映画が面白いかどうかについては少し考えてしまう。
空気感がよく、抜群に気持ちがいいのである。
「でも、それだけなんちゃうん?」と
心の中の自分が意地悪に聞いてくるのだ。
それだけでもいい気がするが、
もう一つ「グサ」とか「ドン」みたいな擬音の
はっきりした展開があったら腑に落ちたかもしれない。
はっきりした展開がないからリアルなのかもしれない。
(後半の直談判のシーンは、はっきりしていながらも収束は曖昧)
という具合に観終わった後、自分でも何も分かってないのだ。
はっきり分かってるのは、ここで「姪」を演じる
菊池亜希子が物凄くいい空気を持っているという事くらいだ。
いい。
近くにいるだけでミントっぽい。
あんな姪が100万くらいで売ってたら買っちゃうかもしれない。
おじの内藤剛志も普通にいい客演。
「君にとっては俺はただのおじさんだろうけど・・・」
で始まるおじの発言は、同じように姪を持つおじとして
もう本当に「うんうんうんうん」なセリフだ。
あんなおじが3時間3000円くらいでレンタルしてたら
俺はともかく女子高生とかに借りる事をちょっとすすめてみる。
あと、岩松了がいつも通り、絶品。
「モデルがいるかのような普通のオヤジ」を演じさせたら岩松了は無敵。
何かを探しにいく為に町を出ようとする姪、
しかし、町を出なければ本当に何かを得られないのか。
「町にいると甘えちゃいそうだ」と言う。
甘えてはいけないのか、いけないなら
自覚して甘えなければいいだけなのではないか?
うーん。
全世界にいて、いろんな事と戦っている(かもしれない)
姪の善戦を願う。
【銭】
シネマート新宿、六本木のメンバーカードのポイントで無料入場
(有料入場10回分)
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PS あの彼が、おじの前で
「で、今日はやってくの?」と言い出しそう、と、
そんな事を思いついちゃう自分自身が最低だな、とかも思った。
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