んーと、実は
大層、評判がよさそうだし、ちゃんと普通に面白い。
そんな映画にヤクザが因縁ふっかけてるみたいで恐縮なんだけど、「たかだか動くポンチ絵風情が優等生ぶってんじゃねえぜ」と言っておこう。親に睨まれる作品こそ価値がある、なんて捻くれた事を主張する気は全くない。ただ、親といっしょになって持て囃されるような映画は生命力が低い気がする。長い事、作り続けすぎた為に疲弊してしまった「映画ドラえもん」に必要なのは、きれいに収まる事ではなく、どちらかと言うとぐちゃぐちゃにはみ出すことを恐れない事ではないのか?
あ、これ、『
ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』と全く感想が変わっていない。うーん、なんか、基本フォーマットの見直しが必要だと思うな。
【銭】パルコ調布キネマの会員は3回有料入場すると4回目は無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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映画ドラえもん のび太の人魚大海戦@ぴあ映画生活PS ちなみにケンコバが声を充ててますが、
ドラえもんで「アナル」という訳にもいかず、
全く意味のないキャスティングになってました。
いや、別に「アナル」と言って貰いたい訳じゃないけどね。
チラシを見て新鋭監督が時代劇を撮るのは心配と思っていたけど、
単なる杞憂に終ってよかったよかった。
えーと、『
青い鳥』の監督なのですね。
どっちもどっちで、しっかりした物、撮りよるなあ。
チラシに「新鋭」としか書いてないから分からんかった。
さて、映画はちょっと異常に思えるくらい、
江戸武家の窮屈な立ち振る舞いを描写していて
(しかも女子は男子以上に、時間は空いているけど窮屈そう)、
そんな中、主人公の北川景子は基本的にほぼ鉄面皮で通す。
それはリアル志向で、江戸の武家女性に立ち向かった監督なりの結論なんだろうけど、
もちっと現代に擦り寄って、主人公の感情や心のうちとかを
ベタっと出すようなシーンがあっても良かったのに(あかん?)。
という訳で、北川景子は大きな表情の強弱はつけずに、
頭から終りまで振幅の浅い演技です。
そこに色んな表情を付加して読み取れる人にはいい映画、
読み取れない人にはきつい映画で、評価が分かれるんじゃないですかねえ?
市川亀治郎は久々に見た目通りに、単に悪いキャラ。
背景も糞もなく「この人が悪い人です」という旗を振って歩いてるような役。
悪役って、基本的には、それでいいんだと思う。
甲本雅裕はギリギリで上手い。
あれ以上やりすぎたらダメだし、あれくらいやらなくてもダメ。
容姿も美形すぎず、崩れすぎずで、ちょうどいい。
大食漢の役だけど、デブがやったらきっと最低。
それにしても、この人は江戸に何をしに行ってたのだろう。
熱狂する類いの映画ではないんだけど、
「腑に落ちる感」が、とても強い映画でした。
【銭】常設ダフ屋で買った東映の株主券6回分2500円、そのうち1回で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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花のあと@ぴあ映画生活PS チラシの最初のデザインが北川景子の和装髷アップの白いもの。
2枚目のデザインが黒バックに北川景子が赤の傘を差して見返るデザイン。
1枚目だと女性一代記みたいだし、2枚目だと芸者物みたい。
なんで女剣士仕様のデザインにしなかったんだろう。
それにしても「花のあと」なんだから、やっぱりちゃんと
北川景子が花を散らすシーンをね・・・