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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『空へ 救いの翼 RESCUE WINGS』シネカノン有楽町二丁目シアター2

まず、シネカノン有楽町二丁目に初めて入った。
作ってから日も浅いし、銀座と言う土地柄もあって、綺麗な映画館である。
でも、外から見て映画館があるかどうかも分からない「ひ・み・つ」みたいな作りはおかしいと思う。スバル座みたいに建物の入口近くへのポスター掲示とかないのか。映画って飛び込みのお客だって大事だろう。それとも「裸の王様」方式で、頭のいい人にしか見えないポスターを貼ってあるのか。それなら、俺が悪かった。

で、『空へ』『救いの翼』『RESCUE WINGS』の三本立て上映・・・ではなく、この一本の映画のどれが本当のタイトルなんだ? 三つも付けなくても、どれか一つでいいと思うぞ。分かりやすくするなら二つまでは許すけど、三つはいらない。ジュゲムじゃないんだから、長くしても御利益はないだろう。当日券を買う時、みんな違うタイトルで買ってた。変なの。

で、で、平成ゴジラをいい物に仕上げてくれた手塚昌明監督だから、本当は誉めたい。でも、申し訳ないながら本音を言わせて貰うと、何か薄ぼんやりした映画だった。主演の高山郁子は可愛いけど小粒。まあ、本当に若くて子供だからなんだけど、大人が悩んでいるように見えない。かと言って何も出来ない新人という役どころにも見えない。映画の中で数々の救助シーンが次々と繰り広げられるのだが、これらは全て関連性のない事故なので、ドラマの芯は、主人公の挫折や成長に預けられる。すると、主人公の挫折や成長に都合がいい事故が次から次へと起こっているように見えてしまう。ありそうな展開が起こってしまうのが実に気持ちよくない。

でも、今まで延々と自衛隊とコラボしてきた手塚監督なので、イーグルやらヘリやらのメカニックはとてもかっこよく撮れています。自衛隊フェチとメカフェチと右翼フェチは必見、ということだな(俺は違う)。

あ、でも、ラストの見せ場はOKです。
中村雅俊がおいしい役です。

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『ロボット刑事』もう一言

このマンガを読むのは初めてだ。
コミックス(マンガ単行本)として見た記憶もないので、石ノ森章太郎の作品の中ではマイナーな部類に入ると思う。ちなみに、いつやっていたのかを記憶してないくらいなので、テレビの特撮も全く見ていない。作者の後書きによると、テレビ企画先行でマンガは後追いとの事。

軽く話をなぞっておくと、警視庁に突然届けられた謎の刑事ロボット。出自が不明な、そのロボットはベテラン刑事のもとに預けられ、彼の監視下で次々と事件を解決していく。だが、その解決していく事件の裏に、営利目的でロボットをレンタルする悪の企業の姿が見え隠れするようになる。刑事ロボットKと悪の組織の関係は? 人間同様に悩み、コンプレックスを抱えていくKの行く末は?

悪の組織のロボットに関しては、マンガの中ではマスク着用の人間型、猫型、犬型、虫型、みたいに地味なロボットしか出てこないので、特撮ドラマの方がきっと色々なアイデアが満載で面白かったんじゃないかと思う(何と言っても未見だからジャッジできない)。悪事の為にロボットをレンタルするというアイデアは今の方が、よりリアルにドラマを構築できるんじゃないだろうか。例えば、メカモみたいなロボットが原子炉の排水路から多数忍び込んで原発ジャックするとか、一見自然災害のように見せながら、アメリカの穀物資源(が当然経済に結びついてる)を壊滅するために派遣されるイナゴロボットとか。

このロボット刑事もサイボーグ009もキカイダーも、石ノ森章太郎の書く少年マンガ型の主人公は顔は違っても、みんな同じキャラクターだ。ナイーブなので、自己の心や愛に揺れながらも、最終的には正義を裏切れない。こんなに、どのキャラもどのキャラも同じだし、舞台設定もそんなに変わらないと言うのに、読み出すと退屈しない。やっぱり上手いんだなあ。

うーんと、「もう一言」の方が確実に長いな。

マンガ『ロボット刑事(全2巻)』石ノ森章太郎、中公文庫コミック版

は、はぐれロボット刑事系!

それにしてもラストの畳み方が壮絶に雑だ。
敵組織が「RRKK(ロボットレンタル株式会社)」。悪の秘密結社なのに株式会社なのである。けっこうあこぎな商売(そりゃあ、まあ、悪の組織ですから)をやって、ボロ儲けしてるので、ロボットマルサの方が、この敵には強いかもしれない。