●井上真央、意外にいいなあ。銀行の手先CMより何倍もいい。『おひさま』は見とらんから知らん。名前を与えられたり、余計に振られたり、剥奪されたり、戻ったり、アイデンティティの不安定な役を硬くて青い果実っぽい井上真央に振ったのは正解。もちっと大人な女優だったら、源氏名を取得して自らアイデンティティを獲得するという状態も違和感ないに違いないだろうから。
●永作博美、凄い女優になったなあ。求められる演技に対して外さない感が凄く強い。
●小池栄子、どこからどう見てももう女優だ。うざお節介キャラが素に見えるのが上手い。秘密にはビックリした。ただ、彼女が井上真央との間に築く新しい家族関係は過去の家族関係の縮小再生産と言えなくもない。話が続くなら一番、火種になりそうなキャラ。
●森口瑤子、怖くて悲しい。この人一人が一番いい状態を諦めきれない事から不幸が大きくなってしまっている。そして、その一番いい状態を諦めきれないのは子供を考えてではなく、自分が満足する為なのである。
●平田満、『プリンセス・トヨトミ』と言い、いつの間にか完全無欠な爺ちゃん俳優になってしまった。
●余貴美子、壮絶。本物連れてきた、とか、何か憑依してるようにしか見えない。エンジェル憑き!
●田中泯、こんなオヤジがやってる写真館、怖くて行けないだろ。小学生の2、3人は殺してる筈だ。
●子役の女の子がこれでもかとばかりに可愛い。しかも演技がリアルだ。うちの姪っ子も本当にあんな風にしゃべる。この子がよくないと、ともかく成立しないので本当にいい子をさらって、いや、連れてきた。映画公開後、さらわれたりしないよね。あの子ならさらいたいなあ。
凄い定番な話を回り道しながら進めてるのだと思うけど、うまいんだな、話の構成が。
けっこう飛び飛びの話を混乱しないようにまとめた演出の手際もいいと思う。
【銭】
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PS 神との対話
「ふじき78、おぬし、この映画に足りない物は何だと考える」
「はい、神様。ゆっさゆっさじゃないでしょうか」
「馬鹿者!」
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