前半、ムチャクチャ面白い。
後半、リアルを踏み外してしまう所があり、その辺りは苦手。
まあ、これは映画に出来ない小説だな、という事だけはよく分かった。
(ただ、だからと言って『ジェネラル・ルージュ』が映画化しやすい原作であるかと言うと、そういう訳でもないのだ)
仮に映画化するとしたら、ポニーテールのスティーブン・セガールが白衣の看護婦姿で小児科経営を阻む魑魅魍魎を合気殺人術を駆使して退治する。これぐらいの翻案が必要である。
文庫あとがきに発表順序順に読むのがいい、と勧めてあるのは偉いぞ、よく言った。誉めてつかわす(但し、『螺鈿迷宮』と『ジェネラル・ルージュの凱旋』は物語の中の順序と発行順序が逆なので、『螺鈿迷宮』が後でもいい。発行順序通りでも支障はない)。
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