日記だって嘘を書いていいんだ。
目から鱗、落ちまくり。
現実問題、なかなかそうはいかんので、こういう形態に果てしなくあこがれる。
電車の中で文庫本を読んでる時、栞の代わりに『呪怨2』の前売券半券を使っていたので、我が事ながら、その読書光景はとても禍々しい物のように思えてならなかった。
対向車線の電車の窓ガラスに、読書する自分の肘に無数の女の白い腕が絡みついているのを見かけるのも、あまり健康的な光景とは思えないので、これからは『呪怨2』の前売券半券を栞代わりに使うのはやめようと思う。
(みたいな感じ)
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園子温の最新作を映画祭で公開前に。
こここここりゃー凄いよ。これは観ずにはいられない。これは観るべき映画だよ。時間が4時間もあるのに3秒くらいしか感じないよ、ってのは流石に嘘だけど、70分でも長く感じる映画がある中、全く時間の長さを感じさせない。話は軽やかなようで、実はハード、きつい。でも、バカらしいように見えて、これでもかとばかりに、作品の中に愛が詰まっている。
ともかく、ヒロインの満島ひかりがいい。ヒロインに魅力がないと、題材が題材だけに映画が成立しない。満島ひかりは満点だ。満点以上だ。あんな薄幸な女の子の錆びついた心が醸し出すささくれ立った強さや、心の綻びから漏れる微笑や、絶望や喜びの絶叫、こんなもん見せ付けられて魅せられない奴は大馬鹿者だ。
そのヒロインを追い求める主役、AAAの西島隆弘もちょうどいい主張のなさ。
そしてヒール、安藤さくら。出てる間中、怖くて、怖くて、嫌で、嫌で、この女もうめえなあ。
気が早い話ですが、2009年のベストに這いずりあがってくる映画だと信じています。
【長い映画なので、劇場公開時の当日料金が2,500円、前売料金が2,000円、映画祭の前売が1,300円、それを常設ダフ屋で800円でGET】
なんぼなんでも寝すぎだろう、俺、と自ら突っ込みを入れなくっちゃいけないぐらい、これもまた、寝た。まさか、まだ育つ気じゃないだろうな、俺。
予告編で観た奇麗な姉ちゃん(主役にあらず)のプリプリな胸とムチムチなお尻も全てすっ飛ばしてグーグー寝てしまったが、それくらいしか観たいところがなかったので、まあ、予告編を見ておいて良かった。てか、予告編だけでもやっぱりよかったか。それにしても、高級外車とレースクィーンみたいな半裸っぽいIQ低そうな姉ちゃんはよく似合う。
【新橋文化・会員割引で600円】
特集企画「映画史上の名作」から1本。
寝た。今回観て思い出したが、確か、前に観た時も寝た。
(兄弟の中でトップにいかれてる)ヒゲのグルーチョ・マルクスが国の宰相という、とんでもない設定から始まる。ここに小泉劇場の原点がある。
【シネマヴェーラ会員割引+夜間割引で800円】
知る人ぞ知るエド・ロスを題材にしたドキュメンタリー。
知る人ぞ知るなので、私は知らなかったです。
世界中にどれくらい知る人ぞ知るがいるのかも、微妙で触れちゃいけない気がします。
エド・ロスとは、改造車文化の始祖の一人。流石にそんなもん知る訳ねーって分野だけど、実はもう一つ身近な凄い発明を持っている。大昔、無地の肌着でしかなかったTシャツに初めて絵を描いて売った人らしい。そりゃ凄いや。
で、改造車がメインで凄い、凄い、と。まあ、凄いらしいんですけどね。素人にはビンビン来る物がないですね。ホーム・ムービーじゃないんだから、素人にも分かる「凄い」にしないとダメですね(玄人に分かる「凄い」なのかどうかは不明)。何となく「凄い、凄い、ともかく凄いんだよー」って監督が興奮しちゃってて、映画作りの戦略を立てられなかったみたいなイメージ。
【シアターN渋谷、水曜で1000円】
「おかめ納豆」が「おかま納豆」だったら、ちょっと嫌だと思う。
ギンレイホールは飯田橋にある名画座。
入れ替え無しの二番組を二週間変わりで上映している。
ここの会員制度が、映画館の会員制度の中では一番、費用対効果が高い。
年会費10500円で劇場に入り放題というフリーパス会員券。
1年間は約52週、二週で二本だから、単純計算10500円で52本。1本202円。
会員更新を何回もやるとサービスで12カ月が14カ月と期間が長くなったりする。
まあ、でも、番組の路線は愛・友情・人生みたいなラインナップなので、そういう「素晴らしい人間性」に打ちひしがれたい人は、入ってみるといいんじゃないかな、と思います。
俺ですか、俺はそういう物が基本的にそう、好きでない事が分かっているので、強制的に人間性を矯正する意味で会員を続けています。「ここでかかってなければ観なかったけど、割と良かったな」みたいな経験がチョクチョクあります。
チャウ・シンチーとか、かけてくれればいいのになあ。
そうだ。もう一つ。ギンレイホールの会員証は磁気ストライプ。水に弱い。携帯電話同様、濡らすな。俺、梅雨の時期に連続で2枚、ダメにしてしまった事がある。
特集企画「中国映画の全貌2008」から1本。
アンディ・ラウとセシリア・チャンの時代劇アクション・コメディー恋愛ドラマ。見所は適当にあるものの、後半ながい。セシリア・チャンのヒゲ顔がまんま『少林サッカー』なのは何か裏があったりするんだろうか。
【前売り5回券5000円を常設ダフ屋で4980円で購入、その1回】
『最高の人生の見つけ方』:予告通りだけど、うまく作ってあると思う。しかし、個人的な嗜好を優先させるなら、爺二人がずっと出ずっぱりのこんなに爺濃度が高い映画を、お金を出してまで観たいとは思わない。若い末期ガン患者でも成り立つなら偏屈者のモデルを栗山千明、実直で周囲の期待に応える為だけの人生を歩んできた女子大生を蒼井優って、そんな映画の方がとっても観たい。
『ぼくの大切なともだち』:ああ、そっちに行っちゃダメだあ、という方向に話が進んでいってしまう歯がゆさ。ル・コントはこういう軽い話の方がいい。そして、フランス映画は姉ちゃんが奇麗だ。主人公もひどい奴であるけれど、その主人公に救いの手を差し出してあげない周囲もひどい奴等だらけじゃないだろうか。
【ギンレイホール会員パスで入場】