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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『必死剣鳥刺し』を渋谷TOEI①で観る男ふじき

よおし、じゃあ俺は「ゆとり剣つくね」だあ!
続編はサイボーグとして蘇ったモニカ吉川が
百姓の生首をダンゴ三兄弟にした剣で藩政に殴り込みをかける。

初っ端からターボ全開でくだらない嘘吐きまくりの私ですが、
映画は詫び寂びが効いてて、思った以上によく出来てて感心しました
(そっと上から目線だ)。

ただ、映画としては次の三つの点で独立性が低いんじゃないか、とも思いました。

一点目。下でトラックバック貼らせてもらってるKLYさんのサイトに
書いてあって、はっとしたんですが(ハナからパクリだ)、
主人公が免許皆伝の腕前である事が後半にならないと分からない。

二点目。愛妾の連子様が死んだ後も藩の状況がいっこうによくならない
事が明確に描かれていない。

三点目。豊川悦司演じる武士の性格が、豊川悦司の
「いつもの律儀なトヨエツ」に吸収されてしまっていて、
この映画ならではのキャラ立てが感じられない。
何故いい人なのか、何故立派な人なのかが最後まで不明のまま。

一点目と二点目は予告で補完されてるし、
三点目も豊川悦司の演技に説得力があるから見過ごしてしまうのだけど、
独立した映画としてはやはり明らかに不足してると思うのだ。

やっぱり冒頭、豊川悦司に
「いやあ、僕は剣豪でいい男の兼見三左エ門、
これから僕の藩政大改革作戦が思ったようにいかなかった
ドジっ子暗殺っぷりの話なんかを聞いてくれるかな、るんるん」
とか語らせるべきだったか。

なんて事を言いながら、トヨエツかっこいいっす。
別にホモじゃないから半裸が多くても興奮とかしないけど。
ただ、トヨエツの池脇千鶴に対する態度には猛省を促したい。

力を入れてる殺陣のシーンは圧巻。
平山監督は『魔界転生』で、異様に近い間合いを撮った犯罪歴があるので、
ちょっと心配してたけど、今回は良かったです。目を離せませんでした。

あと、予告から目を引いてて、凄く気になってたのが
関めぐみの我儘姫様っぷり(正確には殿様のおめかけさん)。
出番は少ないけど、これがムチャクチャよかった。
まあ、本人は嫌かもしれないけど、あの目力が強い大きな目で、
ズケズケと非道なことを言ってのけるのは凄く似合う。
優しそうな声色とのアンバランスもいい。
又、あでやかな着物がこれでもかとばかりによく似合ってた。

そう言えば、以前、堤真一と豊川悦司はどっちがどっちの役をやっても
成り立つと書いた事があるけど、基本的に『孤高のメス』『必死剣鳥刺し』でも
その意見は変わらない。
ただ、出来上がる映画のニュアンスはガラっと変わるに違いない。

堤真一の『鳥刺し』は武士と言うより、もうちょっと長屋の町人テイスト、
それでも藩政を正しくする事に意欲を感じており、青く若い正義の火を燃やす。
つまり、大人なんだな、トヨエツは。


【銭】
常設ダフ屋で買った東映の株主券6回分2500円、そのうち1回で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
必死剣鳥刺し@ぴあ映画生活
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必死剣鳥刺し@LOVE CINEMAS調布
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必死剣鳥刺し@映画のブログ
必死剣鳥刺し@狂人ブログ

PS KLYさんのサイトのコメントに私が考える必死剣・鳥刺しの秘密を書きました。
PS2 池脇千鶴がALOHAと縁取られた信じられないような和服を着て現われなかった事には、密かに1ポイントだ。
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