古くさいんである。
冒頭、物語の主人公二人が産まれる所から始まる。
戦時中。大昔。もう歴史の一部になってるその辺りは目に痛いモノクロ画像。
幾つかのカットを積み重ねた後、火事現場のカットで画面はカラーに変わる。
ここからが直接事件に関係する映像だ。
この事件も随分、大昔だなあ、という感触。
新井浩文のランニングや石橋凌の開襟シャツが、昔感を煽る。
で、観終わって、
えっ、この事件ってまだクローズしてないの?
係争中と知る。
こりゃあ国家による飼い殺し以外の何物でもない。
首に絞首刑用のロープを付けたままでの監禁(比喩です)、
取り調べも拷問なら、監禁も拷問だ。
問題は新証拠が出ない事には、明らかに誤った裁判であっても
やり直しがきかないと言うシステムにある。
「それまでの裁判結果が誤っていたとしても、手を尽くして議論した物であり、
結審しているのなら、その結審は肯定すべきである。」
この根底思想が揺るがない点に問題がある。
「疑わしきは罰せず」なのに、
警察が疑う、
検察が疑う、
法廷が疑う。
もう、疑うようにしかできていない。
『殺人の追憶』で韓国警察のマンガみたいな拷問捜査に逆に笑ってしまったもんだが、
日本警察の拷問はリアルで笑えない。「やってたよなあ」感が濃厚濃密に漂ってくる。
という事で憤ってきました。
憤ってきただけです。
『ザ・コーブ』で映画館イジメするような筋違いな人たちは、
こういう映画を観て、裁判所イジメをしてほしいです。
【銭】
ユーロスペース会員の有料入場8回分のポイントで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・BOX 袴田事件 命とは@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事にトラックバックを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・BOX 袴田事件 命とは@LOVE CINEMAS調布
この後、バカ話題(するんかい!)
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