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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『カミハテ商店』をユーロスペース1で観て、立派であっても好きではないなふじき★★

五つ星評価で【★★立派な気はするが、あの間はきつい】
  
上終(カミハテ)に商店を営む千代は自殺者を止めない。
彼女の身辺に漂う生と死の流れを描く。

エンターティーメントではない「生死」に関する映画はきつい。
いや、やり方の問題で、この映画の中では「生死」に関して
はっきり「どうだ」「こうだ」と叫んだりしないのだ。
主張が見えづらい。

主役の高橋恵子が何をどう思って日々を暮し、
何をどう思って自殺者を見逃すのか。
それを書かずに読み取らせることが「美学」とする考え方もあって、
一概にそれは否定しないのだが(※)、
だからと言って、あんなに延延、あんなにゆっくり尺を使った演技を
そのまま流さなくてもいいだろう。恐れ多くて切れないというなら、
新人監督は高橋恵子を起用すべきではない。

※ 「その時、千代は初めて見過ごせないと思った」
  みたいなテロップが画面に出るのは、流石にどうかと思う。


104分、そんなに長い映画じゃないけど、
今の内容をそのまま煮詰めれば60分くらいでいいんじゃないだろうか。

高橋恵子と寺島進の関係が最初よく分からず、
演出上あえて隠してたと思うんだけど、
話の展開で特にサプライズがないのだから、
最初からはっきりさせた方がいい。
言葉が不穏当かもしれないが、多くの生と死を並列に語り、
しっかりカタログ化する事によって、チラシに書かれている
「二人を取り巻く様々な人々の"生と死"の物語である。」
が、実現すると思う(今は実現できてないと思う)。

いい役者、いい演技、いい風景はある。
あとは組み立ての問題で、
こういう組み立てが好きな人がいてもいいが、
私は好きではない。

殊更に悪くはない気もするのだが、ストレスがたまる映画。



【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
カミハテ商店@ぴあ映画生活

PS 映写トラブルで1,2分、スクリーンが真っ白になった。
 みんな奥ゆかしくて誰もフロントに告げに行かなかったので、
 映写室で悪戦苦闘してる風も見えなかったから、私が知らせに行った。
 上映者側は割と気づかないからなあ(映写室にずっと人が詰めてないから)。
 じっと待ってても事態は好転しないけど、
 知らせに行くのは全然関係ないけどチクリに行くみたいだし、
 「すぐ直ったら」とか思うと、行きづらいんだよね。
 で、上映再開。
 「ごめんなさい券」は出ず、葛藤があっただけにちょっと残念。
 ユーロスペースの映写の人はいつも滑舌悪いのだけど、
 映写トラブルを謝る言葉ははっきり放送してほしい。
 あれをゴニョゴニョ喋られると、謝罪の意思がないように逆に聞こえてしまう。

PS2 BGMが見せ場に到達するまで流れるマカロニな感じ
 (そして見せ場に到達しないのだ)。
PS3 映画で語られなかった「死にたい人は・・・死ねばいい」のセリフが
 テロップとして出る分、予告の方がコンパクトで優れてるかもしれん。
PS4 「カミハテ笑点」という変換はやめろ、ワープロ。
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共通テーマ「教わっていない仕事はできないと答えちゃダメ?」

  

「この仕事をやりなさい」
「教わってないからできません」
「できなくてもやりなさい」
みたいなやり取りが話題になった時に出た共通テーマだな。
何か書いて書きっ放しにしてた。
で、その回答はと言うと・・・


フグ料理店ではちゃんと「ダメ」と答えるように。