五つ星評価で【★★★★男は男である為に自らの人生すら捨てる】
ニコラス・ツェーがいい。
グイ・ルンメイがいい。
そして、ニック・チョン。
『孫文の義士団』でもバリバリに燻銀だったニコラス・ツェーが、
ここでも運命に抗えずに密告者になってしまうすこぶる有能な男を演じる。
こういう「不運だけど、できる男」に男は弱い。
自らの人生とか被せちゃうのだ(自分が真に有能かどうかは問わない)。
そうせざるをえない選択肢のチョイスがこの映画は実に巧みだ。
グイ・ルンメイ、風船に厚化粧書いたみたいな、
純なのに落ちちゃった感が素晴らしい。
これは元がちゃんとしてないと、
ただただ、だらしない女みたいになっちゃうから
実にいいキャスティングだ。
そして、ニック・チョン。
心も身体も満身創痍。
痛みが分かっていながら全ての運命の誤りを
自分の身体への果てしない厳罰で補おうとする。
こんな男にも男は弱い。
ひたすら官僚的な外見が地で汚され、
街のチンピラ同様に崩れていく様に目が釘付けになった。
PS ニコラス・ツェーの昔の仲間で、ガタイのいい副参謀が
何気に「彦麻呂」に似てたと思う。
◆『引き裂かれた女』
五つ星評価で【★眠い】
リュディヴィーヌ・サニエの美しいお顔を見ながら眠りに落ちました。
それ以上でもそれ以下でもなく、ただそんな事実があるだけの映画。
【銭】
前売券700円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・密告・者@ぴあ映画生活
・引き裂かれた女@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・密告・者@LOVE Cinemas調布
・密告・者@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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