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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『クロッシング(米)』を新宿武蔵野館1で観て、特に文句がない男ふじき☆☆☆☆(ネタバレするぞ)

五つ星評価で【☆☆☆☆。星三つと四つの中間くらい。オマケしたのは娼婦の姉ちゃんのSEXシーンがよかったから】
  
  
そうかあ、韓国映画の『クロッシング』ももうハリウッドでリメイクか。
このメンツだと、やっぱりお父さんはリチャード・ギアがやるんだろうな。
又、ラストで泣き崩れるんだろう。バランスで考えると、イーサン・ホークが息子。
ちょっと無理目だけど、半ズボン穿いて髭を剃ればどうにか成立するかなあ。
ドン・チードル? ん? あの収容所で息子が会う少女の役とかかなあ。
大変そうだけど、役者だからそれくらい出来ないとダメでしょう。
  
え、関係ないの?
  
おいおい、いくら何でも同年に同タイトルの映画を公開するなよ。
紛らわしい。しかも元もとの原題も違うってのに。
  
という事で、この『クロッシング』はニューヨークのお巡りさん物です。
三人の警官のエピソードが並行して進み、ラスト一瞬、交差する。
一人一人のエピソードを2倍に膨らませて、
休憩時間を入れて4時間38分で公開したら、もっと話題作に。
いや、そういうやり方もあるかもしれないけど、この長さで充分だ。
ただ、最後の一瞬、交差するかしないかなので、この三者を
同時に一本の映画として撮る必要があったのかどうかは微妙である。
  
さて、エピソードは豪華三本立て。
① 貧乏人は子沢山警官イーサン・ホークの「木村家の人々になれなくて」
② アンダーカバー刑事ドン・チードルの「俺が法律だ!」
③ 事なかれ警官リチャード・ギアの「定年目前警官、最後の熱き日々」
 
どれもこれもちゃんとまとまってる。
①も②も③もみんな、男が泣ける切ない映画なんだよね。

①イーサン・ホークはともかく薄給に喘いでるし、顔は貧相だし、
早急に金は必要だし、子供は生まれちゃうし、避妊しろよ、お前。
やはり「木村家の人々」になるのが解決策なんだと思うんだけど。
ついに破裂しちゃうラストが悲しい。
②ドン・チードルのアンダーカバー物も、ギリギリ、ドン・チードルが
いい奴なんでアンダーカバー物が苦手な私でも大丈夫だった
(主人公が正義の為とは言え、嘘つくって設定がそもそも嫌い)。
ついに破裂しちゃうラストが悲しい。
③そして、リチャード・ギアの生き残る為に処世術を身に付けた昼行灯警察官。
生き残り続けて退職して得た残りの人生に何の価値もない事を思い知らされて
ついに破裂しちゃうラストが悲しい。
  
って形でみんな悲しい男の物語だ。
悲しいって言えばエンドロールで
ウェズリー・スナイプスの出演に初めて気が付いた。
 ええっ 
ブレイドの癖にあっさり死んじゃうから気が付かなかった。
へー、アクション映画以外も出るんだ(延長上の役ではあるけど)。

この辺からバリバリネタバレします。

さてさて、
下にトラックバック付けてるKLYさんの記事のコメント欄に次の一文があります。
勝手に転載です。すんません。

> 実は本文には書かなかったんですが、
> エディだけは何も望まなかったんですよね。
> 地位も名誉も金も。
> つまり望まざるものは生き残り、
> 望んだものが死んだ、
> 世の中の不条理とはそんなものなのかな
> なんて感じたりもしました。

エディがリチャード・ギアで、
イーサン・ホークが金を求め、
ドン・チードルが出世を求めた警官なんですが、
この一文にちょっと異論があるので書かせてもらいます。

実はリチャード・ギアはくさい話で言えば「愛」を求めた、と。
とっても辛い年期明けみたいな定年までの労働を終え、
年金暮らしで自由に余生を過ごせるようになった時、
リチャード・ギアが欲したのは「愛」。
ただ、これはリチャード・ギアが勝手に夢想していただけで
相手には全く届かず「愛」を得る事が出来ませんでした。
ヤケのヤンパチになったリチャード・ギアは
ついぞ踏み出す事のない冒険に踏み出してしまう。
基本的に危険には臆病だが「いい人」である彼は、
目の前のはっきりした被害者をついに見逃せなくなってしまう。
「愛」を失った彼には、擬似的であれ、新たな「愛」の対象が必要だった、
そんな風にも見えました。
最終的に事件を解決し、被害者を助けだしても、
被害者から「愛」を得るでもなく、同僚からも相手にされず、
彼は一人孤独のまま、「愛」にも「名誉」にも「友情」にもありつく事ができない。
彼のアップで映画は終わります。
その目の中の何も残っていない空虚さにちょっとぞっとしました。
  
実はこの映画の中で一番、残酷な仕打ちを受けたのが
リチャード・ギアだったのではないか。彼だけが本当に何も得ていないし、
この後のただ生きるだけの人生に何の希望もない。

イーサン・ホークは殉死扱いされる事によって、金を得るでしょう。
ドン・チードルも殉死扱いされる事によって、名誉と出世を余計に得るでしょう。
  
死んだ人は皆いい人で、皆しあわせ。
きついっすね。



【銭】
友達のいのちゃんに奢ってもらっちゃった。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
クロッシング@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期トラックバックを付けさせて貰ってます。お世話様です。
クロッシング@LOVE Cinemas調布
クロッシング@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP
クロッシング@カノンな日々
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映画評価の☆について

そう言えば、いきなり☆を付け出しちゃったけど、
この☆の評価について一言くらいあってもいいかな、
って事で今更ですが、その一言です。
  
単なる好き嫌いであって、映画の質とかそういうのは
基本的に関係ないです。
ただ、あまりにインパクトが強かったり、
個人的な感情としては嫌いだけど、
いくら何でも一介の大人として認めざるをえまい、
という時は感情が出来に左右されてしまう事もあります
(大人なんだよ、一応)。
  
☆は多いほど好評価で、
大体、次くらいが評価基準。
  
☆☆☆☆☆(100~96点)
 :いいよ、凄えよ、大満足だよ。1年に1、2本の傑作じゃない?
☆☆☆☆  (95~70点)
 :満足、満足。普通に気持ちよかったなあ。
☆☆☆   (69~40点)
 :普通。合う合わないもあるけど、よくあるレベル。
☆☆    (39~ 5点)
 :不満なところもあるけど、しゃあないかなあレベル。
☆     ( 4~ 0点)
 :年10本に満たない本数で出てくる憎悪すべき駄作。てめえ、時間返せ。
  
観た時の体調とかにも左右されるし、けっこういい加減ではあるんですが。
割と駄作に甘くて、良作にきつい。
だから、実質☆二つから四つの三段階評価に近いですね。

共通テーマ「ノンアルコールビール飲んでみましたか?」に「うんにゃ」な男ふじき

飲んでない。
  
もともと「アルコール」その物を
ほとんど摂取しなくても不自由に感じないタチなのだ。
代用品に手を出す必然性は全くと言ってない。
いくら飲んでも「呑まれない酒」というダジャレだな、これは。
ロハならともかく、体験するだけの為にお金は払わん
(おごってちょ)。  
  
ノンアルコールどぶろく
ノンアルコール濁り酒
ノンアルコール・ウォッカ
  
なんか出来たら試してみてもいい。
ついでにノンアルコール・ウォッカを厳冬のロシアに大量輸出して
凍死者をいっぱい出して露国内がバタバタしてる間に
北方領土を武力制圧してしまうという国際謀略はどうだ。
  
飲んでもいないのにこんな世迷言かいててすまんのう。

『名前のない女たち最終章』中村敦彦、宝島社文庫を読書する男ふじき

企画AV女優へのインタビュー集。

ラストを名乗って、
もう、ともかくこんなダメな人たちが
こんな可哀想な状況になってるんです、
と延々と歌われていて、ブルー度はいや増すばかり。

そんな中、一人だけセックスが好きで、
24時間、延々とセックスし続けてるんだよ
的な大沢佑香の魔王のような物凄さが際立つ。

凄いなあ。

角川文庫の表紙を飾った人が(AVのジャケット流用だけど)

パブリシティイメージその物の人であるのが
嬉しいような、そうでないような。

ちなみに『名前のない女たち』の中で使われてる彼女の写真は
そういう「病んでる女」的視点で切り取られているので
目がどっかにいっちゃってる風で、とても怖い。