FC2ブログ

ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『よみがえりのレシピ』をユーロスペース1で観て、立派だふじき★★★

五つ星評価で【★★★立派だ。立派が好きな人は見るといいよ】
  
「在来作物」というのがあって、今、どんどんなくなってるらしい。
それは、大量生産に向かなかったり、生産するのに一手間かかったりする
土地特有の作物。

そういう作物の新たな魅力を見つけて
廃絶を阻止しようという人たちの運動を描いたドキュメンタリー。
要所要所に子供の笑顔や美味そうな食い物が顔を出すから見やすい。

大量生産の安価な野菜に対抗するには何か値段以外の武器が必要だ。
この映画の中では「美食」。
うまそうだなあ。
この試みがうまく行くといいなあ。

この映画の中の「在来作物」が世に残っているのは人為的な偶然に過ぎないだろう。
周りが全部ディーゼル自動車に変えたのに、
「俺は木炭自動車がいいんだ」と乗り回す様な変わり者がいて、
初めて種が残るという危なっかしさ。

植物の種は保存が効くようでいて(単品としては効く)、
使って失敗したらお終いだから、万能に保存が効く訳ではない。
育て方を知ってる人間が絶えたら、種は残っても作物を作れない可能性は高くなる。
農家の継子がいない今は種の存続にとってリスキーな時代なのかもしれない。

遺伝子改造技術で、改造した遺伝子に特許が付く時代だ。
それらは種として、とてもイビツだと思う。
但し、商品としてとても強い種である。
他を根絶やしにしながら全ての耕作面作を
幾つかの少ない種が乗っ取ってしまいかねない。
それは危険な事だ。
冨がパテントを持つ者に集中するのも嫌な話だが、
それ以上に広い面積の全体が同じという事は、
例えばある種のウィルスに対して、
全滅するような事態が簡単に起こり得るという事である。

そういう場合に対応する為にも、種はたくさんあった方がいい。
また、なくなっていく種に潜む未知の可能性にも目を向けたい。
なくなっていく野菜の中に抗癌抑制力の強い物とか
まだ知られていない未知の魅力があるかもしれない。

基本的に大量生産の安価な野菜が市場を席巻してしまうのはしょうがない。
みんな、ふわふわした安全や未来への布石なんかより
「安く買える」事の方が好きだ。それは非難されるべきではない。
だが、手段を問わず、その大量生産の野菜とケンカするでもなく、
在来作物が生き残っていく道が何か模索できるなら素敵な事だと思う。



【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
よみがえりのレシピ@ぴあ映画生活

PS うわ、初めから終わりまでマジな文になってしまった。
スポンサーサイト