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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』を109シネマズ木場3で観て分かる分からないはもうどうでもよいふじき★★★★(ネタバレ気味)

五つ星評価で【★★★★来た、荒い、でもすすんじょる】
  
思った通りの気持ち良さではなかったが、
まあ、出来るだけでもいいだろと、優しくなる年末。
ジブリみたいに一度言った期限に間に合わんかった訳でもないし
(あ、でも、3・4同時公開がオジャンになったか)。

『序』でメインストーリーのお浚いをし、
『破』で、ベクトル変更の意思を表し、
『Q』で、ベクトル変更後の物語を描く。

そもそも『エヴァンゲリオン』とは、
制御できない神様の力を人間が手に入れてしまう物語である。
エヴァの世界では現人類は終焉を迎えようとしつつあり、
世界の終焉に新世代人類(使徒)が自分たちが、現世代人類より、
世界と親和性がある事を証明する事により(弱肉強食)、
新しい人類の座につく事が可能と言うフォーマットなのだと思ってる。
新天地創造は、選ばれた新人類の新形式にそぐうように旧世界を完全破壊する。

旧映画版はこの新世界をズルして、
人類のフォーマットをもう一回使ってしまえ、という試みが行われ、
どんな世界創造を行うかの意見が合わない為、人類同士の争いが起こる。
ネルフの上位組織ゼーレは得体のしれない少年「渚カヲル」を
世界の基礎として使用する事により、新世紀を作ろうとしている。
「渚カヲル」は誰からも嫌われない、一種の超人であり
彼が基礎になる世界は、人類が人類として一個体になる世界と言われている。
何故、彼を最初からエヴァンゲリオン・パイロットとしなかったかと言えば、
彼が別の新世代人類を破壊するには適さないからだろう。
彼の特徴は相手がどのような存在であれ、相手と打ち解けあう事だからである。

ネルフでは碇ゲンドウが別の新世界を考えている。
それは妻の碇ユイさえ取り返せればいいという思いだけがある、
おそらく碇ゲンドウと碇ユイをアダムとイブにする
現生人類の焼き直しの新世界
(というか二人だけの世界で、新世界ですらないかもしれない)。

話が進む中、渚カヲルは殺害され、碇ゲンドウは憑代の資格を失う。
ベクトルの分からない碇シンジが憑代に選ばれる。
シンジは記憶も含め全く変わらない世界をシステムに要求し、
煉獄のように世界は継続する。

一方TVアニメの最終回は「世界」を全て吹っ飛ばした。
それは世界がどのように変わるのであれ、
主人公シンジの望みが明確になり、
それが叶えられる事がストーリーの帰結と一致するからである。
なので、今のところ、TVアニメのラストが一番明るい。


みたいに考えている。

今回の新劇場版では『破』までは基本同じ流れだが、
『破』ラストで世界の新生ではなく、
ミニ・サードインパクト(世界の破壊のちっちゃい奴)が起きたとしている。
その為、ミサトを中心にネルフの反対組織が出来ている。
おそらく彼女たちは世界の新生阻止派。
ゼーレ、ネルフが世界の新生に乗ろうとしている勢力だが、
彼女たちは世界の新生その物を認めないという事になるだろう。

だから、くどいほど「エヴァンゲリオンには乗らんといてくださいね」と言う。
ただ、ゼーレが計画立案する前に死海文書として神のシナリオがあったとしたら、
シンジがエヴァンゲリオンに乗ろうが乗るまいが世界は滅び、新生するように思える。
シンジがその選択権を失った場合、世界の破壊は回避されず、
その後に何も生まれない、そういう状態になるのではないだろうか。

仮に世界の破壊とペアになる使徒が全て滅ぼされた事で、
世界が破壊せず、このまま継続したとしても、
それは神の福音から見放された世界、長い期間、持つとは思えない。

さて、シンジが目覚めるのは14年後の世界であり、彼は全く相手にされない。
この構造がTVアニメ『見知らぬ天井』と正逆の構造で面白いと思った。
『見知らぬ天井』では彼は町を救った英雄としてみんなに迎えられるのだ。
今回は町を破壊した犯人として拿捕される(サルベージされたのかな)。
周りの視線は優しくない。まあ、それは当然だろう。
シンジの気持ちがどうあれ、彼は破滅のスイッチを押した人間なのだから。

ほっとけばいいのに、と思ったけど、
ヒットラーが自殺せずに昏睡してるようだったらイスラエルは彼を殺したりせず、
目覚めさせようとするだろう。
そして、自分たちの感情の行きつく先を、社会正義に委ねるのは、
事件が大きすぎた場合の決着の付け方として、とても妥当だ。

彼等は恐怖の根源を分かりたい。
だが、正反対に「恐怖の根源が分からない」事を分かりたくない。

この映画の中での一番のストレスは
「早くシンジに話せよ」である。
状況が分からないまま、シンジは同じ危険を再び起こす寸前まで追いつめられる。
うー。馬鹿シンジぃーーーーー。イライラ募る。
でも、皆がシンジと話したがらない理由も分からなくもない。

きっと皆は知っていながら知りたくないのだ。
かのヒットラー同列のシンジが自分の意思でユダヤ人絶滅や世界の破滅を
引き起こしたのではない事、その引き起こしたという事実すら知らない事を。
それを知ってしまったなら、彼等は何も弾劾できなくなる。
彼等の弾劾の対象はシンジからシンジを監督できなかった自分たち、
もしくは「神(世界の作り)」その物に変わってしまう。
そんな物は弾劾できない。

だから、本当は目覚めさせないという選択肢が一番賢かったのだろう。
目覚めさせてしまった場合、その災厄(シンジ)は人間型であるので、
最悪、殺してしまえば続く災厄を防ぐ事ができる。
だが、人間の形をしているが故に殺せない。ジレンマだらけだ。

という訳で、説明はカヲルが担う。
カヲルにはシンジに対して説明を躊躇する理由が何一つない。
ただ、コンテンツが膨大すぎて
全ての事象を把握させるだけの時間を取る事は出来なかった。
パニックを起こしたシンジは結果として、カヲルの死への引き金を引く。

そして、シンジは今度こそ自分の判断が誤った事を自覚しながら、
カヲルがただ死んでいく様を見守るのだ。
キリストを死地に追いやって絶望したユダみたいだ。

この後、次々と起こるイベント的な出来事に頭付いていけず。
ただ次にどんな展開になるのかには興味津々です。



【銭】
109、有料入場6回分のポイントを使って無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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