五つ星評価で【★★★理念も映像もいいけど長いよ】
おーい、マーチン。
名前に「チン」が入ってるからって偉そうにしちゃいけないぜ。
これから、この俺様が迷惑な事に上から目線で意見してやるから、そう思え。
まず、思ったのはメイン客層が子供じゃないだろ、という事。
個人的には長い3D映画は身体に負担がかかるから嫌いなんだけど、
それは別の話としても、126分は長い。
映画として長いと言ってる訳ではない(個人的な意見としては長い)。
子供を対象とする映画として長いのだ。
基本的に、子供は大人より集中力が持たない。
だから、子供向けの映画は2本立てにしたり、
1本立てでもそんなに長大な長さにならないように
気を付けてるのが普通だ。
分かりやすく言うと、大学の講義単元は90分から120分でもいいが、
小学生の授業単元は50分だ。この長さなら集中力が持つ
そんな裏付けのある長さなのだ。
それを大人の都合で、自分が盛り込みたい物を挿し込むために長くしてはいけない。
基本、映画は娯楽であるので、授業と違って、中に面白いイベントを
挿し込んでいけばそんなに強烈に退屈する事はないと思うが、
あくまで、それは作り手が子供の生理を理解して挿し込んでる場合に限るし、
それでも2時間越える長さになるのはどうかと思う。
えーと、だから『タイタニック』を子供に見せたら、
みんな場内走り出すだろ、と。
今のシネコンは昔の劇場みたいにイスからすぐ立ち上がったりできないし、
昔よりお疲れのお子様はその場で睡眠あそばされて、
感想聞かれて、ちゃんとお利口に「面白かった」って答えるだろうし、
部分部分、いいカットがあれば、満足するだろうから
この辺は発覚しづらいと思うけど。
逆に大人でプロなんだから、そこは作り手が意識しろ、と言いたい。
あと、クロエちゃんはあはあ、が劣化しちゃったなあ。
もとから、好みのタイプじゃないから、
そんなに「はあはあ」しないというスタンスなんだけど、
そこは映像のプロフェッショナリストとして、
もうちょっと「はあはあ」するように撮ってあげればいいのに。
あれ、あの子は何で年上なんだろう。
位置づけから言ったら一緒に冒険するのだったら同年齢の方が絶対よい。
今回、年上にしたメリットがない。だって、年上らしいことをしないんだもの。
どちらかと言うとメンタリティはクロエちゃんはあはあの方が下だ。
だからと言って、ヒューゴの方が格段に大人びている訳でもない。
配役ありきなのかなあ。
あれ? あれで同年齢だったりするのか? それならそれでミスキャストだ。
犬を中に置いたラブ・ストーリーとかいらない。
あんなの話の水増しだ。時間、増えるだけだ。
公安官と花屋娘のラブ・ストーリーも絶対必要ではない。
クリストファー・リーの本屋はクリストファー・リーだけにステキなんだけど、
実は「夢の発明」へとつなぐ役目と、「人の役目」を気づかせる契機としてしか
その存在は必要ない。これは本屋に持たさずとも、別の気づかせ方があると思う。
多分、本屋や本についての想いを語るクロエちゃんはあはあとかも別にいらないのだ。
とか整理して、もちっとスリムアップするのが希望。
あと、ヒューゴの一生懸命さに動かされて家族に迎えられるというのも、
子供を親の従属物として扱っているみたいじゃない?
努力が認められなければ家族として迎え入れられないの?
ヒューゴは保護者がいない期間も労働している。
まず、それについて労働対価を支払わずに、
そのサービスを享受していた者は謝るべきである。
そして、一生懸命頑張った可哀想な子供だから家族に迎え入れられるのではなく、
選択肢の一つとして、家族も彼を選び、彼も家族を選ぶ、
それが正解なんじゃないだろうか。
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▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ヒューゴの不思議な発明@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
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ヒューゴの不思議な発明@LoveCINEMAS調布・
ヒューゴの不思議な発明@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評・
ヒューゴの不思議な発明@映画的・絵画的・音楽的・
ヒューゴの不思議な発明@映画の真ブログPS 長いとだけ書いて終わってしまった。話の骨子は好きです。
PS2 「ヒューゴの不思議な発明」、発明じゃないじゃん、という意見も聞きますが、
「博士の異常な愛情」みたいなもんで、大きくニュアンスとしては間違えていない。
「発明」は書籍「夢の発明」にかかっていて、「不思議な発明」とは、
「夢の発明者」とヒューゴとの「不思議な関係性」をヒューゴが持った、
そういう事だろう。
PS3 映画の中で、ヒューゴくんが駅の時計のゼンマイを巻きまくるんですが、
私はまゆゆのゼンマイを巻きまくってみたいなあ。