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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『デトロイト・メタル・シティ』新宿ジョイシネマ1

加藤ローサのあれ(ネタバレなので秘密)の為だけに、もう一回、観たいところだけど、全部、観直すのはかったるいなあ。

こういうのがとっても得意な松山ケンイチ、ただ可愛いだけの雌豚(誉め言葉)、加藤ローサ、ふっきれた松雪泰子、役者陣はとてもよい。脚本も原作のエピソードをぶつ切りだけか、と思いきや、そうでもなく、ちゃんと芯が通った物になってて、バカにできない(あのどうでもいいラストも、とても良い)。

問題なのは、音楽。男だからってだけじゃなく、あれじゃ「俺も濡れねえよ」。
原作マンガテイストだと、結構、歌詞の内容とかが大事だから(マンガじゃ音を操れないから歌詞にウェイトを置かざるをえない)、歌詞を画面上に叩きつけるようにスーパーとか入れればいいのに。ジーン・シモンズを初めとする相手バンドも、客が何を歌ってるか分からんと、この作品に関しては対バンとして成立しないだろう。でも、歌詞、よう聞こえん。歌詞が分からんなら、分からんなりに、「まいりました」ぐらいの爆音だったら、それでもいいけど、そうでもないし。規制に負けたか?
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『シャッター』新宿グランドオデヲン

ああ、僕の奥菜恵があんな事や、こんな事や、そんな事まで。
分かってる。分かってるんだ。「僕の」じゃない事は。
でも、元「ベンチャー企業夫の」ってのも、ちょっと嫌だしなあ。
せめて、「みんなの」にしておく・・・なら、一番大事な部分を俺にくれい。

霊だろうが、何だろうが、あそこまでオキメグにかまってもらえるなら幸せでしょう。

『敵こそ、我が友 戦犯クラウス・バルビーの3つの人生』ユーロスペース1

チラシ、星の部分を白抜きのハーケン・クロイツに変えた星条旗のデザインが秀逸。

ナチスで大量殺人・拷問に手を染めた男が戦後もアメリカ庇護の下、その利用価値が失われるまで、逮捕される事もなく、南米の地でナチス政策の焼き直しを行なっていた、という驚愕のドキュメンタリー。これが滅法、面白い。伝えたい事が伝わる。ちゃんと出来ているのだ。

コンゴ政策、イラン政策、アメリカが他国の政治に介入する時、アメリカという国がいかにろくでもない国であるかが、よく分かる。何でこんな利権と勢力分布しか目がないヤクザみたいな国家が偉そうにしているんだ。違うか。ヤクザみたいな国だから偉そうにしてるのか。まあ、ロシアはロシアで俺の中では約束を守らず、土地を分捕る泥棒国家だし、中国だってろくな国家じゃない。勿論、日本も。

チラシに森達也がコメントを寄せている。商業ドキュメンタリー映画が公開されると、機械的に森達也にコメントが依頼され、お披露目されるようなシステムが出来上がっているが、いつも同じようなコメントだから、わざわざ載せる必要はない(仮に森達也が言ってる事が正解だとしても、正解である事だけに頼って、心を打たないコメントにはコピーとしての価値がない)。

『東京ディープスロート夫人』シネマヴェーラ渋谷・ネタバレあり

通常、ネタバレなしを考慮しながら本文を書いていますが、今回は旧作であり、あまり目にする事のできない作品であり、ネタバレが分かっていながらでも、楽しむ事が可能な作品、と勝手に思ったので、バリバリ、ネタバレでいきます。なんで、割と近々観る予定のある人、ネタバレなんて親の仇以上に最低と思ってる人、他にもともかく、何かに対して強い憎悪を燃やさずにはいられない人は、ここから先は読まないでおいてください。ああ、前置きが長くなった。ここに力を入れちゃったせいで本文が尻すぼみになりそうな予感がしてならない。

で、『東京ディープスロート夫人』である。
いやあ、グンバツなジンガイモデルのあられもないプレイに俺のマグナムはギンギンだぜ! ってな興奮でもないんだけど、70年代のいいかげんな映画っぷりが堪能できて楽しい。主演の田口久美はつけまつげも長くって70年代モデルっぽい。顔がまんま外人なんで、役柄同様、多分、ハーフなんだろうけど、この田口久美が何だか山本モナに似てる。それだけでもう既にこの映画は買いだ。

で、その偽モナが結婚する相手の親が室田日出男。ダメだよ。舅が室田日出男の家に嫁に行って幸せになれる訳がない。少なくとも映画世界の中では、金子信男に杯を受けるくらいダメだ。で、思った通り、偽モナは手篭めにされかけ、チンチン噛んだら、とち狂った日出男の謀略で、あれよあれよという間にクリ*リスを喉に移植されてしまう。な、何だ。その展開は? 

と思っていると、喉の性感がビンビンになりすぎて、遂に舅と自慰だけで足りなくなった偽モナは家出、自分探しの旅に出ながら何故か躊躇なくソープ嬢になってしまう。だ、だから、どういう展開なの?

そして、あまり深刻な理由もなくソープを追い出された偽モナ、昔の男とよりを戻して幸せになるか、と思いきや、又々、日出男の魔の手が。そして、日出男の魔の手の先頭に立つのはキャプテンウルトラ中田博久だ。

ドラマはいよいよ佳境、日出男に喉をチンチンで弄ばれているさなか、激昂した夫が猟銃片手に乗り込んでくる。うろたえる日出男。
下半身を指して、
「ま、待て。こっちがある!(場内爆笑)」男二人の三輪車を提案。
で、ピンク映画世界において、こういうシチュエーションの場合、どんなに夫が激昂していようが、まるで神が提示した運命に子羊たる人間が逆らえないように、すごすごと三輪車は発車オーライしてしまうのだ。

まあ、大体、こんな感じです。

勝手に五大見せ場。

(1) 成金ガウンの室田日出男。ガウンはおって、ワインをぐるんぐるん回す金持ちを室田日出男が演じるんだけど、目の下、クマクマの悪人顔なんで、脱走囚人が無理やり富豪を演じているようである。で、そのガウン、いざ、事に及ぼうとする時、ぱっと剥ぎ取って全裸になる事、実に2秒。気合が入りすぎているというか、ガウンを羽織ったダンディーな金持ちと言えども油断しちゃいけねえぜ、と言おうか。こんなプログを読んでる筈のない女子高生の皆さんも注意して貰いたいもんである(だって、どんな服だって、なかなか2秒でマッパにはなれないでしょ)。

(2) 無茶苦茶な大芝居の田口久美。東京ディープスロート夫人の田口久美の室田日出男から逃れようとする時の嫌がりっぷりが、ちょっと新鮮なくらいにでっかい芝居。セリフは付いていないけど、「いやん、いやん、ああれい、許してえぇえぃ」みたいな芝居。愛嬌愛嬌。

(3) よく分からない宝石屋の安田、有名な役者だかどうだかも浅学ゆえに分からないが、この安田が着ていたスーツが今までに観たどんな映画のどのスーツよりも悪趣味。非常に分かりづらい例えで恐縮だが、蜂の巣の断面をなすりつけた上で程よく潰したような見かけのスーツだ。

(4) 最初の濡れ場が夫と偽モナの屋敷での初夜シーンで、その実の息子と義理の娘のSEXを隠しカメラで日出男が覗き見をする。隠しカメラは高性能でズームやパンも出来て、録画も可能(1975年という御時世を考えると、この設定だけで本当に金持ちだ)。そんな高性能のマシーンは、世界のSONY製である(って事はベータか、ってより業務用だな)。

(5) 映画のタイトルにもなった無茶苦茶な外科手術を行なう外科医役が渡辺文男。ぬぬぬっ、喉に性感帯を移植するなんて、食いしん坊の風上にも置けない奴!