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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『パニッシャー ウォー・ゾーン』新宿ピカデリー スクリーン8

法の下に裁けない悪を処刑する「パニッシャー」の活躍を描くマーベル・コミックスの映画化。って、本当に元がマンガかよって思うぐらい、血生臭い映画に仕上がっている。何だかタランティーノが喜びそうだ。

昔、リリー・フランキーが佐藤嗣麻子の映画に対して、監督が女性である事を知りながら、でっかいチンコを持ったイタリア人監督が撮ったみたいな映画と評した事がある。そういった意味では、これも女性監督の映画ながら、チンコがでかすぎて地面を引きずってるような、希に見る男男した映画でした。

おおもう本当に観終わって清清しいくらい何も残っていない。

ええと、悪役のいかれっぷりが映画を引っ張っていく様子は、まるで、頭脳戦の全くない『バットマン ダーク・ナイト』といったところ。ええと、そうです。この映画の悪役はここんところ珍しいくらい一本筋の通った単純バカです。

パニッシャーに対抗すべく、町のゴロツキが民族ごとにラスボスのアジトに集まってくるシーンがかっこ良くって最高。このシーンのゴロツキたちの方がパニッシャーより何倍もかっこいい。っつーか、パニッシャー、そんなにかっこよくは見えないんだけど、それでいいのか?

【メンバーシート割引で1000円】

『バサラ人間』ユーロスペース2

サイケ映画。

んんんんんー、特にそれ以上でもそれ以下でもない。でも別にそれでいいんじゃない?
エンドタイトルのカーテンコールが一番の見せ場で、「演劇実験室 万有引力」の面々の肉体の動きがムチャクチャかっこいい。
仲村みう、は普通によし。バサラになる前のいけてない、あられちゃんルックも可愛い。

エンドタイトルの渋味で一気に株を上げてしまう根岸季衣も男前。

【ユーロスペース会員割引で1200円】

『未来を写した子供たち』ギンレイホール

売春窟に済む子供たちがカメラを手にする事によって得られる希望。
ちょっとドキュメンタリーづいてるが、これもドキュメンタリー。

冒頭、原色映えする売春窟がとても綺麗。
過酷な生活と絶景は必ずしも比例しないのだ、冗談みたいに画面が綺麗だ。
子供に夢や希望があっても、辛い生活を打破するのはとても難しい。
それでも救われた生活がゼロじゃない事に希望を持つべきだろう。
お、何だ。まじめじゃん、俺。

この映画と『闇の子供たち』の二本立てという企画は凄いなあ。

【ギンレイホール 会員パスで入場】

『鴨川ホルモー』新宿ピカデリー、スクリーン2

結構にぎわってた。

とはいうものの、残念ながら、映画的にはよろしくない。
何でみんながそれに興味を示しちゃうのか、って基本的な疑問を有耶無耶にして進んでしまうし、都度都度、起こる事件も何故、起こるのかが不明。コメディーはリアルを無視していい訳ではなく、コメディーだからこそ、ひっくり返す部分以外をリアルに構築しなければダメなのだ。

でもまあ、個人的には栗山千明で全て許す(別に俺に許してもらおうとは思っちゃいないだろうけど)。

さて、お客が入ってたのは、人気のある若手俳優陣の手堅い布陣だったりもするだろうが、チラシやポスターのビジュアルが「すんげー面白そうなコメディー映画」に見える事も一役買っているだろう。うぷぷ。あんなに多くのお客がAVのジャケットに騙されてる状態。

【常設ダフ屋で前売券を1000円で購入】

『テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる』K's cinema

劇場入場券売場で作品タイトルを三回間違えずに連呼すると、当日入場料金1200円から200円割り引いて1000円で入場可能。という事で、意地汚いのでもちろん行って来ました。確か、ファーストランの時も、新宿シネマカリテ(だったかな?)で、この割引を使った気がする。ただ、何だか体力が続かずに短い映画だというのに寝ちゃったのだ。だから、今回は雪辱戦である。いや、負けたままでもいいだろう、という意見もごもっともで、二連続で負けちゃう方がつらいんだけど、ともかく気合で頑張る。というか、それだったら前回も気合で頑張れよ、というね。

「雪辱戦」って言葉に「森雪を辱めてるイメージ」をどっぷり連想。いかん、無駄な寄り道だ。

元の話題に戻って、入場券売場で三回連呼。この時の為に一ヶ月近くイメージ・トレーニングを繰り返してきたのだ(ただ単に頭の中でタイトル思い出すだけで、イメクラで実習とか高額なトレーニングはやってないです)。流石に長いタイトルなので、気を抜くと「売春していて」とか「バラバラ殺人にあった」とかが抜けそうになる。さて、本番だ。で、入場券売場でタイトルを言おうとしたら、目に入って来るのがポスター。いかんいかん、美学から言って、読み上げてるみたいに思われたらかっこ悪い。視線を外す。又、そこにもポスター。まさか・・・

「お客様、割引の前にまず、これを・・・」
「ぎえええええ」
焼き鏝で目を焼かれる俺。
「これで読み上げる事を心配する必要はありませんわ、さあ、どうぞ」
「こ、こんな一本の映画を見る為に目を失ってしまうなんて」
「さもしい根性の報いですわ。それともあなたのそのさもしい根性の為に劇場に貼ってあるポスターをいちいち見えなくしろとでも」
「うわあああ、正論だあ」

という悲しい目に会う事もなく、普通に視線を外して三回連呼して割り引いて貰いました。よかった。受付のお姉さんが武装ツンツンじゃなくって。

そして観た。起きてた。面白さでゲラゲラってんじゃないけど、流石、こんな時間を置いて復活するだけの事はある変な映画だった。カルトだ。全く無関係である事が分かっていながらも、韓国映画の中でもっとも寺山修司の血を色濃く受け継いだ映画。その上、一部分、ロボコップで鉄男だ。つまり、「なんじゃそりゃ」な映画。それとビックリしたのが物凄い画像の悪さ。裏物と言えどDVDで出回る昨今、こんなダビングを重ねすぎた裏ビデオみたいな映像、逆に凄い。前、観た時もこうだったっけなあ。思いだせん。音飛びとかもあるので、効果なのか劣化なのか判断が付かない。まあ、画面が綺麗だから心が洗われるという作品では100%ないので、汚い画面で問題はないけど。

2009年4月28日(火)までやってるので、せっかくだから観にいってみてください。今だったら、杉本彩の『BLOOD』の予告も観れます。きっと、ここで観ておかないと『BLOOD』の予告なんか、どこでも見れないと思うぞ(まあ、ごくごく普通に、別にこれも普通の人は観ない映画になる空気がむんむんだけど)。

【という訳で1000円】

あ、ちなみに女子高生は魅力に乏しいです。ええと、それでも観にいけ!

トスカの接吻(ネタバレだけど、そんなに気にせんでもよし)

オペラ『トスカの接吻』、トスカってカワイコちゃんが出てきて春のうららかな日差しのもと、ウキウキKISSをするの♪ そんな話なのかと思ってたら、舞台の肝の部分だけ見てみると全く違うみたいだ。トスカの接吻とは

さんざん裏切られた女主人公トスカが裏切った男に、ナイフを振り上げて「これがトスカの接吻よ!」と言い放ってつっ刺すという、目茶苦茶、重いものだった。

という事は「これがトスカのペッティングよ!」と言い放つんだったら、電ノコかよく斬れる日本刀で、野郎大切断、ああ、それもいいなあ。

ついでに「これがトスカのSEXよお!」と言い放ってくれるんだったら、バズーカで野郎四散。ああ、それもいい。

更に「これがトスカの乱交よお!」と言い放ってくれるんだったら・・・ミサイルかな。しまった。単につまらん。

『マリア・カラスの真実』ユーロスペース2

伝説のディーヴァ、マリア・カラスの生涯を描いたドキュメンタリー。
(ちなみに、伝説のDEVOだったら歌声はピコピコだ)
知りたい情報がナレーションされる昔ながらのドキュメンタリーで、とてもみやすい。

マリア・カラスの声は、音として美しい。ただ、意味として響いてこないので、これがいい物であるという実感は沸かなかった。多分、圧倒的な声と、それに乗せる情緒に満ちた歌とは、日本だったら細川たかしみたいなもんだろう。何だかどっちからも怒られそうだ。

全く関係のない脇道に話をずらすと、変身忍者嵐の悪役に隠れキリシタンの獣人忍者、鴉のマリアというのがいてもおかしくないなあ、と漠然と思った。

映画内演劇「トスカの接吻」の接吻の意味にビックリ。
(別の記事で触れたいと思います)。

【ユーロスペース会員割引で1200円】

『遭難フリーター』ユーロスペース1

派遣社員のリアルな生活を自分撮りしたドキュメンタリー。

作品の力強さは、低賃金労働者を描いた『フツーの仕事がしたい』が上。つまり、映画そのもののインパクトは低い。だが、冴えない生活を水墨画のように淡々とビデオに収める今作はなかなかの味がある。目線がニュートラルであまり突飛な事を言い出さないのも好感が持てる。

それにしても、昔、流行った「自分探し」を映画制作という大義名分でやれるのは、いいなあ、と言うべきか、ふざけるな、と怒るべきか?

【ユーロスペース会員割引で1000円】

共通テーマ「地球に一言!」

おおい、地球。よかったらいくらか都合つけてくれや。

『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』パルコ調布キネマ

大層、評判がよさそうだし、ちゃんと普通に面白い。

そんな映画にヤクザが因縁ふっかけてるみたいで恐縮なんだけど、「たかだか動くポンチ絵風情が優等生ぶってんじゃねえぜ」と言っておこう。親に睨まれる作品こそ価値がある、なんて捻くれた事を主張する気は全くない。ただ、親といっしょになって持て囃されるような映画は生命力が低い気がする。長い事、作り続けすぎた為に疲弊してしまった「映画ドラえもん」に必要なのは、きれいに収まる事ではなく、どちらかと言うとぐちゃぐちゃにはみ出すことを恐れない事ではないのか?

【パルコ調布キネマの旧6回券、最後の一枚】
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