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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『007 スカイフォール』を109シネマズ木場4で観てしびれるぜふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★やっぱクレイグだよなあ】
  
という訳で、クレイグのボンド面白かった。
単に面白かった。
敵は元英国スパイ。
実はこれは仕事人の敵に仕事人を据えるようなもので禁じ手と言えば禁じ手だ。
主人公と同じ属性の者を敵に配置すれば、それは当然面白くなるのだが、
シリーズ全体でそれ以外の敵が見つからなくなった時、ジリ貧になる。
今回はここから話が始まるになってるから、そうはならないだろうけど。

いや、それにしても
ハビエル・バルデムも泣かせる。
おそらく人間としてはバルデムの方が正しいのだ。
しれっと見捨てたり、候補者は死ぬ前提で最初から身寄りのない者をスカウトする
などという常識を振りかざす方が世界としては異常なのだ。
そのハビエルの英国から見た際の身勝手さが人間染みてていい。
おそらくハビエルはただ一度M(今回は母性のM)に面と向かって
優しいか、もしくは叱責の声を掛けられれば良かったのだ。
そういう意味では007はハビエルに負けている。
ただ、任務上、失敗にならなかっただけだ。
007はハビエル(未来の自分)の死骸もM(出自)の死骸も乗り越えて
新たな冒険に向かわなければならない。
かっこいい。
これをかっこいいと言わずに何をかっこいいと言うのだ。

007の能力は総合的に見ると明らかにハビエルに劣っている。
だが、Mは007を再雇用する。
この職場が技術だけでない事をMは反面教師としてハビエルから教えられているから。
だから、007はハビエルに勝てる、007はハビエルにない物を持つ者だ。
だが、007はトータルではハビエルに負ける。
それは任務ではないメンタルな部分でハビエルの方が人間であり、
最終的にはMも人間だから。
つまりメンタルで誰よりもスパイである事が007である事なのかもしれない。
それは『巨人の星』でオズマが野球ロボットとして苦しんだように、
いずれボンドをスパイロボットとして苦しめるかもしれない。
苦しめないか、苦しむ自我が本来ないのがロボットなのだから。
そして、ダニエル・クレイグ以前のボンドがスパイロボットのボンドかもしれない。

何だか色々な観点からとってもプラマイ勘定がうまく出来てる映画だと思う。

さて、ラストのオマケ人事はああ、なるほどという感じ。
彼女は人種はともかく、ボンドよりもう少しお姉さんのイメージだったので
(ボンドくんと言いそうな感じ)、ちょっと面食らったけど。
でも、悪くない。
そう言えば、ここしばらくいなかったのか。

それにしても次が楽しみだなあ。



【銭】
前売券を事前に買った1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
007 スカイフォール@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
007 スカイフォール@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
007 スカイフォール@新・映画鑑賞★日記
007 スカイフォール@或る日の出来事
007 スカイフォール@徒然なるままに
007 スカイフォール@迷宮映画館
007 スカイフォール@我想一個人映画美的女人blog
007 スカイフォール@SGA屋物語紹介所
▲ふじきさん、今回ひどいくらいコメントで暴れ回っています。
ど、どうもすいません。ボンドが悪いんです。きっと、そうです。

PS 次回作の007でボンドの前に立ちふさがるのが
 ジュディ・デンチだったら最強。
 『アドレナリン』のステイサムのように死なないのだ。
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『フレンチ・コネクション』をみゆき座で観て、上がる上がる上がるおもしれえぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★やっぱジーン・ハックマンだ】
  
うわあ、ジーン・ハックマンも凄い役者だなあ。
この時から基本、変わってないよ。
ジーン・ハックマンは正義の側にいても正義を体現しない。
勿論、悪の側にいる時は尚更だ。
善とか悪とか以前に強烈に「人間」してる。
この映画の中のポパイ刑事も主役だからいいものの、
映画の中で誰が一番狂っているか指を指せと言ったら、
登場人物から観客までみんなジーン・ハックマンを指さすだろう。
でも、そんな人物でないと、イカレた世界での捜査はままならないのかもしれない。
という訳で、観客は思いっきりジーン・ハックマンの暴力に加担しながら
正義に酔いしれる事が出来るのだ。

『フレンチ・コネクション』じゃなくって、
『フルチン・コネクション』だったらやだな。

だが、まるでジーン・ハックマンは自らフルチンであるかのように、
何かを剥き出しにして犯人を追い回す。
そこに正義の面影はさらさらない。
松田優作が『犬、走る』で撮りたかったのは
このドイル刑事の獲物に喰らいつく欠乏感だったのかもしれない。

という訳で、この映画の中では題名にある「おフランス関係の面々」の方が
よっぽど人間的に刑事連中よりマトモなのである。
それがおかしい。
刑事の方が乱れてるし、フリー・セックスだし、下等だし、それでも正義なのだ。

そうそう、フルチンの続き(続くなよ!)
個人的な感触として、ジーン・ハックマンは包茎だと思う(てか、変な続き方すな)
いや、理屈じゃなく単に感性でそう思う。
みたいな事をツイッターで呟いたら『ホーケイ刑事』と呟き返された。
そんな『ケータイ刑事』みたいなニュアンスで返さなくても。
ホーケイ四兄弟とかいたら凄くやだな。

で、ジーン・ハックマンとペアを組む
ちょっと若手の刑事がロイ・シャイダーなのである。

わははははははははは。

若いロイ・シャイダーって、最初から老けて産まれてきたんじゃないんかい!

というジーン・ハックマンとロイ・シャイダーが見れるだけで、とてもお得だ。
面白いしな。
ラストそんなしちゃうんけにもビックリ。

フリードキンも男くさくていいなあ。



【銭】
トーホーシネマズ午前10時の映画祭の1本で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
フレンチ・コネクション@ぴあ映画生活

PS ラストがあんなんなのは実話が元だからって・・・・・・・ええっ、実話かよ!

 ありえねえー。

『たとえば檸檬』をシネマート六本木2で観てデートムービーとしては重いだろふじき★★

五つ星評価で【★★真摯な映画だけど、真摯な部分が痛くもある】
  
六本木シネマートに到着(勿論一人だぜい)。
うわ、カポーだらけじゃん。

(鑑賞後)

これをカポーで見るのはきついな。
これ、観た後の会話は明るくははずまん気がする。


映画全体がいいブラフをかましてる。
それはなかなか。ああそうなのかという納得がある。

テーマは「依存症」で、依存症から抜けられない女性、
依存症の母の為に生活がメチャクチャになる少女の二人が主人公。

どっちも悲惨な目に会う。
最後に謎は解けても、希望の光が見えようとも、
泣いたり、叫んだりの過程が生々しくって、疲労困憊してしまう。
という訳で骨太で大したドラマではあるけど、あまりオススメはしない。

・有森也実 捨身な役だけど、
 この人は備え持った上品さを隠しきれない役の方が見ていて幸せだ。
 下手とか言うのではないが、いたたまれない。
 それだけ演技が堂に行ってると言えるけど、
 堂に行ってさえいればいい訳でもないだろう。
 逆に全体のバランスから軽んじられるくらいの方が・・・難しいところだ。
・韓英恵 着実にどの映画でもいい演技をしてるのに、
 バジェットが小さいので有名にならない不運な女優。
 いつかいきなり麻生久美子みたいに一気に駆け上がって
 有名になってしまったりするかもしれない。着目しておくべし。
・綾野剛 最初に出て来る時の理由不明な眼帯が何かかっけー。
 久々に正体不明なチンピラ感が強くてよかった。
・室井滋 怖すぎる。
・伊原剛志 安定。器用じゃないけど場所に嵌るいい役者だと思う。



【銭】
10回分のポイントで鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
たとえば檸檬@ぴあ映画生活