素敵なおねいさんたちが軒並みひどい目に逢ってしまうサイコ系ホラー。
出て来る異常者の匿名性が強く、どこにでもいると言った捉え方が怖い。
そして、物語が解決もしてなければ、バッドエンドでケリがついてる訳でもない。
つまり、終わりが何時なのか分からないのが基本になってる。
全て進行中の物語、ということだ。
これは怖い。薄気味悪い。
あなたのちかくにも彼等、
または彼等と同じような異常者が潜んでいるかもしれない。
そういう脅迫構造を持っている。
『わたしのししゅう』
ああ、すうちゃん可愛いな。
安いセーラー服で、相変わらず足が太いけど、
表情がいいんだよなあ。
その表情を巧みに引き出し、切り取る監督の千葉さんナイス。
ただ、ラストの詩集野郎がなに喋ってるかは
サウンドエフェクトが強すぎて全く分からんかった。
「おやつは300円までよ!」・・・そんなことはないな。
『おまけ』
話転びが秀逸。
ラスト、すっと引くのもリアル。
『やあ、カタオカ』
すげえ。
あのテンションで押し切る。
これは今までに見た事がない「嫌さ」だ。
なおかつ、とても近く身近に潜んでいそう。
肘井美佳って、お姉さん具合が妙に超リアル。
『さよなら、お~える』
あの終わり方はないだろ。
シチュエーションによってはコメディーすれすれの題材を
シャープすぎる菅野麻由の恐怖におびえる顔が支えていた。
でもまあ、あのオチはないな。
ちなみに、あのボンドじゃそんなピッタリくっつかないと思うし、
あのボンドだと座った瞬間に「みにょ」みたいな感じで気が付くと思う。
『いま、殺りにゆきます』
男がお姉さんに迫害を加える辺りからがとってもつまらない。
それで、終わりかい、みたいに腰砕け。
マンションのくだり、警官出る前までで、あっさり終わってたら傑作だったろう。
【銭】
ユーロスペース会員価格、1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・いま、殺りにゆきます@ぴあ映画生活
▼この記事書く前に特報で出した記事
・『いま、殺りにゆきます』ゲラゲラ大推薦ふじき@死屍累々映画日記
PS 先頭についてる「ホラー秘宝」のブランドロゴ・フィルムが
狂いすぎてて最高。こんなんをずっと見てたいよなあ。
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