大学駅伝に挑むほぼ素人10人組の挑戦。
凄いなあ、林遣都。
『バッテリー』で野球、
『DIVE』で飛び込み、
『ラブファイト』でボクシング、
『RISE UP』でパラグライダー(と着ぐるみダンス)、
そして、この映画で駅伝。
なんて体育会系なんだ。
大きくないガタイがしなやかな筋肉で覆われてる。でも、よく考えたら、ここって売り手市場だから役者としてはいい選択かもしれない。企画さえあれば『テニスの王子様』『ドカベン(の里中)』、ちょっと方向変えて『プロゴルファー猿』まで、ガタイの小さいスポーツ男児を演じ放題だ。あ、でも、活躍できる期間は短いか。まあ、取っ掛かりの後は普通の役者になればいいだけだ。
小出恵介も凄いなあ。
これがノダメでアフロのカマキャラをやってる人と同じ人とは到底思えない。
声が凄くいい。独特で埋もれない。はっきりしてる。
部長キャラである。
10人の大所帯でちゃんとキャラの見分けがつくってのも凄い。
10人は大変だよ。デフォルメできるアニメと違って、実写はあくまで生身の人間だから個性化にも限界がある。無理に限界を突破しちゃうとコントみたいになっちゃうし。流石に10人全部を均等に扱う事は出来なかったけど、そんな事したら映画はいつまで経っても終わらんから、あのぐらいのバランスで適正だったと思う。
あと、制作会社の光和インターナショナル、こんなもんを撮るようになったのか、というか、自分が知らないだけかもしれんけど久々だ。俺、光和インターナショナル好きだから、これが当たってくれるならとっても嬉しい(って言いながら無料入場ですまん)。
ちなみに会社の詳細→
光和インターナショナル【銭】新宿ピカデリー有料入場6回分のポイントで無料入場
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風が強く吹いている@ぴあ映画生活
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『RISE UP』監督、中野良の前作。『RISE UP』が初商業作品とうたっているので、これは自主映画にあたるのかもしれない。ちゃんと映画として成立しているので、商業映画、自主映画って垣根は全然、感じなかった。『RISE UP』が脚本は別の人だったのに対して、『俺たちの世界』は監督、脚本、撮影、編集と全て兼任しているので、こっちの方が中野良の資質が良く現われてる映画という事になると思う(いや、これとあれしか観てないのに偉そうに語っちゃってるけど、一般論としてそうでしょ)。
痛い青春映画。
こういうのはずっと前からあって、これからもずっとなくならない。
あまりメジャーじゃないけど、ジャンルなんだろう。
出来はいいです。
こういう映画は好き嫌いが激しくて、嫌いな人は全然受け付けない筈だから、必ず楽しめますなんて言えないけど。
役者の名前が良く分からないけど、特に立ってたのは次の二人。
・いじめられっ子の意外な逆襲に戸惑い引きこもりになってしまう山崎邦正似のいけてない高校生、彼の顔の悪さがリアル(失礼ですまん)
・その担任の盗撮をやっている高校教師
チラシのメインビジュアルになってる女の子、奏ありさは悪くはないんだけど、それ以上のもう一歩を感じなかった。いや、別に乳とか尻とか見れなかったから、負け惜しみで言ってる訳じゃないぞ。乳とか尻とか見れたら、もう一歩と思ったかもしれないってのは確かにあるけど。
【銭】ユーロスペース会員割引で1000円。
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俺たちの世界@ぴあ映画生活
パラグライダー少年と盲目少女の交流。
主役は『バッテリー』『ダイブ!!』の林遣都、前掲2作では強い身体にナイーブな心を体現せしめたナイス演技でしたが、今回、身体性はそんなに高くない。普通の身体にナイーブな心。ナイーブが似合うんだよな。ナイーブ顔なんだよ。ミスター・ナイーブ。あの顔で悩まれるとホモじゃないけど心が揺れる。
♥♥♥ホモじゃないけど、海パンいっちょの林遣都くんを椅子に縛り付けて、羽根かなんかで「つーっ」と肌をくすぐったりしたら面白そうだ。少なくとも泉ピン子よりは林遣都くんだ。
で、相手役の山下リオちゃんも、とっても素な感じだけど上手い。
事故で視覚を失った役だけど、単に可哀想な役に落ち着いていず、我儘に振る舞いながらも、我儘に振る舞わざるをえない心の痛み、辛さが強く伝わってくる。この辺は逆に美少女だから、こっちが身びいきしちゃって見てるってのがあるかもしれんけど。
♥♥♥ああ、それにしても海パンいっちょの山下リオくんを椅子に縛り付けて、羽根かなんかで「つーっ」と肌をくすぐったりしたら面白そうだ。少なくとも泉ピン子よりは山下リオくんだ(そりゃそうだ)。海パンは穿いてなくてもいいぞ。
あと、カメレオン若手、太賀がここでもすっと出てる。この子、どこにいても自然な演技で尾を引かないんだけど、実はあちこちの映画に出てる歴戦の勇者だ。やはりどこにも溶け込んでいて発見が遅れたケビン・スペイシーみたいにいきなり何かで大化けするかもしれない(多分しない)。一時期の田口トモロヲとか大杉漣くらい出てるって印象がある。
♥♥♥太賀とはプレイしなくっていいや。いや、ピン子と太賀、どっち選ぶって言ったらそれでも太賀だけど。
映画は佳作。ラストあれでいいのかってのは疑問が残る。
「日本初"青春スカイムービー"テイクオフ!」って、コピーはちょっと違う(ナイガシロって程じゃないけど、そんなに空のウェイトは重くない)。
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RISE UP@ぴあ映画生活