五つ星評価で【★★★魂だ、魂だ、これを「かっこいい」と言うとイジメ対象になりかねないけど、魂だけはいっぱいこもっている】
確かに、アンディ・ラウは昔から容姿にそんなに拘らない人だった。
『マッスル・モンク』なんて怪作に出たのも、人は外見じゃないという、
明確なビジョンゆえかもしれない
(もしかしたら、単に目端が利かないだけかもしれない)。
上映開始0分、西暦2080年の未来。
こ、これは………古い。
絶妙に古い感性、いわば昭和初期の未来イメージだ。
摩天楼、チューブカーにピッチリ・スーツ。
そして、悪い奴らは素顔を晒したショッカー怪人みたい。
あっ、
『イップ・マン』シリーズのルイス・ファンだ。
なんか嬉しい。この人は濃い顔でいつも屈折してるよね。
今回は悪い奴でメカの力で強いぞ。強さが似合う顔だ。
この人が日本人だったら
『テルマエ・ロマエ』のルシウス候補だったかもしれん。
この2080年から急転直下、
タイムリープ技術を悪人に盗まれたと言って、
舞台は突然2020年に。
強引だな、おい。
ここからコメディ・シチュエーションがくどいが、
ラストに向けて、ルイス・ファンとアンディ・ラウの一騎打ちの機運が高まっていく。
そして物語中盤でアンディ・ラウが遂に変身。
ぷぷーっ。嘘のようにこれがかっこ悪い。だが、それはそれ。
娯楽的に盛り沢山で楽しめて、最後はいい話系で〆る。
なかなか、やるじゃん。
悪玉側のネズミの姉ちゃんも、
善玉側の刑事の姉ちゃんも、どっちも可愛かったな。
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PS2 あと、女の子の地味っぷりに好感を持ってます。
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五つ星評価で【★★★決して面白すぎないように目配せしてるようにすら見えるが、つまらない訳ではない】
大上段に悩む阿部寛の姿がまるで絵のようだ。
あのビルドアップした姿で悩む阿部ちゃんは妙におかしい。
例えば全盛期のシュワちゃんが無言でヤカンを振り回すCMに出てた時の面白さに通じる物がある。そう、筋肉って基本的におかしい物なのだ。だって、生物の基本戦略として、生きていく上に油を塗ったビルダーほどのビルドアップ筋肉は必要ない、むしろ邪魔な筈だから。
って事で阿部ちゃんはおかしいに決定。
この物語の三角形の頂点、二つ目、上戸彩は雰囲気役。
上戸彩はお得な場所にいる。
ドラマもそんな成功してないし、歌手としては失敗したし、
バラエティを席巻してる訳でもない。
タレントとしてそんなに自慢できるキャリアではないと思う。
なのに、何かお茶の間に確固とした「憧れられる女の子」の位置を確立している。
これはCMの成功のおかげだろうが、ここまでCMだけで、長期間いい位置にいるタレントも珍しいのではなかろうか。
という訳で、「演技」というより、「いつもの上戸彩」である。
誰も、上戸彩に上戸彩以上を求めてはいないから、これはこれでいい。
上戸彩がこのいかれたドラマを日常に引き下げている。
でも、ポロリは欲しかった。
トイレで温水浴びて「ひいっ」てシーンはルシウスの代わりにやってほしかった。
そして三角形の最後の頂点。
日本全国通津浦々、爺、爺、爺。
日本は爺と上戸彩しかいないんか、というくらいの爺率の高い映画だった。
あの爺さんはみんな「理想」。
みんなチャーミング。
そこに平和がある。
って事で、とってもキャラクターバランスのいい映画だった。
映画用に、山場(実際はそう盛り上がらない)を作ったのも、良心的だ。
あと、日本人、トイレと風呂ではどこにも負けない、というプライドをすぐってくれたのもよかった。
ただ、なんか、とってもとってもテレビドラマみたいだったのはどうしてだろう?
あんな、チネチッタスタジオの大セットを使ってしてもテレビドラマっぽいってのは
どうしたことなんだろう? 不思議だ。
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テルマエ・ロマエ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評PS 上戸彩は太知喜和子に似てると思う。
ゆで卵にチョコチョコ顔が付いたみたいなツルンとした顔立ちは
ほんと「平べったい」。
PS2 ルシウスがユニットバスを見て呟く「執念のようなものを感じる」に
ひたすら同意。
どんな大きさでも家に風呂を持たずにはいられない風呂好きの国民なのだなあ。