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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『黒い司法』トーホーシネマズ日本橋5

◆『黒い司法』トーホーシネマズ日本橋5
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★なかなか見せる】
エコエコアザラク、エコエコザメラク、エコエコケルノドス、エコエコアラディーヤ、
黒井ミサじゃないよ黒井志保だよ。いやいや、黒い司法だよ。
町の人々が誇る『アラバマ物語』とは。
黒人の弁護を請け負ったグレゴリー・ペックが裁判で負ける話。
冗談キツイな、町の人(もちろん裁判で負けても社会正義は保たれる映画である)。

主人公の弁護士を演じるマイケル・B・ジョーダン、気づかなかったけどブラックパンサーとかグリードの人か。ニガーの癖に顔が甘い。顔が最近あまりお見掛けしない我妻三輪子さんのようである。デレっとした顔なんである。このデレ顔の弁護士はアラバマの牢しゅ署に囚人に回見しようとして、全裸になる事を強要され、その上、ケツをこちらに向けろ直前の命令まで受ける。逆に言えば、そういうギャングまがいの弁護士がケツの穴の中に凶器か何かを入れて囚人に受け渡したという前例があるのかもしれない。そんな仕打ちに合うなら我妻三輪子さんのビジュアルで是非あってもらいたい。ハアハア

そんな彼に弁護されるジェイミー・フォックス、彼もスラムで生まれたかのような冷たい表情で本当育ちが悪そう。

そいと死刑にあう男と、デタラメな供述をする男もよかった。


【銭】
火曜割引価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
黒い司法 0%からの奇跡@ぴあ映画生活
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『エッシャー 視覚の魔術師』下高井戸シネマ

◆『エッシャー 視覚の魔術師』下高井戸シネマ
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★冒頭エッシャー談通りかどうかは微妙だが】
よっしゃー、えっしゃーの感想書くぞ(頭からオヤジギャグ)。
冒頭、「私に付いて語るなら私以外の適任者はいない」というエッシャーの言葉に続いてドキュメンタリーが始まる、ドキュメンタリー映画としては強気な姿勢。だが、エッシャー自身の作品はどれも神がかっているが、エッシャーの人生は極めて普通。そして、エッシャー自身も特別にエキセントリックとかそういうタイプではないので、作品をじっくり見せてくれる方が楽しいかもしれん。ところどころナレーションで入る文献エッシャーの愚痴は却って興を削ぐ。
エッシャー自身は自分の作品を「芸術」の中に入れるのは抵抗があったようだ。審美的な視点から「美しいから描いている」という立場ではなかったからだろう。たった一人で仲間とつるむ事もなく、ピカソとかと同時期に独自に始まった現代美術みたいだ。他と交わらなかった故に、ガラパゴスであり、孤高。グッド。ひゃっほー。


【銭】
火曜割引価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
エッシャー 視覚の魔術師@ぴあ映画生活

上野オークラでモンブランに悦楽交差点に尼20200320-20200326

◆『悶撫乱の女 ふしだらに濡れて』

▲画像はいずれも大蔵さんのブログから貰った。すんげー暗い。

五つ星評価で【★★★★これは染みる】
奥田咲 主演、那波隆史、涼南佳奈 出演。
高原秀和監督、宍戸英紀、高原秀和脚本。2020年のピンク映画。

孤独な男と孤独な女が身を寄せ合って幸せを模索する、小さくて切なくて可愛らしい話。成人映画とかどうとか以前に、濡れ場がなくても普通にいい映画(別に濡れ場があって悪い訳でもない)。
主役の奥田咲の普通っぽいところ(美人タイプではない)と、でも脱ぐと巨乳でいい身体ってのが良かった。
モンブランは漢字にすると昔のAV女優を思いだしてしまうので(漢字違いではある)、カタカナを使った方が良かったかと思う。男・那波隆史のモンブランにまつわるエピソードがさもありなんなリアリティーで良い。帰り道に買って家で食べたいと思ったが、普通のモンブランを売ってなくて断念した。そんな人生なんだよ、俺。
那波隆史の同僚と奥田咲の同僚の濡れ場もコミカルなB面という感じで良い。この二人の未来がA面に比べると先行き不安しかないのだけど。


◆『ノーパン尼寺 熟れた茂み』
旧題『不浄下半身 尼寺の情事2』


▲俺、そんな本物じゃないから本気で剃られたりすると申し訳ないけど逆に引く。

五つ星評価で【★完睡】
佐々木基子主演。
北沢幸雄 脚本・監督。 1998年のピンク映画。
尼さんでは欲情しないんだよなー、俺。
あ、断髪シーンで本当に髪を下ろして剃っている。すげーな。
あと、髪を下ろす前の濡れ場があったなあくらいで記憶なし。
多分、和顔で剃髪って私のエリア外なのだと思う。


◆『悦楽交差点 オンナの裏に出会うとき』

▲しょん横の入り口にこんな綺麗な人いないよ。

五つ星評価で【★★★★もちろん素晴らしい】
古川いおり主演、麻木貴仁 福咲れん 佐倉萌 出演。
城定秀夫脚本監督。2015年のピンク映画。ブログ上では2回目だが5、6回見てる筈。
古川いおりの役名が「まこと」ってのが味わい深い。
麻木貴仁から見た古川いおりが「まこと」なのか、
古川いおりの真の心持が「まこと」なのか、実はその二つの「まこと」がラストシーンで必ずしも別々の物でないかもしれないという事なのか。それにしてもラストの佐倉萌の「がんばれー」もあんな無責任な応援はないだろうと思うものの、あんな清々しい「がんばれー」も他のどんな映画でも今までに聞いた事がない。見掛けはライトなのだが、あれは実に「魂の慟哭」という奴だな。


【銭】
上野オークラ、一般入場料金1700円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
悶撫乱の女 ふしだらに濡れて@PG
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
悶撫乱の女 ふしだらに濡れて@横浜SANのブログ
▼関連記事。
悦楽交差点 オンナの裏に出会うとき(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・悦楽交差点 オンナの裏に出会うとき(2回目)@死屍累々映画日記・第二章

『痴漢電車 下着検札』ラピュタ阿佐ヶ谷

企画「最後のプログラムピクチャーと呼ばれて 滝田洋二郎監督と異色のフィルムメーカーたち」から1プログラム。

◆『痴漢電車 下着検札』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★懐かしい。チープではあるが映画としての屋台骨がしっかりしてる】
1984年、カラー、64分、3回目か4回目。
痴漢電車黒田一平もの。
蛍雪次朗の髭トラッドのかっこ悪い事よ。
竹村祐佳の下品なキュートさがたまらん。可愛い系・美人系で分けるなら美人系なんだけど、POPなんだよね、存在感が。
後家役の風かおるもぼーっとしてるけど、エロ演技がたまらん。悪女役だけど、素の性格が良さげで、あまり悪女に見えないんだよね。
姪御役の女の子のヤンキーっぽいけど身体の感度いいとこがたまらん。滝田、濡れ場上手いなあ。
濡れ場や痴漢シーンはどれもエロいし、お金がないのがムチャクチャ伝わってくるのだが、どのカットを見ても「表現の希望」に満ち溢れている。1カット、1カット手抜きがない。


【銭】
番組料金一般入場料金各1200円。

『ほんとにあった! 呪いのビデオ BEST OF BEST』シネ・リーブル池袋1

◆『ほんとにあった! 呪いのビデオ BEST OF BEST』シネ・リーブル池袋1

▲なんかよう分からんけど異様に怖そうなスチール。

五つ星評価で【★★★うひひひひひひひ】
ちょうど許せるくらいの不鮮明さの裏に潜む怖さ。
擬似ドキュメンタリーでCGを使って作ってるんだろうけど(おっと)
見せ方が見せ過ぎずにパッと終わるので、いい感じに欠乏感がたまる。
そして、ラストの物凄く鮮明に響く子泣かせの轟音。何だか説明がつかないのに凄く主張が強い謎のアレが一番怖かった。

前劇場公開作は製作者サイドのベストで、今作は観客サイドのベストらしい。


【銭】
テアトルの会員券+曜日割引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ほんとにあった! 呪いのビデオ BEST OF BEST@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2@死屍累々映画日記・第二章
ほんとにあった! 呪いのビデオ BEST10@死屍累々映画日記・第二章
・ほんとにあった! 呪いのビデオ BEST OF BEST@死屍累々映画日記・第二章

『魔界転生』神保町シアター

企画「源氏鶏太と大衆小説の愉しみ」から1プログラム。

◆『魔界転生』神保町シアター
五つ星評価で【★★★久しぶりに見たらこんなカルトだったか】
1981年、カラー、122分、3回目か4回目。深作版。
冒頭島原の乱で大殺戮に会った死体の生々しいディテールが素晴らしい。
今見るとチャチい東映特撮のビデオ合成の蛍光色と和奏なアクション音楽が二度と再現できないような絶妙にチープな味わい。縁日の夜店感覚みたいな。絶妙な音楽と役者の好演で気付かなかったが、擬闘シーンは割と普通、間合も狭い。

天草四郎は十五の少年だから本当はジュリーではないんだろうけど、まあ、それはそれで通用させてしまうという強引に強いキャスティング。ジュリーの声の常に満足してないような響きが若者特有を匂わせるのかもしれない。
千葉真一が熟れてて熟れてて。成田三樹夫もよう熟れて、出来上がってる感がある。
若山富三郎の狐憑きを加えてるという独特な演技の解釈も違和感が感じられないのがごった煮で凄い。
室田日出夫の登場シーンが常に女性の悲鳴に彩られてるのもステキ。
真田広之はジュリーにキスされながらロリに走るみたいな報われない性癖であった(そんな言い方ないやろ)。
佳邦明子の「燃える燃えるおほほほほ」だけ百回くらいリピートしたい。

全体の構成は堂々と間違えていて、魔人リクルートが五人も続くので長く、魔人側の悪巧みは短く、いきなり剣豪同士の剣劇クライマックスに雪崩れ込んでしまう。でも、そんなイビツな構成なのに、決してつまらなくはないし、ガンガン面白いのが深作なんだなあ。


【銭】
神保町シアター一般入場料金各1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
魔界転生〈1981年〉@ぴあ映画生活

『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』トーホーシネマズ新宿6

◆『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』トーホーシネマズ新宿6

▲ポスター。

五つ星評価で【★★あらあら】
前作の王子が大渋滞はかなり好き。
無理な設定を逆手に取って、多彩なキャラクターの見せ場を盛り込みながら、物語として破綻なく仕上げた。「破綻ないとは言えんだろ」みたいな反論は勿論あるだろうが、それはそもそもの設定が破綻してるのだからしょうがない。高層ビルの土台がコンニャクなのにちゃんと立ってるぜみたいな美しさがあったのです。

前回同様TVシリーズの編集版として映画が作成されているらしい。「らしい」と言うのは宣材のチラシに何も書いてないからよく分からないのだ。でも、映画の奥に明らかに膨大な死にデータを思わせる画像があり、それが映画に漏れてしまっているので、まあ、きっとそうなのだろう。最初から歌舞伎町のホスト戦争が延々と省略されながら描かれる。省略する為に描かれるかのような膨大なメンツ見せ。五つくらいのホスト店が女コマシ力と暴力でシノギを削っている。そいで最終的に恩人を殺された土建屋上がりの兄ちゃんが仲間の土建屋と力を合わせて作りあげたホスト店が№1ホスト店へと成長する。今一つそこいらの理屈は分からないが、そこは力を兼ね備えた「正義のホスト店」らしい。その正義のホスト店の代表は、王子商売で汚い収益を上げているという噂の聖ブリリアント学園の買収に踏み切ろうとする。

しかし、どう見てもホスト軍団が正義を遂行してるように見えない。あの「イッケ・イッケ・コール」がいけないんだろうか? 「夢を売る商売」とは言え、所詮、女を食いものにしてる商売という固定観念をこの映画のホストは払拭できなかった。

何が何したらそういう流れになるか、よく分からないが、ホストと王子が一騎打ちをして、負けた方が学園を去る事になる。やっぱ無理ちゃうか、こんな話。この無理な話の中、前作で出てきた王子は全員再登場。場面の多い王子、少ない王子が分かれるが、今回はほぼ全員が傍観者の立場。前回で一番に選ばれたセレブ王子とホストの貴族が一騎打ちする。

もうちょっとに思えるのは腐女子じゃないので普通のLOVE要素がゼロだった事と、やはり戦う理由が「イケメン同士が争うのがお好きでしょ、あなた方」という観客媚くらいしか見えないからだ。

元々セレブ王子の片寄涼太そんな良いと思ってないしなあ。
不良兄弟・兄の鈴木伸之の方が美味しい役だろう。
あと、生徒会の佐野玲於、関口メンディー、先生の町田啓太は「美しい」を卒業して「おかしい」の位置にいて、そこも居つけるならちょっとだけ美味しい役だと思う。女が惚れちゃいけない3B(美容師、バーテンダー、バンドマン)王子なんて一番いらなそうなのにちゃんと出すのも律儀。でも、前回はこの種々雑多な王子がそれぞれ異なる理由で一人の貧乏女子に流感のように惚れてしまうのが面白かったのだが、そういう意味で、今回はキャラのベクトルがあちこち散漫でユルユル、残念。

白濱亜嵐、イケメンをモデル風に削ぎ切った顔。いい感じに極端。
DAIGO、うーん、誰でもいい役だろ。
山本耕史、何だ、ラストのジョーカー・メイクは?

うーん、まー、なんだ、ちゃんと脚本は練ろうよ。


【銭】
トーホーシネマズデーで1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-@ぴあ映画生活

『劇場版SHIROBAKO』『栄光のマイヨジョーヌ』『スゥイング・ギッズ』新宿東宝6、ピカ10、シネマート1

3本まとめて淡泊にレビュー。

◆劇場版「SHIROBAKO」トーホーシネマズ新宿6

▲画像はあえてこの旧社長で。背景美術の段ボールのガムテとか中敷きが立てかけてある所とかのリアリティーが半端ない。

五つ星評価で【★★★なんとちゃんと作ったもんだ】
アニメ制作会社もの。TVシリーズかあり、その4年後。
全くの一見さんで、主人公を含む5人が同じ高校のアニメ研出身者という事すら知らなかった。知らないなら知らないなりにちゃんと分かるように作ってあるが、ともかく一本のアニメを作るのには、特殊な例外でない限り、蟻のようにわらわら働く人間が必要になる。その人材集団がTVシリーズから引き続いているので、どう作ろうがある程度不親切になってしまうのはしょうがない。
元受けのTVシリーズ受注で大失敗した主人公のいる会社はギリギリの低空飛行でどうにか持ちこたえていた。そこに地雷のような映画案件がやって来る。
映画はその案件が終わるまでだが、その案件に携わる人間を手際よく整理しながら、基本的にあまり中心の外のキャラに寄り道をせずに主人公・宮森あおいの成長の物語として上手く作っている。

地雷案件製作に思いきるため、宮森と熊とゴスロリ人形が音楽に合わせてちゃんとタップ踏む部分の音とのシンクロが凄く気持ちいい。考えてみれば、こういう妄想部分や作成したアニメフィルム内でのデフォルメや変形などにアニメらしさを出す為に、人間パート(アニメーター・パート)は飛躍のない没個性的な人間の動きにならざるをえない。アニメ制作って絵を描いてるか、相談してるかぐらいしか動きがないので、単調にならないように、とても構図に気を使ってるように見える。恐ろしや、恐ろしや。


◆『栄光のマイヨジョーヌ』新宿ピカデリー10

▲強虫ペダル。

五つ星評価で【★★★自転車がぶんぶん来る】
オーストラリアの自転車チームに関するドキュメンタリー。
どうも自転車チームには御堂筋くんみたいなキャラはいなそうでホッとした。
小野田坂道みたいに延々と坂道を上るような局面も見えなかった。
なんかムチャクチャ満員電車みたいな状態で団子が続く。こえー。


◆『スゥイング・ギッズ』シネマート新宿1

▲ポスター図案。このオレンジ色が映画に全く出てこない。イメージカラーとしても、取って付けた感じ。

五つ星評価で【★★★売りがあるのはとても良い】
やはり映画としての売り物があるとないでは安定感が違う。
ただ、韓国映画だからなのか、あーいう終わり方が好きではない。
映画内で一番の功労者なのに妙に誰も評価しない楽団。

黒人妙に背が低い。


【銭】
劇場版「SHIROBAKO」:トーホーシネマズデーで1200円。
『栄光のマイヨジョーヌ』:ピカデリー前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
『スゥイング・ギッズ』:テアトル会員証割引1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版「SHIROBAKO」@ぴあ映画生活
栄光のマイヨジョーヌ@ぴあ映画生活
スウィング・キッズ@ぴあ映画生活

『星屑の町』テアトル新宿

◆『星屑の町』テアトル新宿

▲そこそこのん(にこにこぷんみたいな)。

五つ星評価で【★★何がこの映画をもう一歩に踏み止まらせててるのか?】
離れて暮らしている兄弟やコーラスグループ内の口喧嘩のシーンは面白い。そこに全く問題がないとは言えないが、どちらかと言うとそこに投入される新ボーカル{のん}の立場や気持ちが分からない事の方が問題である。コーラスグループがそれぞれのトラブルを抱えながら右往左往するのはいい。彼等は他に行き場所がなく、最終的にまとまるしかない集団だから。内輪でガチャガチャやって、それを描写するのはたいへん理に適っている。だが、ボーカルののんは基本どんな方向にも一人で行ける娘だ。その彼女が自分自身何を求めているかが映画を見てて中途半端で推し量れない。これが映画を適当にしている。一応、「音楽性の違い」と言う奴なんだろうか? 移籍先の音楽をジックリ聞かせてもらえないので、その辺の説得力は薄い。

コーラスグループの面々は良くも悪くも本当に年寄りで、のんとの対比が効いてて良いと思う。ただ、この物語が演劇発であると聞いて「なるほど」とバーチャルで膝を打った。彼等爺さんの面々は口喧嘩の内容から零れ落ちる程度しか、それぞれの人柄や過去が明らかにされない。演劇の場合はそれで充分だ。一人の人間として足りない分はそこにいる本人が自己の魅力で補う。つまり、役者本人の過去が「借景」のように役柄に投影されるのだ。そして、彼等が歌う歌が生で観客席に届く時、役柄と役者は嫌が応にも同じ一人として錯覚させられる。映画はそうはいかない。映画の中の役者は自分の人生を立ち切って役柄を演じる、そういうルールだ。だから、演劇のままで個々人の経歴があまり掘り下げられてない彼等の喧嘩が表層的に見えてしまう。それは歌も含めて、演劇から映画にあまり上手く移植出来ていないという事だろう。

のんは可愛いけど、歌も含めてビックリするほどは良くない(悪いと言ってるのではない)。悶々とトリコにさせるくらいじゃないといかん。

歌はサブローが味があっていいが、他のコーラスパート5人がほぼほぼ素人。わざと素人みたいに歌ってるのかな。この辺のムード歌謡は懐かしくはあるが、バッチリ、ストライク・ゾーンではないのが残念だ(逆にストライクな人はいいんじゃない?)。

のんの祖父役の柄本明を見逃してしまった。 何や意識うしなっとったんか、俺。


【銭】
テアトルの会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
星屑の町@ぴあ映画生活

『劇場版 おいしい給食 Final Battle』ユナイテッドシネマ豊洲2

◆『劇場版 おいしい給食 Final Battle』ユナイテッドシネマ豊洲2

▲ポスター。

五つ星評価で【★★★★とても変でそそる】
給食大好き教師市原隼人が教え子の給食の食べ方に日々負け続ける日を描きながら(理解できないだろうが、そういう話なのである)、大きな時代のうねりの中、反目しあっていた二人が手を取り、そして時代のうねりに負けてしまう、という、まー、なんつーか、変な映画。そしてまあ、変な映画は好きなんである。

市原隼人が変。いや、案外いつも変ではあるんだけど。
通常は抑制が効いたプロの黙り人みたいなイメージだが、
今回は給食が好きすぎるが教師の威厳を保つために
生徒にはそれを悟られないようにしながらも、
ウキウキのボディー・ランゲージでバレバレなのである。
給食オタクと言うか、給食が好きすぎて、筋肉に波及してる。
よく分からないかもしれないが見れば納得してもらえる。
給食を前にして踊り出すようなキャラクターなのに、
「教師の威厳」として、それが生徒に悟られていないと
思っている、ある意味、人を殺す奴以上にサイコパス度が高い。

前半はこの市原隼人の奇行を面白おかしく描きながらも、
市原隼人をギリギリ許せる存在としてキャラ付けてる。
後半は給食とは何かという給食のレーゾン・デートルを探りながら
給食による文明論をちょっとだけ展開する。

残念なのは、ラスト、市原隼人とその朋友が
彼等の障壁に対して勝ちえない事である。
そこは勝たせてやってもいいだろう、エンタティーメントなんだから。

武田玲奈なんてついこの間まで制服着て女子高生役だったのに(今でも全然通用する)、中学生相手の教師役なのだ。でも、ワンピース着せるとそれなりに先生に見えるんだから不思議だ。可愛らしい。悩みに悩む教師役と言うのが実に未完成で武田玲奈に合う。そう、できてない女、それが彼女なのだ。

酒向芳が校長先生。アクが強い顔なので、悪人側のチョイ役が多いが、今回はド善人。基本的に何をやらせてもこの人は上手いなあ。

献立的にほぼほぼ出会えなかったがミルメーク飲みたいなあ。


【銭】
ユナイテッドシネマの入場ポイント2ポイントで割引鑑賞1000円。
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劇場版 おいしい給食 Final Battle@ぴあ映画生活
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