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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『青い鳥』新宿武蔵野館2(ネタバレっぽいかも)

誠実な緊張感。
次にどう話が進むかが気になって、一瞬たりとも気が抜けず、最後まで凝視するように観てしまった。
原作を読んでない上で語るが、阿部寛は若いし、軽いし、変化球的な役が多いし、色が強すぎる、というイメージだったので、ミス・キャストかと思っていたが、凄い好演でねじ伏せられた。生徒役も教師役もどこかの学校をそのまま運んできたようにリアル。起こった事件も、とてもありそう。全てのいじめがこうある訳ではないが、こんなケースが存外、多くありそうな気にさせられる。

ともかく話が正しい。
語られるべき内容がある。
見終わった直後、満足感が高かった。

しかし、何かフに落ちない。
映画観客は全てを見ているから、納得できるが、阿部寛演じる教師はあの作品世界の中で本当に正しい一石を投じれているのだろうか。結局、教師の本音は一人の生徒にしか打ち明けられない。同僚の教師たちとの間のコミュニケーションもハンディキャップがあるにしても、それでは成り立たないだろう、と心配してしまうくらい少ない。原作ではカバーされている、もしくは、あえて書かれていない事が、映像の場に引きずり出されて、リアルに徹した為にバランスを崩してしまったのだろうか。

『コドモのコドモ』『豚がいた教室』『青い鳥』、観客に否応なしに立場を求めてくるこれらの映画に、受身な性格の自分は割と弱いのかもしれない(つまり、三作とも割と好き)。

観て、好き嫌いの差は出るかもしれないけど、多くの人にも観てもらいたい映画です。

何かトイレの後の話題がこれってのも極端だなあ。

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