はっきり言って、もともとかなり期待していなかったのである。
それは監督、東陽一の東ヨーイチ名義の前作
『ナース夏子の熱い夏』と『調教日記』が
かなり本格的につまらなかったからだ
(プログラムに6年ぶりの最新作って書いちゃダメっしょ)。
と、ハードルが低かったせいか、
ともかく、染みた。
基本的にいい役者がいっぱい出てる映画は好き。
浅野忠信:よかった。
この人はいつも次に何をやるか分からない不確定な揺らぎみたいな物を
持ち合わせている。それが役柄と凄く合っていた。
あのカレーへの執着と、いよいよそれがやってきた時の興奮と幸福。
カレーが食べれるってのは凄く幸せな事だったのだ。
実は永作博美と夫婦二人で五分五分のW主演と思ってたが、
そうではなかった。浅野一人で出ずっぱりである。
でも、浅野は持ち応えた。
急に怒ったり、急に音を遮断したり、人間としての機能が壊れている。
そんな人間は怖い。にもかかわらず、底のところで嫌いになれないという
絶妙の匙加減で演じきった。
永作博美:浅野もいいが、永作は天才である。
あの、突拍子もないようなやり取りの中、実は芯がしっかりしてる。
この役の存在と子役の熱演が、この映画を成り立たせている。
市川実日子:凄く何もやらないような役なのに、
ちゃんと彼女はそこにリアルな爪跡を残す。
高田聖子:利重剛、甲本雅裕と合わせて医者三人。
みんないい感じに冷静。
柊瑠美:アルコール病棟の美人看護婦。
この娘をクローン培養して全国の病院に置こう。
ともかく、アルコール病棟には美人看護婦が必要だ。
【銭】
パルコ調布キネマ会員の系列館割引で1300円。
フィルムトラブルがあって、1分くらい中断して招待券を貰った。
対応が迅速かつ手際よかったのでトラブルはあったが、
とても気持ちよく映画を観る事が出来た。
ありがとう、テアトル新宿。
(大体そもそもフィルムは切れる物なのだ)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・酔いがさめたら、うちに帰ろう。@ぴあ映画生活
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・酔いがさめたら、うちに帰ろう。@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP
PS 北見敏之とか志賀廣太郎とかいい役者つれてきてるなあ。
PS2 スクリーン開いて最初のCMが「高須クリニック」。
ちょっと偉いな、というか、凄いな。
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