五つ星評価で【★★★★いい見栄切りよるのお】
チャン・ドンゴンが
『カムイ外伝』に挑戦だ。
ちなみに
『カムイ外伝』は
『カムイがイタ電』にちょっと似てる。
しかし、これは「映画はリアルでなくてはならない戦線」
の皆さんにはとてもじゃないけど見せられない映画だ。
えーと、だってちょっとひどいんだもん。
抜け忍よろしく、チャン・ドンゴンがあちこちで抜けた組織の追っ手と戦うのだが、あんな
『カムイ外伝』みたいな鉄の規律の暗殺組織、絶対、成立しない。
だって一人抜けたからって、全組織で数十人いや数百人の追っ手を差し向けて返り討ちに合うってそんなマヌケな………。しかも大陸での遺恨を新大陸まで晴らしに来るって、壮大と言おうか、悠長と言おうか、費用対効果が悪すぎる。会社はチャン・ドンゴン一人に対する交通費・宿泊滞在費・食費・生活費で窮窮だ。いや、逆に死刑囚を見つけては追っ手に差し向けてチャン・ドンゴンに殺されるってビジネススタイルなのかもしれん。
そのチャン・ドンゴンが迷い込んだ西部の廃村で、自身の追っ手とは別に悪辣な野武士ギャングと対峙する。その悪の首領が顔を焼け爛れさせて、ロボットみたいなマスクで性格も最悪でステキ。
基本、赤ちゃんは可愛くて、悪役は憎たらしくて、ヒロインはバカだけど健気で、主人公は強い。
とっても明確。
正義は正義、惡は悪。
正義が勝って悪は滅ぶ。
それを執拗に断固としてやる。
つまり、ソード・アクションが入っているけど、
とってもマカロニ・ウェスタンちっくな世界観なのだ。
そして、ここぞという所で上手く「決め」が入るのは歌舞伎っぽいかもしれない。
うん、好きよ。こういう肩ひじ張らないの。
野武士ギャングに対して、町の者が取る防衛戦略が、
この手の映画で、久々に合理的な戦略戦術を見せられた気がして堪能した。
やはり、精神論だけで弱者が強者に勝てるという構図は
(よくあるけど)いかんと思うのだ。
という事で、面白かった。
【銭】新聞屋系の招待券を貰った。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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決闘の大地で@ぴあ映画生活PS チャン・ドンゴンは反町隆史に似てる。
PS2 そして、そのチャン・ドンゴンの師匠は
史上最強の田山涼成。