あちこちのネット記事で絶賛されてる。
確かにそうだ。
そして、あのキャラ。
あんなに書き手の優しさを感じず、ゴツゴツした感じで、
「これはうざくて、近くにいると嫌なタイプ」と観客に思わせるのは凄い。
普通、男性が女性を描く時は躊躇やら願望があって、
どこか、可愛らしい部分を作ってしまう物だが、それがない。
ちょっと苦笑いしたのは、輪郭線とかが少し、宮崎あおいに似てる気がしたからだ。
確かに、宮崎あおいは美人ではない。
可愛さは子役時代にかなり消費されてしまった。
美人じゃないし、可愛いというタイプでもないけど、
気持ちがいい容姿をしているのだ。
これって珍しい。
だから、この役は宮崎あおいが案外、演じやすかったかもしれない。
普通じゃない役は匙加減さえ間違えなければ成立する。
でも、実際に観るとビックリだ。
何でビックリって言うと、ああいうはっきりした変な声の充て方に
そうそう出会わないからだろう。
こういうチャレンジングな姿勢に、役者を声優に当てる意味がある。
あ、あと、凄い容姿の女性キャラという意味では
『借りくらしのアリエッティ』のハルさん。
何かエラが張ってて、ちょっと通じる物がある。
あおいちゃん、キキキリンさんみたいになっちゃうのか。
ちょっとやだな(なったらなったで可愛いキキキリンが出来る気がするけど)。
あと、マイケルの声も良かった。
何故、良いのかが分からないけど良かったみたいに書かれてたりする。
何で良かったのか。
全部とは言わんけど、棒読みだからじゃない。
棒読みだから、過度の感情が伝わらない。
何かを読んでいるような対応。
それって世界に対して義務を果たしているだけで
真剣じゃないって感覚じゃないだろうか。
お役所仕事だ。
そんなお役所仕事なのに、最後にそのお役所仕事の範疇をちょっとだけ
越えようとする部分に軽く「ぐっ」と来る。
ええと『生きる』だったりして。
そんな大層なもんじゃないか。
あと、アッキーナがアッキーナというだけで、
アッキーナが演じた女の子の演技が監督の演出手腕によるものだろうと
断言されてる記事があったりするのはちょっと可哀想かな。
別にアッキーナが自分の才覚や技量で女の子の役をちゃんと演じきってても
それでいいじゃん。
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