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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

マンガ『本日のバーガー 第1~2巻』才谷ウメタロウ、原作 花形怜、芳文社コミックスを読書する男ふじき

特定のオブジェクトを手掛かりに全ての揉め事を蘊蓄で解決してしまう「美味しんぼ」系マンガの末端の亜流。
で、オブジェクトは「ハンバーガー」である。ハンバーガーで、日本国内そうそうタネになるような話を引っ張ってくるのは難しいので、蘊蓄のネタ話は世界各地のバーガーの話になりがち。その事によって、揉め事客の求めるバーガーの味が海外起因の物になる確立が高い。ソウル・フードの話だったり、過去に食べたバーガーの再現の話だったりだが、どうも次から次へと海外のバーガーの蘊蓄に繋がるので、地方とか下町発の物語なのに客だけワールドワイドになってしまい、その辺たいそう嘘くさい。

一巻の終わりに出来試合のTV番組に呼ばれる話で二巻への引きを作り、二巻の終わりにかっての上司への不義理に対する恩返しにかっての会社に乗り組む主人公の姿で三巻への引きを作っている。マンガ作者のマンガ技術や知識がかなり豊富と見た。
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マンガ『七都市物語 第5巻』原作:田中芳樹、漫画:フクダイクミ、ヤンマガKCを読書する男ふじき

最終巻。
ブエノス・ゾンデ再攻略戦。
しかし、「再攻略戦」と言いながら、どこがどう再攻略なのか地形的な展開が全く見えないので同じ土地に全く見えない。それ以上に敵の采配を担っていたギュンター・ノルトが引っ込んでいるので全く同じ土地の同じ国民相手に戦争しているようには見えない。戦局の中で冷凍機を使うというちょっといい謀略を名もない黒リボン党の戦略参謀が立案してるのだが、名前がないというただそれだけの違いにより、ニュー・キャメロットのギルフォード司令官に惨敗する。なんまいだ。
戦略の話で言えば4巻のジャストモード開戦でタデメッカが大型で高速な輸送力を保持している事が戦局に全く影響を与えなかった点も不可解。逆にそうは書いてないのだが、大型で高速な輸送力を保持している事で、やっと開戦の火花を散らせるスタート・ラインに立ったという事かもしれない。

まあ、何はともあれ終わってしまった。寂しい。

マンガ『保健室のおたくおねえさんは好きですか? 第二巻』川端新、ビッグスピリッツコミックススペシャルを読書する男ふじき

この二巻が最終巻。
ざっと読んで一巻と感触違うなと思った。
それは主人公の桃山先生が教師として大人になったみたいな感触。

表紙からして一巻は赤ら顔で目が媚媚。実はこれは男性マンガ的にはSEXの暗喩である。そして、一巻の桃山先生は妙に喜怒哀楽が激しい。すぐ涙目になる。悪い意味でポルノっぽい。こういう感情の強弱が強いキャラをマンガとしては男は好む。
二巻の桃山先生は淡泊になった。主張すべき事は主張するが、その時でも無駄に涙目になったりしない。コメディーの線は薄れたが、こちらの人物像の方がリアルでシンパシーを感じる。「作られ物感」が低い。

何かを成し遂げるような山もなく、「愛」の概念を考慮して、全二巻の物語は終わるのだが、ダラダラ続くよりはこの二巻のみの構成と言うのは良かったと思う。

マンガ『今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画 第4巻』マツモトケンゴ、シリウスKCを読書する男ふじき

女騎士後輩登場巻。
魔法使いフーリーの身体目当てだけという不純なキャラだが、自己中度が強すぎるのでそんなに惹かれない。幼稚園で裸になって男の子にくついてアピールする女の子みたいな存在。

ツンデレっぽいのにすぐ目の前の事から逃避してしまう次期魔王イルムガルド様のエピソードはどれも面白い。このマンガ内の登場人物はみな、幼稚園児のように子供メンタルなのだが、中でもイルムガルド様がもっとも子供メンタルだからだろう。そういう意味では人間としての独立性の低い狂剣様も可愛い。ただ、誰よりも可愛いのは女体化したフーリーである、と言うのはオチとして凄いオチだ。フーリーが女体化してしまった時のレオの番長みたいな武骨な感じかおもろい。男女逆転ペアがしっくり来すぎている。

マンガ『常敗将軍、また敗れる 第一巻』原作 北条新九郎、漫画 渡辺つよし、ホビージャパンコミックスを読書する男ふじき

これはジャケ買い。
っつーか、タイトルに惹かれた。

常に負けるが、常に生き残る無敵の男。
「常敗にして無敵!」矛盾したキーワードに惹かれる。
才能がある者が才能を活かせないとどうにもならん。
延々とそんな状況が描写される。
だが、彼には部隊ごと生き残る秘策がありそうだ。

続巻が楽しみ。

マンガ『柔のミケランジェロ 全二巻』カクイシシュンスケ、ヤングアニマルコミックスを読書する男ふじき

最近、マンガの嗜好として分かってきた事の一つに、文化系で別の修練を積んできた者が体育会系で活躍するストーリーが自分は好きなんだな、というのがある。簡単に言えば『ドカベン』の殿馬。体育会系の延々とスポ根みたいなのは実生活で縁がなかったので、ちょっと視点を変えた者がぐんぐん伸びるというのは、とても都合のいい話だけど引き寄せられる。要は自分の素養に近いからマンガを読みながら夢を見るのだろう。この手のマンガは全国の帰宅部のルサンチマンに支えられている。全く真逆のベクトルすぎるので何故、人気があるか分からないのがイブニングで連載中の『女子柔道部物語』。あれ、スポ根っぽいが、主人公の強さの秘訣は努力とかではなく「何となく」である(おそらく天分)。

で、タイトルのマンガは美術部経験者がデッサンの際に人物の重心を見る力を武器にして柔道部に入部。こんなん実話なら無理だが、マンガだと成立する。そのいい意味での適当さ、ラフさが愉快だ。

一巻が凄く面白いが、二巻で失速してしまう。打ち切りが決まってドタバタ話を畳んでしまったのである。あー、勿体ない。

そう言えば女っ気がないマンガだ。

ヤンジャンに連載してる按摩師がバトミントンのプレイヤーになる『シャトルアイズ』も連載開始当初は按摩師の異能が際立った描き方でムチャ面白かったのだが、今は他のプレイヤーに寄り道してるので失速してる。

マンガ『勇者のパーティーに栄養士が加わった! 第一巻』高田サンコ、ドラゴンコミックスエイジを読書する男ふじき

過敏性腸症候群の勇者のパーティーに栄養士が加わる。

「人の悩みは全て××さえ分かれば解決」と言う「美味しんぼ」タイプドラマの新手。
ファンタジーの世界に現代栄養学の素養を持ったスマホ持ちの美女栄養士。
出自には裏がありそうだが、悩みごとの解決ドラマとしては、
栄養学には強い即効性がないので、薄ぼんやりしたドラマになりそう。
主人公の衣装の白衣に黒タイツは性癖的に強く刺さるが、
ファンタジーの世界でタイツ作るのは大変そうだ。
かの世界では化学繊維とかなさげだよなあ。

マンガ『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 第一巻』原作 森田季節、漫画 シバユウスケ、ガンガンコミックスONLINEを読書する男ふじき

異世界転生もの。

社畜で過労死した主人公は異世界転生でダラダラしたスローライフを希望する。
で、タイトル通り、300年スローライフを送ったらいつの間にか最強の属性になってしまった。
この最強属性を得るための設定が数学的な理屈としてはいいのだが、
実践的な話としては嘘くさいし胡散臭い。
まあ、ライトコメディーだから言い訳だけ出来ればこれでいいのだろう。

あくまでスローライフを追及したい(と言うか、働きたくない)主人公の
冒険生活回避が新たな冒険生活や仲間を呼び寄せる。

すっとぼけた味がおかしい。安く手に入るなら続きを読んでもいいかな、くらい。

マンガ『ラーメン大好き小泉さん 第一巻』鳴見なる、竹書房を読書する男ふじき

小泉さんがラーメンが好きというだけでマンガを成立させてるのが凄い。
これを成立させるのは画力。
「美味しそうに食べる」それがマンガでの満足度を上げる。
セックスのエクスタシーに近いが、いやらしさはない
(いやらしく見えなくもないようなギリギリな描き方をしてるとは思う)。
ただ、人は他人の幸せな表情を見るだけでも癒される事はある。
自分が不純な人間だから、そう思いたくなるのかもしれない。

小泉さんはコミュニケーションを取れないのではなく、取らない。しかし、世間はそれを許してはくれない。考えようによっては有り難いが煩わしい話である。

マンガ『祓ってませんよ 全二巻』カガミツキ、MFコミックス フラッパーを読書する男ふじき

一巻だけブクオフで安値で買ってて、1年くらい経ってか二巻も見掛けたので買ってまとめて通読。

霊が見える為、霊に説教してるうちにボッチになってしまった少女が高校デビューしようとするが霊まみれになるお祓いコメディー(そんなジャンルねー)。ラスト主人公の父親の霊をお祓いする事で、ちょっといいマンガ寄りになろうとするが、割と照れがあるのかきっちりギャグとして回収して終わらせている。

主人公がオカッパ眼鏡の地味子で、容赦なく顔を崩すと思ったら作者は女性。表紙のエロさはマンガ内容に微塵もない。表紙のセーラ服の薄絹具合がなかなか上手い。

表紙下のエッセイ部で、主人公の外観が作者の姿の投影と書いてあって、それは実に隠れた「萌え要素」じゃないかと思った。
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