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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『吸血鬼ノスフェラートウ』シネマヴェーラ渋谷

特集「紀伊国屋書店レーベルを讃える」から一本。

1921年ドイツで作られたクラシック。機会に恵まれず今回初見。
禿で手長という特異な風貌なのでドラキュラ映画のようにスタイリッシュな怪人にはならなかった。何と言っても無声映画だ。特異な風貌で怪物性を焼き付ける方が効果的という考えだろう。

ノスフェラートゥは(セリフから)夜行性だが、映画を漫然と見ていると昼だか夜だかはあまりよく分からない。完全に日没になる前に活動を始めてしまうので、まるで加山雄三のような『海とヨットとノスフェラートゥ』みたいな場面が成り立ってしまう。なかなか海の男じゃん。
あ、あと、パッと見の話。
主人公の男はウェンツに似てて、主人公のフィアンセは山本モナに似てる。

今回、DVDを劇場スクリーンにそのまま投影しているようなのだが、全くDVDという事を意識せずに観れた。ドッドが細かくなってるんだろうなあ。色が白黒だけってのもあるか。

【夜間割引を会員で割り引いて800円】
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『帰らない日々』『ボーダータウン報道されない殺人者』ギンレイホール

『帰らない日々』:息子を轢き殺した犯人を追う男、ついに犯人を追いつめるが・・・。
映画の内容は全て予告編で描かれている。ラストだって、おおよその予想はつく。でも、ちゃんと映画の中で人間が描かれていれば、話は分かっていても見応えは全く減じたりはしない。
ああ、ジェニファー・コネリーがまた不幸なお母さんだ。幸せな役は本当に回ってこないのかなあ。確かに不幸栄えがする顔ではあるけど。ミラ・ソルヴィーノが口汚いお母さん役、この辺はイメージの延長でよく分かる。本当にどうかは別としてミラ・ソルヴィーノはそういう役者だ。そして、ファニング家の第二だか第三だかの刺客。ダコタの妹の何とかファニングが本当にムチャクチャ可愛くていい子。

『ボーダータウン報道されない殺人者』:メキシコにあるアメリカとの国境の町フアレス、経済を発展させる為に取られた政策とそれを暴こうとするマスコミとの攻防。
教育ママっぽいメイクのジェニロペより、メキシコ人の女の子の方が断然、好み。冒頭、メキシコ人女性が工場労働を終って一斉にバスに乗るシーン、バスの中の集団が、どう見てもアメリカ刑務所の女囚にしか見えない所が、我が事ながらビックリした。

【ギンレイホール会員パスで入場】

『きみの友達』下高井戸シネマ

友だちについてのエピソードを集めたドラマ。

主人公を演じる石橋杏奈の、怒ることでいつも自分を守ってる感じが納得できるだけに痛々しい。彼女は強そうで弱い。でも、弱さに慣れている。その石橋杏奈にいつも付き添ってる北浦愛のぬぼっとした大人しさも成る程これはいい組み合わせだ。彼女は弱そうで強い。途中、出てくる吉高由里子の凄く普通に悩む場面。柄本時生の取り得がなくって性格も悪そうで、でも、どうにかしたいのにどうにも出来ないやるせない感じ、なんかが響いた。

廣木隆一とはずっと相性が合わなかったけど、この映画は本当によかった。
どんな映画でも「絵」を誉める事は滅多にしないのだが(「絵」を撮る事に専念して他をオロソカにするケースが多すぎるから)、この映画はどのカットも美しく、撮られる景色に必然性がある。色が優しい。色に思いやりがある。

という訳で、観る機会があったら是非、見てください。

【シネマ下高井戸で火曜割引1000円】