五つ星評価で【★短いのに匍匐前進みたいなテンポ】
スペースでレイダースという、凄く乗っかりなタイトルの映画。
うん、昔のつまんないSF映画って、こんなだった。
いきなり鉄工所みたいなところで始まる撃ちあい。
どっちがどうかも分からずに何となく終了。
宇宙船奪って逃げた賊は宇宙船の中で迷子を拾う。
賊と迷子はスコットランド・シンドロームだか何だかで仲よしになって、
身代金を奪おうと画策する別の悪から子供を守ったりする。
横町で遊んでる只の子供にしか見えなかったから、
あんなんいくらでも連れて来れるだろ。
なんて真剣に考えちゃいかんのだ。
何せ死んじゃうような大けがを部室の奥に放り込んでる様な
絶対滅菌処理されてない工具が入ってる「救急箱」で直しちゃうような
そんな世界観なのだ。
お前ら絶対SF知らないだろ。
子供から「子供だましの映画つくんなよ」と言われちゃうような映画なのは、
ロジャー・コーマン製作だから。
ロジャー・コーマンその物はハリウッド映画界二軍ベースキャンプの主として、
とてもうまく機能してたけど、映画その物は、ジャック・ニコルソンが
「たまに間違えて傑作ができる」と言ってたように、大概は良くて凡作、
普通に駄作というラインだと思う。
で、これは駄作寄り。
あの素晴らしいロジャー・コーマンが作ったのだから素晴らしい映画に違いない、
とか、今、見ると傑作、とか無理に誉める必要はないよ。
普通につまらんよ。
大絶賛してる人とかいたら、
映画興行側のスタッフか、何となく寝ちゃったけど、
周りが誉めているから誉めなくっちゃって人じゃないかなあ。
OK。大丈夫。問題ない。次に風が来た時にどーんと行けばいいのさ。
風が来てよかったね、コーマン。
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『コーマン帝国』の前売券持参割引で500円
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スペース・レイダース@ぴあ映画生活PS 妙に幾何学構成された宇宙ステーションの背景セットを見て、
白黒だったら『カリガリ博士』みたいかもしれんと思った。
五つ星評価で【★★星一つは加藤夏希にオマケ】
押し寄せる三流感。
それはいい。
問題なのは、倉田保昭を中心に据えながらアクションがよくない点。
いや、アクションはいいが、圧倒的に撮り方が悪い。
カメラが最初から最後までぶれ続けるのだ。
というか、わざと揺さぶっている。
昨今、よくある臨場感を煽る為のカメラ揺らし。
これが、とてつもなく失敗している。
効果が上がらずただ気持ち悪いだけ。
・そもそも「揺らし」は普通のアクションシーンの
一か所でやってこそ効果が上がる。
こんな最初から最後まで揺れていては効果も上がらないし、
観客の平衡感覚が狂ってしまう。
・効果的な「揺らし」は、ただ、カメラを振るのではなく、
一か所、中心になる部分を外さずに振る。
つまり、奥に向かいながら自然に振る、みたいな使い方をする。
・中心がずれた「揺らし」は撮っている物を見辛くする。
当然。ぶれているのだから。
臨場感を煽る為にやっている筈の効果が、
アクションその物を見えにくくし、何だか、はっきり見させない、
悪い所を隠す為にやっているようにさえ見えてしまう。
という事で、アクションに関して、演じ手はいいが、映像は最低。
倉田保昭氏はなかなかいいです。
石垣佑磨って、こんなに下手だっけ、と思ってしまうくらい冴えなかった。
とりあえずメトロン星人っぽい対座以降やっとよくなるけど、
それまでの青春ラブコメ風演技が気持ち悪くてしょうがない。
山口華林の老婆も良かった。
そして
加藤夏希。
ああ、綺麗で可愛い加藤夏希を見る事が出来て幸せだ。
いやあ、本当。
「生まれ変わったら加藤夏希になるんだい」と言いたいくらい
カワイコちゃんとして完成している。
ポスターのビジュアルが思いっきりネタバレ。
血まみれだなあと思ったら西村映像だった。
問題は多いが、結局、
加藤夏希が可愛かったので、全てチャラになった。
【銭】新聞屋系の招待券を貰った。
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レッド・ティアーズ@ぴあ映画生活