高。盲目で髪振り乱してて頑固。
もちろんニーノ・ロータの曲が素晴らしいのである。


【銭】
一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
カサノバ〈1976年〉@ぴあ映画生活
フェリーニのアマルコルド@ぴあ映画生活

『来る』109シネマズ木場7


▲白無垢っぽい松たか子の除霊姿。
カレー饂飩とかミートソース・スパゲッティとか食べちゃダメな衣装。

五つ星評価で【★★★★お祓いエンタティーメント】
とても面白かった。でも、怖くはなかった。何でだろうという事を書きたい。
登場人物が魅力的である。
特に松たか子演じる「日本最強霊媒師」が来た来た来た感いっぱい。
ああ普通でないと怪異に立ち向かえないという感じが色濃い。
松たか子の近くにいて、霊媒をこじらせた小松菜奈も良ければ、
松たか子の次席にいて、着実にヒットを稼ぐ柴田理恵も良かった。
この「霊媒師」グループの変な魅力に対して、
怪異に苦しむ一般市民も妻夫木くん、岡田准一くん、黒木華、太賀と豪華かつ達者な俳優陣。妻夫木君にはイライラさせられたあ。

で、怪異が巨大な現象になって霊媒師とぶつかって波の華のように砕けたり、散ったり、打ち返したりがたいそう美しかった。素晴らしいが怖くはない。と言うのは怪異が非常に論理的に立ちまわっており、なおかつ、不合理だったり、非常識ではないからだ。この怪異は徹頭徹尾、力押しで来る。なら、備えて立ち向かう事は可能だろう。力には力で対抗すればよい。ごくごく一般の怪談では怪異の相手とは「話が通じない」のだが、この怪異とは「じっくり話せば分かり合えそう」だ。分かりあえる者は対象としてあまり怖くない。中島監督が論理的であるが故に、恐怖を系統化して再構築してしまったのだろう。そういう事が出来ない事象こそがおそらく怖いのだ。
この映画の中で一番怖い感じが強いのは太賀演じる妻夫木聡の後背社員のパートだ。
だって、あれはとても不合理だもの。彼が憑かれる必然性がない。だから怖い。衰弱して気が病んでいくのもゾクゾク来る。但し、肩の出血は怖くない。と言うのは霊現象などで身体が四分されるようなケースは聞かない。リアリティーがないのだ。単に衰弱して死ぬか、身体が外傷でバラバラになるなら、バラバラになる理由を提示しないと、その怪力は物語の為の都合に見えてしまう。

PS 虫は苦手だからきつかった。
 あんなん自然に生まれたままの姿なのに映すだけで怖い。


【銭】
109シネマズの日で1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
来る@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
来る@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
来る@日々是精進

『君よ憤怒の河を渉れ』『北京原人 Who are you?』新文芸座

新文芸坐の企画「永遠の職人 佐藤純彌」から1プログラム。

◆『君よ憤怒の河を渉れ』
五つ星評価で【★★なにこれ?】
1976年のカラー映画。151分。初見。とは言えリメイク映画の『マンハント』は見ている。鳩が飛ばないからとか些末な事は別として、話の膨らませ方が異常で、とても同じ原作の映画とは思えない。高倉健がチャン・ハンユーになるのはともかく、男臭い原田芳雄がおしゃれな福山雅治&女刑事になって日本国内でタランティーノっぽく銃を連射する女殺し屋と対決するとか得体のしれない部分が増えている。だからと言って、高倉健版がマトモかと言うと決してマトモではない。こっちはこっちでベクトル違いで狂っているのだ。呪われた血の映画としか言いようがない。
物語全般に流れるピクニックみたいな陽気な曲が張りつめた空気をないがしろにしながら、熊に馬がいっぱい出てきて、大自然を漫喫。そして主人公が窮地に立たされると女性が命がけで助けに来てSEXもするという島耕作展開。健さん変にモテる。薬物使用で廃人を作る手順は古い方がリアルで気味悪い。


◆『北京原人 Who are you?』

▲「感動のスペクタクル・ファンタジー」らしい。

五つ星評価で【★★★こっちはこっちで伝説の映画】
1997年のカラー映画。115分。公開以来2回目。
丹波哲郎が明らかに何を目指してるのかが分からなくて、流石、丹波哲郎だと思う。ただ、緒方直人や片岡礼子がマトモという訳でもない。みんなおかしい。人間より北京原人に優しい緒方直人も変だし、大和撫子的な恥じらいもなく、すぐ胸を放り出してしまう片岡礼子も嬉しいけどおかしい。この映画の片岡礼子、装置のように反応してセリフを喋るが、凄く表面的な処理しかしていない。ゆとり教育の弊害みたいなメンタリティである。
『パンク侍、斬られて候』に出てた永瀬正敏の猿と違って本田博太郎の原人は博太郎節が聞けないのが残念。
新文芸座でちょっと前に上映した『スーパーの女』同様、佐藤蛾次郎がトラックを転がしまわる。前者では高級牛肉を追っていたが、今作では乗用と食用を兼ねていると思われるマンモスを追っている。あまり変わらない奴。そして新文芸座の謎の佐藤蛾次郎トラッカー推し? そう言えばマンモスの動きが素人が作ったCGみたいだった。技術は日進月歩だなあ。


【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1100円+年会費更新1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
君よ憤怒の河を渉れ@ぴあ映画生活
北京原人 Who are you?@ぴあ映画生活
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マンハント@死屍累々映画日記・第二章

『ヴェノム』トーホーシネマズ川崎2『怪獣娘(黒)』109シネマズ川崎9

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

『ヴェノム』トーホーシネマズ川崎2

▲こっちも割とシンクロナイズド・スイミングっぽい頭部であるヴゥノム。

五つ星評価で【★★★痛快やけど敵に面白味がない】
ああんもうおもろいやん。理屈がすんげ適当な所は逆に評価。
そもそも空からやってきた奴(ヴェノム)+エディ=ヴェノムで、空からやってきた奴単体の時の呼び名がないのがややこしい。まあ(ウルトラマン)+ハヤタ=ウルトラマンみたいな物か。これがひっついた奴に同調して、故郷に刃向かうってデビルマン展開じゃん、無差別合体が死を招くとこも含めて。な、感じで割とこの類例は日本にいっぱいある。同調して「なあなあ」で味方同士になってしまうメンタリティって割と日本的なのかもしれない。同じ釜の飯を食った仲と言うか、貴様と俺とは同期の桜と言うか、個人主義では生きていけない国・日本。だから合体の相性が良くって最強になるってのはそもそも一個体が強力でない農耕民族日本的には向いてる考えなのかもしれない。

ただ、敵はアメコミ物によくある同類や兄弟であったのは落胆に近いつまらなさ。せめて色くらい変えてほしかった。

とりあえず、腐るほどマーヴェル作品が出来てくる中、ヒットして評判よかったのはタイツ感が乏しくてアメコミっぽさを感じなかったから、と、基本主役のお行儀が悪かったからでしょうね。聖人君子的ヒーローに民を率いてもらいたいキャプテン・アメリカ風の空気を意外に持ってるキリスト教徒の国アメリカに比べると、日本は割と寅さんとかスサノオのミコトとかアイアンマンとかドラマの中では枠に収まらない跳ねっ返りが好きなんです。これは跳ねっ返れない反動かもしれない。


◆『怪獣娘(黒)』109シネマズ川崎9

▲きゅん!

五つ星評価で【★★★何だかムズムズ楽しい】
こ、これはくだらなくて可愛くて好き。
常に揺れを意識して描かれるブラック指令の巨乳。
シルバーブルーメたんの隠れドS、ノーバの隠れドM。
サツキの真面目でネガティブで黒タイツ系パンチラ。
これが好きで弾圧されるなら仕方ない。
怪獣娘のデザインの善し悪しにかなり差がある。
そして、今年500本目の映画が「怪獣娘(黒)」なんて実に俺らしい。

「11.23より期間限定公開」とチラシに書かれているが、「その期間」はどこにも書かれていない。謎である。


【銭】
『ヴェノム』:写真の付いていない怪しいムビチケ(データのみの奴)をチケット屋で1200円で購入。
『怪獣娘(黒)』:番組固定金額1500円。60分程度の尺なのでちょっと高いか。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ヴェノム@ぴあ映画生活
怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ヴェノム@SGA屋物語紹介所
ヴェノム@ここなつ映画レビュー
ヴェノム@ノラネコの呑んで観るシネマ
ヴェノム@或る日の出来事
ヴェノム@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

『くるみ割り人形』もういっちょ。 @noraneko285

ツイッターでやり取りする中から、幾つか気づきがあったのでメモとして書きだします。

まず、
・マッケンジー・フォイちゃんで実写プリキュアを撮ってほしい。
ほんま。

ラスボスが裏切りってディズニーでパターン化してないか?って件に関して
・真のラスボスはクルミ割り人形、もしくは、全てを裏から操るモーガン・フリーマン。
・泣きながら全裸でマッケンジー・フォイちゃんの頸動脈をかっ切る「クライング・モーガン・フリーマン」もあり。

そして、‏ @noraneko285さんの
「くるみ割り人形と秘密の王国」問題は秘密の王国の人々が、何をやりたいのかサッパリ分からないこと。マザージンジャーはなぜ追放されたのか、金平糖の精はなぜああいう行動をとるのか、彼女らの動機が決定的に混乱しているので、状況が最後まで曖昧で盛り上がらないままだ。
と言うツイートに対して以下のように考えた。

まず、秘密の王国が四分された理由が分からない。マッケンジー・フォイちゃんの母親が来た時に既に四分化はなされてて、その国々に母親が少しずつ接触して、覇道のように呑みこんでいったのだろうか? 経緯は分からないが、それぞれの国を統治してる摂政の姿や言動を見るに、母親は彼等に慕われ、母親がいない今、その欠損を何かによって埋めたいと考えられている事は伺われる。マザー・ジンジャーの治める第四の王国に関しては他の摂政との接見もなく、三つの国からはその欠損を母親の地位に君臨したいからではないかといぶかしまれている。

それぞれの国は
①氷と雪の国、
②花の国、
③お菓子の国、
④オモチャの国、である。

ファンタジー的な世界設定であるので、現実世界のように税金を取りたてて、それぞれの王国が維持されているとは考えづらい。彼等の王国は、ただ何となく、未来永劫、食うに困らないような幸せが保証されている。そういう世界として設定されている気がする。そうでなければ①の国がかなり不憫である。おそらく仙人が食べるような霞のような物があるのだろう。害獣の鼠が幅を利かしているのも、鼠が食べ物を食い散らかしても、彼等が飢えないという反証かもしれない。

飢えない彼等はみな、称える存在に全てを捧げる事を第一に生活を送るように変わっていった。
前王女と①~④の国は共依存の関係にあったと言えよう。
①は氷と雪による美しい景色を提供し、②は植物の繁栄による美しい景色を提供した。③は美味なお菓子を提供し、④はオモチャを提供した。
女王がいなくなった今、①と②の民の生活は変わらない。前女王を偲びながら、前女王が好きだった景色を再構築し続けていく。
④の民は途方にくれている。彼等が提供する玩具を使用する者はもういないのだ。④は国ごと活動を停止しようとしている。そしておそらく④だけが①~③より先に女王から捨てられている。人は大人になると際限なく使用していた遊びの時間を制限するようになるからだ。④が①~③と接見しなくなったのはこの為だ。③も女王に食べられてこその国なのだが、③の民は女王の不在に対してお供え物を作り続けるという役目が与えられる。ただ、これは食べ物が食べ物であるだけに必ず劣化する。傷んで廃棄になる。とても心が病むような作業の繰り返しであると言えよう。
①~④の民は前女王が彼等を捨てたと思っている。実際は彼女は二つの世界を行き来しながら、最後は元いた世界で死を迎えたのだろう。彼女の後継者が現われた時、①②の生活は変わらない。新しい女王を迎え、彼等の景色を鑑賞してもらう。④も後継者が子供であるなら一緒に遊ぶだろう。ただしかし、彼等はいずれ卒業される事が分かっているのである。③は企む。彼女を独占し、支配してしまえばいつでも美味しいお菓子を提供し続ける事が出来るのではないか。つまり、彼女が目論んでいたのは、殺さずにお菓子を食べ続けさせる為だけの人生。ホラーだ。あれ、殺そうとしてたか? 神殺しによる四民統治。四つの国の民はお菓子を食べる為だけにこれから生きるのである。それもホラーだ。

どや。

考えすぎや。

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くるみ割り人形と秘密の王国@死屍累々映画日記・第二章

『ジョニー・イングリッシユ アナログの逆襲』トーホーシネマズ日比谷2


▲妙にシンクロナイズド・スイミングっぽいオルガ・キュリレンコ(左)。

五つ星評価で【★★★★何かこのゆるさがどうした事か果てしなく心地よい】
何をやっても騒ぎを起こすトラブルメイカーのおっちゃんがスパイになったらムービー第三弾。
今時、そんなコテコテのネタで笑いが取れるのかというような古めかしいギャグを一つ一つ地味に積み上げていく作業に素直に敬意を表したい。でも、ダメなおっさんを糾弾せず、偶然だろうが何だろうが成功にまで持っていくテリングには夢がある。切れ味がゆっくりだったり、テンポをわざとだかピッタリ合わせなかったり変な演出をしてるがギャグの数は多い。

好きなギャグは磁力靴の意外な影響と、アトキンソンの乗り乗りダンス。

悪い奴がイケメン爽やか大富豪。ある意味『俺の空』(SEXないけど)。つーか、スティーブ・ジョブズを爽やかな「寝てみたい大富豪」に改造したらあんな感じなのかしら。このジョブズもどきの犯罪をジョニー・イングリッシュが捜査して付きとめるのだが、基本、勘と偶然だけで正しい結論に到達してしまうのが凄い。

私の大好きなエマ・トンプソン様が遂に老害的に知性よりイケメン感度を重視するような、なんつーか、空気的に和田アキ子的な女を演じてて役者って怖いと思った。オルガ・キュリレンコちゃんは自身のフィルモグラフィーのセルフ・パロディーですね。この人はちょっと一押ししたり、一押ししなくても脱ぎだしちゃいそうな人なのだけど、流石にこの映画で脱がなかったのは賢明な判断。必然性がなくても脱ぐ女優は全然嫌いじゃないけど、コメディーってあまり脱ぐのに向いてないからなあ。


【銭】
トーホーシネマズのポイント6ポイントを使って無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲@或る日の出来事
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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬@死屍累々映画日記・第二章
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