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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『シカゴ7裁判』UPLINK渋谷2

◆『シカゴ7裁判』UPLINK渋谷2
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★★何が行われ、どう対処されたか】
ツイッターで評判を聞いた。
長さが不安だったが見に行った。おもろい。長さは全然、気にならない。
シカゴ7、シカゴの百姓を野武士から救うために集まった、違うがな。
うち二人は民主社会学生同盟のリーダー。学生の視点で社会を改善したいという割とマジ政治オタクっぽい面々。
うち二人は青年国際党のリーダー。国政に不安のある青年の集合、ヒッピーとかミュージシャンとかゴロツキとか。無職とかフリーターがいっぱいいそう。
うち一人がベトナム戦争終結運動のリーダー。おっちゃん、社会人である。
残り二人がデモ参加者。
そして7人に含まれない8人目が黒人活動組織ブラック・パンサーのリーダー。
ブラック・パンサーは武闘も辞さない組織なので、8人を一緒にカテゴライズして、共同謀犯のイメージを高めたい検察側と、争いの争点が異なるため、一つにされたくはない弁護側とで揉めている。
そして、彼等は決して仲良くはない。
同じ目的の為に共闘する仲間であっても決して仲良くはない。
特に民主社会学生同盟と青年国際党の仲が良くない。
それぞれの法廷での態度が気に入らない。
決して仲が良くない彼等が、いがみ合いながら、政府との陰謀の裁判を成し遂げるまで。

やっぱ7人って多いんだよね。どうしても扱いの雑な人が出来る。
でも、役者がいい役者ばかりなので、グイグイ引きこまれる。
どう話、転がるかも興味津々。
ラストカットをあの朗読にしたのも娯楽映画として正解だったと思う。
ただ、最後の最後、字幕で流される「シカゴ7」のその後は早すぎて、
誰がどう何なのか理解できず、最終的な勝ち負けが
有耶無耶な状態でお預け食らったまま終了みたいで辛かった。

ザックリの総論としては、権力者が検事・検察機能を抑えるのも怖いが、
判事が公正に審理を進めない裁判というのが一番怖い。


【銭】
UPLINK水曜1200円均一料金。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
シカゴ7裁判@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
シカゴ7裁判@真紅のthikingdays
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『浅田家!』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『浅田家!』ユナイテッドシネマ豊洲11
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★ニノが適役】
嵐の二宮くんこと「ニノ」は仕事の結果が分かれる役者だが、今回は実に良かった。単純に言ってしまうとこの人は社会機構の中の大人が似合わない人なので、極力そういう役は避けてほしい。彼自身が作品を選んでいるのでないなら、選んでいる人は避けてあげてほしい。好き嫌いが言えるくらいの立場にはいるだろうから。その代わり、少年の部分を残した自由な大人ならそんじょそこらの本職役者に負けはしない。
今回の実在するカメラマン浅田政志に彼が似てるかどうかは知らないが、実に何者にもなれずに悩み苦しんで、なった先の写真家としての試練にイヤイヤながらも真っ正面からぶつかっていくには室にいい非力具合だった。熟成されてない者の青さが鮮やかである。
前半の「所詮、家族写真でしょ」って侮蔑に、後半の「家族写真こそが写真の本流」と言わんばかりの写真の重みが面白かった。「家族写真」に相対するのが「芸術写真」だろう。「芸術写真」が役に立たないという事もないのだろうけど、きっとそれは役に立ち方が違う。

まず二宮和也の佇まいがいい。ちょっと小ずるい感じで、でも大事な部分でとても誠実、なのが伝わって来る。
二宮和也の昔からずっと恋人で、けっこうキツメに叱ってもチャーミングなのが黒木華。
二宮和也の父、が平田満。相変わらず上手いなあ。
そして、ボランティアの、菅田将暉の芸能人オーラ消せるのが凄い。

映画の中の家族写真は実在の写真家「浅田政志」による物だが、この写真のほっこり具合がそんなに差し迫って来なかったので☆を一つ減じて星三つにした。

PS あまりに当たり前の話なので、
 わざわざ叙述するのを忘れていたのだが、
 作品エンディングで嵐の楽曲が起用される事が
 なかったのは評価します。



【銭】
ユナイテッドシネマ前回有料入場ポイント2ポイントを割引に使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
浅田家!@ぴあ映画生活
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浅田家!@ノラネコの呑んで観るシネマ
浅田家!@yukarinの映画鑑賞日記α

『劇場版 ほんとうにあった怖い話2020~呪われた家~』池袋シネマ・ロサ2

◆『劇場版 ほんとうにあった怖い話2020~呪われた家~』池袋シネマ・ロサ2
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★心霊物としてはリアルではない】
年に一回作られる心霊オムニバスホラーシリーズの最新作。だが、しかし、ちょっとオムニバスっぽくない。映画はかろうじて前半と後半に別の主人公を迎え、その主人公2人のパートはそれぞれ個別で、2人はあいまみえない。但し、怪異は同じ一つの怪異である為、今回のも「オムニバス」って言いきられるとちょっとモヤモヤする。いわゆる「ほんこわ」は単に「怖い話」を集めたオムニバスであるので、必ずしも「幽霊」や「心霊」に関する話でなくても構わない。しかし、これは日本を舞台にはしているのだが、話のベースが『ペット・セメタリー』であり、死者に憑依した霊も「幽霊」と言うよりは「悪魔」のような振る舞いをする。そして、「悪魔」的な振る舞い自体がない日本で、悪魔的な振る舞いを演じると、単に「DVエロ野郎」みたいに、、、、要は「単に抑制の利かない粗暴な男」が暴れるみたいになってしまう。これは幽霊の怖さとは似ても似つかない物だ。DRUGキメてるヤクザみたいな怖さと言えば分かりやすいだろうか。なのでセットとして用意された「呪われた家」もあまり神格化してる風でもなく、普通の家として特別に怖くは感じない。つまり何だ。怖さが何を主張したいのかはっきりせず迷子になってるみたいな状態。
第一パートの主演、井桁弘恵はよい。よくやってる。美しい。美人とか美女は好き。
第二パートの主演、和田琢磨もよい。よくやってる。凛々しい。抱きたいとかではないけど、ちゃんと映画を主演として引っ張っている。


【銭】
シネマロサ一般入場料金1800円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 ほんとうにあった怖い話2020~呪われた家~@ぴあ映画生活

『82年生まれ、キム・ジヨン』新宿ピカデリー2

◆『82年生まれ、キム・ジヨン』新宿ピカデリー2
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★男に生まれてきてごめんなさい】
まず、タイトルの意味があまりよく分かっていなかった。「キム・ジヨン」って主人公の名前だろうくらいにしか思ってなかった。「キム・ジヨン」は1982年生まれの韓国女性のもっともありふれた名前だという事である。日本だったら「高橋愛」か「佐藤愛」辺り。
このキム・ジヨンが人生を生きる事の何と息苦しい事。女は家の奴隷になり、職業などでの自己実現は家族を犠牲にした我儘と思われる。家族での順位は男が上、女は性のはけ口として見られるが、それは女のせい。感覚的に日本に似てるが、韓国の方がより徹底的に感じる。それは儒教的な教えがベースにあるからじゃないかと思うが、それは単に私が日本人男子であるが故の錯覚であり、日本人女子から見れば、五十歩百歩で変わりはないかもしれない。私感では男尊女卑がひどい順に「インド>韓国>日本」じやなかろうか、と思うのだけど。
映画の中で唯一の救いはジヨンの夫が真剣に妻を心配する姿を見られる点にある。でもまあ、それはちょっと危ない話であり、出産してからまだ娘が大きくなる前であるので最初の一山「三年目」がまだなのではないか? 浮気しないとは限らない。物語内で最後の防波堤である夫が浮気をしてしまったりしたら、この話は着地点を失ってしまうに違いない。彼、ちょっと陣内智則に似てる気がする。ダメじゃん、浮気で離婚じゃん。まあー、ジヨンか紀香なら気を病むよりは代わりに浮気とかしそうに思えるが、それは偏見でしょう。


【銭】
ピカデリー前回鑑賞割引+ネット割引で1200円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
82年生まれ、キム・ジヨン@ぴあ映画生活
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82年生まれ、キム・ジヨン@ノラネコの呑んで観るシネマ

『下郎の首(ネタバレ)』『唐手三四郎』シネマヴェーラ渋谷

特集「新東宝のディープな世界 アンコール&リクエスト」から2プログラム。

◆『下郎の首』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★バリバリすかっとしない】
1955年、白黒、98分、初見。

※ ネタバレ感想です。

主役が田崎潤なのでもちっと娯楽作品寄りかと思ったらさにあらず。ヴェーラのチラシ曰く「封建制度下の主従関係の残酷さや救い難さを通して、人間のエゴイズムと良心の葛藤という普遍的テーマに鋭く迫った伊藤大輔による傑作!」とあるのだが、私は明朗快活な一人だけ娯楽映画の田崎潤に引きずられて、それ以外の陰湿さとの対比が作り物っぽく見えてイヤだった。陰湿さのネチネチがとてもイヤだという意味では正しく映画にやられている訳だが、だから好きな人もいるかもしれないが、私は嫌い。
田崎潤がノイローゼ気味の仇討主人と正反対に割と何も気にかけず普通に生きているのだが、下郎な身分ゆえ畳の上に上がったりする事がなく、畳の上ですぐ足が痺れてしまうのをコミカル、かつ、ユーモラスに何回も重ねるので、「それはもういい」と苛立った。田崎潤に惚れるお妾さん(嵯峨三智子)も、田崎潤側なのに、田崎潤を苦しめる事ばかりやる。そして、主人(高田稔)すら彼を裏切る。
この主人と下郎の関係は主人が手足を斬り落とされた兜甲児で下郎がマジンガーZのよう。
主人(高田稔)は頭脳、下郎(田崎潤)は肉体。肉体は頭脳の為にとことん奉仕する。生活費を稼ぎ、仇を探し、期せずして仇を討ってさえしまう。この肉体は生命的な躍動に溢れているため、制度の象徴である刀を叩き付けられてもなかなか死に至らない。それは彼が制度の外の存在(=下郎)だからかもしれない。それゆえ、彼は最後に又、同じく制度の外の存在であった妾(嵯峨三智子)と手を結んで死んでいく。
主人(高田稔)は悩み抜いた挙句、肉体の死の現場に立ち寄る。彼は下郎と正反対に自分の自由になる身体を持たない。下郎の死を目の前にして、初めて彼の肉体(=下郎)の損失に気づく。そこで、彼は自分の失われた身体の為に初めて仇を打つ気概を見せる。だが、それは相手に受け入れられない。彼等にしてみれば本懐は遂げた後だし、主人を殺す価値を見出せない。相手に取っての主人は下郎にも満たない存在なのだ。全否定されて「完」。きびしー。


『空手三四郎』『唐手三四郎』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★唐手フェチ・ファンタジー】
1951年、白黒、69分、初見。
1972年ジミー・ウォングの『片腕ドラゴン』より21年早く、片腕の格闘家を取りあげてた(って言っても主役じゃないが)。
中年以降の岡田英次はなんか大根っぽいと思っていたのだが、若い時はなかなかイケメンで、演技もシックリ来てる。カンフー映画が国内にやって来る前のカラテ映画であり、この時のカラテは沖縄からやってきた「沖縄唐手」で、主人公も沖縄人である。この時の沖縄はまだ外国(アメリカ)である。
吹き荒れる沖縄唐手の嵐。えーと、ケンカとか女争いに使っちゃいけんよ(映画の中にそんなシーンが多い)。
カンフー映画のようにスムーズな動きじゃないのはご愛敬。
昔、カラテの果たし合いで片手を失い、ダークサイドに落ちていった達人を月潟龍之介月形龍之介演じていて演技がかっけー。拳銃を持ちだしたヤクザに、拳銃が火を吹くより「俺の三角飛びが決まる方が先だ」と静かに恫喝するのかっけー。
※ 追記
髷が独特な沖縄女性が映画に収まってるの珍しい気がする。
そう言えば、この映画「三四郎」って名前の登場人物はいないのである。
主人公が漫才師「三四郎」の小宮だったらヤダな(誰にも勝てそうにないし)。



【銭】
一版1200-400(会員割引)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
下郎の首@ぴあ映画生活
唐手三四郎@ぴあ映画生活

『覗かれた足』シネマヴェーラ渋谷

◆『覗かれた足』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★足フェチ・ファンタジー】
特集「新東宝のディープな世界 アンコール&リクエスト」から1プログラム。
1951年、白黒、79分、初見。
1983年トリフォーの『日曜日が素晴らしい』より32年早く、半地下から少女の足カットをまざまざ見て悦に入るって似たような行動を取ってるのに早すぎて誰にも気づかれなかった映画。っつか、半地下から覗いてる美脚にノックアウト感がないんである(肉付きのよくなる前の少女の足なので、単に細くて真っすぐな風)
舞台は銀座ワシントン靴屋。地上階で上得意客に対する接客や、駆け込みの客の対応をしており、地下階(半地下)で、職人が靴を直している。この上下構造がそのまま階級を表わす構造になってるのがおもろい。地下の階が靴の精霊とか妖精とかの作業場みたいであり、ある意味とても貧乏な洞窟くさい(ビルの地下にもかかわらず)。上の者は野蛮な肉体労働の下層に行きたがらず、下の者も実のない上の階に積極的に行きたい訳ではない。しかし、銀座でマダム相手に客商売をやるにはあんな風にオカマ言葉で「お紅茶出して差し上げて」なんてサービスをしなければいけなかったんだろうか。だとすると、銀座もなかなか野暮ったいなあ。
ある日、職人長の進藤英太郎が半地下から見た美しい足に魅入られ、注文にない靴を作ってしまう。靴は非売品としてウィンドウに飾られ、最終的には足のモデルのとこにまで辿り着く。

その時、靴屋では殺人事件が起き、モデルの少女の兄に嫌疑がかかる。
靴職人は足だけ見ていた状況を警察に話し、少女の兄の嫌疑を張らす(ちなみに、この時「じっちゃんの名に賭けて」とか「真実は常に一つ」とか殺し文句を言ったりはしない。まー、ただの靴職人だからな)。
まあ、でも、それはそれ、これはこれでしょう。
ラスト、「これからもずっと美しいあなたの靴を作らせてほしい」と懇願する進藤英太郎、ラスト大団円カットで普通に足の少女に嫌がられている風である。


【銭】
一版1200-400(会員割引)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
覗かれた足@ぴあ映画生活

『童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!』UPLINK渋谷1

◆『童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!』UPLINK渋谷1
五つ星評価で【★★★★期せずして面白かった】
企画「OP PICTURES TEAM若」から1プログラム。
特集上映五本中、一本は見ていて、一本はホモ映画だからパスして、と計画を立てるものの結局、これ一本しか見れず。おー、面白かった。好評に付き、特集の再上映が又あるそうなので、残り2本とホモ映画1本も見て出来れば5本制覇したい(まあそれはその時の予定次第だろうけど)。
話の転がし方があれよあれよと思いがけない方向に進んで飽きさせない。そしてやっぱり成人映画枠でこんなイカレタ映画撮るのかよって攻め姿勢が基本好き。
恋人役の戸田真琴かわいい。
主人公が幽霊になってからのバディー役のきみと歩実、幽霊にしてはふっくらと言うのを舞台挨拶で突っ込まれてて、もーすげー愛されキャラ。あー『新橋探偵物語』のチャイナドレスの子なのね。何でも直感的に演じれるそうです。
死んだ後、童貞の主人公とは別に、恋人の彼女が援交やってるのバレたり、その彼女を助ける為に幽霊ならではの解決策に臨んだり、そして、画面に鳥居みゆきが出るともう物語は凄い所まで行っていて引き返せなくなっている。鳥居みゆきはとてもいい使われ方をしてる。こういう使い方をするべきである、という見本みたいな使い方。
圧が強い霊能力者や、コンビニ店長夫婦などいい味の染み出てる役者を惜しげもなく投入してる感じ。

話が面白いのですっかり忘れてたのだけど、成人映画なので「ムフフ」なシーンは漏れなく付いてくるのだが、あまり記憶に残っていない。そこは問題だろう。


【銭】
番組料金UPLINK水曜1200円均一(番組料金は1500円、前売は1300円、使わなかったがチケ屋で980円で売ってた)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!@PG
童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!@ぴあ映画生活

『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』ユナイテッドシネマ豊洲11
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★★ブライト・キャプテンだったらガンダム】
チケットを買う時『フライド・キャプテン』と間違えてしまいました。四川航空だからキャプテンは辛口(っつか無口じゃ)。
実際の飛行機事故を題材に描くリアル・ドラマ。
中国の国力を見せつけようみたいな面も勿論あるのだろうけど、
危機に瀕した人間が、自らの強い意志と技術力で危機を乗り越えていく、
普通にパニック映画として手に汗握る展開がつるべ打ちで、それが良い

逆にリアル・ドラマだからだろうが、突飛な解決策が提示されて、
あれよあれよと事故が修習してしまったりもしない。
事件は突発的に起こり、その事件に対応する為に使われる
解決策も地道で泥臭く、驚かされたりはしなかった。
それでよいのであって、一つ一つ解決して行かなければならない。
そういう奇をてらわない部分がとても良かった。
UPしてから更にもう一言。
奈美悦子似のCA長が見栄を切るシーンが素晴らしい。
俺、見てないんだけど、ある意味あの場面はとっても半沢直樹っぽい。


【銭】
ユナイテッドシネマ前回有料入場ポイント2ポイントを割引に使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話@ぴあ映画生活

『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』ユナイテッドシネマ豊洲11
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★後半のカタストロフィはなかなか人非人でゲラゲラ笑って自分の人非人度を確認した】
2019年にTVアニメとしてリメイクしていた版の劇場版とのこと。今回は生誕50周年との事だが、私は50年前のオリジナルと亀梨くんの実写の劇場版しか見ていない。
妖怪人間は妖怪体と人間体があるが、オリジナルの人間体でも社会に溶け込むには異質である部分が緩和され、ベムは今回、記憶欠損を伴いながら、自分が妖怪人間と意識しないまま人間体で結婚をしてしまっている。ええっ、そして、ベムの癖にイケメンじゃん。
ベラとベロは都市の中に潜み、人間として生活を送っている。そして、三匹の妖怪体はオリジナルは「強さ」よりも「醜さ」を強調したデザインだったが、今作のそれは「美しい」とは言えないが、「醜さ」ゆえに顔を背けたくなるような生理的な「醜さ」には欠けている。これはもう、オリジナルとはかけ離れている設定だな。漫然と人間として暮らせるのなら、それほど強く「早く人間になりたい」と願う意味は希薄になる。

残念な事に話はありがち。妖怪人間の特殊な回復力を研究する製薬会社がベムの記憶を封印したまま、研究を進め、不要になったので殺して破棄しようとするが、そこで衝突が起こる。TV版での因縁の敵、ドクター・リサイクル(なかなかのキチガイっぷりに好感が持てました)とは別にラスボスが用意されているが、なかなかもってみんなイケメンであり、そういう需要に向けた要求があるのかもしれない。ケッ

戦闘シーンが大層ステキであるが、基本ギミック(神なり、氷、火)は付くものの、攻撃は打撃系の単純な物なので、延々と打撃の応酬をしているのはちょっと退屈である。なので、逆転させて、例えば大相撲が毎回これくらいの勝負(1対1の戦いで都市一つ壊滅)であるなら録画してでも見てしまうかもしれない。大相撲なら、この戦い方は面白い気がする。いや、マワシを締めろとかそういう事ではなく。それにしても都市一つ壊滅させるなんて『劇場版 名探偵コナン』かよ。

あと、ベムの結婚相手が中々いい人で、組織の息がかかっていながら、かなりベムに同情的である。それでも、腕の先端の三本指だけ見せられて、「ベムの本質は妖怪人間」と言われて動揺する。すんなよ、あんたらの結婚生活こそが「ベムの本質」にはならないのか? あくまで、そういうメンタルな物よりDNAみたいな数値の方が大事か?

後半、ベムの周囲から都市の呪縛が壊れて、街が成立しなくなるカタストロフィ・シーンはゲラゲラ楽しめちゃう人非人さ。


【銭】
ユナイテッドシネマ前回有料入場ポイント2ポイントを割引に使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~@ぴあ映画生活

『小さなバイキング ビッケ』『Reframe THEATER EXPERIENCE with you』EJアニメシアター新宿

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『小さなバイキング ビッケ』EJアニメシアター新宿
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★登場人物に対して製作者側の愛情が足りていない】
ビッケについては昔の日本のアニメは見てた。実写版は見てない。
仲間のキャラがみんなイヤな奴で、CGにしてリアルになったからかなと最初思ったのだけど、そうではなく、仲間キャラが語られるエピソードが全然ないし、ミッションを与えられ遂行するのに一々個性がなく、烏合の衆になってしまっているのが問題だろう。つまり、企画であるプロットや脚本に難がある。昔のアニメではビッケは確かにヒョロヒョロであるが、知恵者として機能する事で、村の誰からも高い信頼を得ていた。そういうバックボーンが収まっていないし、ハルバル父さんなんてただ嘆くか怒るかだけで、温かみがない。
ビッケのひらめきも「それはいいじゃん」と納得できる物がなかった。
ひらめきが小粒である。
な感じがちょっと残念だった。


◆『Reframe THEATER EXPERIENCE with you』EJアニメシアター新宿
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★こわかったりもする】
パフュームのライブ映画。タイトルに「パフューム」がなく、始まっている事が伝わっていないのか、中々の不入りだった。
そして映像が、どう見ても現代美術の領域の最先端にあるようだった。クール。カッコイイ。
その映像は、パーツとしてのパフュームがどんな楽曲でも全く同じパフォーマンスを再現できると言う気狂じみた能力を持つが故、可能なのである。自身の巨大な影と踊る彼女達は人以外に見えてちょっと怖い。そして、その影の揺らぎ具合もとてもカッコが良かった。
しかし、ラストまで基本的にカメラアングルとかがほぼほぼ変わらないとは思わなかった。そして、歌声以外の発言を全くしないパフューム、ラストちょっとだけ喋るパフュームかわええ。
映像体験としてはちょっと衝撃的に未曽有な体験であるのだが、これが手を変えずにずっと続けられる事と、パフューム楽曲全てのリミックス的な側面から、個々の楽曲の歌詞などがないがしろにされがち(単体の曲としての面白さや歌詞の放棄)、かつ、パフュームの凄さがありありと伝わって来る半面、可愛さが最後の最後のフリートークまでお預けだったりなどから、星はかなり上々の四つではなく、一つ減じた並だけど悪い訳じゃないんだぜ的な三つにした。


【銭】
『小さなバイキング ビッケ』:テアトル会員割引で1300円。
『Reframe THEATER EXPERIENCE with you』:番組特別価格で2200円。パフューム様のライブ映像だなんていうのなら別にいくらだって払うのだけど、割引利かないのは心情的に最初に言ってほしい。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
小さなバイキング ビッケ@ぴあ映画生活
Reframe THEATER EXPERIENCE with you@ぴあ映画生活
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