古本屋で100円。
ああ面白かった。
島本和彦の書く主人公は、かっこよく、爽やかで、とても気持ちがいい癖に、うじうじしている。マンガを浴びるほど読んではいないので断言はできないが、こういう雲一つない青空の下で燦燦と陽光照りつける中、カサブタをはがしまくるような、キャラクター(ネガティブな事にとってもポジティブ)は島本和彦以前はいなかったと思う。
今もそんなにいないと思うけど、小野寺浩二なんかがレアなお仲間かな。
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『さよなら。いつかわかること』:妻の死を小さな子供に言い出せない夫。掛け値なしに予告編どおり。映画を見ながら、童謡『とおりゃんせ』を思う。
『ダージリン急行』:俺、ウェス・アンダーソンはちょっと合わない。今回は普通に見れたけど、まあ、特に何も思う事なし。
『実録外伝ゾンビ極道』:地球防衛少女イコちゃんをやってた増田未亜の意外な(と言っては失礼かもしれないけど)芸達者振りが嬉しい。佐々木浩久は映画はともかく、女の子はちゃんと奇麗に撮る監督だ。小沢仁志のゾンビ演技は的を得ているような気もするけど、ビートたけしの物真似の様でもある。ちょっと、コンセプトに映画が負けてるかな。
『ガス人間第1号』:ああ、久々に見たらやっぱりちゃんと泣ける。八千草薫の凛とした美しさには毎度毎度見る度に絶句。
▼関連記事。
・ガス人間第1号(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
・
ガス人間第1号(4回目)@死屍累々映画日記・第二章
『女体渦巻島』は石井輝男。うーん、仕事疲れで舟を漕いでしまって、パワフルすぎるダンスシーン以外、乗り損ねる。
『青春トルコ日記 処女すべり』は大傑作。色と欲と愛と笑いがほどよくミックスされてて、いやあ堪能。主役を務めた山川レイカの体当たりどころじゃない熱演も素晴らしいを通り越して怖いぐらいだが、桃子役を演じた誰だかわかんない女の子がオシャレで可愛くてマヌケで最高。そして逆光を背に受けて大地に立つかっこいい佐藤蛾次郎! いやあ、いい物を見せてもらいました。
三軒茶屋と池尻大橋の中間にある三宿交差点、そこに美容室兼カフェバー&犬フリーという、今まで聞いた事のない組み合わせのお店「Switch」があります。怖いものみたさでランチに入ってみました。
別に強制的に縛り付けられてカレーやスパゲッティーを口の中にねじ込まれながら、泣く泣く丸刈りにされつつ、犬をぐりぐり押し付けられるでもなく、ステキにオシャレな空間でした(難を言えば、店に入った俺がオシャレじゃなかった)。
高校球児の暑い夏を描く青春映画
『ひゃくはち』 公開中のテアトル新宿の特典を見てひっくりかえった。↓
108名で鑑賞の方先着1組全員に特製Tシャツをプレゼント(空席状況要確認) 詳細は直接劇場へお問い合わせ下さいこれ、いたら凄いな。
そして、もしいるんだったら、せっかく煩悩と同じ数なんだから、108人全員で腰を振りながら見てほしいと思う。
ジェフ・ゴールドブラムの狼さんがダンディーでステキ。
ロビン・ウィリアムスが緑の全身タイツで、今と同じ体型で蛙を熱演。
この蛙のデザインがただの全身タイツであるにもかかわらず、表面にナメクジ1000匹なすりつけましたみたいな、いやーな質感に仕上がっていて、とてもナイス。
呪いが解けて、毛モジャ白ムチのロビン・ウィリアムスになるってのも、想像してもらえば分かるとおり、何か微妙。キスだと毛モジャのままだけど、もうちょっと先に進むと脱毛が進み、更に先に進むと、あっちのアタッチメントとこっちのアタッチメントが組み合わさって・・・
「二段変身超合体だあ!」
すんません。
主人公(テイタム・オニールだ)のお父さん役がジョン・リスゴー。あと10分、長かったら主人公を襲っていたと思う。
す、スーザン・皿うどん失礼しました。
その、スーザンが何だか若くって小娘なんで笑ってしまう。美人なんだけど化粧が濃いせいか、「5分前まで、街頭で客引いてたんとちゃうんけ、我」みたいなぐらいにケバイ。そして、野獣役が怪優クラウス・キンスキー。呪いが解けて人間になってからの方が心配ってのは、まずいんじゃないだろうか?