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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

マンガ『仮面ライダーBlack 全三巻』石ノ森章太郎、小学館文庫を読書する男ふじき

見事な老醜ぶりだ。

石ノ森章太郎の描くマンガの主人公、ヒロイン、悪役から脇役に至るまで
基本的にはどれも同じキャラの使い回しだ。

手塚は意図的にそれをやったし、
作ろうと思えば、作品毎に新しいキャラクターを作る事も出来た。
石ノ森は手塚と異なり、複数のキャラクターのメンタリティを造る才能がなかったので、
どれをとっても同じキャラクターになった。
多少なりとも色があるのは一度に出て来る為、
どうしても色を付けなければならないゼロゼロナンバーのサイボーグくらいだろう。
彼等も他のマンガにゲスト出演するとメンタリティは全て同じになったが。

9は主人公の兄ちゃんキャラ
3はヒロインキャラ
1,2,4,5,8はニヒル系他人
6,7はギャグ系他人
ギルモア博士が爺ちゃん。

多分、基本的にはこの5種類と悪役くらいしかタイプがない。

だから、おそらく最後の長編ヒーロー物である、
このマンガの主人公も、いつもと同じ「彼」だ。
その「彼」はもう、今に向かない。
その「彼」は顔のいい柳沢真吾みたいなキャラだ。
明るい兄ちゃんでスケベでずうずうしいがモラリスト。
たまに出てくる女性キャラも「ズケズケいう」顔のいい山田邦子か、
そこからセリフ数を減らした「おしとやかさん」しかいない。

きつい。
今、そんなタイプが主役である事が凄く違和感がある。
もう高度成長期は終わったんだ、くらいにずれてる。
今、柳沢真吾主演のドラマで客も視聴率も呼べないでしょ。

そして話がイキアタリバッタリで、統一性がない。
割とこれはいつもの事だが、敵の正体まで、話の中で収束されてないのは珍しい。

敵ゴルゴムは主人公を改造した組織であるが、
その首領は30年後の主人公で、
新人類による新世界の為、旧世界の破壊を目指す。
主人公が敵を倒すと、主人公はトリップして別の世界へ。
行先ではゴルゴムは一緒に改造された親友になっていて、
そこでもう一回最終決戦が行われる。
結局、ゴルゴムが何だったのかはさっぱり分からない。
「俺、明日からゴルゴムになるよ」と言えば、
なれちゃうくらいの敷居の低さである。
世界的な犯罪組織らしいのにもかかわらず。

最後に主人公が叫ぶ。
「おしえてくれ~!! オレはだれだ!?」
そんな全3巻読んで回答出せずにいる事を最後に叫ぶな
(回答が分かるように提示されていて叫ぶならともかく)。
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