作ってから日も浅いし、銀座と言う土地柄もあって、綺麗な映画館である。
でも、外から見て映画館があるかどうかも分からない「ひ・み・つ」みたいな作りはおかしいと思う。スバル座みたいに建物の入口近くへのポスター掲示とかないのか。映画って飛び込みのお客だって大事だろう。それとも「裸の王様」方式で、頭のいい人にしか見えないポスターを貼ってあるのか。それなら、俺が悪かった。
で、『空へ』『救いの翼』『RESCUE WINGS』の三本立て上映・・・ではなく、この一本の映画のどれが本当のタイトルなんだ? 三つも付けなくても、どれか一つでいいと思うぞ。分かりやすくするなら二つまでは許すけど、三つはいらない。ジュゲムじゃないんだから、長くしても御利益はないだろう。当日券を買う時、みんな違うタイトルで買ってた。変なの。
で、で、平成ゴジラをいい物に仕上げてくれた手塚昌明監督だから、本当は誉めたい。でも、申し訳ないながら本音を言わせて貰うと、何か薄ぼんやりした映画だった。主演の高山郁子は可愛いけど小粒。まあ、本当に若くて子供だからなんだけど、大人が悩んでいるように見えない。かと言って何も出来ない新人という役どころにも見えない。映画の中で数々の救助シーンが次々と繰り広げられるのだが、これらは全て関連性のない事故なので、ドラマの芯は、主人公の挫折や成長に預けられる。すると、主人公の挫折や成長に都合がいい事故が次から次へと起こっているように見えてしまう。ありそうな展開が起こってしまうのが実に気持ちよくない。
でも、今まで延々と自衛隊とコラボしてきた手塚監督なので、イーグルやらヘリやらのメカニックはとてもかっこよく撮れています。自衛隊フェチとメカフェチと右翼フェチは必見、ということだな(俺は違う)。
あ、でも、ラストの見せ場はOKです。
中村雅俊がおいしい役です。
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