出来試合っちゅーかなんちゅーか、
映画を観る前からけなす事は心に決めていた。
それはチラシに書いてある押井守の一文に感情を逆撫でされたからである。
「メイキングって、なんでこんなにつまんないんだろうっていつも思ってたから。」
偉そうに!
押井守が何のメイキングを見たのかは知らないが、
そんな事を言うのは、普通に面白い映画を撮ってから言ってもらいたい
(面白い映画を撮った事がないとは言わないが、打率が低すぎる)。
結果、映画はちょっと変化球ではあったものの、
当初の想定内で大した映画ではなく、感想を変えるには至らなかった。
メイキングをドキュメンタリーに変えるという主旨
(正確にはドキュメンタリーではなく、フェイク・ドキュメンタリーだろう)は
空回りしてて、メイキングをイメージ・ビデオに変えるに留まっている。
ドキュメンタリーにドラマを持ち込むなら、
もっと徹底的にメタ・ドラマ化してしまえばいいのに。
いつも通りのダメな押井作品の典型で、10分で語れる短い話を
90分くらいに伸ばしている。大したオチもなし。
自分が求めるものが大衆が求めていないと分かったなら、
作品を大衆寄りに近づけるか、お金を取らないと言うのが誠実な大人の態度だと思うのだが。
【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・28 1/2 妄想の巨人@ぴあ映画生活
PS エンディング浪々と歌われる主題歌はとても聴かせるが、
残念な事に、それは歌の魅力であって、映画の魅力ではない。
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