まず、森山未来なのだ。
おそらく森山未来なしにはこんなに楽しめなかった。
いる。絶対どこかにいる。こんなひどい奴。
圧倒的な表現力。
そして、映画がどうであっても森山未来だけは……って、
なんか映画がどうであってもドニー・イェンだけは……に非常に酷似してる。
森山未来の演技を観ることがその映画の価値だったりするのだ。
まるで、ドニー・イェンのカンフーを観ることが映画の価値であるのと同じように。
映画が後から追っかけてきて、作品で追いつくなら追いつくでそれでよい。
今回は映画もそこそこ面白かった。
森山未来に負けてない。
何か『ガラスの仮面』でマヤが舞台荒らしの宿命にあるみたいな話だな。
山下敦弘とは波長が合ったり合わなかったりなのだが、今回はどうにか合った。
この何もない男(というより自らを中途半端な自尊心で守ろうとしない男)の
対極に位置するのが、何もなさげな田舎者だが、
イケメンだは、金は持ってるは、世渡りは上手いは、
そして歩く社交精神として磁石のように良かれ悪しかれ、人を引き付ける高良健吾。
対極に位置しながら、正反対であるがゆえに、
お互いがない物尽くしなので、彼らは惹かれあう。
「持ってる」いやらしさが出ないのは、高良健吾の生来の良さだろう。
そして、あっちゃん。
俺、あっちゃんは何でも器用に演技こなすようなタイプとはさらさら思ってないけど、
どの映画も同じ人格だとしても丁寧に演じてる感じがして、全く嫌いじゃないよ。
この後、ホームドラマみたいな戦場で生きてくのが幸せだと思うんだけど、
まあ、そこは運次第だ。
透けシミーズとバックポーズと尿瓶。いいな、いいな。
あっちゃんに尿瓶あてがわれて、思いだし笑いをされたりしたいな。
映画の中での一番ツボなシーンは動物スナック。
あのありえなさぶりが凄い。
【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
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PS キャスティングがあっちゃんじゃなくって、
板野友美だったら、やっちゃう気がする。
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