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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

読書『造形集団 海洋堂の発想』宮脇修一、光文社新書

ガレージキットで有名な会社、海洋堂の成り立ちや成りあがりの歴史を、成り立ちから参加している専務が書いた新書。

読んで分かったのは、お金をいっぱい稼いでる海洋堂は個人商店が原型師をいっぱい抱えている良くも悪くもイビツな会社で、そのイビツな会社に偶然うまく波長が合う天才たちが集まったので(天才たちを海洋堂が作り上げられたので)、今のいい波に乗る状態が成立した、ということ。

でも、これって一般的ではなく、あくまで偶然が導いた特殊なケースの筈。読物としては軽いから退屈はしないけど、学術的な位置もちょっとある新書として売るのは間違いじゃないかと思う(単に売れ行きが好調である新書の方が商売しやすいから新書で出しただけだろうけど)。

これ読んで、通常のラインを踏み外す人がいると・・・まあ、本人は幸せだからいいのか。
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未完成料理「カレーあげそば」

世田谷線三軒茶屋駅出入口の広場に面した立食蕎麦屋「かしわや」にその一品「カレーあげそば」はあります。

「あげそば」の「あげ」は「揚げ」で、皿うどんみたいに蕎麦がカリカリに揚げられています。その蕎麦を揚げたオバQ小池さんの髪型みたいなモジャモジャにカレーライス用のカレーがどぼっとかかって一丁上がり。予想もつかないというか、予想したくないというか、とっても料理っぽくありません。

そして、食べてみると、やっぱり料理っぽくないのです。

なんていうか、まだ、料理として出来上がっていないのに、間違えてお客に出してしまったみたいな・・・。

大体、皿うどんにしてもベビースターラーメンにしても、揚げ麺って普通は細い。揚げ蕎麦は通常仕様の蕎麦を揚げているから結構太い。太さに比例して硬い。食べる時にガリガリバリバリいいます。バイオレンスな食感です。あん代わりのカレーがその麺をふやけさせる効果もなく、最後まで硬いままです。博多ラーメンで「バリカタ」とか頼んで喜んでる奴らに「そんなもんじゃねえだろ」と威張れる硬さです。

そして、カレーもごく普通のカレーなので、ごく普通のカレーはまずくはないけど、別に蕎麦と特別に相性がよい訳でもなく、何で何で何で、と疑問続出の組み合わせです。

食べて貰えれば分かるんですが、実は今、オホーツク海が見えるところにいて、流石に東京までは行けないよ、という人の為に、お手軽に同じ感覚を味わう方法を書いておきましょう。

サトウの切り餅を用意して、ただただ薄くスライス。そのスライスした切り餅を一切温めず、熱も通さず、少しぬるめのボンカレーをかける。細かい味は違うかもしれないけど、これで、大枠、料理のコンセプトは合い並ぶ物に仕上がるんじゃないか、と思います。

ううーん、なんでこれが商品として成立すると思ったんだろう。
謎だ。
料理の成立とその仕上がりについて深く哲学的に考察したいとかのレアな理由がある一部の方々には行ってみて食する事をオススメします(ってか、俺だけが変な物、食って損した感を持ってるのがイヤ)。