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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『アベンジャーズ』を遥かな過去ユナイテッドシネマ豊洲7で観て、あれ何で感想書かなかったんだろうふじき★★★★

1982年11月になって、やっと夏季休暇を取る事が出来た記念
書きそこなってたレビュー掘り起こし大会第四弾

もっとタイトに行く

◆『アベンジャーズ』

五つ星評価で【★★★★この夏最強が終結するってもう覚えてないよ】

季節が半年前である。

なんで覚えてる事と言ったら、
「ハルク気持ちいいな」くらい。
ハルクは主役7人の中でいっさい物理法則に縛られない存在だから破格に気持ちいい。
割とダラダラ長いんだけど、要所要所に的確な見せ場を挟み込んでくるので
そんなに退屈しないんだなシステムが採用導入されてる。


【銭】
確か2ポイント割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アベンジャーズ@ぴあ映画生活
▼関連記事。
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン@死屍累々映画日記

PS でもまあ、普通に普通の人間なんだから、
 爆風の中で着衣全焼くらいはやっても良かったんじゃないの、スカヨハは?
 そういう意味ではスカヨハの着衣こそが最強だったのかもしれない。
 スカヨハ「いやーん」とか言ってくれなさそうだから、
 ブラック・ウィドウとして全裸になっても基本、何ら萌えるとは思えないけど。
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『オレンジと太陽』をギンレイホールで観て、まだまだひどい話はあるねんねふじき★★★

1982年11月になって、やっと夏季休暇を取る事が出来た記念
書きそこなってたレビュー掘り起こし大会第三弾


◆『オレンジと太陽』

五つ星評価で【★★★ドラマではあるが強さはドキュメンタリーの強さ】

組織ぐるみ政治主導でイギリスの児童が
オーストラリアに強制的に移民させられていた。
児童は誰の保護を受けるでもなく、
親は死んだと偽られ(偽りでないケースもあったではあろうが)
大人でも音を上げる強制労働に従事させられ、
夜は監督する神父たちの慰み者にされた。

ナチスがユダヤ人にやった事だって、
アフリカで行われる白人経済を成立させる為の戦争だって、
世の中には掃いて捨てるほど、悲惨で耳を塞ぎたくなるような話があるのだが、
そんなひどい話に又、1ページ新たな歴史が刻まれてしまった。
しかも、この制度がなくなったのは1970年代つい最近の話だ。
100年も200年も前ではない。
そこいらにいる爺ちゃんが制度を問題とも思わず非道な事を継続していたのである。

この事実にぶつかったエミリー・ワトソン演じるマーガレットが
アイデンティティの保てなくなってる元子供をケアしていく。
ケアしていく中で浮かび上がる制度の巨悪。

相手は結果が悪であろうとも、慈善目的での行為と謝らない。
神の御心を伝える教会の教えを邪魔する者として排斥しようとする気運が高まる。
こええ。

「私たちはあなた方を糾弾しようとしているのではないのです。
 ただ、彼らをケアしようとしているだけなのです」
と言うマーガレットの言葉は病的に高潔だ。
だが、狂信者には届かない。

物語は希望を灯しながら終わるのだが、
えーい、こんなひどい話を聞いて、
そんな「愛があれば大丈夫」みたいな終わり方、信用できるか!

監督デビューのジム・ローチ、あんたよくやった。



【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
オレンジと太陽@ぴあ映画生活
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『ミッドナイト・イン・パリ』『屋根裏部屋のマリアたち』をギンレイホールで観て、おフランスざんすねふじき★★★,★★★

1982年11月になって、やっと夏季休暇を取る事が出来た記念
書きそこなってたレビュー掘り起こし大会第二弾


◆『ミッドナイト・イン・パリ』
五つ星評価で【★★★アレンの標準作】

アレンももう若くないから、大傑作とか物にしなくていいから
ただただ呼吸するように作品を撮り続けてくれればいいよ。
でも、1年に1本くらいであまり頻繁に来てくれなくてもいい
(ああ本当に失礼な物言いだ)。
しかし、日本で言ったら「山田洋二」クラスだと思うんだけど、センス若いなあ。

アレンについては、こういう深刻にならないいい加減な映画の方が好き。

オーウェン・ウィルソンが妙にかっこ悪くていいなあ。
なんかアレンっぽいんだよね。
流石にアレンも本人役を演じられない事が分かり出して、
誰かに身体を預けようとして、それにオーウェンがちゃんと応えてるみたいに見える。
かっこ悪くてぶちぶち言いながら、ちょっとドモってる風でもあるのがアレンっぽい。
冒頭のナレーションなんてアレン本人かと思った。
で、オーウェン生来の犬っぽい可愛さも残ってて、それもよし。
変な人が演じたら(例えばタランティーノ)きっとサイコパスみたいになってしまう。

さて、現代と過去に行ったり来たり。
現代はつまらん。まあ、そういう演出だろうけど。
過去は知る知らないに限らず明確なキャラがゾロゾロ出てきておもろい。
1回生ききって、全てを熟知しているように断言が出来るヘミングウェイかっけー。
あと、どんな映画でも変人に書かれる「ダリ」が
いつも通りに表層的な変人だったので、ホッとした。

これ、日本が舞台だったら、トキワ荘だろうなあ。
パーティーも何もなく、ただひたすらマンガ描いてるっていう(笑)。


◆『屋根裏部屋のマリアたち』
五つ星評価で【★★★スペイン女礼賛】

日本人の男は基本みんなロリコンでマザコンだから、
この映画に出て来るスペイン人の家政婦はみんな好きだと思う。

とても心がつまらない主人が、
寅さんを女家政婦にぶち込んだようなスペイン人家政婦たちと
付き合っていくうちに、いい具合に心が打ち解けてくという話。
ラストがそれはどうかな、とちょっと思わなくもない。

主人ファブリス・ルキーニ(フランスが誇るハゲ)はバリバリの適役。
いつも通り、愛に翻弄されるダサ系の中年男を演じてる。
奥さん役のサンドリーヌ・キベルランの添え物感もとても良い。
そして、主人の心を溶かすスペイン・メイド、ナタリア・ベルベケ。
当然、この娘がちゃんとしてないと成立しないが、もちろん成立してる。
誰かに似てる気がするんだけど、佐伯日菜子かなあ。エコエコアザラク

『屋根裏部屋のマリアたち』って邦題はいいタイトルだな。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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『わが母の記』『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』をギンレイホールで観て、老いるショックふじき★★,★★★

1982年11月になって、やっと夏季休暇を取る事が出来ました。
という訳で、書きそこなっていたレビューを掘り起こしていきます。
でもライトにいきます。
という訳で、最初はこの「年を取る事で泣かせちゃうぜ2本立て」。


『わが母の記』

五つ星評価で【★★樹木希林ちっちゃ】

樹木希林の小っちゃさに驚く。
縮んだのか、演技の一部なのか。
他が全員でかいのか、
理由は分からないが、ちっちゃいんである。

そしてヨーダに似てる。
徘徊するヨーダってまずいよな。
じゃ役所広司はアナキンか。
ま、巨体で黒い衣装で、威張りん坊だからあながち全部不正解でもない。

樹木希林と宮崎あおいが一緒の画面に収まって
会話しているさまを観てると
何かちょっと贅沢なお正月のお節みたいだ。
地味に光りながらしっかりしてる。


◆『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』

五つ星評価で【★★★いちいち脇がいいんだ】

友和がついに初老の役だ。
定年退職って事は60、実年齢はもうちょい若いんじゃないだろうか。
そんなイメージなかったからビックリだなあ。
友和は不器用で、潔くない。
ダメな高倉健みたい。

その奥さんが余貴美子。
町々にいる飲み屋の女将さんイメージが強いので、
普通の職業婦人(今回は介護ヘルパー)なんて、久々な気がする。
この人と小池栄子はどんな役に配置されても安牌だ。

友和の同僚が何気に豪華な布陣。
中尾明慶、鉄板の新入社員役者。
岩松了、いるだけでおかしい。でも、どんな職場でもいそうなおっちゃん。
中川家礼二、仕事は嫌いじゃなさそうだけど、何事も雑そうなダメ社員。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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『メリエスの素晴らしき映画魔術&月世界旅行』をキネカ大森1で観て、エジソン許すまじふじき★★★

五つ星評価で【★★★メリエスは楽しい。大掛かりになる前が楽しい】
  
『ヒューゴの不思議な発明』のドキュメンタリー版。

メリエスの足跡をたどりながら、
『月世界旅行』の(彩色)カラー復元版の制作過程なども垣間見える。
昔も今も映画1本、作るのは大変だ、真剣になればなるほど。

んまあ、でも綺麗に復元された『月世界旅行』はよそ行きに可愛い映画だけど、
メリエスが自分の生首三つ四つと合唱するみたいな、
荒唐無稽な(というか、意味はないけど楽しい)短編が
ドキュメンタリーに散りばめられてて、そっちの方が楽しい。
「耳目を集めた結果が財を成す」のだから、これはとてもCMに近い物だ。
今でもメリエスの奇術映像にもう1カット付け加えれば、
すぐにキャッチーなCMが出来てしまう気がする。

こんなくだらないお遊び(褒め言葉)が
半分以上どこかに散逸してなくなってしまったのは
残念としか言いようがない。
世界中にあるパラパラ動画(写真が束になってる奴)も
同じように散逸してなくなる文化だろうが、
そういうどうでもいい物ほど残る世の中になればいいのになあ。

あと、メリエスが作った『月世界旅行』の海賊版で荒稼ぎして、
メリエスに全然お金が行き届かなくなるようにしたトーマス・エジソンは最低だ。
偉人伝の人物トーマス・エジソン、最近になって悪い話をよく聞く。
学校は普通に行かせるべきだろうね(教育って知識だけじゃないから)。



【銭】
テアトル系劇場メンバーカードで火曜金曜1000円。

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メリエスの素晴らしき映画魔術@ぴあ映画生活
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スキ家「鳥そぼろ丼」

  

なんだ、このやる気のなさは。
  
そぼろがボロボロで肉同士が適当に癒着したまんま、
  
それが白飯の上に配置されてる、というよりただぶちまけられている。
  
出来上がり品というより、作ってる途中をまんま出しちゃったみたいな未完成感!
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『鍵泥棒のメソッド』をHTC有楽町2で観て胸がキューンふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★広末なんて可愛いんだ】
  
やっと観た。

相変わらずちゃんと出来ている。

堺雅人はあの「泣き笑い顔」で絶妙にヘタレ。国宝級の安定だ。
香川照之はあの「しかめっ面」で青春&コワモテ。これも堂々安定してる。
香川照之自身が本当にどうだかは分からないが、
「きちんとさん」と言われれば「きちんとさん」にしか見えない。

組み合わせで言うと超「きちんとさん」、A型タイプが香川照之。
大雑把で人情家やりっぱなしのO型タイプが堺雅人。
突拍子もない事を実行する不思議ちゃんAB型が広末涼子。
じゃあ、B型は・・・荒川良々だ。

香川照之、堺雅人、広末涼子は従来のイメージに近いが、
荒川良々はどっちかと言うと、
今まではいい加減なダメ人間O型のイメージだったと思う。
怖いよ、荒川良々。元々ガタイがいいしね。
AB型は型があるようでないから想像しづらいけど、
A型の荒川良々もちょっと気が抜けなそうで怖い。
スカイツリーの地上階から展望台までドミノを積み上げて
無言でニヤっとか笑いそうだ。

まあ、それは余談で、今回も凡人らしく気持ちよく騙されました。
いんだい、いんだい、おらあ、凡人なんだから。

そして、これだけはフォントを大きくして言いたい。


広末可愛い。

あの、なんだか優等生なんだけど、
優等生である事によってダメダメな部分も含めてとても可愛い。
内田けんじ監督、相変わらず女優起用を外さんなあ。


【銭】
HTC有楽町、水曜割引で1000円。

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PS よしなしごとさんに付けたコメントがバリくだらなくて気に入ってます。
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『綱引いちゃった!』をもう一言誉めてみる

百式さんとツイッターでやり取りしてたら、
感動エピのパッチワーク・ムービーと一刀両断されちゃったので、
可哀想なので「誉め」を追加で書きます。

私自身も評価はそんなに高くはないんですが、
別にこれはこれで掬える物があるから、
まあ、そんな最低でもないだろうという
「誉めすぎる事は出来ないが、まあいいじゃん」評価です。

ただ、気にかかってるのは、自分が男だから、
ジャンプ的じゃない結末を受け入れがたいのではないかという一点があります。
この映画のラストで「勝利」のカタルシスは得られない。
ただ「勝利」ってそんなに大事なのか?
そもそも何故「勝利」が気持ちいいのかと言うと、
「相手をひれ伏させる」からだろう。
これは狩猟や部族間の争いの中で、培われた生きていく為に必要な条件なのだ。
「相手をひれ伏させる」能力を持った者の方が絶対的に生き残りやすい。
但し、これは狩猟・戦争要員である男に限定される。
だからこそ、少年ジャンプには、あんなに「勝利」が跋扈する。
一方、それに対する女子に必要なのは、
コミュニティー運営能力。
男子をコントロールして食べ物を持ってこさせ、自分たちを養育させ、
かと言って、一部の個体だけを生かそうとせずグループ全体で生き残る能力。
グループ全体の力関係を均等に保つ為の主婦の井戸端会議とかね。
なので、少女マンガのテーマは自分のツガイを見つけ、
そのコミュニティーで認めさせる(公認の仲になる)なのだ。

で、『綱、引いちゃった!』は一見、勝利の話のようでありながら、
徹頭徹尾、コミュニティーの映画なのである。
『綱娘』という共同体が出来、それぞれの個体が共同体の事を考え、
共同体の不備をコミュニケーションで埋めていく。
結果はない。
というより、不和があった共同体が正しく機能しだした事その物が結果なのだ。

なので、これはこれでいい気がする。

ただ、自分がターゲット対象じゃなかったというだけ。
うーん、どうなんですかねえ。
ターゲットじゃないから分からん。

どっちかって言ったらこれは形を変えたホームドラマなんじゃないの?
そう言えば、同じメンバーに親子がいるスポーツ物って前代未聞じゃないかなあ。
同じ給食センターに勤める彼女たちの関係は
「同僚」というよりも「近所の親戚」に近い。

子供:井上真央
母:松坂慶子
姉:渡辺直美、ソニン、西田尚美
叔母:浅茅陽子、犬山イヌコ、中鉢明子
婿養子:玉山鉄二

くらいの近さだ。
何か問題があっても、みんな仲良く食卓を囲んで夕食を食べればエンドロール。

あと、他の女性スポ根映画と違うのは年齢層が高い事か。
「若い」は、何かにつけ結果を出さなくてはいけない。
そもそも結果を出さない事には「スポーツ」なんて
非合理的な物をやる理由がないのだ。
という事で「女の子」も必死にスポーツをやる。
「努力、友情、勝利」だ。
ジャンプだ。
つまり、まだ、彼女たちは「おんな」になってないのだ。
「おんな」になったら勝たなくていい。
目先で「勝つ」ことより、共同体の輪を乱さない方が大事。
だから、練習をやらない。

練習をやらないスポ根って凄いな。
ただ、共同体そのものが瓦解しそうになった時、
彼女たちの全員がキン肉マンよろしく、
火事場の糞力パワーを出す。
それは技術や技能ではない。おそらく心の結びつきだ。

なので、あれはあれでいい(のかもしれない)。

8人中6人くらいがJKだったら、あんなだらけた話では成立しないと思うが。
(うーん、いや、『けいおん!』みたいな
 ダラダラした『綱引いちゃった!』になるのか?)

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綱引いちゃった!@ふじき78の死屍累々映画日記
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『綱引いちゃった!』をユナイテッド・シネマ豊洲9で観て、果てしなく注文を付けてしまう男ふじき★★★(ネタバレあり)

五つ星評価で【★★★いろいろ足りない所足りすぎてる所はあるけど及第点】
  
ネットの下馬評はちょっと悪かった。
なるほど死ぬほど笑い転げたりはしない。
でも、井上真央ちゃんかーいーなー、程度で観に行くのならOK。
そこそこ元気なお返しがもらえる感じ。

さて、もうこんな辺りからネタバレ初めちゃうけど、
ラストの落とし前の付け方は嫌い。
『レイダース』じゃないんだから。
「いい思い出になりました」というのも一つの見識であり、
優等生的なエンディングだとは思うが、
せめて、優勝こそ逃したものの、
その頑張りがマスコミにクローズアップされた結果、
メンバーは全員、新給食ビジネスに再雇用、
嘘の約束がテレビで明らかになり、市長の株、大いに下がるとか、
そんなんが娯楽映画としていいんでないの。

あと、スポ根物としては強くなる過程の描写が弱い。
中間中間、どうなっているかの段階がないので、ほぼ一発勝負みたいに見えてしまう。
それでは「優勝してやろう」の説得力が沸かない。

CMでも流れる市長の車引止めや、
「私は市民の味方です」なんかはいいアイデア、いいセリフ。

メンツ8人の中で
親子(井上真央、松坂慶子)、問題の深追い(西田尚美)、特殊体型(渡辺直美)
を除く他の4人の個性は薄い。
それぞれ、タバコ、ギャンブル、恋愛、掛け持ちバイト、の属性を持つが、
これらは通常いつも前面に出ている物ではないので、練習や試合になると薄さを増す。
一目で見て分かるような
外人、和製グラマー、××かぶれ、ネイリスト崩れ辺りに変更をして、
それぞれのキャラにも個性を増やしたい。
多分、映像を伏せて会話させて、誰だか分かるかってやったら
井上真央、松坂慶子、渡辺直美しか判別できないだろう。
それだけ各個人のキャラが薄いのである。
薄くても困らないのは、個性が衝突する場面がさほど多くないからだ。
それでも成り立つんだけど、やはり感情移入の面から損だと思う。

それとそれとエロ目線がない。
いや、きっと、これはファミリー路線にする為にわざとだろう。
けっこう撮り様によってはエロい競技だと思うんだけどなあ。惜しい。
まあ、いいや。そこは脳内補完だ。
真央ちゃん、ハアハア。

井上真央ちゃんは国民の娘的なスタンスでまあ、頑張ってるからいいじゃん。

松坂慶子、笹野高史、異常な安定感。

西田尚美は昔からのお馴染みだからOK。いつの間にか、立派なママ役者よのう。

ソニン可愛らしいけど場違いな感じで惜しい。

渡辺直美は色物としてよし。ありがちに静ちゃんを使わなかったのはよい。

佐藤二朗はいつも通りの佐藤二朗だけど、
佐藤二朗にそれ以上を求めていないからそれでよし。

玉山鉄二は相変わらず硬軟自由自在。



【銭】
ユナイテッド、金曜はメンバーズデーで1000円。

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PS 「まずは各人、全裸になって綱と戯れてみよう。
  これから苦楽を共にする綱と一体化する。まずはそこからだ」
 「はい、コーチ」
 えーと、そんな展開がいいな。
PS2 「最後の手段よ。みんな大量のガンマ線を浴びて頂戴」
 「おおーっと、大分代表、綱娘、全員が激怒して緑色の大女にーっ」
 もしくはこんな展開がいいな。
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『任侠ヘルパー』をユナイテッドシネマ豊洲1で観て草磲くんがいーんであるふじき★★★

五つ星評価で【★★★悔しい事に草磲くんがいーんである】
  
悔しいが嘘はつかない。

草磲くんがいーんである。
ちゃんと役者してて、いつものヘロヘロではない、
芯が硬くてゴツゴツした男をちゃんと演じているのである。
顔が市川雷蔵とは思わないまでも、メンチが効くいい面だ。

まあ、SMAPの他のメンツも役者やってながらもあまり役者向きではないので、
他の4人のおかげで草磲くんがより良く見える、そういうシステムなのかもしれない。

このアニキ(草磲)がいつもイライラしてる訳なんですが、
けっこうイライラする世の中じゃないですか。
こんなイライラする世の中なのに、
周りに気を使ってイライラさえも表に出せない
・・・そんな事を観客も身に染みて分かってるから、
アニキへの共感度は高い。

元になってるTVドラマは未見。
黒木メイサが出て来る下りがTVドラマの流れを引き継いでいるのだろうが、
基本、アニキが極道で、以前シノギとして介護をやってた事だけ分かっていれば
(註:シノギではないそうです)
映画を観る上で全く問題ない。
黒木メイサの下りも過去因縁があった仲程度に見れるので特に違和感はない。

全体、話としては

起:コンビニバイトして凌ぐアニキにコンビニ強盗堺正章が出会う
承:堺正章のツテで暴力団がやってる介護ビジネスを引き継ぐ
転:劣悪な介護ビジネスを改善する
結:改善を許そうとしない暴力団にアニキがついに切れる

の構造で「結」の部分が弱い。
娯楽映画だから、スカっとして、悪い奴をコテンパにして、
最後スッキリ、カタを付けて終わりたいが、その辺が曖昧なのは残念な事だ。


さて、夏帆ちゃんがキャバ嬢なんである。
キャバクラなんか行かんし、お座敷野球拳もやらんけど(それはキャバじゃない!)、
夏帆ちゃんがキャバ嬢なら通いたくなる気持ちはよく分かる。
顔立ちがスッキリしてて、身体全体柔らかそう。
いや、夏帆ちゃんだったら乳揉み放題の店に流せよ。
ちなみに乳揉み放題の店に行った事はないので、
そこが本当に桃源郷かどうかは分からない。
ああ、夏帆ちゃん揉み放題の店だったら行きたいなあ。
乳キャバはともかく父キャバはやだなあ。
父揉み放題の店。
店内にエッチなドレスの香川照之しかいない。
やだなあ、香川照之だったら仕事のオファー受けちゃいそうで。
話を戻して、まるで、生まれた時からのキャバ嬢みたいな夏帆ちゃん、複雑だなあ。
化粧落とすと相変わらずのユデタマゴ顔の童顔なのは評価が高い。
厚化粧だけど落とすと童顔って矢部美穂っぽいな。
このキャバ嬢夏帆ちゃんの恋愛と生活をあまり深く掘り下げなかった事は評価してる。
それは安田成美側の恋愛と話が多少なりとも被るからだ。尺はギリな長さである。

安田成美いいポジション
その安田成美の子供役の二人が可愛かった。
小学三四年くらいの姉ちゃんがちょっと満島ひかりに似てる。
ああ、マリア様。いや、パンチラはないぞ(あったらヤバイだろ)。

黒木メイサおいしい役。
きつい顔に説得力ある。
今、日本に5万人くらい黒木メイサに踏まれたい男がいると思う(数に根拠なし)。

爺に一人、品川徹が入るだけで、爺の説得力がグンとあがる。
ナイス爺、品川!
なんか品川でドンデンあるかと思ったらなかったのが残念だ。
品川、プロフェッサー・ギルとかやれそうだよなあ。
介助が必要なプロフェッサー・ギルってやだなあ。


【銭】
ユナイテッド、金曜はメンバーズデーで1000円。

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任侠ヘルパー@ぴあ映画生活
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任侠ヘルパー@タナウツネット雑記ブログ
任侠ヘルパー@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS いや、俺も夏帆ちゃんと一発やりたいよ。
 あの役の中の夏帆ちゃんが次に抱かれる相手は・・・強い奴
 ・・・アニキにも負けない・・・弟子より頭がいい・・・生活力がある
 ・・・コンビニ店長でんでんか!
 いや、世間体は気にしているが、問題があると透明人間を作っちゃうから
 ((c)『冷たい熱帯魚』)、実は映画の中で最強なのは、あの店長だ。
 
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