共通テーマ｢今日は体育の日！ 体育の授業は何が好きでしたか？」

体育の授業中、何が好きだったと言われれば、豊満な女体をピッチピチのトレパン、トレシャツで覆った美人女体育教師が好きだった、と書きたい。

書きたいけれど、美人女体育教師なんて出会った事がない。

「あっちだ。あっちに走って行ったぞ」

「三丁目に出たらしい」

都市伝説か？

髭の剃り跡も青々しい、好青年体育教師とかはいたけど、別にホモじゃないしなあ。

え、授業内容？　『おっぱいバレー』の綾瀬はるか先生におしべとめしべの授業を受けたいなあ。

え、保健じゃなくって体育？ えーと、いいよ。体育の授業、例えばマラソンを走りながらでも。みんなで綾瀬はるか先生の回りをぐるぐる走りながら、おしべとめしべの話をしてもらえるんだったら、全然それでいいよ。できれば、はるか先生にも一緒に走ってもらって、呼吸が乱れたり、切ない顔になったりするようだったら、そっちの方がいいかな。

と、話の核心には触れたくない私だった（だって楽しい記憶が一切ないもの）。

『センコロール』テアトルダイヤ スクリーン２

作品としては、話が全く分からない。でも、30分の単発アニメでそんなに深い設定を掘り下げて説明だけに終始してもしょうがないので、お客としては空気感だけ分かればいいんだろう。

てな意味でいったら、とてもいい気分にさせられた。

うまい。アニメ展開として、とっても痒いところに手が届く感じ。

個人的にはセンコ（味方の化け物）が萌えキャラじゃなかったのが、とっても良かった。だって、これがテレビアニメだったら、とりあえず小動物になって主人公の悩みを聞くって、それじゃプリキュアだ。

主人公（男も女も）、敵、化け物、全てが感情がないかのように控えめ、みんな、何となく、やる気がなくってダラダラ。これがリアル。このリアル感がとっても映画の後味をよくしている。例えば、これ、主人公の声とキャラ設定が神谷明、敵の声とキャラ設定が千葉繁で、化け物が東宝特撮怪獣だったら、30分がぎゅうぎゅうで疲労感ヘトヘトで、とてもこの後味の良さはありえない。あ、でも、ちょっとそんなオーバーな『センコロール』も見てみたい気もするな。

にしても30分で1000円かあ。取るなあ。作品よかったから、まあいいけど。


【銭】
正規入場料金1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・センコロール＠映画生活

『しんぼる』丸の内ピカデリー３

なんか松本人志監督の「誉めて貰いたくて必死」な気持ちがビンビン伝わってくる。だけど、姿勢は低くない。ああ、めんどくさ。とりあえず「ぎゃーぎゃー」叫ぶシーンが多く、とてもうるさい。

スイッチングで場面を散らすので、尺の割には思ったより退屈しないが（ギャグ展開もあるし）、それでもワンアイデアの映画なので、どうしても「長いなあ｣という感覚は避けられない。だってこれ、訳も分からず部屋に閉じ込められた男が、部屋から謂れのない迫害を受けるって、シュワンクマイエルの『部屋』みたいなもんでしょ。勿論、オマケの要素も付け加えてあるけど、それにしたって『部屋』は13分、80分も水増しして、93分にするのはどう考えても無理と無駄がありありだ。まあ、それを独特の「間」って言っちゃえば許されちゃうかもしれないけど。興行としてはギリギリ70分もあれば成り立つだろうからもっと刈り込んで・・・いや、50分くらいにして、吉本がいっぱい作った短編映画を何本か見繕ってオマケに付ければいいでしょ。それで「吉本チャンピオン祭り」って名売って興行すればいいじゃん。

いや、それより10分の帯番組にして、１ヵ月20本１日１しんぼる押しみたいなコント問答番組にした方がいいかもしれない。


【銭】
映画ファン感謝デーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・しんぼる＠映画生活

『ちゃんと伝える』シネカノン有楽町１丁目

暴れん坊監督、園子温の最新作。

年をとると涙腺がゆるむ。単純に、人が死ぬ光景を見せられるだけで、もうたまらない（いや、別に必殺シリーズで泣いたりはしないよ）。
にしても意地悪な設定を思いついたものだ。

伊藤歩はリアルに近くにいそうな美人（まあ、いねーよ、実際にはそうそう）。


【銭】
シネカノン水曜割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ちゃんと伝える＠映画生活

蛇足：この後の展開として、伊藤歩も実は癌。更に高橋恵子も癌。追い討ちをかけて、妊娠中の胎児までが癌で、頭上にタライが落ちてきて「ガーン！」。最後に主治医の吹越満が出てきてこう締める。「ともかくガンガン行きましょう」

蛇足２：奥田瑛ニの役柄がサッカー部の鬼コーチじゃなくって、相撲部の鬼コーチだったら題名は『ちゃんこ伝える』だ。

蛇足３：主人公の名前が大五郎かアグネスだったら題名は『チャンに伝える』だ。