異常にリアルに傾いた路線(オトナ帝国、戦国大合戦)をあれはあれでえんでね、と俯瞰視して、本来の適当な映画に戻した感がある。いいのよ適当で。元々、そういうユルさが許されるマンガだから。その緩い中でも友情の大切さとか成績至上主義反対とかをチクチク突っつく。こういうカウンタータイプの何気ない真面目さがしんちゃん映画には似合ってる。
で、「野原家」にウェイトが行ってた話をカスカベ防衛隊に持ってきた。この集団の中での方がしんちゃんの悪ふざけが持続するので、これもとてもよい(ヒマと離れてるのもギャグ的に安定する)。
今回の敵は「世界A級グルメ機構」という、よく分かんない集団。
しんちゃんたちが直接、対峙する敵は美女、でぶ、オカマ、ああ、しんちゃんらしい。
風間くんの力のない正義、
マサオくんの火事場で発揮されるよくない部分の馬鹿力、
ボーちゃんの実は誰よりも一般的に頼りになるところ、
ネネちゃんの触れてはいけないウサギパンチ、
とか、いつも通りの個性を拡大して見せて、脇キャラにも美味しい
特にマサオくんがいいなあ。
マサオくんは大人観客の大人ゆえの色々な逡巡その物のキャラだ。
時にマサオくんは物凄い能力を発揮して事態を解決したりするが、
その姿は決してかっこよくない。泣ける。可愛い。たまんない。
声の特別出演に関しては、
渡辺直美がいい役だ。
オチもドッキリもなくって、
ちょっとふくよか感漂う普通にいい感じの美女なのだ。
これを何故、渡辺直美に持ってきたのかはよう分からんが、
優しい感じのいい声である。
コロッケが上手すぎて、逆に
「じゃあコロッケじゃなくてもいいじゃん」状態。仕事って難しいなあ。
川越シェフは自分の役。いんじゃね。
嘘っぽい芸能人ってしんちゃんのゲストキャラに合うし。
ただ、もう少し声を張ってくれ。
あ、オープニング、きゃりーぱみゅぱみゅが今、歌ってるのか。
【銭】
チケット屋で50円割引の1250円で前売券GET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!@ぴあ映画生活
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