読んだのはオリジナル版。
何でオリジナル版を読んだのかと言うと
完全版の存在を知らなかったから。
そもそも小説の「完全版」って前代未聞じゃないだろうか。
それにしても・・・
ああ、読んだ、読んだ
すごく心地よい読後疲労感。
殺人、法廷、賭博を通して語られる哲学。
人間とは、戦争とは、神とは、人はどう生きるべきか。
詰め込み方が半端じゃない。
そんな事はしなかったが、テキストを解析したら
大学で1年くらい講義できる内容が詰まってると思う
(それを読み飛ばしてしまう快感)。
今後、映像化される『燃焼』のプールのシーンが楽しみ。
と同時に物語後半でかなりの部分を占める賭博のシーン、
これがいったいどのように映像化されるのか。
娯楽として映像化できるのか。
この到底映像化できないような内容のパートに対して
原作者自身(※)がどう斬り込んでいくのか興味が尽きない。
ポーカー
ルーレット
ブラックジャック
ポーカー、ルーレットはまだ映像化の予想が付かなくもない。
だが、この小説の中で書かれるブラックジャックは
事前に出す手を予想して予想表でぶつけ合う
百回連続ジャンケンみたいなものなのだ。
どうやんだろう、どんすんだろう。
興味が尽きない。
※ 原作者の沖方丁(うぶかたとう)本人が映画の脚本を書いてる。
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