「これからはコンテンツ・ビジネスでがんばる」と宣言して映画を作ったはいいものの、あびる優を主役にしてしまって、レイトショーで全く誰にも相手にしてもらえず、大丈夫かなぁ、と心配していたのに、自分がこんなにプログでお世話になるとは思ってもいませんでした。
「あなたにとってライブドアとは何か?」と問われれば「共犯者」ですかね。
「あ、俺もその感覚に近い」とか、日本国中から同意を受けて、あっちこっちから「共犯者」扱いされたりしたら、ライブドアさんには迷惑千判かもしれんですが(でもまあ、有名税だな)。
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豊田利晃監督最新作。
「寓話」なので、あまり整合性とか考えてもしょうがない。
芋虫から見た巨大な蛙と蛇の取っ組み合いみたいな感覚の映画。
役者が秘める緊張感っつーかボルテージ(内圧)が半端ない。
まあ、それだけなんで、それでよしとするか、しないかだ。
そこが評価の分かれ目なんだろうけど、私個人はこういうの好き。
とって付けたようなラストも嫌いじゃない。
逆にあのとって付けたようなラストで台無しと思う人もいるだろう。
もったいないのは姉ちゃんがつまらん。全然よく撮れていない。
新井浩文も何となくいらん役だ。
別に特に変わった事はやってないんだけど、板尾創路がいい。周波数がピッタリ合ってる感じ。
【銭】ユーロスペース、たまったポイントで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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蘇りの血@ぴあ映画生活
今年最後の新橋文化。
貼り紙がしてある通り、今年いっぱいで会員制度は廃止らしい。
ここんとこ安上がりにつけこんで、ずっと前売券を使ってはいるものの、帰属意識があるんで、寂しさはある。
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『さそり』水野美紀版。
俺が『さそり』の何を知ってるのか、という気が我ながらするのだけど、なんかこれは『さそり』じゃないと思う。だからと言って小松千春や斉藤陽子が「さそり」なのかと言うと、それも大間違いだけど。
梶芽衣子 > 水野美紀 > 斉藤陽子+小松千春
うわ、何だか榊原郁恵の「アル・パシーノ + アラン・ドロン < あなた」みたいだ。
ちょっとずつ微妙に違うのだけど、ともかく後半は『さそり』より『ラストブラッド』に近い。日本随一のアクション女優、水野美紀の底力は凄いけど、別に『さそり』はそういう映画じゃないでしょ。ジャンルを変えてまでリメイクする必要があったのか?
でも、キャストが贅沢。
うわ、ブルース・リャンだよ、こんなんに。でも、いい仕事してはります。
うわ、サム・リーだよ、こんなんに。演技的にいいアクセントです。
うわ、夏目ナナ。体当たりで好感持てる。
あと、名前は分からんが香港の女優さんはおおむね綺麗。水野美紀より華がある。まあ、華がない方が「さそり」っぽいっちゃ、ぽいけど。
うわ、石橋凌。日本と外国映画の狭間にいる男。ぶれない、というか、いつも演技が一緒。日本語しゃべってる役なんだけど、吹き替えが石橋凌本人じゃない。これに一番ビツクリ。声の違う石橋凌ってちょっと紳士的でダンディー、いつも違う声があたっている方がいいかもしれない。
中村中の『恨み節』はいい出来。
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『闇のまにまに』琴乃ちゃん、可愛い。
胸がでかくて、ぶんぶん揺れる。ってこれ、単に普通のピンク映画だろ。
まあ「ピンク映画」にカテゴリしちゃうなら、あの後味の悪さは出色かもしれん。でも、そんなもん「出色」にされてもなあ。
『ステーシー』の友松直之らしい、血でいっぱいのワンカット。
在庫を寄せ集めても、これくらいだったら作れるだろう(って言いながらも普通だったら尋常じゃない量)。西村くさいなぁ、と思ったらやっぱり西村だった。仲よさそうだもんなぁ。
【銭】新橋文化、前売券使用で700円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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さそり@ぴあ映画生活・
闇のまにまに 人妻・彩乃の不貞な妄想@ぴあ映画生活PS この2本立てで、「女囚」「アクション」「ホラー」「ピンク」の4ジャンルを網羅できます。
見所は水野美紀のパンツと琴乃のぶるんぶるん揺れる胸。
「高尚」という概念に憎悪を覚えたり、映画なんかつまんなくても一個ぐらいプラスがありゃいいんだよ、ってそんなあなたにピッタリの二本立てです。
2009年12月29日火曜まで(5日間の短期間興行です)。